運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1948-11-29 第3回国会 衆議院 建設委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年十一月二十九日(月曜日)     午後二時十八分開議  出席委員    委員長 柏原 義則君    理事 谷口 武雄君       鈴木 明良君    鈴木 仙八君       高田 弥市君    松浦 東介君       伊瀬幸太郎君    溝淵松太郎君       長谷川政友君    村瀬 宣親君       笹森 順造君    森山 武彦君       只野直三郎君  委員外出席者         議     員 小澤佐重喜君         議     員 石神 啓吾君         議     員 高橋清治郎君         建設事務官   伊藤 大三君         建設事務官   賀屋 茂一君         建 設 技 官 米田 正文君         專  門  員 西畑 正倫君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  小委員会報告に関する件  國政調査報告に関する件     ―――――――――――――   請 願  一 白川改修工事施行請願金野定吉君紹    介)(第二三五号)  二 村山野川及び白水川上流改修工事施行の請    願(金野定吉紹介)(第二三六号)  三 小國川改修工事施行請願金野定吉君紹    介)(第二三七号)  四 引田町字大明神海岸防潮堤築設の請願(    成田知巳紹介)(第二四二号)  五 觀音寺村における道路及び用水路復旧の請    願(金野定吉紹介)(第二五二号)  六 國道四号線改修請願馬場秀夫紹介)    (第二六四号)  七 戸澤村地内鮭川災害復旧工事施行請願(    上林與市郎君外二名紹介)(第二六五号)  八 鳥越部落南端の並木の一部撤去の請願(金    野定吉紹介)(第二六六号)  九 須川築堤工事施行請願上林與市郎君    外二名紹介)(第二六七号) 一〇 月光川下流改修工事一部変更に関する請願    (金野定吉紹介)(第二六八号) 一一 月光川改修工事施行請願上林與市郎君    外二名紹介)(第二六九号) 一二 高岡町及び穆佐村地内の大淀川改修工事施    行の請願石神啓吾君外一名紹介)(第二    七〇号) 一三 綾川大淀川改修区域編入請願石神    啓吾君外一名紹介)(第二七一号) 一四 公共事業費の財源前渡交付に関する請願(    山本幸一紹介)(第二九五号) 一五 神崎川下流防災工事費國庫補助増額請願    (山下榮二君外一名紹介)(第三〇一号) 一六 江合川上流ダム築設の請願高橋清治郎    君紹介)(第三〇二号) 一七 二万橋架換費國庫補助請願重井鹿治君    紹介)(第三〇三号) 一八 大澤田川砂防工事施行請願鈴木善幸君    紹介)(第三〇五号) 一九 新潟縣災害復旧費國庫補助増額請願(    清澤俊英君外二名紹介)(第三〇六号) 二〇 知内村山道開設請願冨永格五郎君紹    介)(第三三八号) 二一 迫川中流改修工事施行請願内海安吉君    紹介)(第三五三号) 二二 青木川改修工事施行請願江崎真澄君紹    介)(第三五五号) 二三 阿武隈川治水工事施行請願庄司一郎君    紹介)(第三五六号) 二四 中村大沼地先の鬼怒川に橋梁架設請願(    小平久雄紹介)(第三六七号) 二五 美瑛川護岸工事施行請願坂東幸太郎君    紹介)(第三八三号) 二六 川口川改修工事施行請願根本龍太郎君    紹介)(第三八六号) 二七 京田川改修工事施行請願金野定吉君外    三名紹介)(第四〇一号) 二八 内川改修工事施行請願上林與市郎君紹    介)(第四〇二号) 二九 水無川砂防工事施行請願上林與市郎君    紹介)(第四〇三号) 三〇 串村村役所前、鹿野間道路改修請願(守    田道輔君紹介)(第四〇四号) 三一 美和村及び富村地内の目木川外河川の砂    防工事施行請願大村清一君外一名紹    