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1948-06-01 第2回国会 両院 両院法規委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年六月一日(火曜日)     午後三時十分開議  出席委員    委員長 樋貝 詮三君    理事 松澤 兼人君 理事 降旗 徳弥君    理事 藤井 新一君 理事 松村眞一郎君       佐藤 通吉君    原 彪之助君       新谷寅三郎君    中井 光次君  委員外出席者         衆議院法制部長 三浦 義男君         參議院法制部長 川上 和吉君 四月二十八日委員奧主一郎辭任につき、その補闕 として鈴木安幸君が參議院議長の指名で委員に選 任された。     ————————————— 本日の會議に付した事件  效力期限定めのある法律に關する勸告案     —————————————
  2. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) それでは兩院法規委員會を開會いたします。  本日の議題に供するものは、お手もとに配付しましたところの效力期限定めのある法律に關する勸告案ですが、要旨理由等につきましては、すでに御懇談の際に述べたようなところでありまして、その要旨については、あまり御議論が御懇談中になかつたようであります。結局法律存續期間定めのあるような場合に、その後においてこれをどうするかということと、それから一定の期日までに法律をもつてある措置をしなければならぬという場合に、その措置期限までにすることができない場合にどうするかというような事柄で、もしその措置についての法律案國會に提出せられたにしても、それがその期限までに通過しないであろうというような見込みのときには、それに對する相當な立法的措置を講ずることが必要であろうと思うので、それで勸告案が生れたわけであります。  先ほど御懇談中に理由のところへさらに追加をなしたらよかろうというような御意見がありました。それにつきましては佐藤委員から、風俗問題等を事例に入れたらよかろう、單に給與の場合ばかりではなしに、そういうような場合をも入れておく必要があるということを力説したらよかろうというような御意見でありました。まことにごもつとものことと思いますので、事務當局の方でこの點についての理由書改正していただきたいと思います。
  3. 藤井新一

    藤井新一君 效力期限定めのある法律案ですが、これは一應原案の要旨理由速記に留めておいてほしいと思います。
  4. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) 藤井委員の御提案に御異議がなければ、そういうふうに取扱いたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) 御異議なしと認めます。よつてそういうふうに措置をすることにいたします。
  6. 藤井新一

    藤井新一君 次に請願及び陳情に關する件ですが、從來政府請願陳情に對して期限附でなく、無期限に放棄放任しておるような觀がいたしますから、この際國會法第八十一條を改正したらどうでしようか。
  7. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) ただいまの藤井委員の御提案にありました請願はしつ放しだというような状態になつておりますので、現行法でもこれに對して政府がどういうふうにその後進行しているかということを國會に報告することになつております、その期限が爾後一年内にということになつておりますが、少しく長きに失するかもしれませんし、かつまた一年内にということでは非常に不明瞭でありますから、それを明らかならしめる必要もありますし、それについては法制部方面で御研究になつて、それに相當しておるような改正を施されんことを望みます。案文はいずれ法制部の乃で御考案願いたいと思います。
  8. 藤井新一

    藤井新一君 その期限について、一年、半年という議論がございましたが、大體三箇月以内に報告するということではいかがかと思います。
  9. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) 今のような御趣旨がありましたが、大體その御趣旨は認められるかと思いますので、それらを考慮に入れて案文を御研究願いたいと思います。
  10. 佐藤通吉

    佐藤通吉君 今藤井委員の言われた三箇月以内というのは、次の國會が始まつてから三箇月以内ということですか。あるいはまた請願竝びに陳情文政府の方に囘付されてから三箇月以内ということですか。その點を明瞭にしておきたいと思います。
  11. 藤井新一

