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政府委員(
清水勤二君) お暑い
折柄、この
日本学術会議法案につきまして、長い時間御審議頂きまして、今日
原案通り御採決頂きましたことにつきましては厚く御礼を申上げます。
この
法案は、
終戰後日本の
学術体制を如何にすべきかということにつきまして、
政府も
学者も常に考えて参つたところでございますが、究極するところ、全
学者の総意に基いて、この
法案を作るべきだということになりまして、昨年八月二十五日にできました
学術体制刷新委員会におきまして、七ケ月の日子を費しましてでき
上つたものでございまして、新らしい
日本学術会議が、全
日本のあらゆる
科学技術者を網羅した全く民主的な
審議機関、且つ学界の
代表機関でございまして、世界におきましても未だかくのごとき
会議が存在することを聞いていないのであります。そういう
意味におきまして画期的な
会議であると考えておりまして、本
法案が
参衆両院の全般的御
賛成を得まして通過いたしますことにつきまして、満腔の謝意を表する者であります。
尚御
質疑中にいろいろ御指摘がありました本
法案において尚いろいろ疑問とする点、或いは不備とする点、將來改むべき
点等につきましては、
十分政府におきましても
学術会議と連絡をとりまして、その改善に努力するようにいたしたいと存じます。殊に
日本学士院との関係におきましては、最も問題の多かつた点でございまして、この点につきましては、
只今希望條件としてお申出がありましたその線に沿いまして、確実にそのように実施されるようにいたしたいと考えております。これを以てお礼の
言葉といたします。