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1948-11-22 第3回国会 衆議院 議院運営委員会 第22号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年十一月二十二日(月曜日)     午後零時二十六分開議  出席委員    委員長 山口喜久一郎君    理事 石田 博英君 理事 細川 隆元君    理事 椎熊 三郎君       今村 忠助君    倉石 忠雄君       佐々木秀世君    淺沼稻次郎君       小島 徹三君    櫻内 義雄君       長谷川政友君    多賀 安郎君       成重 光眞君    岡田 春夫君       榊原  亨君    中野 四郎君  委員外出席者         議     長 松岡 駒吉君         副  議  長 田中 萬逸君         議     員 森 三樹二君         議     員 石田 一松君         議     員 中村元治郎君         議     員 加藤吉太夫君         議     員 北  二郎君         議     員 林  百郎君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 十一月二十日  衆議院解散に関する決議案尾崎行雄提出、  決議第一号)及び衆議院会議開会に関する  決議案山下春江君外十名提出決議第一〇  号) の審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  專門員並びに調査員任命承認に関する件  委員派遣承認申請に関する件  赤坂離宮使用に関する件  本会議に関する件  全國選挙管理委員会委員補充の件  決議案の取扱いに関する件  新聞記事調査に関する件     —————————————
  2. 石田博英

    石田委員長代理 これより議院運営委員会開会いたします。  事務局人事につき議長から諮問があります。大池事務総長より御説明を願います。
  3. 大池眞

    大池事務総長 水産委員長の西村さんから水産委員会專門員齋藤一郎さんという方を御推薦があります。それから建設委員会柏原委員長から今野博さんという調査主事調査員に昇格してもらいたいというお申出があります。この二件の御承認方をお諮り願います。
  4. 成重光眞

    成重委員 水産專門員推薦の件は結構ですが、それはどなたの後任ですか。
  5. 大池眞

    大池事務総長 水産委員会は今專門員が一人だけで、一人欠員がございます。
  6. 石田博英

    石田委員長代理 他に御質問はありませんか——御意見なければただいまの事務総長説明によつて事務局人事を承認するに御異議ありませんか。
  7. 石田博英

    石田委員長代理 では承認することに決定いたします。     —————————————
  8. 石田博英

    石田委員長代理 他に御発議はありませんか。
  9. 榊原亨

    榊原(亨)委員 土曜日私の方から申し上げたのでありますが、第一新聞に出ております記事に関しまして、ああいうふうな言動を吉田首相においては、決してなされないということを私どもは確信しているのでありますけれども議院内に入つておりますところの新聞社方々が、いろいろな制限を越えて活動せられて、ああいう記事を出されるということにつきましては、議会運営上非常に重大なことだと思います。從つてその眞相をこの際当運営委員会において御調査を願いたい、こういう動議を提出いたします。
  10. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 榊原君の御説、ある程度御同感でありますけれども、あの問題は一應済んだことでもあり、ことに対外関係の問題でもありますから、ここであらためて調査することになると、かえつて國全体から考えて、どうかと思いますから、今後注意して新聞記者諸君にも自粛自戒してもらうことにして、あらためてこの運営委員会で実情を調査するということについては、私は賛成できないのであります。
  11. 多賀安郎

    多賀委員 この問題は意想外に深刻な影響を呼んでいると私は聞いております。たとえばそれをもし虚構の報道であるとすれば、その新聞記者責任でありますが、あるいはそれが事実であつたならば、好ましからざるところにまで行くというようなうわさを聞いておりますので、この際これをうやむやにすることなく、できることならば榊原君の言われるよう方法によつて、これを究明せられることの方が適当であろうと思います。第一新聞の方ではこれは事実の報道であるとがんばつておるし、あの取消し取消し要求があつたから出したので、それは事実を報道したにすぎないから、自分の方で責任をとることはないとがんばつております。だからそのいずれであるかを明白にすることの方が、かえつて対外関係に対する影響は好ましいものが出て來るのではなかろうかと私は思つております。
  12. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 いろいろ皆さんから意見が出ておりますが、私もただいまの御意見に似たよう意見をもつております。それはどういうわけかと言えば、今民主自由党の方から申されることにつきましても、われわれはなるほどああいうことはあり得べきことではないと信じたい。ところが一方、新聞社の方では新聞公共性から見ても、根拠のないことを記事にすることもあり得ないように思われる。だからこれをうやむやにしないで、はつきりさせることが民主自由党の名誉のために、また新聞社権威保持のためにも、われわれは必要ではないかと思う。そういう意味において、ひとつ皆さんの御意見ようにこれをはつきりしておいた方がいいじやないかと私は思う。
  13. 細川隆元

