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1948-11-19 第3回国会 衆議院 議院運営委員会 第20号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年十一月十九日(金曜日) 午後一時二十五分
開議
出席委員
委員長
山口喜久一郎
君
理事
石田
博英君
理事
細川
隆元
君
理事
椎熊
三郎君
理事
田中
久雄君 東
舜英
君 今村 忠助君 木村 公平君 倉石 忠雄君
淺沼稻次郎
君
島上善五郎
君
田中
織之進君
小島
徹三君 櫻内 義雄君 坪川 信三君
長谷川政友
君 多賀 安郎君
成重
光眞
君 岡田 春夫君
榊原
亨君
中野
四郎君
出席政府委員
内閣官房長官
佐藤
榮作君
委員外
の
出席者
議 長 松岡 駒吉君 議 員 平川 篤雄君 議 員
只野直三郎
君 議 員 林 百郎君 事 務 総 長
大池
眞君 ————————————— 本日の
会議
に付した
事件
委員派遣承認申請
に関する件
公聽会開会承認要求
に関する件 專門員の
任命承認
に関する件
議員北村徳太郎
君の
懲罰動議
の
取扱い
に関する 件
赤坂離宮使用
に関する件 —————————————
山口喜久一郎
1
○
山口委員長
これより
会議
を開きます。
農林委員会
の
委員派遣承認申請
の件について
議長
から
諮問
があります。これを
議題
といたします。
大池眞
2
○
大池事務総長
農林委員会
から
委員派遣
の
承認請求
が参
つて
おります。
派遣
の
目的
は
食糧配給公團
の
配給状況実地調査
、十一月二十一日から五日間、
名古屋
、
京都
、
大阪
、
神戸
の四都市、行かれる方は重富さん、井上さん、成瀬さん、図司さんの四名、こういう
申出
であります。
山口喜久一郎
3
○
山口委員長
これについて何か御
意見
はありませんか。
石田博英
4
○
石田
(博)
委員
この前も同様の
趣旨
の
國政調査
の
請求
がありましたときは、
東京都内
であ
つて
、本院の
審議
に支障を及ぼさないという見地から、これを
承認
したのでありますが、このたびのは
名古屋
、
京都
、
大阪
、
神戸
という比較的遠隔の地であり、しかも二十一日から五日間という日にちの限られた
審議期間
において、非常に重要な
期間
であると思うので、たとい人数は少数の人でありましても、これをもし
承認
いたしますならば、他の
委員会
から同様の
申出
が來た場合に
承認
しなければならなくなりますので、この際
原則
として、会期中は一應遠慮してもらおうという建前にしなければならぬと思う。私はこれを
承認
するのに
反対
の
意思
を表明いたします。
椎熊三郎
5
○
椎熊委員
賛成
。
細川隆元
6
○
細川
(隆)
委員
社会党も
賛成
。
山口喜久一郎
7
○
山口委員長
いかがでしようか。
相当反対
の
意見
が多いようでありますから、本
委員会
としては一應これを拒否することといたしまして、その後においてまた
農林委員会
の方で強い御
希望等
があれば、あらためて御
協議
をいたすという含みを持たして、否決することに御
異議
はありませんか。
山口喜久一郎
8
○
山口委員長
御
異議
がないようでありますから、さように
決定
いたします。 —————————————
山口喜久一郎
9
○
山口委員長
他に御
協議
申し上げたいことがありますが、
官房長官
が今見えておりますから、その方から先に進めて行きたいと思います。
細川隆元
10
○
細川
(隆)
委員
新
給與ベース
の
追加予算
に関しましては、
委員会
、本
会議とも
に非常に熱心な
質疑應答
が繰返されておりまして、本
会議
においては
泉山大藏大臣
より今
議会
中に出す
方針
だ、出すべく努力する
言明
がありまして、
公務員法
の
委員会
では出るものという
前提
のもとに
審議
がされておる。本
会議
の
論議
もその
前提
