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小澤國務大臣 お話のように
審議会は
一つの
大臣の諮問機関でございます。
從つて最終的の決定をするものではありませんから、でき得る限り諮問した結果、たとえば
運輸大臣も諮問に應ずることが適当だというような
考えでありましたならば、
運輸省の
意思として発表することも、あるいは適当かと存じまするが、これを
審議会で決定をしたからとい
つて、ただちに
新聞に出るというようなことは、
お話のように好ましいことではないと思います。
從つて私はこれを
新聞紙に発表した事実は毛頭ありません。また発表うるように努力したことも全然ありません。今後こういうことにつきましては、やはりお
示しの線に沿うてや
つて行きたいと思います。それから
審議会の結論でありまするが、ちようど木曜日でしたか、何でも夜遅くな
つて、この
審議会の
委員の方から、こういう答申をしたからというような御説明を
簡單に受けまして、反対だという結論は聞いたのでありまするが、その
理由もまだ実は私は聞いておりません。そうして私はこの問題についてはいろいろな意味で重大に扱
つておるので、その結論はそうであ
つたにしても、必ずしもこれに拘束されるものでもないのですから、自分は自分として再檢討してみたいというような意向を申してわかれました。それから後にすぐ、おそらく
拂下げ運動の会社の者だろうと思いますが、三、四人私の
部屋に入
つて來まして、実は今日や
つたが、
審議会の決議にはわれわれは反対だと言う。私は同じ
委員だと思いまして、これは採決したのですか、あなた方は反対で、片方は賛成だと言うが、賛成の結果だけが
報告されたので、あなた方は反対ですかと聞いたら、そうじやない、私
どもは利害
関係人として呼び出されまして、ただいま
審議会できま
つた結論の申渡しがあ
つたのだという話がありましたから、私は率直に、
審議会というものは
一つの諮問機関でありまして、
從つてただちにこれに
運輸大臣は拘束を受けるものではありませんから、
運輸大臣は
運輸大臣として愼重にこの問題を考慮してもし再諮問
——といいますか、そういう方法があるかどうかわかりませんが、するような場合が
考えられる。
從つてただちにこの問題についてあなた方が今どうこうしなくても、われわれとしてはなおさらに愼重にこの問題を
考えるつもりだからと言
つて、おわかれしたような次第で、こう率直に申し上げれば、私の氣持は大体想像できるのじやないかと思います。今御注意の点は、どこまでもこういう
審議会は
審議会として進めて行きたいと思います。