○池田恒雄君 時間がないそうですから、必ずしも詳しい御
答弁を求めるわけじやありませんが、
ちよつとこの
機会に申上げた方がいいと思うので申上げますが、先日地方出先機関の廃止の決議案が通過いたしまして、
総理大臣がそれに対して何かお答えに
なつのですが、そのとぎ地方出先機関中いろいろな廃止するものの名前を
総理大臣が話された後、私
予算の
分科会に参りまして、專門の方から聴きましたら、そういうことは存じません、うちの方の機関は廃止されません、ますます必要とされているというようなことをまあ言うてお
つたのですがね、これはこうなると、
総理大臣が廃止すると言
つたものが一方局長以下の人々は廃止しない、ますますや
つて行くんだと、こういうことになると、私は何だか分らないのです。それからもう
一つ、私は、新らしい
官廳ができる
関係で
人員が殖えると、こういうふうに言われましたが、終戰後に公團とか地方出先機関が相当殖えておるのです。これは
仕事の便宜上殖やしたと、こういうことになれば、今まで不便であ
つたところのいろいろなものを廃止されていいわけだ、こう思うのであります。公團が統制をやるならば、
官廳が今まで統制をや
つてお
つたのですから、それはもう要らなぐなる。新らしい官職が出るならば、古い
官廳は廃止されなければならない筈だと私は思うのであります。ところが、古い
官廳は盲腸みたいにそのままくつ附けておいて、新らしい
官廳をどんどん殖やして行くという傾向を最近と
つておるのじやないかと思う。この点は私は外部から
内部を見ることはできないのですが、この点を
一つ明らかにする
機会を與えて頂きたいと思うのであります。
それからこの
予算の明細書を見ますと、方々に同じような費目が滅茶苦茶に取られておる。
各省共そうです。旅費なんかも莫大な
人件費より大きな旅費が組まれておる。中には食費というのは一体何だか私は分らないのですが、食費なんていうものが何万というように組まれておる。こういうものを見ると何か往年の翼賛会を思わせるものがある。これは地方出先機関があり且つ地方の縣廳が中央の
仕事を請負
つてや
つておるということになれば、旅費なんていうものは要らんと思う。ところが旅費なんというものが何よりもうんとある。こういうことがあるとどうも
予算について何とも分らない。而してそういうふうな制度ができておる限り、我々旅費を削るわけに行きませんし、これはどうにもならない。この点は私は
一つ仕事の仕組と申しますか、何と申しますか、そういう点から、もう少し専門的に
檢討して貰
つて、そうして我々の方に示して頂いて、そうして何かの工夫を講ずる
機会を與えて貰いたいと、こう私は思
つておる。