のもとに行われておるわけです。ところが
けさ
の
新聞
を見ますと
官房長官
の
お話
として、文句は多少ずつ
新聞
によ
つて違
つて
おりますが、大体むづかしい、あるいは不可能だというような御
言明
があ
つた
ように
新聞
に載
つて
おります。そうなりますと今後の
國会全般
の
審議
の上に、われわれの
前提
とすることが多少こわれて來る。党内においてはぜひ
運営委員会
を通じて
政府
の
方針
を質してもらいたいというような
意向
がありましたので、毎度のことながら
官房長官
から、この点を
はつきり
お聞かせ願いたいと思います。
佐藤榮作
11
○
佐藤
(榮)
政府委員
ただいま新
給與ベース
の
予算
がどうかという問題ですが、基本的な考え方については
大藏大臣
の言われる
通り
、何らかわかりません。実は
けさ
も五時四十分ごろから始めて十時半までこの問題を討議し、さらに夜も引続いて閣議を持ちまして、できるだけ早くまとめるということでや
つて
おるのが現状でございます。
新聞等
にいろいろ出ておりますことは、これはしいて弁解するわけでもないのですが、
予算編成
がなかなか
廣汎
にわた
つて
おりますので、きわめて短かい
期間
にはなかなかできない、困難に逢着しつつあるという事実を率直に申したのですが、もちろん
政府
としては極力これを打開して、
皆様方
の御
趣旨
に沿うべく最善の努力をしつつあります。
細川隆元
12
○
細川
(隆)
委員
そうすると
けさ
の
新聞
に載
つて
おりますように、
本会期
中に出すことはむずかしく
なつ
た、あるいは不可能だということは間違いですね。
佐藤榮作
13
○
佐藤
(榮)
政府委員
まだそこまで言うのは早いです。
細川隆元
14
○
細川
(隆)
委員
いつも
新聞
の記事と
官房長官
の言うことが食い違いますので、この前も
大分追及
がありまして、今後はそういう誤解が生じないように、愼重に注意するという
お話
でございましたが、こういうことがあると、根本の問題ですから、刺戟をいたします。今の御
言明
をわれわれは信じたいわけですから、その点をさらに御考慮願いたいということを強く
希望
いたします。 —————————————
細川隆元
15
○
細川
(隆)
委員
予算委員会
においては
各党
から
委員長
に対しまして、至急
予算委員会
を開いて、
政府
に対して
賃金ベース
の
予算提出方
を要望したいということでありますが、
予算委員長
がなかなか
予算委員会
をお開きにならない。今後の
議事
の円満を期するために、
運営委員会
から
予算委員長
になるべく至急
予算委員会
を開いてもらいたいという
希望
なり、
要求
なりを言
つて
もらいたいというのが、
各派
の
予算委員諸君
の
希望
でありまして、この点をどうぞ
皆様
の方で御
審議
を願いたと思います。
石田博英
16
○
石田
(博)
委員
予算委員会
の実情については私は存じませんが、
運営委員会
がそういうことをきめたりすべきでないと私
ども
は思う。もし
予算委員長
が多数の
意思
に反して、ことさらにそういうことがあるとお認めになるならば、他の
方法
においてきめ手があるはずなので、そういう手段をおとりに
なつ
たらいいと思う。
細川隆元
17
○
細川
(隆)
委員
予算委員会
の
委員諸君
の
意向
としては、提出されるのやら、されないのやら、さつきの話のように提出されるようにも見えるし、また
官房長官
の言ではされぬようにも見える。それならば
予算委員会
の席上において、
公務員法
と不可分の
関係
にあるこの重大な問題を、
予算委員
として近く受取るべきものかどうかということを、
政府
に聞いておきたいというのが多数の
意向
です。ところが
予算委員長
としては
予算
が出て來て初めて
予算委員会
を開くべきものだ、事前に開く必要はないではないかというので、
予算委員諸君
と
意見
が違
つて
おるのです。それで
委員諸君
から
運営委員会
に出してくれという