    藤井新一君 私は政府が受理した日から三箇月以内というふうに考えております。
  12. 佐藤通吉

    佐藤通吉君 わかりました。
  13. 新谷寅三郎

    新谷寅三郎君 私はもう一つの他の問題ですが、この機會法規委員會でも速記録の問題につきまして研究をして見たいと思います。それは參議院規則にも衆議院規則にも關係がある問題ですが、御承知のように現在早記録は非常に遲れておるのであります。ただあとになつて、各委員會なり本會議でどういうことが討議されたかということを歴史的に記録に殘すという意味だけならば、今のでもよろしいし、もつと遲れても結構なのですが、國會審議の材料にしようということになりますと、今のように何箇月も遲れておつては問題にならぬと思います。殊に參議院といたしましては、衆議院先議法律案が多いのでありまして、衆議院でどういうふうに討議されたか、その内容を參議院側で知つておくということは、審議を促進する上に非常に重要だと思いますが、參議院の方ではまだただいま第一囘國會速記録を配付中で、それもでき上つておりませんで、第二囘の方はほとんど出ていないという状況なのであります。これについては次の機會に兩院の事務總長なり關係の方にでも來ていただきまして、實情を聽いた上で——これは印刷能力の問題もありましようし、速記者の數の問題、待遇の問題、經費の問題、いろいろあると思うのですが、これは各常任委員會からもこの點については強い要望がありますので、法規委員會として取上げていただきたいと思います。
  14. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) 今新谷委員の御提案がありましたが、今日というわけにはいかないので、いずれこの次の委員會にでも當局の御出席を願いまして、それらの事情を聽取することにいたしましよう。その上において適當に處理したいと思います。
  15. 藤井新一

    藤井新一君 ただいまの新谷さんの速記のことに關連して申し上げますが、法規委員會には昨年の暮と思いましたが速記者を一名か二名つけておくべきであるという話が、ある關係方面からあつたのです。それをどうしても實現していただきたいとわれわれは希望しておるのだが、本日のごとき速記者がいないというので、われわれは一時間半も空費いたしました。法規委員會速記者を直屬して專任しておけば、こういう問題は起りません。ついては法規委員會に直屬の速記者を一、二名專任に置いていただきたいと思います。それはすでに昨年來關係方面からの注意もあつたことですから、ぜひそう願いたいと思います。
  16. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) そのことはまた事務總長方面に交渉してみましよう。人の都合もありましようし、まあ經費の方はわずかにいたしましても、それらの點もありましようし、いろいろで、すぐ實現ができるかどうか多少問題はありますが、御趣旨のように交渉してみましよう。
  17. 藤井新一

    藤井新一君 さらに申し上げたいと思いますが、法規委員會に一室をあてがつてそうして法制を絶えず愼重に研究するという議題があつたのですが、未だこれを實現されていないのは、委員長はどういうような態度でおられますか。
  18. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) 今の御質問ですが、あの當時の意見のごとくに、國會法改正が進んでいるとも考えられないので、幾分か食違いがあるのではないかと思いますが、國會法審議が今進行しておりますから、その改正をまつてこれにマツチするように處置していきたいと考えております。大體において過日の趣旨をも取入れて、國會法改正ともマツチするようにして進めたいと考えております。
  19. 藤井新一

    藤井新一君 國會法改正の中には、そんなことは何もないのですが、國會法改正が行われた曉においてそうするという委員長の御意見ですか。
  20. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) 委員長はそう考えております。
  21. 藤井新一

    藤井新一君 さよう實行していただきたと思います。
  22. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) 承知いたしました。なおこの際特別な御發言がありましようか。速記に留めておきたいような……。
  23. 藤井新一

    藤井新一君 次囘に兩事務總長をお呼びして、今新谷委員及び私が申し上げた件について、とくと御相談をするように委員會を開會していただきたいと思います。
  24. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) さういうふうに交渉いたしてみましよう。本會議關係もありますから、どういう結果になりますかわからぬが、大體において御趣旨に副うように行き得ると考えております。  それでは委員會自體はこれで終了することにいたし、本日はこれをもつて散會いたします。     午後三時二十二分散會      ━━━━◇━━━━━