    細川(隆)委員 この前の運営委員会榊原氏から御提案になりまして、問題があまりに重大であるというのと、一方一体どういう眞相のものだろうというので、各委員とも自信がなかつたわけです。それでそれぞれしばらく事態の成行きを見ようということで、散会になつてつたと思うのですが、わが党においても一應幹部会代議士会等にも再三報告されて、寄り寄り調査が進められているわけですが、今までのところでは、どうも案外ほんとうじやないだろうかという材料の方が余計出て來ております。大分確実な証拠もあるようなふうに思われるし、またこれは扱い方によつて、さらに問題が非常に重大になつて來るわけですが、一應眞相を調べるという議論に私は賛成です。
  14. 榊原亨

    榊原(亨)委員 この際特に私からお願いいたしたいことは、こういうことは議会そのもの権威に関することでありますから、研究や御調査を願うにいたしましても、祕密会によつてつていただきたいということを希望いたします。
  15. 今村忠助

    今村委員 実はこの問題については、第一段は第一新聞だけが取扱つてつたことと、すでに民主自由党の側からの取消しを、一應第一新聞が掲載していること、第二段としては、それでは第一新聞はどうしてそのニユースというか、材料を仕込んで來たかというと、ドアキイの穴の中から聞いたと言つているが、あのドアにはキイなんかない。行つてみればだれが見ても一目でわかる。穴のないところです。そこから聞いて來たということは不可能で、結局問題にならぬという結論になつて來るのであります。今さらこれを調査して結局、新聞社の者が聞いたとか、聞かぬとかいう問題になる。しかもそれが大新聞にそろつて出た問題ならば、大いに取上げてそれを確かめなければならぬということもあるが、御承知通り新聞に限られている。こういうような点から見ても、この問題をことさらあらためてやるということは、ひとり民主自由党という一政党だけでなく、各政党新聞社との関係というものは、おそろしく今後うまくいかぬようになるではないかと思うのであります。またこれはすでにその新聞社においても取消文を掲載しておりますから、一應これで済んだものとしていただきたいと思います。
  16. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 私はまたただいまの御意見とはちよつと違いまして、あれはただ單に一つの新聞社のみに掲載されたということにおいて、私は重大な意味があると思うんです。そうして取消しを御要求になりましたが、その記事はこういう取消しをしてくれということがありましたという記事が出ているだけであつて、もしも新聞社が確信をもつて絶対に事実であるとかないとかいうならば、新聞自身責任をもつて自分新聞に掲載したらいいと思う。そういうことはないのであるから、私はこの際やはり將來のためにも、また民主自由党の名誉のためにも、調査した方がいいと思います。
  17. 多賀安郎

    多賀委員 この問題は一應済んだようにきわめて簡單に、たとえば第一新聞だけに出たのであるということで、これを荒立てることの方がかえつて國際的に惡いという御意見もありますが、実際この問題は深刻に今くすぶつておりまして、決して單なる問題として済んだわけではない。それからドアかぎ穴からのぞいて聞いたというようなことにつきましても、その席上の人はだれが漏らしたか、その名前を出すことを控えるために、かぎ穴からぬすみ聞きしたというようなことを言つたとも聞いておりますので、ただ一人が密閉した中で考えておつたことを言つたのではなくて、数名もしくは十数人いた中の状態を知つたのでありますから、だれの口から漏れていないとも限らないと思う。十分これは眞相調査する熱意を示さなければ、かえつて國際的に及ぼす影響は大きいと思うのであります。ぜひこの際これを究明してもらいたいと思います。
  18. 倉石忠雄

    倉石委員 この問題は取扱い方によつては、非常に対外的にいろいろな影響を持つて來る問題でありますし、党としてもこれは大事な問題でありますから、一應各党帰つて、私どもの方ももう一ぺんいろいろ相談して見たいと思いますから、ここで今結論づけられない方がいいと思いますが……。
  19. 多賀安郎