要求
があ
つた
ので出したのです。
林百郎
18
○林百郎君
委員会
の
開催要求
について、
事務総長
に参考までに聞いておきたい。
大池眞
19
○
大池事務総長
それは
委員
の四分の一でございましたか、
要求
すれば、開かなければならぬ規定があ
つた
と思います。
中野四郎
20
○
中野
(四)
委員
慣例
上の問題を言うならば、
不当財産委員会
の問題がある。先日西尾さんの問題があ
つて
、これについて
委員会
の過半数以上の者が
要求
したが、
委員長
がなかなか出て來ないので、まとまらない。そうして三日引きずり、五日引きずるということをやられた。
議事規則
においてはそういう
條文
がありますが、
議会
の
慣例
の上においてはそういう例もあ
つた
ので、それをたてに取
つて論議
をするということは、相当考慮をしなければならぬ。いいとか悪いとかいう前に、一應はそういうことも考えておかなければならぬ。私は前例があ
つた
から一應例として申し上げるだけで、決して固執はしません。
林百郎
21
○林百郎君 そうすると今の
予算委員会
が開かれないというのは、
中野委員
から言われました
通り
に、
委員長
が故意に拒否して、
規則
に定めた
手続
で
要求
しても開きそうもないから、最後の
方法
として
運営委員会
あるいは
議長
から勧告してもらいたいということですか。
細川隆元
22
○
細川
(隆)
委員
そういうわけです。
山口喜久一郎
23
○
山口委員長
私の承るところでは、まだ
要求
してないのでしよう。しかも
予算委員会
としては本問題に関しては、本
会議
において相当
論議
された。だから
政府
の意図なり、性格はおわかりにな
つて
おるはずだ。だからかすに時日をも
つて
したらどうか。こういう意味が含まれておるのではないかと私は想像するのです。
小島徹三
24
○
小島委員
それは
予算委員長
の
意向
をあなたが忖度なさ
つた
のですか。
山口喜久一郎
25
○
山口委員長
そう想像するのです。——そこでこういうことにしたらどうでしようか。こうして
運営委員会
において
相当議論
が出たわけですから、
当該委員会
において、正規の
手続
をも
つて
開会
を
要求
されて、それでもいけないという場合においては、また
委員会
が何とかあつせんに立つとか、適法な
処置
を可能な範囲においてとる。それは今後研究しなければならぬと思います。ですから一應正規の
手続
をとられてみたらどうでしようか。
細川隆元
26
○
細川
(隆)
委員
ただいまの
委員長
の言われるような線に沿うて、後日の問題にすることに
異議
はありません。
林百郎
27
○林百郎君 その場合
委員会
独自の
手続
ではどうしても開かれない場合には、一
應運営委員会
で考慮することはいいと思う。その場合は御檢討を願いたい。
山口喜久一郎
28
○
山口委員長
それを
いかよう
にするかということは当
委員会
、及び私
自体
としても適法な
処置
について、後日研究しておきたいと思います。 —————————————
成重光眞
29
○
成重
委員
この機会に
國家行政組織法
の
改正
のときの
各省設置法案
の
取扱い
についてお諮りをしておきます。その前に一
應事務局
に聞きますが、十八日の公報は
電氣通信省設置法案
は、十一月十八日これを
逓信委員
に付託してあることにな
つて
おりますが、その前の方ではこれは
内閣委員
に付託することにな
つて
おります。どちらが
ほんとう
ですか。
大池眞
30
○
大池事務総長
それは
内閣
の方で、
あと
のはミスプリントで、さつ
そく訂正
を出すことにな
つて
おります。
成重光眞
31
○
成重
委員
そうすると
國有鉄道法案
は
運輸委員会
ですか。
大池眞
32
○
大池事務総長
運輸
の方です。
成重光眞
33
○
成重
委員
各省設置法案
に関連する
法案
は、主として
内閣委員会
に付託するということに、
方針
がきま
つて
おるのではありませんか。
