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1948-11-15 第3回国会 衆議院 議院運営委員会 第16号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年十一月十五日(月曜日)     午後一時三十二分開議  出席委員    委員長 山口喜久一郎君    理事 吉川 兼光君 理事 石田 博英君    理事 椎熊 三郎君 理事 田中 久雄君       東  舜英君    今村 忠助君       木村 公平君    倉石 忠雄君       淺沼稻次郎君    笹口  晃君       島上善五郎君    細川 隆元君       小島 徹三君    櫻内 義雄君       坪川 信三君    長谷川政友君       多賀 安郎君    内藤 友明君       成重 光眞君    岡田 春夫君       榊原  亨君    中野 四郎君  出席國務大臣         國 務 大 臣 小澤佐重喜君  委員外出席者         議     長 松岡 駒吉君         副  議  長 田中 萬逸君         議     員 玉井 祐吉君         議     員 木村  榮君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  公聽会開会承認要求に関する件  國政調査承認要求に関する件  本日及び明日の本会議に関する件  赤坂離宮使用に関する件  委員会祕密会記録取扱いに関する件     —————————————
  2. 山口喜久一郎

    山口委員長 これより会議を開きます。  運輸委員会公聽会開会承認要求について議長より諮問があります。これを議題といたします。事務総長より御説明を願います。
  3. 大池眞

    大池事務総長 ただいまのお話通り運輸委員長から公聽会を開きたいという申し出があります。その公聽会を開く議案は、日本國有鉄道法案でありまして、この法案について公聽会を開きたいとの申し出があります。御報告申し上げます。
  4. 山口喜久一郎

    山口委員長 何かただいま議長諮問の件について御意見ありませんか——別に御発議がないようでありますから、運輸委員会公聽会開会承認要求の件については、議長においてこれを承認すべきものと答申することに御異議ありませんか。
  5. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議がなければさように決定いたします。     —————————————
  6. 山口喜久一郎

    山口委員長 次に内閣委員会及び大藏委員会國政調査承認要求の件について、議長より諮問があります。これを議題といたします。事務総長より御説明を願います。
  7. 大池眞

    大池事務総長 内閣委員会からは行政機構に関する事項を調査いたしたい。大藏委員会からは金融政策及びこれに関連する諸問題について調査をいたしたい。この二件の申し出がありますから、御承認方をお諮り願いたいと思います。
  8. 山口喜久一郎

    山口委員長 御意見等はありませんか——別に御意見がないようでありますから、ただいまの内閣委員会及び大藏委員会國政調査承認要求の件につきましては、議長においてこれを承認すべきものと答申することに御異議ありませんか。
  9. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。     —————————————
  10. 山口喜久一郎

    山口委員長 それから去る十一日の本委員会祕密会記録取扱いについてお諮りをいたします。  祕密会記録から特に祕密を要するものと委員会で決議した部分を除いては、これを印刷して議員に配付することになつておりますが、先日の祕密会記録を全部祕密といたしますか、それとも記録を調べて特に祕密と認めるもののほかは、印刷配付するということに取扱いますか、この点について御意見を承つておきたいと思います。
  11. 成重光眞

    成重委員 この前の官房長官の答弁に関する祕密会記録については、別にあれは特に祕密とすべきほどのものでもなかつたように思いますから、印刷配付してさしつかえないと存じます。
  12. 中野四郎

    中野(四)委員 先ほど委員長の言われた後者の方がよいと思います。もし調べた上で特に祕密を要する部面があつたときには、これを除いてやるということを要求いたします。
  13. 倉石忠雄

    倉石委員 私も中野君の御意見に賛成いたします。
  14. 山口喜久一郎

    山口委員長 これを調べる方法議長委員長に御一任願えますか。
  15. 山口喜久一郎

    山口委員長 先般問題となつたときにその部分を見ましたが、成重君の御説の通り、別に祕密とすべき性質のものはなかつたように思います。なお一應しさいに調べて見まして、祕密にする必要なしと認めた場合においては、これを全部記録にとどめて皆さんに御配付する、こういうことにいたしまして御異議ありませんか。
  16. 山口喜久一郎