介)(第四〇五号) 三二 七郷村地先利根川橋梁架設請願(鈴    木明良紹介)(第四一〇号) 三三 須川改修工事施行請願松浦東介君紹    介)(第四一一号) 三四 瀬戸内海沿岸高潮災害復旧費國庫補助の    請願岡田勢一君外四名紹介)(第四二三    号) 三五 特別都市計画事業費に対する國庫補助増額    の請願上林山榮吉紹介)(第四三七    号) 三六 建築許可権市町村長移管請願上林    山榮吉紹介)(第四三八号) 三七 鹿兒島市戰災復興特別都市計画事業費國庫    補助増額請願上林山榮吉君外五名紹    介)(第四四九号) 三八 江合川及び田尻川改修請願只野直三郎    君紹介)(第四五三号) 三九 廣島縣の災害復旧土木事業費國庫補助の請    願(平川篤雄紹介)(第四六一号) 四〇 廣島縣の水害復旧土木事業費國庫補助の請    願(平川篤雄紹介)(第四六三号) 四一 閉伊川改修に関する請願鈴木善幸君外三    名紹介)(第四六七号) 四二 八田川改修工事施行請願長野長廣君紹    介)(第四六九号) 四三 川内村地内の仁淀川堤防修築請願長野    長廣紹介)(第四七〇号) 四四 須崎港、大野見村間縣道改修請願長野    長廣紹介)(第四七一号) 四五 大津村田邊地先國府川橋梁架設並びに    土佐一宮駅、十市村間道路改修請願(長    野長廣紹介)(第四七二号) 四六 諸木村地内甲殿川堤防築設の請願長野長    廣君紹介)(第四七九号) 四七 波介川上流國直轄区域編入請願(長    野長廣紹介)(第四八〇号) 四八 日下川の改修並びにその閘門修築請願(    長野長廣紹介)(第四八一号) 四九 三ッ瀬、日下間道路改修工事施行請願(    長野長廣紹介)(第四八三号) 五〇 川内地内仁淀川堤防築設の請願長野    長廣紹介)(第四八四号) 五一 物部川にダム築設の請願長野長廣君紹    介)(第四八六号) 五二 大杉、川ノ江間國道開設請願長野長廣    君紹介)(第四八七号) 五三 池川町の溪流に砂防工事施行請願長野    長廣紹介)(第四八八号) 五四 大峠トンネル開設請願長野長廣君紹    介)(第四八九号) 五五 十津川及び吉野川の河水統制事業施行に関    する請願外一件(伊瀬幸太郎紹介)(第    五一五号) 五六 吉岡村の村道縣道に昇格の    請願梶川靜雄紹介)(第五一七号) 五七 揖保川改修費國庫補助増額請願堀川恭    平君紹介)(第五一八号) 五八 豊岡、寳珠花村内の江戸川沿岸改修に関す    る請願佐瀬昌三紹介)(第五四四号) 五九 岐阜、富山間縣道國道編入請願(岡    村利右衞門紹介)(第五四五号) 六〇 矢作橋改築請願千賀康治君外三名紹    介)(第五四六号) 六一 十勝川治水工事促進請願森三樹二君外    一名紹介)(第五六一号) 六二 佐奈川並び帶川改修促進請願林大作    君紹介)(第五六二号) 六三 國道三号線改良工事完成促進請願(金光    義邦君外二名紹介)(第五七四号) 六四 小貝川の災害防止促進請願鈴木明良君    紹介)(第五八七号) 六五 和歌山縣災害復旧費國庫補助請願(田    中織之進君外一名紹介)(第五八八号) 六六 石狩川及び天塩川の本支流の治水に関する    請願河口陽一紹介)(第六一六号) 六七 江差、岩内線道路開設一部変更請願(小    川原政信紹介)(第六一七号) 六八 赤石、神崎間道路開設請願小川原政信    君紹介)(第六一八号) 六九 須川改修工事施行請願松浦東介君紹    介)(第六一九号) 七〇 利根川下流浚渫請願竹尾弌君紹介)(    第六二〇号) 七一 フラヌイ川及びベベルイ川改修請願(坂    東幸太郎君外三名紹介)(第六三三号) 七二 姫川を國直轄河川又は國直轄砂防区域に編    入の請願増田甲子七君紹介)(第六三四    号) 七三 狩野川に放水路開設反対請願勝間田清    一君紹介)(第六三五号) 七四 東山、東竹澤間道路開設請願神山榮一    君紹介)(第六三六号) 七五 北上川改修計画変更請願小澤佐重喜君    紹介)(第六七二号)  陳情書  一 道路整備事業促進陳情書    (第二号)  