運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1948-10-16 第3回国会 衆議院 議院運営委員会 第5号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年十月十六日(土曜日)     午前十一時三分開議  出席委員    委員長 淺沼稻次郎君       小澤佐重喜君    工藤 鐵男君       高橋 英吉君   山口喜久一郎君       笹口  晃君    吉川 兼光君       中村 俊夫君    小島 徹三君       石田 一松君    平川 篤雄君       成重 光眞君    田中 久雄君       中野 四郎君    林  百郎君  委員外出席者         議     長 松岡 駒吉君         副  議  長 田中 萬逸君         議     員 川橋豊治郎君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  議員宿舎に関する件  赤坂離宮使用に関する件  第三回國民体育大会議長代理派遣に関する件  人事任免承認に関する件  議事協議会規程案に関する件     —————————————
  2. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではこれより運営委員会を開きます。  二、三報告承認を求める事項があるそうでありますから事務総長より御説明を願います。
  3. 大池眞

    大池事務総長 今日せつかく運営委員会をお開き願いましたので、とりあえずおきめ願いたいことだけをおはかりいただきまして、それ以外のことは、またお話合いをお願いしたいと思います。  まず第一に人事承認の件が二件ございます。それは私の方の議事部杉山参事でございますが、その方を、今度参議院法制局ができまして、法制局の人員をある程度増員しなければならないということに相なつて選考しておるわけであります。私の方の法制局は御承知通り、ただいま公務員法規定によつて一般に募集をやりまして、近く東京と地方の三箇所で試驗をやることになつておりますが、應募人員も相当あり、相当補充がつきつつありますので、その結果この杉山君だけは向う法制局員としてお願いをしたいという懇願があるわけでございます。私の方の議事部といたしましては、ただいま杉山君が向うに行かれましても、ちよつと手が足らぬということもございませんので、参議院の方に轉勤方の御承認を得たいというのが一件でございます。  それといま一つ速記課の第二課長の水元君を新しい議員宿舎の方の宿舎長として勤務をお願いしました関係上、これを補充いたしますのに、主事の最古参になつております鈴木千代治君の昇格方をお願いいたしたい、この二件をとりあえず御承認願いたいと思います。
  4. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 おはかりいたします。杉山参事参議院轉出の件は御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 御異議なければさよう承認することにいたします。  次に速記第二課長議員宿舎長への轉勤並びに鈴木千代治君の昇格の件、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。
  7. 大池眞

    大池事務総長 この際すぐ御承認をお願いするところまでは行つておりませんが、御存じの通り商業委員会で元の專門調査員にはなりませんでしたが、從來から嘱託でずつと專門調査のことをやつていただきました越田清七君、それから國土委員会田中義一君、これは御承知通り九月いつぱいで嘱託制度がなくなります関係上、この調査事務をやつておりました嘱託を一應解かなければならないという情勢に相成つております。そこで嘱託制度はなくなりましたが、臨時職員的な名目で残つていただいたのであります。そんな関係越田清七君、田中義一君の両君を專門員にしてもらいたいという両委員長からの要求がございます。越田君のごときはずつと調査事務を受持つて專門員として何ら差支えないからと、特に委員長から御推薦があつたのであります。田中君の方の國土委員長からも、同じように御推薦があつたのでありますが、お二人とも今度の專門員になるべき一級官資格要件を備えておらない結果、考査委員会がやはり一應試驗して、これが認定をしなければならないという関係で、從來の例に從いまして論文等を書いていただきまして、各考査委員の方におまわしして、その試驗が全部パスをいたしたのであります。從いまして專門員になる資格は、一應得られましたので、これを專門員にしてよろしいか、よろしくないかということの御承認を得なければならないのであります。ところが國会が召集されますまでにその試驗の結果関係方面オーケーを得るまでに至りませんで、召集日以後ようやくオーケー参つたのであります。そこで商業委員会並びに國土委員会はなくなつて、新しい國会法によつて委員会の編成をし直さなければならぬのであります。從つてこの場合どの委員会にこれが專属されるかが具体的に相ならぬので、いずれ委員長がきまりましてから、いずれかの委員会に專属がきまつたら承認をいただくことにして、それまで一應留保していただきたい。
  8. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それでは越田君、田中君の專門員選任の件は、委員長がきまるまで留保しておきまして、委員長がきまつたらきめることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  10. 大池眞