大池眞
34
○
大池事務総長
鉄道
の方は
運輸所管
で出て來ておりますので、
運輸
の方へ行
つて
おるのです。
成重光眞
35
○
成重
委員
これは
内閣委員会
と合同
審議
する道はないのでしようか。
大池眞
36
○
大池事務総長
それは
要求
があれば当然や
つて
けつこうと思います。一
應所管別
に付託いたしまして、その結果、他の
所管
の方に特に
関係
が多い場合には、
合同審査
の御
要求
を受けまして、そのおもなる
所管
のところへそれを申し込みますから、
從つて合同審査
が行われるであろうと思
つて
おります。
成重光眞
37
○
成重
委員
そうしますと、
國家行政組織法
の
施行
については、
昭和
二十四年四月一日ということに第二
國会
において
決定
しておる。それが十七日のこの
運営委員会
において質問申し上げましたように、
内閣委員会
において
國家行政組織法
の
施行期限
に対して、これを四月一日にするということに
決定
されたという報告を、私
ども
は受けております。この
内容
については
あと
で御質問申し上げますが、
國家行政組織法
の
施行
が四月一日に延期されたといたしましても、
政府
はすでに
國有鉄道改正法案
について、前からのいろいろな御
説明
は別として、すでに本第三
國会
が始ま
つた
直後において、
運輸大臣
はこういう
説明
をしております。この
法案
は
國家行政組織法
との
関係
及び
会計
上その他諸般の事情上、切りかえ等の便宜から
昭和
二十一年四月一日からこれを
実施
する、こういうことをすでに言
つて
おる。
國家行政組織法
の
実施
の
期限
が、本
会議
はもちろん、
内閣委員会
においてすら
決定
していないものを、
政府
においてはこれを四月一日から
実施
するというようなことを、御
説明
なり御
言明
をなさるということは、一体どういう根拠によ
つて
おやりに
なつ
たかということを、私はお尋ねしなければならぬ。
石田博英
38
○
石田
(博)
委員
これはこの
運営委員会
の中で、どなたにお聞きにな
つて
も、責任を持
つて
答えられる
立場
の人はいないだろうと思います。
成重光眞
39
○
成重
委員
答えを求めておるのでない。
運営委員会
として
國会
の
運営
に対して、
委員会
なり
國会
において
法律
を
決定
していないものを、
政府
がそういう
説明
をされるということが、妥当であるかどうかということを、この
運営委員会
において聞いておるのです。
石田博英
40
○
石田
(博)
委員
御
趣旨
はわかりましたが、
從來
法律案
がちやんと成立をしていないうちから、いついつ
実施
するということを行
政府
が言うことが適当でないということは、御
意見
の
通り
と思いますが、ただ
從來
もそういうように四月一日から
実施
したいという
希望
を、
法律案
を提出するときに案として、附帯して
意見
を述べられることはあ
つた
と思います。それが
実施
するときま
つた
ような、言い方の問題で、ある
程度
の
希望
は認めていいのではないかと私は思います。
成重光眞
41
○
成重
委員
この
運輸大臣
の御
説明
に対するところの問題は、
当該委員会
において私
ども
の党から聞くことにいたしますが、これに関連して、この前の十七日の
運営委員会
において、
内閣委員会
の
國家行政組織法
の
改正
に対する
取扱い
について私は
発言
にして、それが保留にな
つて
おります。これは一
應御報告
を受けましたが、この
内閣委員会
において八人の
委員
が
出席
して、第二
國会
において
決定
いたしました
國家行政組織法
の
実施期限
一月一日を、四月一日に延期するということを
決定
した。この十七日の
内閣委員会
において、八名の
委員
の
出席
によ
つて
決定
されたことについて、私の党としては非常に
異議
をも
つて
おります。
林百郎
42
○林百郎君
逓信省
を二省に分離する問題、あれは今