二 雪害復旧土木事業助成陳情書    (    第一二号)  三 大分縣における治水事業促進陳情書    (第一八号)  四 災害復旧土木事業費全額國庫負担に関する    陳情書(第五    六号)  五 政府代行干拓事業費増額に関する陳情書    (第五九号)  六 九州における主要観光道路國道に認定の    陳情書(第七一    号)  七 國道四号線改修陳情書    (第七六号)  八 福井縣における震災対策に関する陳情書外    四件    (第八一号)  九 土木建築工事設備工事分離請負契約実施    の陳情書    (第九    一号) 一〇 國道三号線改修陳情書    (第一〇二号) 一一 茨城縣水害復旧に関する陳情書    (第一一五号) 一二 福井縣災害復旧費交付陳情書外一件    (第一四〇号) 一三 平市復興特別都市計画幹線道路に関する陳    情書(第一五二号) 一四 土木建築請負制度確立陳情書    (第一五七号) 一五 道路並びに河川愛護思想奬励に関する陳情    書     (第一五八号) 一六 道路法改正に関する陳情書    (第    一五九号) 一七 國道並びに河川改修工事費に対する地方分    担金軽減陳情書    (第一六〇    号) 一八 戰災都復興に関する陳情書    (第一六四号) 一九 建築行政事務移管に関する陳情書    (第一七一号) 二〇 國府縣道補修費國庫補助陳情書    (第    一七四号) 二一 公共土木事業費起債全額國庫負担等に関    する陳情書    (第一七六号) 二二 水防費國庫補助陳情書    (第一    七七号) 二三 砂防工事費増額陳情書    (第一    七九号) 二四 土木事業啓蒙運動に関する陳情書    (第一八〇号) 二五 國道の管理並びに維持改良費の單一化に関    する陳情書    (第一八一号) 二六 地方綜合開発調査費國庫負担陳情書    (第一八二号) 二七 水道敷設費國庫補助陳情書    (    第一八四号) 二八 災害防除施設工事費國庫補助増額陳情書    (第一八五号) 二九 國府縣道補修費國庫補助陳情書    (第一八九号) 三〇 民間住宅建設資金融通に関する陳情書    (第一九三号) 三一 地すべり対策に関する陳情書    (第二〇四号) 三二 群馬縣水害復旧に関する陳情書    (第二〇七号) 三三 井田川改修に関する陳情書    (第二一八号) 三四 千歳橋架換に関する陳情書    (第二二三号) 三五 群馬縣水害復旧に関する陳情書    (第二二六号) 三六 甲府より西八代郡を経て富士宮に至る道路    開設陳情書    (第二三〇号) 三七 住宅建設促進に関する陳情書    (第二三一号) 三八 市川改修工事施行陳情書    (第二三二号) 三九 富士川綜合調査に関する陳情書    (第二三四号) 四〇 山形縣水害復旧費國庫補助陳情書    (第    二四八号) 四一 鹿兒島縣戰災都復興事業費増額陳情    書    (第二五〇号) 四二 山川、枕崎間道路改修陳情書    (第二五    一号) 四三 住宅建築費國庫補助等に関する陳情書    (第二六三号) 四四 下水道事業費國庫補助増額の    陳情書(第    二六四号)  四五 災害復旧事業起債額に対する國庫補助    の陳情書(    第二六五号)  四六 水害保健制度実施陳情書    (第二七〇号) 四七 長崎、佐賀及び九州東北地方水害対策に    関する陳情書    (第二八八号) 四八 治水対策に関する陳情書    (第三〇〇号) 四九 新潟縣災害復旧費國庫補助増額陳情書    (第三〇三号) 五〇 公共事業費起債及び融資に関する陳情書    (第三    〇八号) 五一 九州海岸干拓堤防改修促進陳情書    (第三四六号) 五二 井田川改修に関する陳情書    (第三七九号) 五三 千葉縣風水害対策に関する陳情書    (第三八五号) 五四 縣道篠栗長尾線改修陳情書    (第四二二号) 五五 松浦川改修工事施行陳情書外一件    (第四四三号)     ―――――――――――――
  2. 柏原義則