    多賀委員 どうも民自党方々の御意見は一致して、これをこのままに伏せてしまうというような御意見よう考えられますが、民主自由党自身のためにも、かえつてこれをはつきりされた方が、事実そうでなかつたのであればいいじやないかと思う。
  20. 石田博英

    石田委員長代理 速記をとめて……。
  21. 榊原亨

    榊原(亨)委員 この問題につきましては今日初めて私が申したのではない。この間金曜日に私が発言申し上げた。この問題については、一應各党とも考えるというようお話があつたわけです。從つて各党におきましても、もう相当この問題の重大性にかんがみて御研究なつたことだと思うのであります。先ほどから伺いますと、私の申したことについて御賛成の方もあるようでございますし、また少し待つたらいいだろうというお考えの方もあり、全然御反対のお方もあるのでありますから、この場合各党の大体の御意見伺つて、そうして各党がほとんどこれに賛成であるということでありますれば、至急御調査をお願いいたしたい。
  22. 林百郎

    ○林百郎君 われわれどうも新聞をよく読まないし、よくわからないんですが、これは民自党では一体祕密会としてやつたものかどうかということが第一点、もし祕密会として、特に外部に漏れることを避けて注意してやつたことが、たまたま漏れたということなら、それをあまり問題にするということは、これは私どもとしてはどうかと思うんです。それは各党で予測できない祕密会というものがある。それがたまたま何かの折に漏れて、祕密会で君はこういうことを言つているんじやないかということをよその党が問題にするということはどうかと思う。もつともことによつては、どこまでも祕密会であつて國会の体面の問題にするということはあり得るかもしれないが、これは各党の仁義の問題であつて、特に注意して祕密でやられたことが、たまたま漏れたというならば、民自党におまかせして、なるべくその疑惑を晴らすような努力をしていただいて、別にその問題だけで調査委員会を設けて追究するということはどんなものでしようか。
  23. 榊原亨

    榊原(亨)委員 ただいま林君がその議事内容を知らないということで、お考えになつて発言なつたと思うんですがこの前の金曜日にはつきりと私はここで読み上げたのであります。その内容についてはきわめて対外的にも重大な内容を含んでいると考えます。これが普通一般の誤報であるというのにしてはあまりに影響の範囲が廣い、從つてこの場合議会責任においても、かような言辞がほんとうに行われたということを私は信じておらないですが、この点においてはつきりとそうでないということをただすことが、議会責任においても必要なことだと思うのであります。
  24. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 実はこれはわれわれは、決してこれをこのまま默認するとかいうことではなくて、各党には林君が言うように、祕密というものがある。そのことが外部に漏れて、ことに日本が占領下におかれているという立場は、議員諸君がみずからわかつているんじやないかと思う。こういう運営委員会にしても、農林委員会にしても、あらゆる委員会において、祕密会でなければ発表のできないことがたくさんある。それが外部に、たとえばこれはわれわれが今後究明することによつて、どういう眞相になつて來るか。それは想像はつきませんけれども、しかし祕密会としてやつていることが、一々表現の仕方において問題化されることになれば、新聞記者諸君にも今後に與える影響が大きいんじやないかと思う。とりあえず申し込んだ取消し発表してくだすつたんだから、これはなんとか穏便にこのへんで納めて、円満にやつていただきたい。
  25. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 この問題はこの間、榊原君から速記をいただきまして、非常に重大であるということを指摘申し上げておいたんですが議論になつてお互いに話し合つている間は、このままの推移でいいと思つておりますが、一たび表に議論が出れば、われわれは國際的の影響というものを一番考えなければならぬと思います。從つて國際的影響から來れば、われわれの感知される点は、占領政策國民を挙げて、占領に関する限りは政府先頭にしてこれに協力して行く。お互い個々の問題においては党派で政爭を繰返しても、占領政策には政府先頭にして協力する。ところが今占領されている側から占領している側に二つの傾向があるように話をされて、それが新聞に出た、これはもちろん民自党からの取消しでなくして、吉田氏自体から私は当然取消しが出て、それが世界にまた放送をされて、そういうことはないんだと、そうなるのが当然だと思う。ところがきよう時事新聞によるとまた佐藤さんがこれに裏書きするようなことを言つている。こういうようなことは、私は問題をさらに大きくしていると思う。これは野党が「自分等都合のよいように総司令部民政局見解まで持出しているのはおかしい。」これは司令部見解を話した人があるんだから、こういう人にはこれでいいが、「マ元帥はこれまであらゆる機会に、日本人はその運命を自らの手で切り開くべきだと強調して來ているのだから、当の司令部の一局がマ元帥言葉に反したことなど考えられない。」これはこの間吉田さんが言つたことと同じことを裏書きしている形で、やはりマ元帥とそれから一局の間というものが対立しているかのごとく考えられる印象をこれによつて與えられている。しかもUP記者……。
  26. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 対立はない、反することはないだろうということは、結局またみずからがこの間言つたことに対して裏書きしている。ああいうようなことがあつたからこの言葉が出て來る。なければ出さないでいい。その点はわれわれの方が事態をあまり大きくしないよう考えているにかかわらず、政府の方が事態をかえつて大きくしている形だと思う。
  27. 山口喜久一郎