    大池事務総長 それから赤坂離宮使用許可申込みがあるのであります。それは二十三年度産米及び甘藷の供出割当補正会議会場としてでありまして、関係者三百十名ほどの会議であります。これはその内容としてもごもつともなことと思いますが、今までお願い申し上げたのは商工省優良炭鉱表彰式が二回、あと内閣知事会議並びに市町村長会議、これだけは御承認願つたのでありますが、農林省関係は初めてでありますので、これを貸すかどうか、十月十九日でありますが、おはかり申し上げたいと思います。今後各省からの要求があつて、あまり多くなつてもいろいろ御迷惑だと思いますので、この問題と並びに今後の方針について一應御意見を伺いたいのであります。
  11. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 議会が開かれ、本会議委員会が開かれておる場合には困る。今たまたま自然休会状態にあるから、そういう場合はやむを得ないものとして認めるが、原則的にはわれわれが利用するということに重点を置いて使つていく。あとのやり方については事務当局その他の話合い原則的なものをきめていただくということにいたします。     —————————————
  12. 大池眞

    大池事務総長 次は議員宿舎の件について一應のよりどころをつくりましたから、この刷りものを御参考までに差し上げ、もしこの程度のものだけでも取りあえずきめていただけば、はいる方の参考にもなるのではないかと思います。
  13. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 この議員宿舎に関する件はただいま説明のありました通りに決定しておきまして、微細な点があれば委員会で御相談を願つて、また会議を開きますが、こういう取扱いでよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではさよう決定いたします。
  15. 大池眞

    大池事務総長 それから議員送迎バス國会会期中上野駅にぜひ出してもらいたいというような御希望が衆参ともに強くありまして、これは今の範囲のことならできますが、できればそういうことにしてやつていただきましようか。
  16. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 上野駅に送迎バスを出すことは異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。
  18. 成重光眞

    成重委員 議員宿舎のことに関連して、新しくできた議員面会所に、外食券の食事のできるように設備を願いたい。これはこの前お願いしてあつたように、面会所に來る方々の切なる要望であるので、正式に本委員会として決定願いたいと思います。
  19. 大池眞

    大池事務総長 それは私の方でも交渉しておりますから、できればそういうぐあいにやるようにいたしたいと思います。     —————————————
  20. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に議事協議会規程案議題に供します。議事協議会というような名前はどうであろうかと思いますが、議院運営委員会の中に小委員を設置して、小委員中心になつて議事運営のことについて議長諮問應ずるというような規定なつたわけですが、そのことをいかに取扱うかということを議題といたします。今事務当局の方から一つの案が出ておりますから、それを参考案として提供し、議事を進めて行きたいと思います。
  21. 大池眞

    大池事務総長 一應つくりました関係で御説明申し上げますが、第一に議事協議会という名前がいいかどうかということを一應御檢討願いたい。その名前さえきまりますれば、この協議会というものは從來交渉会に代る制度でありますので、内容交渉会と変りはありません。なぜ議事協議会とつけたかと申しますと、議院運営委員会の小委員会ということになると、小委員長を設けて委員会の形になるのでありますが、五十五條の二の規定によると「議長は、議事順序その他必要と認める事項につき、議院運営委員会が選任する小委員協議することができる。」となつて協議会となつておりますので、これは各派協議会とお直しくださつて内容的には間違いはないと思つております。
  22. 山口喜久一郎

    山口(喜)委員 別に法律的なものでないから運営懇談会でもよい。少しやさしい言葉の方がいい。
  23. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ただこうなると運営委員会から独立した機関のようになつてしまうが、やはり運営委員会と関連をもつた機関であるから、その点は規定をつくるときに、運営委員会は小委員会を設置するということになつて、ただ小委員会運営が、議長諮問に答えてなおかつ満場一致でなければならぬという制約がついておるわけであるが、しかし内容からいけば議院運営委員会の小さくなつたものと解釈したらどうでしようか。これだと独立したものとなる形になろうと思いますが……
  24. 大池眞

    大池事務総長 議院運営委員会の小委員会という形でやるか、議長諮問の形をとるか、從來各派交渉会に代るものという観念でこしらえたわけですが、それだけを御決定願えばまた案はすぐつくられます。
  25. 山口喜久一郎

    山口(喜)委員 どういう必要があつてつくるのですか。
  26. 大池眞

    大池事務総長 この間のお話で、協議会規定をつくつたらどうかという話があつたから……。
  27. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 参議院の方は小委員会運営し始めておるので、参議院の案を参考までに事務総長から御説明願います。
  28. 大池眞