    柏原委員長 これより会議を開きます。  最初に請願審査をいたします。日程一六江合川上流ダム築設の請願高橋清治郎紹介、第三〇二号を議題といたします。紹介議員説明を求めます。紹介議員高橋清治郎君。
  3. 高橋清治郎

    高橋清治郎君 右請願宮城縣江合川上流ダム建設事業を遂行せられんことを請願したのであります。江合川宮城山形、秋田三縣縣境に源を発しまして、延々百キロ、附近北上川に注ぐ重要河川であります。そしてこの沿岸には、四郡十七箇村の約一万余町歩、俗に大崎平野と言われる水田があり、宮城縣における米産地の重要な寳庫をなしておるのであります。これが年々水害のために惨憺たる被害を受けておりまして、その根本対策といたしまして、江合川上流ダムを建設いたしまして、一大貯水池を築造することによつて、この被害を防止するとともに、またこの築いたダムを利用して、主要なる発電源とか、そういつた方面に非常に利用するような方法を講じたい。第一食糧増産の使命を全うする意味におきまして、かくのごとき請願をいたしたのであります。簡單ながら右趣旨を申し述べました。皆さんの御賛同を得たいと思います。
  4. 柏原義則

    柏原委員長 次にこれに対する当局の御意見を求めます。
  5. 伊藤六三

    伊藤説明員 江合川ダムにつきましては、その必要性を認めまして、近き將來におきまして調査に着手したいと思つております。その着手の結果に基きまして、何らかの処置を講じて参りたいと存じております。     —————————————
  6. 柏原義則

    柏原委員長 次に日程第一二、高岡町及び穆佐村地内の大淀川改修工事施行請願石神啓吾君外一名紹介文書表第二七〇号、日程一三綾川大淀川改修区域編入請願石神啓吾君外一名紹介文書表第二七一号を議題といたします。紹介議員説明を求めます。石神啓吾君。
  7. 石神啓吾

    石神啓吾君 右二つ請願は、宮崎縣大淀川下流工事延長工事請願でございます。高岡町及び穆佐村の改修工事請願は、高岡町長町会議長並びに穆佐村長村会議長署名で出ております。綾川の方は綾町長並びに町会議長署名で提出されておるのでございます。簡單に御説明を申し上げて、当局の御意向を承り、本委員会において採択されんことを希望するものであります。  大淀川下流工事は、今日まで大体八割程度工事が終了いたしておるのでありますが、その延長工事であります高岡穆佐区域並びに綾川区域は、それに接続しております上流でありまして、引続いて工事を施行していただく必要が迫つておるわけでございます。高岡穆佐の両町村の区域内は、連年の洪水ごとに非常に氾濫をいたしまして、そのこうむります被害もまことに甚大でございますし、距離もきわめて簡單な短距離でございますので、ぜひ改修工事を施行せられたいと希望するのであります。  なお綾川の方は目下本庄町の森永地域まで工事が進んでおるのでありますが、本年度をもつて大体工事が修了することになつておりますので、引続いて工事を施行してもらわなければ、工事進行上にも非常な支障があると、改修事務所の方でも申しておられる次第でございます。両地域をすみやかに直轄改修施行区域編入されまして、改修工事を施行せられたいというのであります。特に当局の好意ある善処方を希望する次第でございます。
  8. 柏原義則

    柏原委員長 次にこれに対する当局の御意見を承ります。
  9. 米田正文

    米田説明員 御説明いたします。大淀川は、御承知のように下流工事につきましては、主要な箇所工事を大部分完了いたしまして、近く上流都城盆地一帶の改修工事に、大淀川上流改修工事として着手するために、昨年來現地調査測量をいたしているのであります。これも大体調査が目鼻がついたような状態であります。今年いつぱいには上流都城盆地を中心とする調査測量が完了いたしますので、來年度から上流実地調査をするかどうかという研究を今いたしている次第でございます。從いまして大淀川としては上下流本川筋の洪水被害の激甚で、経済的効果の大きい箇所改修工事をやるという大方針で今日進んでいるのでありますけれども、ただいま御説明のありました、下流部のまだ直轄区域に入つていないで、今後の問題として残されている部分が相当あるのであります。その部分の中の今二つの件についての御要望がありましたが、その中の一つの綾川の方は、ただいまもお話がありましたように、これは引続き現在の区域を延長して改修工事実施する予定で、これも昨年來測量をいたして、測量が完了いたしまして、計画もすでに立つております。從いまして綾川附近工事が完了しますにつれて、上流区域を延長いたして実施いたしたいと考えております。高岡の分につきましては、まだ調査ができておりませんので、御要望に從いまして、現地ともよく打合せをいたしたいと存じます。
  10. 柏原義則

