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國務大臣(
北村徳太郎君)
左藤委員の御質問に
お答え申上げたいと思います。實は〇・八が豫想より遲れまして、それがために御
承知の
通り現在の
勞働情勢等もございまして、
勞働關係の現業を持つ所といたしましては、このことの
支拂いが遲れましたことに、相當苦慮もいたしまして、又
責任を感じてお
つたわけでございまして、ところがこれがなかなか思うように早く拂うような
状態になりませんでしたので、いろいろとその間に多少込み入
つた勞働上の問題があ
つたのでありますが、併しながらこれは無論
國會の承認を經まして、正當な
手續を經てでなければ
支拂えないことは申すまでもないのでありまして、それにも拘わりませず一部においてそういうような
支拂いが行われたというような説がございましたので、早速調べて見たのでありますが、
運輸省としては一厘一毛そういうことはいたしておらん。
はつきり申上げて置きますが、そういうことはいたしておりません。
運輸省として、
官廳としてそういう不
屆きのことはいたしておりません。けれども
受取つた事實があるというので、率直に申上げますが、だんだん
調査いたしましたところが、これはどうも
生活に窮迫しているから何とか救濟しなければならないというところから、
勞働組合の諸君が連合して
借入金をいたして、
政府から
支拂いがあ
つた場合に返濟をするという
條件で
借入金をしたというような
事實があるのであります。たとえ
借入金をいたしましても、これはどうも或
官廳ではそういうことをや
つた、成る
官廳ではそういうことはや
つていないというようなことで、この問題が相當世上の問題に上
つておる際に、そういうことをするということは甚だ不穏當であるというので、まあ
將來のために相當やかましく言
つて置いたのでございますが、
事實はそういうような
状態で、
役所としてとに
角先に
拂つたというような
事實があ
つたのであります。ただ彼らが相談し
合つて借金をして、貰
つたらそれで返す。それを担保にして
借金した。こういうことにな
つております。