○
神田政府委員 ただいま
梶川さんのお述べになりました
薪炭のうち、殊に
まきにおきまして今お述べになりましたようなことが各地に続出している。これはもうごもつともでございまして、私
どももこれらの点につきましては十分な情報を得ておりまして、何らかこれが
対策を
眞劍に
考えなければならぬのじやないか。言いかえれば、
まきのごときはむしろこの際
統制を急いで
撤廃することが、今お述べに
なつたような
事態が生じないということになるのである、こういうようにも
考えておるのであります。最近
消費都市にずいぶん
まきが入
つて來た。そこでこれは
統制の結果入
つて來たというようなことを言い得る面もあると思いますが、十分入
つて來たということは、むしろ
産地で
受取手がなくな
つたので、
消費地の方にそれが大挙流れて來たというのが実際ではないか。
産地においてはむしろ
マル公のものはだれも取引り手がなくて、直接
生産者から引取
つている、これもまた
警察取締り関係方面においてそれは不都合だというようなことでありまして、こういつた面を早く是正するということになりますと、今
梶川さんの言われてように、
地域別の
消費者値段もかえるという必要があるのではないかということ、これはごも
つてもでございますが、今のような
統制方式をと
つておる
段階においては、ただちにそういうような御
趣旨でやる得るかどうか、私
どもお述べに
なつたことについては同意見でありますが、今日の
段階において、そうしたようなことを
薪炭だけについてやることができるがどうか。これは十分ひとつ研究の余地があるのではないか、
実情に沿うようにするのでありますから、当然のことと思いますが、今までの
政府側の
考えを率直に申し上げれば、あるいはあれは
最高價格であ
つて、必ずしもあの
値段でやらなくてもよろしいのだという
考えを持
つておるのであります。しかし事実においてはその
値段でや
つて行くという
考えにな
つておるのでありまして、その辺の
事情がございますので、御
趣旨は、これは研究するまでもないことでありまして、方針の問題だと思うのでありますから、十分われわれの方も
関係方面とも連絡をとりまして、
実情に沿うようにして参りたい、こういう氣持でおることをお答えいたしたいと思います。