    柏原委員長 お諮りいたします。以上三件の請願につきましては、採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議はございませんか。
  11. 柏原義則

    柏原委員長 異議なしと認めまして、さよう決します。     —————————————
  12. 柏原義則

    柏原委員長 次に、本会期中もあますところあと一日と相なりまして、本委員会といたしましては、今まで審議いたして参つた事件につきまして、この際一應結末をつけたいと存ずる次第であります。これより各小委員会報告を求めます。道路小委員長長谷川政友君。
  13. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 近く第三回國会も終了いたしますので、道路小委員会経過簡單に御報告申し上げます。  本小委員会は、道路法改正道路補修の問題、道路審議会問題等調査研究いたすの目的をもつて、去る十一月二十七日に設置されました。不肖私が小委員長として御指名をこうむりまして、その後きわめて短期間ではありましたが、小委員打合せ会を開くこと二回、主として道路修繕費の問題について当局と懇談し、これが法律案制定に関して研究して参りました。  その大要を申し述べますと、現在道路及び橋梁荒廃の著しいのは御承知通りであります。しかるに現行道路法では、道路維持修繕地方自治團体の長が行わなければならないことになつておりまして、地方財政の貧困からますます荒廃の一途をたどつている状態でございます。從つて補修についても積極的に國が援助すべきであり、現行道路法改正が必要になつて参つたのでございます。しかしながら道路法全面的改正は相当の日子を要しますので、さしあたつて道路修繕部分のみ、單行法によつて立法する必要があるのであります。すなわち道路修繕に関する法律を制定して、國道修繕地方道路修繕に対する國庫補助ができるようにいたしたいと考えている次第でございます。しかし小委員会ができましてわずかな期間でありまして、さらに十分なる檢討を加える必要があります。本会期わずかあともう一日でありますので、会期中にこの成案を得ますことは遺憾ながら困難と考えます。なおまた道路法全面的改正、あるいはガソリン税研究等の重大問題がありますので、この際來國会にも継続して、この道路小委員会を設置されるよう、委員長において特に御考慮されるよう希望する次第でございます。  簡單ながら道路小委員会経過について御報告申し上げた次第であります。     —————————————
  14. 柏原義則

  15. 溝淵松太郎

    溝淵委員 松井小委員長にかわつて治山治水対策小委員会経過簡單に御報告申し上げます。  本小委員会は去る十一日に設置され、不肖私が小委員長として御指名を受けました。爾來、本小委員会は、最近とみに中國、四國地方地盤沈下の現象が著しくなりましたために、災害復旧見地からその対策を檢討いたすことと相なりました。その間地理調査所と数回にわたり懇談し、実情を聽取し、また建設省当局大藏省当局とも予算的措置に対して種々協議いたして参りました。その他の一般河川道路災害等に関しましても、本小委員会といたしましては、地元の人々の心を心とし、その災害が逐次拡大し、かつ一般に知られていないものにつきまして、強力にその後の復旧を促進して参りました。しかしながら本会期は非常に短期間でありましたために、十分その調査を全うすることができなかつたことは、まことに遺憾とするところでございます。この際会期が終了いたしますので、小委員会調査経過を一應とりまとめ御報告申し上げます。なお本小委員会は引続き來國会においても設置されるように、特に委員長善処方お願い申し上げる次第であります。  以上簡單に御報告申し上げます。
  16. 柏原義則

    柏原委員長 以上各小委員長報告に対しまして御質疑はございませんか——他質疑がないようでございますからそれだけにしておきます。  お諮りいたします。本委員会といたしましては、治山治水事業並びに道路に関する件につきまして、それぞれ治山治水対策小委員長並びに道路小委員長報告通り、これを了承するに御異議はございませんか。
  17. 柏原義則

    柏原委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定します。     —————————————
  18. 柏原義則

    柏原委員長 次に都合によりましてまた請願審査に入ります。請願日程第七五、北上川改修計画変更請願小澤佐重喜紹介文書表第六七二号を議題といたします。紹介議員説明を求めます。
  19. 小澤佐重喜