    山口委員長 ではさように決定いたします。     —————————————
  17. 大池眞

    大池事務総長 この際ちよつとこの委員会にお諮り申し上げたいと思いますのは、また赤坂離宮使用許可申し込みの件がございます。これは新穀感謝祭を來る二十三日の午後一時からやりたいという申し出であります。その主催者新穀感謝祭常任委員会でありまして、出席者は約四百人くらいであります。事務食糧配給公團でやるそうであります。先日のお話では、会期中でもあり、議員利用等にも影響するから、こういうものは一應この前もお断りした例もありましたので、事務的には非常に困難であるということを申し上げたのですが、運営委員会に諮つてもらいたいというような点もございますので、お諮りを申し上げて、向うへ回答をいたしたいと思つております。
  18. 山口喜久一郎

    山口委員長 何かこれについて御意見はありませんか。
  19. 椎熊三郎

    椎熊委員 この前もそういうことで議会関係以外の團体等には貸さないようにということを大体原則的に話合つてつたんだが、貸すことはよしたらどうですか。
  20. 内藤友明

    内藤委員 原則はそうであるかも存じませんが、この新穀感謝祭というのは、昭和十年から引続きやつておりますので、何とか特例としてお認めを願いたいと思います。
  21. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 この前はどこでやつたんですか。
  22. 内藤友明

    内藤委員 この前は明治神宮外苑でやりました。
  23. 倉石忠雄

    倉石委員 これは前例にもなりますから、この前おきめになつた通りに断られる方がいいと思います。
  24. 山口喜久一郎

    山口委員長 大体お断りするような御意見が強いようですが、そういうことに決定することに御異議ありませんか。
  25. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議がないようでありますから、ただいまの申し入れに対してはこれを拒絶することに決定いたします。     —————————————
  26. 細川隆元

    細川(隆)委員 社会党幹部会で決定したことで、運営委員会に付議してもらいたいという点が二つありますので申し上げます。一つ面会所ができまして、面会面会所ですることになつて議会の中には面会人は入れないということがはつきりいたしておりますが、特に公務員法上程以後、大分面会人であるべき人が、院内に入つて來ている事実がありますので、この点は原則通り事務当局におかれて、なるべく嚴重にお取締りを願いたいという事務的の点であります。  第二の点は、公共企業労働関係法律案について、國会法の規定によつて会議説明を聽取したいという要望がありますので、この点をひとつ付議願いたいと思います。
  27. 山口喜久一郎

    山口委員長 ただいまの申し出に対して何か御意見はありませんか。
  28. 倉石忠雄

    倉石委員 これは今細川君の言われましたように、なるほど重要な問題ではありますけれども、重要な問題がかかるたびごとに、本会議にこの間の公務員法よう取扱いをするということはどうかと思います。すでに労働委員会審議も継続されていることでありますから、特に本会議でこれをこの間の公務員法よう説明を聽取するよう方法をとられる必要はないと存じます。それをやつてつては、みな重要な法案ですからきりがないと思います。
  29. 細川隆元

    細川(隆)委員 これは公務員法と相並んで、ある意味における実際の影響は、公務員法以上であるというような点から、本会議でやりたいというわけであります。
  30. 山口喜久一郎

    山口委員長 ちよつと速記をとめてください。
  31. 山口喜久一郎

    山口委員長 ただいまの社会党細川君から申し出の件は、本委員会においては一應留保という形において、なお社会党の方で御相談の結果、また新たなる意思の御表明があつた場合に、これを取扱うということにいたしたいと思います。
  32. 山口喜久一郎

    山口委員長 さように御承知を願います。     —————————————
  33. 山口喜久一郎

    山口委員長 本日日程全部を議了した場合において、明日本会議を開くかどうかということについて、お諮りをいたしたいと思います。
  34. 細川隆元

    細川(隆)委員 災害対策に関する決議案等は、超党派的な問題で、各派から出ておりますし、参議院では明日やるということであり、衆議院でも早くやることになつておりますから、一應明日は本会議を開くことにしていただきたいと思います。
  35. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは明日本会議を開くという取扱いに決定いたしますが、御異議ありませんか。
  36. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。  ほかに御意見はありませんか。
  37. 田中久雄

    田中(久)委員 明日の本会議尾崎先生國会解散に関する決議案、あれはあるいは決議案でなく、演説をされることになるかもしれませんが、そこのところは明日までおまちを願います。いずれにしてもあした見えて議会お話したいということであります。
  38. 大池眞