逓信委員会
にかからなくて、
内閣委員会
にかか
つて
おります。これは
内閣提出
の
法案
だから
内閣委員会
にかか
つて
おるのですか。
大池眞
43
○
大池事務総長
これは
行政機構
という面で行
つて
おると思います。
林百郎
44
○林百郎君 やはりそういうのは
当該委員会
と併合してやることが必要だろうと思います。
大池眞
45
○
大池事務総長
それは申し込めばできると思います。 —————————————
山口喜久一郎
46
○
山口委員長
次に
議長
から
諮問
の、
政局混乱原因調査特別委員会設置
に関する
決議案
の
取扱い
について、御
協議
を願いたいと思います。この際
提出者
の
只野
君から
委員外発言
を求められておりますが、これを許すことに御
異議
はありませんか。
山口喜久一郎
47
○
山口委員長
御
異議
がないようでありますから、
提出者
の
只野
君の御
説明
を願います。
只野直三郎
48
○
只野直三郎
君 今月の十三日に提出しました
政局混乱原因調査特別委員会設置
の
決議案
に関しまして、私がその
提案理由
を申し上げて、
皆さん
の御了解を得たいと思うのであります。今日の政情に関しまして、客観的に
日本
の
政治
というものは、かなり行き詰ま
つて
おると
言つて過言
ではないと思うのであります。
日本
の現在において、人為的な
攻勢
と自然的な
攻勢
と二つの
攻勢
が現われております。
人為的攻勢
はいわゆる
労働攻勢
であり、
自然的攻勢
は
天災地変
であります。
労働攻勢
に対しては、今盛んに
論議
されておる
公務員法
の
改正等
でこれを解決しようと考え、國をあげて騒いでおりますが、この
公務員法
の
改正等
だけでは、おそらく
労働攻勢
の解決にはならぬ。また
自然的攻勢
である
天災地変
に対しまして、現在の
政府
あるいは
國会
のや
つて
おる
程度
の
治山治水
の
状態
では、これまた不可能ではないか。それへも
つて
來て現在の
政局
の
混乱
は、非常にはげしいものでありまして、このことの
原因
を考えますと、われわれはここに十分なる
混乱
の
原因
を別の角度から、あらためて檢討する必要があるのではないたとえば
吉田内閣
が今日成立するに伴か。うてこの混亂があると言い切れるものでもなく、それだけの
原因
でなくて、何か
混乱
の
眞因
があるのではないか。たとえば
日本
の
政治機構
の上に大きな
欠陷
がないか。その他何らかの重大なる
原因
が伏在するために、このような特殊な
混乱
が起
つて
おるのでないか。要するに現在の
日本
の
政治的混乱
というものは、普通の
状態
における
混乱
ではなく、異常なる
混乱
である。こういうふうに考えざるを得ないのであります。それで私は現在の
日本
の政界を眺めますと、結局この
政治的鬪爭
ということだけが
政治
の面に現われておる、つまり
政治
は力でありますから、この
政治的鬪爭
の行われることは当然ではありますが、われわれは
國会議員
としての
立場
に立
つた
場合に、一面
鬪爭
の心理が働いておりますが、
反面
にはこの
鬪爭
の
状態
においては、
日本
の國の
政治
は持
つて
行けないという
理性
による反省があるのであります。
從つて鬪爭
の分は
鬪爭
としてやむを得ませんが、われわれの考えであるこの
状態
では困るという
理性
の分を何とかして生かして、
政治
にわれわれの
理性
を生かすくふうが必要である、こういうふうに考えざるを得ないのであります。そこで私は具体的に話を進めますが、
政局
の
混乱
の
原因
を
調査
するために、
特別委員会
を設置することが絶対必要だ。しかもこの
委員会
は急速にその実績を上げることもできないと思います。場合によ
つて
は非常に茫漠たるものにな
つて
しまうかもしれない。それでもわれわれが
國会
において
國民
の
批判
の目を受けております。
從つて國民
の
批判
の目の前にさらされて、ただそれだけで
鬪爭本位