    山口委員長 ちよつと速記をとめて……。
  28. 山口喜久一郎

    山口委員長 速記を始めてください。
  29. 成重光眞

    成重委員 去る金曜日以來新自由党榊原委員の、この記事に対する調査を何らかの方法によつて、この委員会においてするという御意見に対して、私は全幅の賛意を表します。
  30. 細川隆元

    細川(隆)委員 社会党としても榊原君の御提案賛成いたします。その方法について協議する時間が必要と思いますから、しばらく休憩して、午後また開いて審議を続けていただきたいと思います。
  31. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは午後再開することにいたしまして、この問題は午後再開後になお御協議を煩わすことにいたします。     —————————————
  32. 大池眞

    大池事務総長 本日の議事日程は、大体小委員協議会ですつかりきまつておりましたが、もう一点あります。これをいつおやりくださいますか、御決定を願います。  それは全國選挙管理委員今井登志喜さんは、小会派代表できまつて、これはいつでもできることになつております。それから岡さんのかわりに民主党の方から正式に届出がありまして、金子武麻呂さんが正員となり、塩坂さんが予備員となつております。塩坂さんの方はまだ資格審査関係はつきりいたしておりませんが、金子さんは資格審査は通つておりますので、いつでもできることになつております。從いまして、もし金子さんと今井さんの正員ということだけは、はつきりきめた方がいいということになれば、きよう日程に入る前に議長発議でこれだけを先にお済ましをいただいたらと考えますので、この点をお諮りを願います。
  33. 山口喜久一郎

    山口委員長 今の事務総長の提議に関して御意見はありませんか。
  34. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議がないようでありますから、議長発議日程の最初にこれを上程することにいたします。—他に御意見はありませんか。
  35. 中村元治郎

    中村元治郎君 自由討議はどうなりますか。
  36. 山口喜久一郎

    山口委員長 きようは延期いたします。  それでは暫時休憩いたします。     午後一時十七分休憩      ━━━━◇━━━━━     午後三時四十四分開議
  37. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは午前中に引続き運営委員会開会いたします。
  38. 成重光眞

    成重委員 私どもの党から特に運営委員会に要望してくれというような申し傳えを聞いて來たのですが、政府與党があまり解散をひらめかすから、大分議員諸公出席が惡くなる、これではいかぬので、本日出席していない代議士諸君に対しては議長からひとつ電報でも打つて出席を督促していただきたい。國会権威の上からも、これから先は定足数をあくまで守ることを運営委員会において要望してくれということでありますから、これだけのことを一應お願いしておきます。  それと本日私が質問するとすれば大藏大臣商工大臣に御出席を願いたい。吉田さんはお氣の毒ですから所管大臣だけお願いしておきます。
  39. 椎熊三郎

    椎熊委員長 今の成重君のお話非常にごもつともだと思いますけれども、きようなんかでも定足数を嚴格に言うと、開会のときはあつても中途から欠けるから、それを一々指摘されたんじや、ほとんど議事を円満にやつて行けないということになるんじやないかな。それは了解できないですか。
  40. 成重光眞