    小澤佐重喜君 北上川災害復旧工事予定計画変更請願でありますが、この変更する箇所岩手縣胆澤郡と同縣の江刺郡をつないでおりまする櫻木橋たもと堤防の問題であるのであります。現在の建設省計画におきましては、現在の堤防堤防上が道路なつておりまして、橋のたもとからその上に人家があるような状態にあるのであります。しかしこれを三尺ほど上げまして、さらにこの堤防距離を約十メートルくらい廣げるというのが建設省計画でありますけれども、これを廣げますとこの堤防の上に並んでいる住家の全部の移轉をしなければならぬばかりでなく、災害予防といら見地からも非常に不完全なものになるのであります。この箇所を橋のたもとから現在の堤防の外側に一本堤防を立てることによりまして、水流の箇所、ことに橋のたもと決壊等予防にもなる状態なつておりますので、こうした計画変更をお願いする次第であります。なおこれは請願書に添付してあります図面をごらん願わないと、口頭で説明することははなはだ困難でございますので、一應口頭ではこの程度請願をいたしまして、詳細は図面をごらんになつた上で、本請願を御採択あらんことを希望するものであります。
  20. 柏原義則

    柏原委員長 これに対する当局意見を求めます。
  21. 賀屋茂一

    賀屋説明員 お答えいたします。要するに災害復旧原形復旧が主でございまして、現地の査定もおそらく原形に基いて復旧計画を樹立したものでないかと思うのであります。これが実施をいたしますときは、よく現地測量をいたしまして、現地に即應するような工法に変更して復旧いたすのであります。この件につきましてはよく縣とも連絡いたしまして、できるだけ御趣旨に沿うように努めたいと思つております。
  22. 小澤佐重喜

    小澤佐重喜君 ただいま原形復旧というお話がございましたけれども、この点は決壊はいたしておらぬのであります。決壊しておりませんけれども、全般的に他の箇所決壊に伴いまして、結論においては三メートルほど堤防を高くいたしまして、同時に廣くするという改良工事なのであります。しかしこの改良工事災害復旧工事と一貫してやるのがこの工事なのでありまして、現実の面においてはこれはこわれていないのでありまして、こわれていないものを將來の災害予防上、また他の災害復旧工事をやる関係上、ここも直さなければ意味をなさぬという、むしろ実質的には改良工事なのであります。そういうわけでありますから、この点等も十分御考慮の上で、ことに人家が何百軒も並んでいるものに一々立ちのきの補償金を出すということになりますと、非常な金額もかかりますので、金額の面から言いましても、大体請願者の希望通りにした場合と、現在の建設省計画との費用とは、そう違わぬと思いますので、何とぞ十分御調査の上適当な計画変更を願いたいというのであります。
  23. 柏原義則

    柏原委員長 質疑はございませんか——採決いたします。この請願につきましては採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議はございませんか。
  24. 柏原義則

    柏原委員長 異議なしと認めましてさよう決します。     —————————————
  25. 柏原義則

    柏原委員長 次にこの際お諮りいたします。去る九日議長の承認を得ました國政調査に関しましては、委員会報告書を提出せねばなりませんが、この際報告書の作成並びに提出手続等につきましては、委員長に御一任いただきたいと存じますが、御異議はございませんか。
  26. 柏原義則

    柏原委員長 御異議なしと認めましてさようとりはからいます。     —————————————
  27. 柏原義則

    柏原委員長 次に、都合によりまして、また請願審査にはいります。日程第三三、須川改修工事施行請願松浦東介紹介文書表四一一号、同じく日程第六九、須川改修工事施行請願松浦東介紹介文書表第六一九号を議題といたします。紹介議員説明を求めます。松浦東介君。
  28. 松浦東介

