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1948-11-16 第3回国会 衆議院 大蔵委員会 第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年十一月十六日(火曜日)     午後二時三十分開議  出席委員    委員長 島村 一郎君    理事 大上  司君 理事 島田 晋作君    理事 梅林 時雄君 理事 堀江 實藏君       苫米地英俊君    石原  登君       川合 彰武君    佐藤觀次郎君       重井 鹿治君    中崎  敏君       細野三千雄君    松尾 トシ君       荒木萬壽夫君    喜多楢治郎君       山下 春江君    川野 芳滿君       内藤 友明君    本藤 恒松君  出席政府委員         專賣局長官   原田 富一君  委員外出席者         大 藏 技 官 伊藤 八郎君         食糧管理局長官 安孫子藤吉君         專  門  員 黒田 久太君     ————————————— 十一月十五日  宮崎縣國民金融公社支社設置及び資金割当増  額の請願川野芳滿紹介)(第一一四号)  織物消費税法の一部を改正する請願荊木一久  君外二名紹介)(第一二六号)  加工水産物及び漁業用資材に対する取引高税免  除の請願石原圓吉紹介)(第一二七号)  医藥品類に対する取引高税免除請願早稻田  柳右エ門君外一名紹介)(第一二八号)  旧新井崎軍用跡地無償拂下の請願大石ヨシエ  君紹介)(第一五六号)  加工水産物及び漁業用資材に対する取引高税免  除の請願外二件(石原圓吉紹介)(第一六九  号)  美容師に対する取引高税免除請願内藤友明  君紹介)(第一七〇号)  同(武田キヨ君外一名紹介)(第一七八号)  毛筆に対する物品税免除請願武田キヨ君外  一名紹介)(第一七九号)  医藥品類に対する取引高税免除請願榊原亨  君紹介)(第一八〇号)  同(梁井淳二紹介)(第一九〇号)  取引高税廃止に関する請願外一件(佐々木盛雄  君紹介)(第二〇一号)  同居家族に対する所得税の改正に関する請願(  松原一彦紹介)(第二二二号) の審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  小委員長及び小委員選任に関する件  連合審査会開会に関する件  食糧輸入税を免除する法律の一部を改正する  法律案内閣提出第一号)     —————————————
  2. 島村一郎

    島村委員長 これより会議を開きます。  議案審査入ります前に、ちよつとおはかりいたしたいことがございます。それは前回の委員会におきまして、國勢調査承認要求の件及び小委員の選定、小委員長選任理事会に御一任願つたのでありましたが、本日の理事会におきまして、國政調査に関する議長の承認に基き、次の小委員会設置及び小委員、小委員長の決定をいたしましたから、御報告いたします。お手元に印刷物がおまわししてあると存じますので、小委員長の氏名のみを申し上げ、そのほかは、ほかの方と交替されました方だけを申し上げることでお許しがいただけるでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 島村一郎

    島村委員長 御異議ないものと認めまして、さよう取扱うことにいたします。  第一が復興金融金庫調査に関する小委員会委員の数は八名であります。小委員長には苫米地英俊君を御推薦申し上げました。  第二の農林漁業復興金融に関する小委員会、これも八名でありまして、小委員会佐藤觀次郎君を御推薦申しました。なおこの委員中に喜多栖治郎君がお入りなつておりましたが、都合によりまして早稻田柳右エ門君と交替に相なりましたので、そう御訂正をお願いいたします。  第三は中小企業金融に関する小委員会、員数は九名であります。小委員長には宮幡靖君を御推薦申しました。ただいま申しましたように、喜多君が農林漁業の方の関係を早稻田君にお讓りになりまして、早稻田君の代りに喜多君がこちらにお入りになりました。御訂正を願います。  第四の証券民主化の小委員会はその数を全員といたしまして、不肖私が小委員会を勤めることに決定いたしました。以上御報告申し上げます。     —————————————
  4. 島村一郎

    島村委員長 次に本委員会におきまして審議いたしております日本專賣公社法案について、内閣委員会より連合審査会を開きたい旨の申出がありましたが、本委員会といたしましてはこれを承認して、内閣委員会連合審査会を開くことに決定するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 島村一郎

    島村委員長 それではさよう決定いたします。  開会日時等につきましては、委員長及び理事の御一任願いたいと思いますが御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 島村一郎

    島村委員長 御異議ないものと認めまして、さよう決定いたします。  次に公共企業体労働関係法案に関する労働委員会との連合審査会は、來る十八日、木曜日の、午前十時より開会することに決定いたしましたからさよう御了承願います。     —————————————
  7. 島村一郎

    島村委員長 それではただいまより議案審査入ります。前会に引続きまして、本日はまず食糧輸入税を免除する法律の一部を改正する法律案に対する質疑に入ります。内藤君。
  8. 内藤友明

