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1948-04-26 第2回国会 参議院 文化委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年四月二十六日(月曜日)
—————————————
本日の
会議
に付した事件 ○
発明祭設定
に関する
請願
(第六号) ○
祝祭日
「
こども
の日」
制定
に関する
請願
(第三百号)(第四百五十七 号) ○
祝祭日制定
に関する
請願
(第三百九 号) ○
祝祭日
「
こども
の日」
並び
に「母の 日」
制定
に関する
請願
(第四百七十 六号) ○
観光事業
のそう
合的中央機関設置
に 関する
陳情
(四件)(第十四号) (第六十号)(第九十号)(第百六 号) ○
観光國策
の
確立
に関する
陳情
(第十 五号)(第三十五号)(第百二十八 号) ○
國祭観光ホテル建設
に関する
陳情
(第百六十四号) ○
植樹節設定
に関する
陳情
(第百二 号) ○「海の
記念日
」
制定
に関する
陳情
(第百五十一号) ○
紀元節存置
に関する
陳情
(第百九十 八号)
—————————————
午後一時三十四分開会
山本勇造
1
○
委員長
(
山本勇造
君) これから
文化委員会
を開きます。
請願
、
陳情
が大分出ておりますから、その問題を採上げたいと存じます。 第一に
祝祭日関係
の
請願
で、
祝祭日
の「
こども
の日」
制定
に関する
請願
が出ております。
紹介議員
の
岩本月洲
君から御
紹介
を願います。
岩本月洲
2
○
岩本月洲
君
神戸
市兵庫区松本通一丁目
神戸兒童文化連盟阪本勝外
二万人千四百四十一名の「
こども
の日」
制定
に関する
請願
を
紹介
いたします。
祝祭日
の改訂ということが新聞に出ますと
神戸
の
兒童文化運動関係
の者が、
是非
とも「
こども
の日」を設けてほしいという非常に熱心な声が起りまして、
神戸兒童文化連盟
においてはこれを正式に採上げて、盛んに
神戸地方
の輿論が起りまして、
是非
とも
祝祭日
の中に「
こども
の日」を
制定
して頂きたいというようなことを起して、
請願
としてお願いを申上げたわけであります。
從來日本
の
子供
が
家庭
的には一應愛せられておりながら、社会的には未だ十分な
考慮
が拂われなかつたという有樣でありましたが、
子供
の存在が社会的に多少とも認められるようになりましたのは明治以後のことでありますが、
子供
の社会的な
地位
はそれから以後幾らか
昂まり
つつあつたとはいうものの、この度新
憲法実施
の
機会
に、更にこの
子供
の
社会的地位
を明瞭にすると共に、
國民
全体が
子供
の
社会的地位
を常に考えてやる、そうしてその
子供
を新らしい
日本
を背負
つて
行く立派な
子供
にしてやるという自覚の
機会
を與えてやるというような日、乃至
兒童
の
福祉増進
に役立つようにする
日にち
を特に設けてやる、いわゆる
祝祭日
の中に「
こども
の日」の
制定
を、そういう意味で、
神戸
の
連盟
で非常に熱望してこの
請願
をいたしたような次第であります。今更申上げるまでもないことで、皆樣がこの
請願
の
趣旨
については十分に御
考慮
を頂いておるのでありますから、
趣旨
の
説明
はこの程度にしますが、その「
こども
の日」の
日にち
でありますがこれは成るべくはやはり春から初夏にかけての時期を選んで頂きたい。でき得べくば五月のよい日を選んで頂けばという
希望
であります。どうぞよろしくお願いいたします。
山本勇造
3
○
委員長
(
山本勇造
君) この「
こども
の日」の
制定
に関する
請願
が尚二つ出ております。もう
一つ
は
松野喜内
君の
紹介
にな
つて
おるものであり、更にもう
一つ
は、