    大池事務総長 それは明日本会議を開いて、もしこの決議案説明されるということになれば、緊急上程の途もあります。
  39. 田中久雄

    田中(久)委員 それから只野君の決議案もあしたかかりますか。
  40. 大池眞

    大池事務総長 只野さんのは、ちよつとあしたすぐにというわけにはいかないと思います。
  41. 山口喜久一郎

    山口委員長 只野君に限つて運営委員会において相当反対的な意見もあるようですから……。
  42. 大池眞

    大池事務総長 これは特別調査委員を設けるか、設けないかという事柄ですから、内容に入る前にそれを設けるかどうか、この運営委員会で一應付託を受けて決定するか、あるいはすぐ本会議即決のことにして本会議でやるかどうかということになりますが、やはり内部できめていただかないと取扱いに困ると思います。この特別委員を設けることがいいか惡いかをまずきめていただいて、それがきまるならば即決もできましようし、即決する前に、ここにかけて審議もできると思います。しかしその即決要求自体もまだ直接にはございません。
  43. 田中久雄

    田中(久)委員 只野君には特別委員会設置ということは非常に困難なことだということは、よく説明してやつておりますが、一應特別委員会を設ける設けぬということ、あるいは他の委員会に併託するということは別にして、一應その趣旨だけでもぜひ本会議で開いてほしい、こういうことであります。
  44. 山口喜久一郎

    山口委員長 只野君の決議案の全部は皆さんおわかりですか。読んでみましよう。   政局混乱原因調査特別委員会設置  に関する決議案     理 由  一、日本政局混乱を極め、われ   らは國策遂行上重大なる段階に突   入せんとしている。これが根本的   解決策樹立は絶対に必要であ   る。  二、この政治的困難は、ただ單に今   次政変に伴う一時的現象ではな   く、寧ろ他に根本的な原因が伏在   するものと思われる。  三、就いてはこれらの諸点を研究調   査し、國家百年の大計樹立に過誤   なからしむるために、本院は、こ   こに政局匡救のため特別調査委員   会を設置するものである。  以上であります。
  45. 田中久雄

    田中(久)委員 ですから必ずしも特別委員会を設けなければならぬとは言わない。それは一つ意見です。そこでほかの内閣委員会とか、その他にこれを併託してやつてもらうことになつてもいいわけです。それをただここで流産させないで、本会議においてその趣旨を徹底して、その結果否決されるならそれでもよろしい。こういうことなんですからぜひひとつ……。
  46. 中野四郎

    中野(四)委員 今田中さんの報告を聞いていると、今度はどうせなりそうもないから、そこでとりあえず演説だけさせろということになりますと、いろいろのりくつをつけて演説をするようになりますね。私らだつていろいろのりくつがあるんです。だからむしろそういうことは内部であくまでも特別委員会をつくるならつくるということで、各方面の了解のもとに演説をなさるがいい。一應はその趣旨だけ聞くというような例を残すことは、悪い例を残すことになる。
  47. 田中久雄

    田中(久)委員 私の説明が足らなかつたようで、中野さんからおしかりを受けましたが、そういうことではないのでありまして、私は運営委員会に出ておりますので、特別委員会設置の事情を細大聞いておりますから、それによつてこれはむずかしいと思つたので、いろいろともめたんですけれども、やむにやまれず私がこれを引受けましたので、できればもちろんこの設置ということになるのは当然のことでありますが、ただ最惡の場合として、私が老婆心から演説だけ聞いてくれと言つたわけであります。
  48. 山口喜久一郎

    山口委員長 ちよつと速記をやめて……。
  49. 山口喜久一郎

    山口委員長 ただいまの只野君提出の決議案の件は、また明日の運営委員会において付議することにいたしたいと思います。
  50. 大池眞

    大池事務総長 明日の議事日程をつくります際に、本國会はもう休会中を除きましても二週間になつておりますので、何としても自由討議を一應日程の上に掲げなければならぬので、題なしで自由討議ということを掲げますから、御了承を願います。
  51. 中野四郎

    中野(四)委員 只野君はそこでやつたらどうですか。
  52. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 きようちよつと椎熊君、小島君、坪川君らが用件のために本会議に出られないかもしれませんが、その場合には院内交渉係を私と櫻内君が代理をやることを御了承願います。
  53. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは椎熊君等がお見えにならぬ場合には、長谷川君と櫻内君が交渉係を勤められるということを了承することに決定いたします。  これにて暫時休憩いたします。     午後一時五十六分休憩      ━━━━◇━━━━━     午後四時五十四分開議
  54. 山口喜久一郎