    松浦(東)委員 この須川と申しますのは、山形縣の最上川の支流でありまして、これを改修していただきたい、こういう請願の要旨であります。この川は山形縣の村山平野中央部を北流いたしまして、東村山郡長崎町と同郡寺津村の境界において最上川に合流するのであります。この川は屈折乱流と申しましようか、非常に荒れております。しかも両岸はまつたく無堤防状態でありまして、最近は毎年のように氾濫を繰返しております。しかもその沿岸の流域と申しますのは、山形縣でも有名な穀倉地帶でありまして、しかも多收穫の本場なのであります。でありますから、この氾濫が農作物に影響するところが非常に大きいのであります。ことにこの須川は途中から——奧羽山脈中の藏王山という山がございまして、それは非常に硫黄分を含んだ山でございますが、硫黄の鉱山と、その藏王山の中腹にありますところの高湯温泉の湯じりが途中からはいりまして、その以後は酸性のために生物が住まないという川になつております。かわず一匹、魚一尾住まないという川でございまして、その水が氾濫するのでございますから、農作物に與える影響は非常に甚大なものがあるわけでございます。この川につきましてはたびたび請願もいたしましたし、また建設省関係には陳情をいたしたのでありまして、その都度建設省からは係の技官その他たびたび現地の視察をせられておるのでございますが、どうかひとつなるべく早い時期におきまして、この河川改修を実現していただきたい、こういう請願であります。
  29. 柏原義則

    柏原委員長 これに対する当局の御説明を求めます。
  30. 米田正文

    米田説明員 須川改修工事は、最上川の全体改修計画と関連をいたしておりまして、すでに現在の改修計画の中に須川下流部分を包含いたしておるのであります。下流から漸次工事を進めて行く予定なつておるのであります。ただ須川については現在の改修区域だけでは十分でないので、その上流側についても調査測量をした上で、改修区域変更等をいたす必要があると思いますので、これらについては、今後の調査測量にまつてこれを実施し、なお工事の促進については下流側より漸次上流に向つて、御希望のようにできるだけ早い機会に実施を完了いたしたいと考えております。
  31. 柏原義則

    柏原委員長 御質疑はありませんか。——採決いたします。この請願につきまして採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議はありませんか。
  32. 柏原義則

    柏原委員長 御異議なしと認めまして、さよう決します。     —————————————
  33. 柏原義則

    柏原委員長 さらに請願審査に入ります。日程第一ないし第一一、日程第一四、第一五、日程第一七ないし第三二、日程第三四ないし第五五、日程第五七ないし第六八、日程第七〇ないし第七二及び第七四の各請願を一括議題といたします。
  34. 松浦東介

    松浦(東)委員 ただいまの第一ないし第一一、第一四、第一五、第一七ないし第三二、第三四ないし第五五、第五七ないし第六八、第七〇ないし第七二及び第七四の各請願につきましては、その趣旨文書表によりましてよく了解いたしております。そういう関係でありますから、紹介議員にははなはだお氣の毒ではございますけれども、時間の都合もございますので、この際請願紹介説明及び当局の答弁等を省略いたしまして、この際ただちに採決せられんことを望みます。
  35. 柏原義則

    柏原委員長 ただいまの松浦委員の動議に御異議ありませんか。
  36. 柏原義則

    柏原委員長 御異議なしと認めます。それでは紹介説明及び当局の答弁等を省略いたしまして、ただちに採決いたします。
  37. 松浦東介

    松浦(東)委員 ただいま議題となりました前述の各請願につきましては、いずれも採択の上、内閣に送付すべきものと決せられんことを望みます。
  38. 柏原義則

    柏原委員長 ただいまの松浦君の動議に御異議ありませんか。
  39. 柏原義則

    柏原委員長 御異議なしと認めます。それではさようとりはからうことに決します。残余の請願は延期いたします。  なお今まで採択いたしました請願報告書の作成並びに提出手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  40. 柏原義則

    柏原委員長 御異議なきものと認めて、さようとりはからいます。     —————————————
  41. 柏原義則

    柏原委員長 次に本日の日程陳情書審査に入ります。各陳情書趣旨文書表により委員各位も十分了解いたしておられることと存じます。つきましては、時間の都合もございますので、この際日程第一ないし第五五の陳情書につきましてはその趣旨を了承したいと存じますが、これを了承するに御異議ございませんか。
  42. 柏原義則

    柏原委員長 御異議なしと認めまして、さよう決します。  以上をもちまして本日の日程を全部終了いたしましたが、おそらく本会期中におきまして委員会を開くのはきようが最後だろうと思うのであります。経験のないことで、はなはだ未熟で皆様に御迷惑をかけましたが、数回の委員会を開催いたしまして、どうやら無事に終了いたしました。皆様方の御援助を厚く感謝いたします。  本日はこれをもつて散会いたします。     午後二時五十八分散会