    内藤委員 長官がお見えでございますから一、二お尋ねいたしたいと思います。まず終戰後今日まで輸入されました食糧総数をお知らせいただきたいのであります。
  9. 安孫子藤吉

    安孫子説明員 総数は、ただいま手元に持つておりませんので、集計いたしまして、いずれ御報告申し上げます。
  10. 内藤友明

    内藤委員 それでは、資料のお持ちがないということでございますから、まとめてお聞かせいただきたい資料をここで申し上げます。終戰後今日まで輸入されました食糧品種別の全体の数、並びにこれはおそらくアメリカの陸軍費でまかなつてあるのだと思いますが、その金額がわかりますれば、それをお聞かせ願いたいと思います。それからその食糧を配給いたしまして政府が收入いたしました金額はどれだけになるか、これもお知らせ願いたいと思います。いただきたい資料はそれだけでございまして、あとは長官にお尋ねしたいと思うのであります。  食糧管理特別会計政府は米を買われるのでありますが、これが最高千二百億円くらいまでになるだろうと思うのであります。この金は米穀証券日銀が引受けられるのでありますが、今農村にはこの金がばらまかれているのであります。これがかなり日本インフレに拍車をかけているものと思われます。そこで食糧管理局では、この米穀証券日銀引受だけではなしに、他の機関にも引受けさせられる意思があるか、これをひとつお尋ねしたいと思うのであります。
  11. 安孫子藤吉

    安孫子説明員 大体日銀引受にいたしておりますが、インフレの問題、その他のことを考えて、ほかの機関にも引受けさせたらどうかというお尋ねでございます。ただいまのところはやはり日銀引受方向で考えておりますが、今後の情勢によりましてはまたいろいろと考えてみなければならない点もあるかと思つております。
  12. 内藤友明

    内藤委員 日銀だけでなしに、他の機関にも引受けさせることを考えているという長官お話で、まことに結構なのでありますが、そういうことによりまして、できるだけインフレを押えなければならぬと思うのであります。  次にお尋ねいたしたいのは、この千二百億円というものを今米の買上げによつて農家がこれを收入いたすのでありますが、政府が買上げられた米を消費者に賣渡される、その收入した代金で日本銀行引受証券を返して行かれるのでありますが、その間、多少ずれがあると思うのであります。これが最高幾らくらい食糧管理特別会計で保有されているか、ならしましてどういう金額になりますか、それをお聞かせ願います。
  13. 安孫子藤吉

    安孫子説明員 これも調査しまして、最近の資料に基いて材料を御提出したいと思います。
  14. 内藤友明

    内藤委員 その金額をお聞かせ願うことができませんで残念であります。そこで私は長官に私の意見を申し上げて、そういうような方向に御実行願えないものかと思うのでありますが、私の計算ではおよそ七十億ないし百億ほどの金を食糧管理特別会計は常に持つておられると思うのであります、実を申しますと、食糧管理局というものは、昔産業組合時代の全販連の役目をいたしているものと私は思うのであります。從つて食糧管理局の持つておられる七十億ないし百億という金は、農業團体の持つべき金だと私は思うのであります。ことに米價パリテイ計算方式によられている今日、十月に一應きめられて、來年の七月にまたこの米價が改められるのでありますが、七月に改められますと、その追拂いが農民にせられることになつているのであります。つまり十月を過ぎまして十一月以後は、多少ずつ農民政府に対してもらうべき金を預けてある形になつております。但しそれは七月に行かなければ精算されないのでありますから、それはもらうべき金ではないかもしれませんが、だんだんとインフレの高進に從つて物の値上りがある。その間の米價上り分だけは政府に預けてある形であると思うのであります。從つて預けてあると思われる金を、農民に利用させることが当然のことではないかと思うのであります。こういうふうに考えますので、食糧管理局が持つておられます七十億ないし百億の金を農民の方にお流しなさつて、端的に申しますと、農林中央金庫にそれを抱かしておくことができないものか、現在は大藏省預金部が礼受けていろいろな操作をしておられるのでありますが、これはもつてのほかのことでありまして、本來の性質から申しますと、当然それは農村金融機関が持つて使うべきものではないかと思うのでありますが、これに対して長官の御意見をお漏らし願いたいのであります。
  15. 安孫子藤吉

    安孫子説明員 食糧管理特別会計が全販連的な機能を持つておるというお見方でございますが、昨今の情勢から申しますと、そういう見方もあるいはできるかと思います。しかし現在の特別会計法建前はそういう建前にはなつておりません。今後そうした点についてはいろいろ研究を要する点があろうと存じますが、目下のところにおきましては、ただいまお話のございましたような運用の仕方はできないと考えておる次第であります。
  16. 内藤友明