に動いてお
つた
ならば、われわれの
國会
における
信用
は、
國民
の心からだんだん拔けて行くのではないか。要すれば
議会不信
というようななまやさしいことではなく、遂には
政治不信
というところまで追い詰められる危險があるのではないか。そういうことを考えまして、私は
政局混乱
の
原因調査特別委員会
というものは、
ちようど不当財産取引調査委員会
と並行して設置さるべきものでないか。
不当財産取引調査委員会
は、この
政局混乱
の結果起る、一つの形に現われた姿に対する発掘であります。
從つて
これをなすことによ
つて國民諸君
の
議会
に対する
信用
は、実は巷間われわれの耳にするところでは、今日の
國会
で信じ得るものは
不当財産取引調査委員会
だけだ。これが巷の声である。そういう場合にわれわれがさらに
國民
の信頼にこたえるためにも、われわれ
國会
においてその
混乱
の
眞相
をきわめるという
冷靜
なる
批判
を、われわれ
自体
が持
つて
行くことが、非常に重大なことだ。こういうふうに考えましたので、何とかして恒久的な施設として
國民
の輿論に廣く訴え、世界にも訴え、そうして
國会
の機能を十分に発揮し、
日本
の
政局
の
混乱
を救う道を見出すことが必要ではないか。われわれが
眞劍
にこれを考えて、
日本民族
としての共通の何か
一致点
が見出される。言いかえれば
最大公約数
が必ずあるはずだ。その
日本民族
としての
最大公約数
をわれわれの
國会
の中において、
眞劍
に
審議
する
機関
を設けたということであれば、これは超党派的に
民族
の
ほんとう
に生きる道を考える余裕が出て來るのではないか。
鬪い
の
反面
に靜かに考えるという
機関
を設置することが、今日の
時局匡救
のために必要なことではないか。私まことに
経驗
の浅い者で、このようなことを申し上げるのは僣越ではありますけれ
ども
、私は小会派に属しておりますので、このようなことを言うのにも都合がよいと考えまして、率直に所見を申し述べたのでございます。どうかこの
委員会設置
に関しまして、
皆さん
の間で十分に御檢討いただきたいと思うのでございます。
山口喜久一郎
49
○
山口委員長
何かこれについて御
意見等
はありませんか。
田中久雄
50
○
田中
(久)
委員
たいへん重大なことであります。御
異議
がなければ
委員会
をつくるか、あるいは
委員会
を独立でつくることが困難な場合は、どれか近い
委員会
に
目的
の
調査
を依頼するというようなことに進められたいと思います。
細川隆元
51
○
細川
(隆)
委員
今
説明
をお聞きしたばかりでありまして、
内容
も重大ですから、この案に
賛成
するか
反対
するかという態度がきまりませんと、
從つて上程
の問題は最初からきまらぬわけですから、もう少し時間を置いていただかないと、ここできめかねると思います。
山口喜久一郎
52
○
山口委員長
ただいま
細川
君からの御
発言
に相当御
賛成
の方があるようでもあります。本問題の
決定
は、
各党
におかれても各
機関
に諮かられて、
意思
を
決定
される必要があると思いますから、本日は承りおく
程度
にして、その
決定
は後日に延期したいと思いますが、御
異議
はありませんか。
山口喜久一郎
53
○
山口委員長
御
異議
がないようでありますから、さように
決定
いたします。 —————————————
山口喜久一郎
54
○
山口委員長
次に
大藏委員会
の
公聽会開会承認要求
の件について、
議長
から
諮問
があります。これを
議題
といたします。
大池眞
55
○
大池事務総長
大藏委員会
から
公聽会
を開きたいという
申出
がありまして、
公聽会
を開きます議案は、
日本專賣公社法案
、これについての
公聽会承認
の
要求
が参
つて
おります。御
審議
を願います。
山口喜久一郎
56
○
山口委員長
別に御
意見
もないようであります。ただいまの
大藏委員会
の
公聽会開会承認要求
の件は、