    大池事務総長 参議院の方は、名称は議院運営小委員とし、議長協議事項を決定して招集する。議長諮問機関とする。運営にあたつては、多数決の原則を適用しない。委員会通則による二分の一の定足数の適用はないものとし、各派より一名以上の出席をもつて会議を開く。小委員の数は十五名とし各派に割当てる。こういう大体の原則であります。これは五十五條の二が「議長は、議事順序その他必要と認める事項につき、議院運営委員会が選任する小委員協議することができる。但し議長は、小委員の意見が一致しないときは、これに拘束されない。」と、議長協議機関となつております関係で……。
  29. 山口喜久一郎

    山口(喜)委員 参議院がつくつたからといつて、必ずしもこちらもつくる必要はない。煩瑣になるだけだ。
  30. 工藤鐵男

    工藤委員 これは前にきまつたんじやないか。
  31. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 前にきまつたけれども、その運営の仕方を……
  32. 大池眞

    大池事務総長 從來交渉会がなくなつたから、それに代るものをこの形でやつたらどうか。これを運営委員会の小委員会だとすると、ここできまつたことをもう一ぺん運営委員会の本委員会にかけなければならぬ。運営委員会運営委員長によつて招集されますから、運営委員長の御意向を一々聽かなければならぬ。議事その他のことで協議をするので、議長の方がいいのではないか。
  33. 成重光眞

    成重委員 私はこれでいいと思う。
  34. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 これは各党派に持ち帰つて、もう一遍相談することにいたしましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 山口喜久一郎

    山口(喜)委員 この際特に明らかにしておきたい。それは委員長の問題ですが、今組閣工作が行われておりますが、委員長は前例によりまして民主自由党中心とする内閣ができた場合においては、ただちに委員長與党、野党の交代をお願いしたいということを、いろいろ構成上の問題がありますから、確かめておきたいと思います。
  36. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 御異議はございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 山口喜久一郎

    山口(喜)委員 それでは委員長與党たるわれわれの方にすぐ交代してもらう。
  38. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それはどうでしようか。原則的には與党が受持つということは議論の余地がないと思うのですが、でき上つてからどうするかということを相談したらどうですか。
  39. 山口喜久一郎

    山口(喜)委員 それを原則的にきめておかなければ……。
  40. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 原則はいいです。ほかに議論はありませんか。
  41. 石田一松

    石田(一)委員 與党という考え方はいわゆるウオーキング・オブ・マジヨリテイーといいますか、それは多数党が多数の意思ですべて委員会において円満に審議されるようにという意味でそういうことになつたのではないかと思いますが……。
  42. 山口喜久一郎

    山口(喜)委員 それでは記録によつて申し上げますが、この問題の協議会のときに、松岡議長から御報告を願いまして、小澤君が自由党としては今度は先例にもなることだし、一切委員長はいただかないことにし、しかも選挙など煩雜なことをせず、指名ということにした。そこで中野四郎君から、先例になるというのは今後委員長與党がとるというのか。小澤君が、與党がとるということに三派のいう通り認めた。こういうことで明確になつておりますから、これをひとつ確かめておきたい。
  43. 石田一松

    石田(一)委員 不当財産委員の問題ですが……。
  44. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 速記をやめて……。     〔速記中止〕     —————————————
  45. 中村俊夫

    中村(俊)委員 ほかに何もありませんでしたら、この際ひとつお願いしたいことがあります。これは昨年の先例もあるのですが、今月末の二十九日から十一月三日まで第三回國民体育大会が行われますので、実は昨年は参議院では院議にかけて参議院代表ということで三名行きましたが、衆議院では院議まで行かずにこの運営委員会議長代理ということで一名だけ私が参加いたしました。できるならばこういう大きな國民の祭典でありますから、正式に本会議でもつて適当な代表を数名選んでいただきたいのでありますけれども、現在の状態では本会議にかけることはできませんから、やはり昨年と同じように衆議院議長代表して若干名派遣方を御協議願いたいと思います。会場をまわるとかいろいろな都合があるので三名くらいお願いしたいと思います。
  46. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 形の上においては代理は一人、あと隨行二人なら二人ということにして、議長話合いの上で決定を願いたいと思いますが、異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  47. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。  そうするとこの委員会内閣の成立とにらみ合せて、それまでは自然休会という形をとつてよろしゆうございますね。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  48. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 本日はこれにて散会いたします。     午前十一時三十八分散会