    成重委員 椎熊君の発言ですが、私の方では叶君が、一應開会してそれから委員会のある方が席をはずすのはやむを得ぬが、開会早々から定足数にはかるに遠いよう出席数では本会議は開くことはいかぬ。一應議席について、定足数があつてから開会をして、特に委員会出席をされるという場合は、それはやむを得ぬ。こういう意味合いです。
  41. 林百郎

    ○林百郎君 議長から欠席している議員に適当な方法出席を促すことにして、きようのところはどうですか。將來はこういうことのないようにできるだけの手段を講ずることにして……。
  42. 山口喜久一郎

    山口委員長 今速記をとつておりますから、速記録を通じて定足数に、満たないのに本会議を開くというような記録も残されませんから、一應成重君の主張される定足数を満たすということを諮つて、大体そういう形にしておかなければならぬと思います。なお議場内において叶君が非常に意見が強いようですから、成重君から今の間にちよつとお話おきを願つたら非常に都合がよろしいと思う。それでは成重君、委員派遣の件の議事を進めておりますから……。
  43. 成重光眞

    成重委員 どうぞ議事を進めてください。
  44. 山口喜久一郎

    山口委員長 お諮りいたします。  不当財産取引調査特別委員会委員派遣承認申請の件について議長から諮問があります。これを議題といたします。
  45. 大池眞

    大池事務総長 不当財産取引調査特別委員会武藤委員長から委員派遣承認申請が参つております。目的は昭和電工に関する調査のためで、派遣の場所は小菅の東京拘置所であります。日は二十四日、二十五日、派遣委員武藤委員長以下明禮さん、足立さん、椎熊さん、石田一松さん、田中健吉さん、徳田さん、以上七名でございます。
  46. 山口喜久一郎

    山口委員長 ただいまの委員派遣の件は、議長においてこれを承認すべきものと答申することに御異議ありませんか。
  47. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議がないようでありますから、さよう決定いたします。     —————————————
  48. 山口喜久一郎

    山口委員長 次に午前に引続いて榊原君からの、いわゆる内閣総理大臣の党内における発言及び官房長官記者團会見発表について御懇談を願いたいと思います。  しばらく速記をとめてください。
  49. 山口喜久一郎

    山口委員長 速記を始めて……。
  50. 岡田春夫

    岡田(春)委員 この機会ちよつと午前中の小委員協議会決定通り、私たちの党と社会党との間で、話合いができまして、寒冷地の問題については、私たちの方が提案説明をやる。社会党の方が賛成演説をやることにきめましたから御了解を願います。ただしやるのは参議院との関係がございますので、きようではないということだけを御報告申し上げておきます。
  51. 椎熊三郎

    椎熊委員 それは社会党とあなたの方との話合いできめるべき性質のものではないでしよう
  52. 岡田春夫

    岡田(春)委員 それは協同提案です。
  53. 椎熊三郎

    椎熊委員 各派協同提案だから、私は與党の第一党が説明すべきものだと主張して、それがもつともだということになつてつたと思いますが……。
  54. 林百郎

    ○林百郎君 それは午前中にかわつたんです。長谷川さんから話があつた……。
  55. 山口喜久一郎

    山口委員長 それではただいまの岡田君の申し入れを了承することに御異議ありませんか。
  56. 山口喜久一郎

    山口委員長 では了承することにいたします。しばらく速記をとめて……
  57. 山口喜久一郎

    山口委員長 速記を始めてください。
  58. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党は先ほど幹部会において、これは重大な問題だから愼重に取扱うと同時に、その内容究明については、議会権威にかけて嚴密にやれということです。適当の機関を通じてこの眞相を究明することに賛成いたします。
  59. 林百郎

    ○林百郎君 私の方も実は午前中申し上げた通り、事は非常に微妙なことで、もしこういう問題を將來各党お互いに取上げて問題に仕合うということになると、非常に事態が紛糾して來る、また新聞記事報道に対する自由を、もし不当に制限するようなことになつてもいかぬと思いますから、できるなら各党話合いで、また民自党の方も誠意をもつて眞相を話して、特別の委員会をわざわざこれがために設けて、眞相を究明するということまで行かなくてもいいんじやないかというよう意見です。
  60. 山口喜久一郎