    内藤委員 ただいまのところはできないという長官お話であります。それをひとつ制度をかえて、その金を農民に使わせるような方向に持つて行くことが私は正しいと思うのでありますが、長官はそれは正しくないと思われるのであるかどうか。それをひとつお聞かせ願いたいと存じます。もしいいということでありますならば、私どもはいろいろな方式研究いたしまして、ぜひそこへ持つて行きまして、この問題の実現をはかつてみたいと思うのであります。これは実はこの前の國会で、食糧管理特別会計借入最高限度がきめられますときに、この問題を提案したいと思つたのでありますが、不幸にして時間がなかつたので留保しておいたのでありまして、私どもほんとうにこれをやつていただきたい。農民が当然使わなければならぬ資金預金部がいろいろなことに使つておるということは、さなきだに農村金融枯渇のときに問題だと思うのでありまして、私どもはどうしてもそこへ持つて行きたいと思います。長官ほんとうの心の中をお漏らし願いたいのであります。絶対だめならいたしかたありませんが、そういうこともできるというお考えならば、何とかそこへ持つて行きたいという希望を持つておるのであります。
  17. 安孫子藤吉

    安孫子説明員 お氣持は私は十分わかるのでありますが、会計性質から申しまして、ただちにそういうようなやり方をすることがいいかどうか、疑問の点も私としては考えられるのであります。この点につきましては各方面から十分檢討を加えまして、私ども研究はいたしてみたいと思います。はたしてただいまのお話のような筋で特別会計を考えて行くことがいいかどうか、この点についても私は多少の疑問もあり、十分研究した結果の結論を得ておりませんので、はなはだ御不満だろうと思いますが、ただいまただちにそういう制度に持つて行くことについての意見を申し上げることは差控えたいと思います。そうした点についてはいろいろ見方もございますので、十分研究をいたしてみたいと思います。この程度で御了承を願いたいと思います。
  18. 佐藤觀次郎

    佐藤(觀)委員 食糧管理局長官に伺いますが、現在の輸入食糧の概略のことを御説明願いたい。
  19. 安孫子藤吉

    安孫子説明員 ちよつと速記をとめてください。     〔速記中止
  20. 川合彰武

    川合委員 私は先日議題になつた日本專賣公社の問題に関連いたしまして、この際特に大藏大臣所見を承りたい事項があるのでありますが、まだお見えなつていないようでありますから、專賣局長官からお傳え願つて、他の機会に本委員会においてそれに関するところの所見をお聞かせ願いたい。  それはほかでもないのでありますが、本日の読賣新聞專賣局日下部部長談といたしまして、ピースが賣れないということに関しての記事が出ておつたのであります。私どももあのタバコの價格改正の場合に、いろいろと議論をしたことは皆樣の御存じの通りでありますが、本日の日下部部長の稚話の中に、賣れないことが予想されているピースの値段をきめるのは、いかに政治家のでたらめであるかというようなことが記事に出ておつたのであります。私は一專賣局部長言動というものを、あるいは一部局長の言動をかれこれとらえて問題にしようとは思いませんけれども、もい新聞に傳えられているような言葉ほんとうであるといたしますならば、これは國会議員に対するきわめて侮辱的な言辞であろうと考えるのであります。そこで私はその問題に関して、大藏大臣がよく日下部部長がどういうようなことを言われたかということを御調査の上、本委員会においてその経過の報告を承りたい、かように考えるのであります。私どもとしてもなるべくピースがたくさん賣られて、專賣益金増收になるようにこいねがつておるのでありまして、その点はおそらく日下部部長も同樣であろう。ただそういうようなことをこいねがうあまり、新聞記者に語つたことが、おそらくああいうような記事になつたのだろうと思います。しかし一旦ああいうように新聞に傳わりますと、私どもとしてはこれは看過し得ない問題でありますので、私ども國会議員の名誉のためにも、また政治家の一人として加わつておる者としても、この問題に関するところの詳細なる弁明をぜひとも聞きたい、かように考えておりますので、どうか專賣局長官大藏大臣にそのことを具申せられて、日下部部長がどういうような言葉を言われたか、同時にまだでき得べくんば、その問題に関して事実ああいうようなことを言つていないとするならば、読賣新聞に対してこれをお取消になることを望みたい、かようなことをこの際よく申し述べまして、委員会の他の機会大蔵大臣から責任ある御答弁を願いたい、かように考える次第であります。
  21. 島村一郎

    島村委員長 この際ちよつと傍聽席の皆さんに申し上げますが、そちらに新聞その他の記者の方がおいでかと存じます。先刻安孫子食糧管理局長官の御説明の中に数字がございましたようですが、この数字は絶対祕でありますので、ここでお聞き流しくださることを切にお願いいたします。  本日はこの程度で散会いたします。     午後二時五十九分散会