    山口委員長 これより運営委員会を再開いたします。
  55. 石田博英

    石田(博)委員 先ほど議院運営委員会委員協議会におきまして、民自党からお願いを申し上げました総理発言を、本会議開会劈頭にお許し願いたいという件につきまして、各会派の御賛同を得ることができなかつたのでありますが、わが党といたしましては、この際ぜひとも総理劈頭発言をお許しいただきたい。そこで正式に運営委員会に諮つてさらにお願いを申し上げる次第であります。
  56. 山口喜久一郎

    山口委員長 何かこれについて御発言はありませんか。
  57. 椎熊三郎

    椎熊委員 私どもは午前中の小委員協議会において、本日の日程を決定し、開会時間までもきめたのでありますが、理由なくこの時間まで本会議が開かれないことに不審を抱いたのであります。そうして再び小委員協議会を開いてもらつて、さらに開会時間をきめようとしたその際に、民主自由党から総理大臣が本会議開会劈頭において発言を求められるから、これを許してくれと言われる。私どもは、一國の総理大臣議会に対する発言要求は、これは重大なものでありますから、その内容のいかんによつて、あらゆる議事に先行してもこれを承らならぬ場合もあるから、そこで一体この発言内容はいかなるものであるかということの私どもの問に対して、民主自由党は、本國会に対する政府考え方について発言をするということです。それだと、私どもは先般來重要な決議案等上程しているので、本日は総理大臣施政方針演説をすみやかになすべしという決議案上程するのでありますから、從つて政府のこの議会に対する考え方などというものは、そういう機会にいくらも発言機会もありますし、すでに日程は決定しているのだから、本日は冒頭発言要求には應ぜられない。緊急を要する決議案に対して、議事の順序はあくまで前に決定した通りに実行してもらいたい、こういうことで、民主自由党以外の党は——中野君の御意見はどうかわかりませんが、大体私どもの主張に同調せられたのでございまして、小委員協議会では意見が一致しなかつたということであります。從つて運営委員会において、本会議に臨む議会運営方針について、明確に御決定おきを願いたいと思います。
  58. 山口喜久一郎

    山口委員長 ほかに発言はありませんか。
  59. 中野四郎

    中野(四)委員 これは民主自由党の方に承るんだが、椎熊君の言う通り、もう少し内容について具体的に了解が得られるよう説明はできぬものでありますか。
  60. 山口喜久一郎

    山口委員長 今政府の方から、ちようど小澤君が連絡に見えておりますから、速記をとめて少し了解を得てみましようか。いかがですか——ちよつと速記をとめてください。     —————————————
  61. 大池眞

    大池事務総長 ちよつとこの機会に御承認を得たいと思いますのは、水産委員会から公聽会を開きたいという申し出があります。公聽会を開く議案は、水産業協同組合法案と、その水産業協同組合法の制定に伴う水産業團体整理等に関する法律案及び漁業権等臨時措置法案というのが出ておりますが、この三法案について公聽会を開きたいという申し出であります。御承認方協議お願いいたします。
  62. 山口喜久一郎

    山口委員長 これについて何か御発言はありませんか——発言がないようでありますからこれを承認することに決定いたします。  暫時速記を中止してください。
  63. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは速記を始めてください。本日の本会議議事は、本小委員協議会において決定されてあります通り進めることに運営委員会において再確認して、本委員会を散会したいと思いますが、御異議ありませんか。
  64. 山口喜久一郎

    山口委員長 なおこの場合政府から希望があるようでありますが、その発言を許すことに御異議ありませんか。
  65. 山口喜久一郎

    山口委員長 それではこれを許します。小澤國務大臣
  66. 小澤佐重喜

    小澤國務大臣 まことに恐れ入りますが、大体先ほど申し上げた通り総理は六時に約束があつて参らねばなりませんが、六時までに済むかどうかはわかりませんけれども、できますだけ時間は電話で打合せて参りますから、その時間に間に合うように御協力を願いたい。これだけをお願いいたします。
  67. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは運営委員会はこれにて散会いたします。     午後五時三十分散会