○
内藤委員 その
金額をお聞かせ願うことができませんで残念であります。そこで私は
長官に私の
意見を申し上げて、そういうような
方向に御実行願えないものかと思うのでありますが、私の
計算ではおよそ七十億ないし百億ほどの金を
食糧管理特別会計は常に持
つておられると思うのであります、実を申しますと、
食糧管理局というものは、昔
産業組合時代の全販連の役目をいたしているものと私は思うのであります。
從つて食糧管理局の持
つておられる七十億ないし百億という金は、
農業團体の持つべき金だと私は思うのであります。ことに
米價が
パリテイ計算方式によられている今日、十月に一應きめられて、來年の七月にまたこの
米價が改められるのでありますが、七月に改められますと、その追
拂いが農民にせられることに
なつているのであります。つまり十月を過ぎまして十一月以後は、多少ずつ
農民は
政府に対してもらうべき金を預けてある形に
なつております。但しそれは七月に行かなければ精算されないのでありますから、それはもらうべき金ではないかもしれませんが、だんだんと
インフレの高進に
從つて物の値上りがある。その間の
米價の
上り分だけは
政府に預けてある形であると思うのであります。從
つて預けてあると思われる金を、
農民に利用させることが当然のことではないかと思うのであります。こういうふうに考えますので、
食糧管理局が持
つておられます七十億ないし百億の金を
農民の方にお流しなさ
つて、端的に申しますと、農林中央金庫にそれを抱かしておくことができないものか、現在は
大藏省預金部が礼受けていろいろな操作をしておられるのでありますが、これはも
つてのほかのことでありまして、本來の
性質から申しますと、当然それは
農村の
金融機関が持
つて使うべきものではないかと思うのでありますが、これに対して
長官の御
意見をお漏らし願いたいのであります。