    山口委員長 椎熊君の御主張の適当なる機関とは、どういう機関意味しますか。
  61. 椎熊三郎

    椎熊委員 私は特に委員会なんか設けることはしないで、この運営委員会において、証人を呼ぶなり、総理大臣を呼ぶなりするがいいと思います。
  62. 山口喜久一郎

    山口委員長 しからばこの問題は、本運営委員会において愼重調査するということに決定することにいたして、さしつかえございませんか。
  63. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは本件は運営委員会において調査することに決定いたします。しこうして明後日これが具体的の方法等について運営委員会において御相談をいたします。さよう承知を願います。     —————————————
  64. 山口喜久一郎

    山口委員長 それから二十六日に赤坂離宮を全國の府縣会議長会議に使用したいからという申し入れがありますが、いかがでございますか。
  65. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 これはこの前から運営委員会で何度も問題になつておりますが、いつも皆さんの御意見は一致してお断り申し上げている。
  66. 山口喜久一郎

    山口委員長 他に御意見はありませんか。
  67. 椎熊三郎

    椎熊委員 五、六十人の人の会合でしたら、あそこでなくてもいいんじやないですか。
  68. 大池眞

    大池事務総長 彈劾裁判所が使うのを許可になつたのが、二十六日になつております。
  69. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 あれは從來使つてつたんだから部屋がえの問題でしよう
  70. 大池眞

    大池事務総長 その部屋を使わなければ使う所がないのです。
  71. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 どうですか、特定の組合とか、利益代表とかいうのではなくて、府縣会議長会議というんですから貸してやつたらいいと思う。
  72. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 そうなると全國市会議長会議をやりたいというときは断れませんよ。町村長会議をやるというときも断れませんよ。
  73. 林百郎

    ○林百郎君 それは人数と議場の問題がありますからね。
  74. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 この間はみんな断つてつた
  75. 北二郎

    ○北二郎君 縣会議長くらいまでの範囲は貸してやるべきだと思います。
  76. 山口喜久一郎

    山口委員長 大体の御意見はわかりましたが、今事務当局に承りますと、二十六日、二十七日は彈劾裁判所の方に貸してあるということで、日にちのさしつかえを生じますから、この日にちがさしつかえないという見透しがついたときに、また明後日でもあらためて、相談することにして、一應断ることにしたいと思いますが、御異議ありませんか。
  77. 林百郎

    ○林百郎君 支障があるならしかたがない。
  78. 山口喜久一郎

    山口委員長 ではそういうことに本日は決定いたしたいと思います。
  79. 山口喜久一郎

    山口委員長 成重さんいかがですか。
  80. 成重光眞

    成重委員 今党に行つて相談いたしましたが、各党がそういう意見であるなら、本日に限つて開会に際しては定足数をそろえていただきたい。開会してから委員会その他の関係定足数を欠くというような場合が生じてもこれは無理にとは言わない。しかし明後日以後における本会議においてはこの限りでないということです。
  81. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 革新党の方に御相談ですが、今まで定足数のことをあまり言い合わぬという習慣がずつと長く続いて來たんですが、最近になつて盛んに定足数の問題が問題になつている。これには本会議が定刻に始まらないという点も一應あると思われるんですが、数えてまでやるということでなく、大体の頭数でやるということにして、議員みずからがお互いの欠点を指摘し合つて議会権威を下げて行くというようなことでなく行きたい。もちろん決をとらなければならぬときはしようがないと思うが、その問題でまたあさつてもどうしても頭数をそろえねばならぬということになると、國家公務員法という重大な法案をやつておりながら、本会議のときは一々委員会を休まねばならぬことになつては、議員の方でこの審議を先に延しているという印象を與えてもどうかと思うから、お互いに自粛自戒して、あさつては別段條件をつけないでやることにしてはどうでしようか。
  82. 石田博英

    石田(博)委員 先ほど電報で欠席している議員を呼び出すということを申し上げましたが、電報だけではなかなか馬耳東風で、きき目がないと思うから、この際欠席者を新聞発表したらどうですか。
  83. 石田博英

    石田(博)委員 但し正規の医師の診断書をつけている人はその事由を発表してもいいが、無届欠席者も相当あるから、そういう者は至急調査の上、明後日の新聞に全部発表することにしたらどうですか。
  84. 林百郎