議長
においてこれを
承認
すべきものと答申するに御
異議
はありませんか。
山口喜久一郎
57
○
山口委員長
御
異議
がなければさように
決定
いたします。 —————————————
大池眞
58
○
大池事務総長
本日の
議事
の御
協議
を願います前に、二、三ごく
簡單
なことがありますから、御
協議
を願いたいと思
つて
おります。 第一は、
赤坂離宮
の
使用
の件でございますが、これは
彈劾裁判
を開く場所の
関係
で、
赤坂離宮
の羽衣の間を
使用
したい。狹過ぎて困るので、廣い部屋の方があいておるときはそこを使わせてもらいたいということだけでございます。
山口喜久一郎
59
○
山口委員長
御
意見
はございませんか。
山口喜久一郎
60
○
山口委員長
これを
承認
するに
決定
いたします。
大池眞
61
○
大池事務総長
もう一件は、
訴追委員
の
派遣
でございます。
從來
は
訴追委員会
は独立しておる
機関
であるので、
訴追委員会
が任意に
派遣
をいたしておりました。先日
國会法
の
改正
をお願いして、
訴追委員会
が
訴追委員
を地方へ
派遣
する場合には、
議長
の
同意
を得ることに相な
つて
おりますので、
議長
の
同意方
を求めて参
つた
のであります。
開会
中のことでありますから、一
應議院運営委員会
の議を経て、
議長
は
同意
を與えべきものかいなかという御
意向
を諮
つて
いただきたいということを申し上げるわけであります。それは
大阪
へ二十一日から八日間、六名の者が行きたいということでありまして、この
事件
は
大阪
のある
判事
が不正の事実があるという疑いが十分にあり、その
事件
を
調査
いたしたいということに相な
つて要求
をして來たのであります。
淺沼稻次郎
62
○
淺沼委員
訴追される人物は一人ですか。
大池眞
63
○
大池事務総長
大阪地方裁判所
の
判事
で、全部で五名だそうでございます。行かれる方は
中村委員長
以下、押川さん、
中村俊夫
さん、
山口好一
さん、
榊原千代
さん、この五名であります。
細川隆元
64
○
細川
(隆)
委員
これは非常に緊急であれば、
原則
として仕方がないと思いますが、この問題は超党派的の問題だから、
各派
一名ということにとらわれずに、刑事が平澤をつかまえに行くにも一人で
行つたよう
に、
委員長
以下一名くらい行けば足りるのではないかという氣がするのです。
山口喜久一郎
65
○
山口委員長
それでは
委員長外
二名、五日間を限り
承認
することにしたいと思いますが、御
異議
はありませんか。
山口喜久一郎
66
○
山口委員長
しからばさように
決定
いたします。
大池眞
67
○
大池事務総長
いま一点は、
決算委員会
から
專門調査員
として、現在
会計檢査院
の
事務次長
をや
つて
おる
岡林清英
君を推薦されて來ましたから、御
承認
を願いたいと思います。
淺沼稻次郎
68
○
淺沼委員
それに関連して
專門調査員
に全部
辞表
を出せとか言われて、大いに
脅威
を感じておるように聞いております。
欠点
のある人ならやむを得ぬと思いますが、
欠点
のない人にただ
國会法
が変
つた
から
辞表
を出せと言い、そうして官制がかわ
つた
からとい
つて
辞表
を出して雇い直すというわけでなく、新しい名目をつけて何とかすることは、よくないやり方と思うので、あまり
脅威
を感じないようにしていただきたい。
山口喜久一郎
69
○
山口委員長
その点については私から
簡單
にお答えしますが、先般
常任委員長会議
を開きまして、ただいま浅沼君のお説のごとく少し穏当でないという点も認められましたので、一律に
辞表
を出すというようなことは、とりやめにしようという話合いになりましたから、御了承を願います。 ただいまの
專門調査員
の岡林君を
承認
することに御
異議
はありませんか。
山口喜久一郎
70
○
山口委員長
御
異議
がないようですから、
承認
することにいたします。 —————————————
