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1948-07-01 第2回国会 参議院 文教委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年七月一日(木曜日)    午後一時三十分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○教科書発行に関する臨時措置法案  (内閣提出衆議院送付)   —————————————
  2. 田中耕太郎

    委員長田中耕太郎君) 只今から委員会を開会いたします。速記を止めて……    午後一時三十一分速記中止    ——————————    午後二時六分速記開始
  3. 田中耕太郎

    委員長田中耕太郎君) 速記を始めて……
  4. 稻田清助

    政府委員稻田清助君) 只今の御質問の点でありますが、先般岩間委員の御質問にもお答え申上げたと記憶いたしますが、この度のこの法律は、教科用図書委員会が答申されました要綱に基きまして、これを基本といたしまして、法的な整備をいたしたわけであります。法律そのものは、丁度この四月以降、教科用図書委員会を開くだけの予算が、暫定予算関係等でなかつたのでございまして、又この法律を六月十日まで是非とも國会に提出しなければならんという状態にありましたので、法律そのものは御相談いたさなかつたのでありますが、十分この教科用図書委員会趣旨をここに体して、法制化したものと、私共は信ずる次第でありまして、又先般も証人として立たれました第三特別小委員会委員長平井氏の御話にも、同樣な御趣旨はあつたと記憶いたすような次第でございます。今後と雖も教科用図書委員会におきまして、教科用図書行政全般に亙つて、段々と審議を進められ、各種の画策があろうと存じます。文部省におきましては、もとよりこれを教科書行政における重要な参考意見として十分尊重いたしまして、その趣旨に從つて実施いたしたいと思います。只今岩間委員お話のような線に沿つて努力いたしたいと考えております。
  5. 岩間正男

    岩間正男君 その後第三特別小委員会委員の諸君と会う機会がありまして、その情勢を確かに座談会の席上で聽いたのでありますが、例えば定價の決定の仕方などについては、全然諮られていないことを聽いたのでありますが、そうして第三特別小委員会においては、新たにこの会を開いて、それを文部省の方に申入れた、この法案に対する意見を具申したということを聽いておりますが、これについてはどうなつておりますか。
  6. 稻田清助

    政府委員稻田清助君) 先程申しましたように、五月六日の答申が骨子でありまして、これを根本として、この度の檢定制度全般に亙つて計画をいたしたのであります。その計画を纏めましたものがお手許に差上げたかと思いますが、「教科書檢定に関する新制度解説」というパンフレツトでありまして、これは教科用図書委員会委員長にも内閣をして貰つておりますし、又これを全國各地会議を開いて説明いたしますに当りましては、教科用図書委員会委員長を初め、各委員がそれぞれ各地へ出られまして、我々と共にこの解説に当つておられます。即ち教科用図書委員会におきましても、正式の会議にこれを掛けたのでありませんが、その内容は御了解あつたものと私共は信じておりました。而してその中にこの定價の認可ということはあるのであります。又定價の認可ということは、今事新らしく、新らしい制度として論ずるまでもなく、すでに終戰後檢教科書及び國定教科書について現に行なつておることであります。教科用図書委員会が、一月、二月に会議が開かれておりました間におきましても、これに対しては一点の反対意見、爭う意見もなくて終始いたしたのであります。そういうわけでありますので、教科用図書委員会の、この法案提出に至りますまでの期間における御意思を体したものとして取扱つて参つたのであります。然るに最近教科用図書委員会側におきまして、只今岩間委員お話のように、定價の認可を取りたいという意見が持上つて來ておる、そのことは事実でありますが、この法案を提出いたしまするまでの間の状況は、今申上げたようなことでございます。
  7. 岩本月洲

    岩本月洲君 議事進行についてちよつと……。質問はこれくらいで打切つて一つ討論に移つて頂きたいと思いますが……    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  8. 岩間正男

    岩間正男君 もう少し質問して明らかにして置きたいことがあるんですが……。
  9. 田中耕太郎

    委員長田中耕太郎君) 打切りに賛成の方が多数のようであります。
  10. 岩間正男

    岩間正男君 今の御提案もあつたのでありますが、やはり明らかにして置くことが、今後の運営のために必要だというような点について……。時間の関係もありますけれども、私も長いことでなく、もう二、三点についてお答を得たいと思うのでありますが……
  11. 田中耕太郎

    委員長田中耕太郎君) ちよつと申上げますが、先程御質問なつた点、隨分今まで相当に御質問なつた点が多いように伺つたんでございますが…
  12. 岩間正男

    岩間正男君 新らしい情勢について、どうなつておるかということを質して見たいと思います。
  13. 矢野酉雄

    矢野酉雄君 動議が成立したのだから、もう進行したらいいでしよう。
  14. 田中耕太郎

    委員長田中耕太郎君) 多数の方が終結したらいいという動議賛成されましたので、進行いたしたいと思います。 別に御発言がありませんければ、本案に対する御質疑は終了したものと認めます。それではこれから討論に入ります。御意見のおありになる方は、賛否を明らかにしてお述べをお願いいたしたいと思います。  別にお発言はございませんか。御意見が盡きたようでありますから、討論は終結したものと認めて御異議はございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 田中耕太郎

    委員長田中耕太郎君) 御異議ないものと認めます。  それではこれから採決に移ります。教科書発行に関する臨時措置法案本案を可決することに賛成の方の御起立を願います。    〔起立者多数〕
  16. 田中耕太郎

    委員長田中耕太郎君) 多数と認めます。では教科書発行に関する臨時措置法案は可決することに決定いたしました。  尚本会議におままする委員長報告内容は、本院規則第百四條によりまして、予め多数意見者の承認を経なければならないことになつておりますが、これは委員長におきまして本案内容、本委員会における質疑應答要旨討論要旨及び表決の結果を報告いたしますこととして御承認願うことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 田中耕太郎

    委員長田中耕太郎君) 御異議ないものと認めます。それから本院規則第七十二條によりまして、委員長が議院に提出する報告書につきまして、多数意見者署名を附することになつておりまするから、本法案の可決に賛成せられました方は、順次御署名を願いたいと思います。    〔多数意見者署名
  18. 岩木哲夫

    政府委員岩木哲夫君) この際文部省におきまして、本法案に対しましてのお礼を兼ねて御挨拶を申上げたいと思う次第であります。本日に至ります数回に亙つて本案審議を賜わりまして、この間各委員の貴重なる御質問の要点、御意見等は本法案が成立いたしました上は、これが運営に御趣旨を体しまして万全を期して参りたいと思う次第であります。この際この趣旨を明らかにして皆様に感謝いたします。
  19. 田中耕太郎

    委員長田中耕太郎君) 速記を止めて下さい。    午後二時十六分速記中止    ——————————    午後五時四十四分速記開始
  20. 田中耕太郎

    委員長田中耕太郎君) 速記を始めて……。本日はこれにて散会いたします。    午後五時四十五分散会  出席者は左の通り。    委員長     田中耕太郎君    理事            松野 喜内君            柏木 庫治君            岩間 正男君    委員            梅津 錦一君            小泉 秀吉君            小野 光洋君            左藤 義詮君            高良 とみ君            安部  定君            岩本 月洲君            堀越 儀郎君            矢野 酉雄君   政府委員    文部政務次官  岩木 哲夫君    文部事務官    (教科書局長) 稻田 清助君