    ○林百郎君 特に惡い者だけ出すといい。
  85. 石田博英

    石田(博)委員 それから本國会の終りのときに、欠席日数の総計を出せばいい。それをひとつぜひ事務当局において御調査の上、適当な手段をとられんことを望みます。そうして開会に際しては定足数を満たすようにするんですね。
  86. 山口喜久一郎

    山口委員長 成重君の方は本日開会を宣するときには、必ず定足数に満つるという條件において承認するというお話ですね。
  87. 成重光眞

    成重委員 そうです。
  88. 山口喜久一郎

    山口委員長 万一開会議長が宣する場合において定足数に満たざる場合においては承知しない。こういうことなんですか。
  89. 成重光眞

    成重委員 そういうわけです。
  90. 山口喜久一郎

    山口委員長 それからただいまの赤坂離宮の件ですが、今政府から十一月二十六日は午前十時から、十一時半まで、全國都道府縣会議長が約百名赤坂離宮会議室を使用させてくれということでありますが、彈劾裁判所に二十六日にお約束したのは午後だそうですから、十一月二十六日の午前中に限つて、全國都道府縣会議長会議赤坂離宮を使用させることに、決定したいと思いますが、おさしつかえございませんか。
  91. 山口喜久一郎

    山口委員長 長谷川君、いかがでしようか。
  92. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 從來これまでのものは大体満場一致で断つて來たんです。これに限つて貸すというならばそれは特別だが、もし市会議長会議をやりたいと言つて來たときに、私が提案いたしました場合にもやはり貸しますか。
  93. 林百郎

    ○林百郎君 これは特殊の利益團体でなく、地方民の代表だからね。
  94. 椎熊三郎

    椎熊委員 満場一致で行けないんだからお断りなさい。
  95. 山口喜久一郎

    山口委員長 赤坂離宮を貸す貸さぬについて採決をするということもどうかと思います。皆さんの御了解で満場一致で御了解ができなければ、委員長としても非常に取扱いにくくなりますから、何とかひとつさらに御協議をお願いいたします。
  96. 多賀安郎

    多賀委員 それはお聞きの通りです。
  97. 椎熊三郎

    椎熊委員 私の方は反対。
  98. 細川隆元

    細川(隆)委員 貸すとなると今まで貸さなかつたのは非常に不公平だ。
  99. 石田一松

    石田一松君 貸すことには絶対反対だ。
  100. 石田博英

    石田(博)委員 今まで断つたからということになれば、全然ここにかける必要はない。あらかじめ断つたらいい。ここにかけているということは事柄によつてはということなんだ。
  101. 椎熊三郎

    椎熊委員 強力なる反対意見あり。
  102. 林百郎

    ○林百郎君 強力なる賛成意見もある。
  103. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは相当強力な反対意見があるようですから、この申出はお断りすることに決定いたしたいと思いますが……。
  104. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 断ることには反対だ。一、二の者に反対されてそういう採決は困る。
  105. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 それなら管理者と委員長に一任しよう
  106. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 今淺沼君が言うように管理者と委員長に一任することにしよう
  107. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは本件は議長と運営委員長に御一任くださることに御異議はありませんか。
  108. 山口喜久一郎

    山口委員長 それではこの取扱い方は議長と不肖とが愼重協議の上、決定することにいたします。     —————————————
  109. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 この間のこの委員会の懇談会で、民自党の木村公平君から申出がありました。例の公務員の衆議院議員立候補の問題ですが、あれは関係委員会の方で、よく研究していただくということになつておりましたが、その後御報告がない。どうなりましたか。
  110. 山口喜久一郎

    山口委員長 お答えいたします。あの決定に基きまして私から地方行政委員長にその旨申出でまして、その案を立案することの可否を含めてすべてを挙げて委員長から、委員会に一任することになつたからということを申し傳えてあります。
  111. 椎熊三郎

