○前田(種)
委員 私は先ほど中曽根君が
質問して、
総理大臣は割合にはつきり
答弁されましたが、重ねてここで申入れておきたいと思いますことは、昨日の本
会議において
総理大臣はこう
言つておられます。
公務員法並びに
関係法規が成立した後に
解散する
意思があるようにはつきり
言つております。この
公務員法が本議会で通過成立するということは、衆目の見るところ一致しております。内容は別として、通過せしめなければならぬとわれわれも
考えております。それと
関係法規との
関係、この
関係法規の中には、いろいろな企業体の変更その他の問題もあろうと思いますが、さらに重要な問題は
追加予算の問題であろうと私は
考えます。今中曽根君に対する
答弁は、
追加予算も
関係法規の中に入
つておるとはつきり
総理大臣は
言つておられましたが、もう一度重ねて、
関係法規の中に
追加予算が入
つておるということの確認を願いたいということが第一点。
第二点は、先ほどから
安平委員の
質問に対して
原則論を
総理大臣は主張されております。
公務員法が
原則的に本議会において通過するという見通しがついた後にというようなことを、繰返し
言つておられますが、私は
公務員法の
改正案の内容におきましても、この中に
原則論を言う言わぬにかかわらず、
待遇問題が大幅に含ま
つておると認識しておるわけです。むしろこれは法規の
改正と相並行いたしまして、特遇問題が強くあの
改正法規の中に織込まれておるという認識の上に立
つておりますから、この法案が成立することは言うまでもなく、法規として
追加予算の
法律案を出すことは別個でありますが、この
改正法規の中に十分
追加予算の問題が含まれて
審議されておると、われわれは認識いたしまして、本
委員会は愼重に、会期の許す許りにおきまして
審議をいたしまして、天下に遺憾のないところを内容に明確にして、この法案の
審議の結論を得たいという熱意をも
つております。それでありますがゆえに、この法案の成立は言うまでもなく、一方にはいろいろな問題がありますが、一方には必ず二百何十万の
公務員の
待遇問題については、ベストを盡すということが明確にうたわれておるわけであります。その点についと再確認をする意味において
総理大臣の
お答えを願いたい。
さらに
追加予算を一体いつ出すかという内容につきまして、私は昨日重ねて
大藏大臣に、少くとも二十日までに出してもらわなければ、会期中に
審議できないと言いましたら、それに対して時間的に明言することができないという
大藏大臣の
答弁がありました。私は二十日までに
追加予算案が出なければ、本会期中に
審議ができないという観点から、さらに
総理大臣にこの点を承
つておきたいと思います。しかも私は昨日も申し上げましたように、この
追加予算の内容につきましては、官公労は七千三百円と
言つており、社会党は六千六百円と
言つております。
人事委員会は六千三百円、
政府、大藏当局の発表によりますと、五千三百円が妥当ではないかという案を
言つております。こうした内容につきましては私はいろいろな
意見があろうと思います。インフレの進行の問題、物價との
関係、その他全体の財政経済の見地から、いろいろな角度があろうと思いますから、その内容を一々論議をするということは今時期ではありませんが、
追加予算の内容を、
政府は
政府の自信の上に立
つたところの内容を立ててもらいたい。と言いますことは、給料を一万円貰
つたからとい
つて、必ずしも
生活の安定にはならぬと私は
考えております。むしろ
國民生活を確保するためには、いろいろな
生活必需物資を確保してやるというところの、
政府の施策が相伴わなければならぬと私は
考えます。ただ單に
賃金ベースを上げることによ
つて安定するとは
考えておりません。そういう観点からインフレ、物價、その他の点等も
考え合せまして、
政府は
政府の自信の上に立
つた追加予算案を、至急に出すということが先決問題であろうと私は
考えます。その意味におきまして
政府はいろいろな角度から檢討して日を費すことになると、会期的に
審議する期間がありませんので、ほんとうに妥当な結論は、
國会が
審議いたしまして、いろいろな
財源と相にらみ合せまして、最終的にわれわれは
決定したいと思いますから、
政府は
政府の自信の上に立
つたところの
追加予算案を、一日も早く出していただきたいと私は熱望いたします。その意味においてもう一度
総理大臣の明確な
答弁を、この席上で承
つておきたいと思います。