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1948-02-24 第2回国会 両院 両院法規委員会 第5号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年二月二十四日(火曜日)     午後二時三十四分開議  出席委員    委員長 樋貝 詮三君    理事 松澤 兼人君 理事 降旗 徳弥君    理事 藤井 新一君       松永 義雄君    佐藤 通吉君       高橋 英吉君    奧 主一郎君       新谷寅三郎君    高瀬荘太郎君     —————————————  委員外出席者         衆議院法制部長 三浦 義男君         參議院法制部長 川上 和吉君     ————————————— 本日の会議に付した事件  兩議院に対する勧告案に関する件     —————————————
  2. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) これより兩院法規委員会を開会いたします。  お手もとへ配付した勧告案が四つありまして、第一は、選挙法改正等に関する勧告案、第二は、予算の増額修正確に関する勧告案、第三といたしましては、法律、命令等違憲審査に関する勧告案、第四といたしましては、國会法の一部を改正することに関する勧告案、この四つを勧告案に出したいと思います。案の文章等に関しましては、お手もとへ配付した案をごらんになつていただきたいと思いますが、その通りでまいりたいと思います。ただ勧告案第四になります國会法第九十九條改正に関する勧告案ですが、そのお手もとに配付したは第一案と第二案とがありますが、その第二案の方を議題に供したいと思います。そのうちの第一項のしまいに「兩議院の注意を喚起する。」という文句がありますけれども、これを「兩議院に勧告する。」というふうに文字を直したいと思います。そういう原案でお諮りしたいわけでありますが、御意見がありましたら拝聽いたしたいと思います。
  3. 藤井新一

    藤井新一君 この問題について第一案、第二案を見ると、第一案の方が詳しいのですが、委員長会期ごとに交替しということをここに書いてあるけれども、第二案の方にはこれがないのですが、この前のこの委員会ではこれが非常に激論になつて、結局次会にこれを決定するというので会議を閉じているのですが、本日はこれを議しておけばたいへんよいと思うのであります。
  4. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) 今藤井委員のお話の第二案、すなわち九十九條の改正に関する第二案、それから第百條の第一項として次のように改めるということは、原案のようにいきたいつもりでおります。
  5. 藤井新一

    藤井新一君 ここで「会期毎」と「会毎」ということはいずれがいいかをひとつ御決定願いたい。
  6. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) それでは申し上げますが、この兩院法規委員会委員長を同時に二人置いて各会ごとに交代するようにしたならばどうであるかというような説も出ております。それについて可否おのおの議論がありましたが、しかしながら私の考えるところでは会期ごと委員長が代るというようなことは、実際において永続性をもつておる委員会としてはでき得ない。兩院協議会ごとくその事項が片づけばそれで会議が消えていくようなことになれば、会ごとに代つてつてもいいけれども、永続性をもつておる委員会としては非常に不便である。それから理論的に言つても、委員長が同時に一つ委員会に二人あるということはわれわれ考え得られないことで、これに賛成ができないというような意見をもつております。私の考えでは、最小限におきましても、会期ごと委員長が代つていくくらいの程度の方がよいかと考えておりますので、原案につきましてはそういうふうな趣旨に規定をいたしました。
  7. 新谷寅三郎

    新谷寅三郎君 この問題は結局この委員会を動かしていくのにどちらが便宜であるかという便宜の問題ではないかと思うのでございます。それで他の委員会におきましても、図書館の委員会ごときはやはり兩方で委員長を選んで交代してやつているという例もありますから、絶対にそうでなければいかぬということもないでしようが、結局この委員会を動かしていく場合に、どちらがより便宜だという程度問題だと思うのです、それで私の個人の意見といたしましては、明文にははつきり出ておりませんけれども、おそらく今度は参議院参議院衆議院衆議院法規委員がそれぞれ集まるような機会も事実上生じてくるだろうと思うのですが、そういう意味で、委員長衆議院参議院とそれぞれ選んでおいて、そして実際兩院法規委員会としては、あるいはこの会期ごとというのも一案でありましようが、極端に言えば、一回ごとにかわるということも考えられますし、またもつと中間的な案をとりまして、たとえば決議ごとにかわるというようなことも考えられるのです。いずれにしても、同一の委員長委員長としておやりになる期間の長さの問題は便宜問題ですから、皆さんの御意見で長さを適当におきめになればいいじやないかと思います。ただ、今申し上げましたように、兩院から委員長を選んでおくということはやつておいた方がいいじやないかという氣がするのであります。
  8. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) その点について、私の委員としての意見を述べます。單一の委員会委員長が二人あるということは、思想上あり得ないことだと私は考えるのであります。同時に委員長が二人あるということは非常におかしいことで、そういうような非合理は、私ども委員として申せばどうも考え得られないと、実は思つておるのであります。それでやはり会期ごとに交代して、その間は一人の委員長であるということが正当であると私は考えております。それからまた事実においても、そうでないと、実際は運用ができない。理論の方面と実際の方面と兩面から、やはり会期ごとに交代するくらいが適当じやないかというふうに考えております。なおほかの委員の方に御意見があれば、承りたいと思います。
  9. 松永義雄

    松永義雄君 一つ委員会に二人の委員長はどうですか、非理論的だという感じがするのですが……。     〔速記中止
  10. 樋貝詮三

    委員長樋貝詮三君) それでは速記を始めて。会期ごと委員長が交代するというような案ですが、かりにこの案が通るといたしまして、会期ごとにという意味ですが、もし会期の途中において委員長が辞任をしたような場合においては、その会期中はもし委員長衆議院から出ておれば衆議院の方からその会期中別の委員長を出すということになり、もし参議院の方から委員長が出ておつた場合においては参議院の方でその残会期を継承する意味において委員長を出すということに実際の運用をやつていきたいと思います。各委員とも特に御反対がなければそんなふうの運用でやつていきたいと存じます。——御異議ないと思います。それでは本日は兩院法規委員会はこれで閉会いたしますが、なおこの案につきましては、藤井委員がこれについて関係方面の意向をも聽いたりして、さらにまたこれを確定議するように御同意を得たいと思います。  これで散会いたします。     午後二時五十六分散会