大池眞
71
○
大池事務総長
ここでおきめ願いたいと思いますのは、昨日
懲罰動議
が出ております。その
取扱い
方等もありますが、その以前に昨日
政府
職員の十一月分給與繰上げ支給に関する
決議案
というのが出ております。その
取扱い
方もございますから、
政府
職員の給與繰上げの問題に関しまして、昨日
議長
並びに
委員長
等におまかせの交渉のこともございましようから、この際御報告を願いまして、その
決議案
の
取扱い
並びに
懲罰動議
の
取扱い
等をおきめ願いたいと思います。
山口喜久一郎
72
○
山口委員長
その
決議案
の
取扱い
と今の問題は、後刻本
委員会
の最後に祕密会を開いて、
議長
より御報告する、こういうことにいたしたいと思いますから、御了承を願います。
大池眞
73
○
大池事務総長
懲罰動議
は、昨日の北村徳太郎君の御
発言
に関連して、
石田
博英君から北村徳太郎君を懲罰
委員会
に付する旨の動議が提出されました。つきましては、その
取扱い
方について御
協議
を願いたいと思います。
石田博英
74
○
石田
(博)
委員
今速記録を調べてみましたら、二箇所ばかり
懲罰動議
を出した
原因
のところが削除されておるので
議長
において削除されたことについては、私は自分で取消しのことを問題にしたのであるから、削除されたことについては問題はありません。ただ削除され残したところで一箇所、二大政党主義を云々された
あと
で「民主自由党はしばらくおいて、共産党が極左の
政治
勢力であることは世界の常識である。そうするとこれに対して民主自由党はこれに対應する
反対
の右翼勢力であるということを、自認せられたことになる、」という文句がある。われわれは極右勢力であることを自認した覚えはない。人をしうるもはなはだしい。
日本
に現在極右、独裁、フアシストというようなものが許されるはずのものでないし、そういうものが存在するはずはない。
東舜英
75
○東
委員
極右といえば軍國主義か、帝國主義か、今日はポツダム宣言において禁止せられておる。そういう禁止されておるものの存在ということにおいて、われわれが認められることは、ポツダム宣言違反になるから、たいへん重大な問題になる。極左のことはポツダム宣言において認められておるからいいが、極右は認められておらぬ。
多賀安郎
76
○多賀
委員
それはポツダム宣言で認められた最右翼で、わく内である。
淺沼稻次郎
77
○
淺沼委員
今摘発されず理由をお伺いしたわけですが、その
内容
が懲罰に値いするか、せぬかというようなことを議論するのでなく、摘発されたその
取扱い
をどうするかということになろうと思います。そういう点から行けば、懲罰事案として提案されておることを
議題
にするかどうかということになるが、われわれは本日は
議題
にすることは
反対
です。
倉石忠雄
78
○倉石
委員
こういうきわめて明確な事実があ
つて
、しかも北村さんはしばしば台閣に列して、
信用
のある方です。その方が削除はされておるけれ
ども
、きのうの質疑の中で扱われた言辞というものは、きわめて不穏当なものです。これは
國会
の威信の上において、堂々と懲罰
委員会
を開いて
審議
されるべきもので、一日寢かせることに絶対
反対
です。
山口喜久一郎
79
○
山口委員長
ちよつと速記をとめてください。
山口喜久一郎
80
○
山口委員長
ただいま
石田
博英君から提出されております
議員北村徳太郎
君の
懲罰動議
については、明日の本
委員会
において議することにいたしまして、本日は留保することにいたしたいと思います。御
異議
はありませんか。
山口喜久一郎
81
○
山口委員長
御
異議
がないようでありますから、さように
決定
いたします。 それでは、これから祕密会を開きます。 ━━━━◇━━━━━
山口喜久一郎
82
○
山口委員長
なお本日の祕密会の記録は、速記録に掲載しないことを御
承認
願います。 これにて本日は散会いたします。 午後二時五十三分散会