    椎熊委員 今の問題に関連して重要な問題なんですが、これも委員長から御相談を願いたい。ちよつと聞いてください。逓信省は十二月五日から年賀郵便を受付けるということを発表しておる。國会はおそらく総理大臣の談話などによると、近く解散せられるであろうと思う。新選挙法は選挙にあたつて、文書図画の頒布ができないことになつておる。それを年賀郵便を出すことができるということになれば、どんどんどんなことでもできる。それでは選挙に際して、文書図画の頒布ができないという法律の精神が抹殺されてしまうわけです。これに対して何らか考慮する必要はないか。私が恐れるのは、いま年賀郵便を印刷して出すとすると、一枚四、五円はかかるでしよう。それをたくさん金のある人なら、選挙民全体にも配れる。そういうことをやつたのでは、選挙法の精神がまつたく抹殺されてしまう。これに対する何らかの措置を講じなければならぬと思います。その問題をあげて選挙法の委員会の方にお願いしたいと思いますが……。
  112. 山口喜久一郎

    山口委員長 それは十二月五日から年賀郵便を受付けるなら、五日までに解散がなくて五日に出しておいて、五日以後に解散なつた場合に、それを取戻す方法がなくて頒布されて困るということですね。
  113. 椎熊三郎

    椎熊委員 そうです。それを向うで研究してもらわれませんか。
  114. 山口喜久一郎

    山口委員長 地方行政委員会にですか。
  115. 椎熊三郎

    椎熊委員 そうです、皆さん賛成なら。
  116. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 選挙法改正の委員会に一任。
  117. 山口喜久一郎

    山口委員長 それではただいま椎熊君からのお申出は、私から地方行政委員長を通じて委員会へ、これが善処方を要望することにいたしたいと思います。     —————————————
  118. 椎熊三郎

    椎熊委員 もう一つあるんです。これは選挙法のことではなくて、議会事務ですが、本会議並びに委員会速記録、これは昔は本日の速記録は翌日手に入つたのに、今はいろいろの事情があつて、飜訳をしたりする関係もあるが、それにしてもあまり遅過ぎる。第二國会のが今ごろ配付しているのさえある。だから速記録によつて勉強する機会が常に逸し去られているわけです。これは非常に金のかかることかもしれないが、いくら金がかかつて議会自体が印刷局を拡張して、もつと早くわれわれの手に速記録が入るよう考えてもらいたい。(「賛成」)現在はどうなつておりますか。
  119. 大池眞

    大池事務総長 現在は印刷局の方から下請の印刷工場へ出しまして、できるだけの方法はやつているわけです。
  120. 椎熊三郎

    椎熊委員 議会自体で印刷局を持つことはできないんですか。
  121. 大池眞

    大池事務総長 そうすると厖大なものが要るのであります。もちろん議会自体に印刷局を設けるように進んで行くのはまことに結構ですが、活字が実は足りませんので、急なわけには行きません。議会速記録というのは同じ字句が非常にたくさん出て來まして、普通の関係の工場では十分活字を持つていないために、長野縣あたりまで持つてつてつてつた関係もあるのでありますが、今はこちらでやつております。できるだけ今おつしやるような御趣旨に沿うてやりたいと思つております。  いま一つは御承知通り速記者の方で、前議会並びに前々議会からお話申し上げております通り、午前、午後を通じて三本という引受け方でないと、八時間労働に牴触しまして、実際その日の飜訳に間に合わぬという情勢がありますが、現在におきましても委員会がひんぴんと開かれまして、なお議案を持たざる御調査が非常に多うございますので、会議を同時三本引受けの原則がくずれまして、五本ぐらい今やつております。速記の方も飜訳がやはり延び延びになる結果も多少はございます。しかしそれはわずか二日か三日の間です。原則的にはでき上つたものが印刷局へ参りまして、それから下請工場に行つて、その工場の能率が上つていないという点に、大体の原因があるわけでございます。
  122. 椎熊三郎

    椎熊委員 事務当局にお願いしたいが早急にできないにしても、次の議会くらいまでに議会自体が印刷工場を持つような計画を立てて、その予算案等をこしらえて出してもらいたい。
  123. 大池眞

    大池事務総長 それはできておりますが、予算の関係で押えられて思うように参りません。できるだけその方針で進めて参りたいと思います。
  124. 山口喜久一郎

    山口委員長 他に御意見はありませんか——それでは運営委員会はこれをもつて散会いたします。     午後四時二十四分散会