日本社会事業協会
の
中川望
君から出ておるものでありますが、
塚本重藏
氏が
紹介議員
とな
つて
おります。それじや丁度
松野
さんがお
見え
になりましたから、今の「
こども
の日」
制定
に関する
請願
を
一つ松野
さんから御
説明
願います。
松野喜内
4
○
松野喜内
君 「
こども
の日」を
制定
して欲しいという
請願書
を私が
紹介
したのでありますが、
提案者
の方は
東京
都の
公立保育園
の
父兄代表秋田美子外
千八百九十名とあります。で、今度の
祝祭日決定
に際して、
是非
その
祝祭日
の中に「
こども
の日」、
兒童
の日を設定して頂きたい。その究極の
目的
としては眞の
日本民主化
を達成するため、
一つ
には
子供
が一個の人間としての
尊嚴
と権利と
福祉
を得るために、
一つ
には
兒童福祉法
、
学校教育法
の
根本精神
を
國民
のすべてが
兒童
を対象としての
生活
に活して行くために、
一つ
には
國民
の責任としてすべての人が
兒童
に対する愛護の
精神
を喚起し、正しい育成に協力するために、又
一つ
には
家庭
に於ける
兒童
の取扱いに対する
保護者
への
一大啓蒙運動
を展開するためにも必要と思います。こういう
目的
を達成するためには
國民
的の
行事
、即ち今囘の新
祝祭日決定
に際しては
是非
ともこの「
こども
の日」を設定して頂きまして、小は
家庭
より大は
國家
全体に至るまで、その日一日をば眞に
子供
のために考える。
子供
の將來を祝福するために全
國民
揃
つて
の行動を執りたいというのであります。而してその
兒童
の日五月五日を以て
希望
といたしまするが、これは敢て五月五日には限りませんが、
兒童
の日を設けてさえ下さればいいのでありまして、その期日につきましてはお委せいたすという考えであります。以上であります。
山本勇造
5
○
委員長
(
山本勇造
君) それでは同樣に「
こども
の日」
並び
にこれは「母の日」も入
つて
おりますが、「母の日」
制定
に関する
請願
が
社会事業協会会長中川望
君から出ておりまして、
紹介議員
が
塚本重藏
氏でありますが、
塚本
氏が今日は差支えがあられるようでありますから、代りに
三木
君からどうぞ御
説明
を願います。
三木治朗
6
○
三木治朗
君
塚本委員
が本日おりませんので私
代つて
御
説明
を申上げますが、この
請願
は
社会事業施設関係
の
協議会
で会員の熱烈な
要望
によりまして懸案中のこの
國民
の
祝祭日
の
一つ
として「
こども
の日」
並び
に「母の日」を設定して、我が
國兒童
が
心身共
に健やかに育成されるよう
関係者一同
の熱望するところであ
つて
、
万場一致
で決議されて提出した次第なんであります。
理由
はいろいろございまするが、大体は
兒童
の健全な発達のためにその
大祭日
を
作つて
頂いて、これを
國民
の
一つ
の
行事
とまで拡充して貰いたい、こういうのであります。大体事情は
各種
とも同樣なものでありまするから省きまして、ただその
季節
の問題でありますが、五月五日を「
こども
の日」としてこの日は全
國國民
全部が我が
國兒童
の
心身共
に健やかに育成されるために必要の
行事
を営むと共に、
家庭
にも
子供
を
中心
として
各種
の
行事
を行な
つて
貰いたい。 それから尚「母の日」も設定して頂きたいのでありますが、それは五月の第二日曜日を「母の日」として、この日には
國民
全部がその母に
感謝
を捧げると共に、母たるところの者は更に
母性愛
の徹底に務めるようにして貰いたいというのがこの
請願
の
趣旨
であります。 甚だ
簡單
でありますが、以上
請願
の
趣旨
を
説明
して置く次第であります。何分どうぞよろしく御
審議
をお願いいたします。
山本勇造
7
○
委員長
(
山本勇造
君)
祝祭日
の
請願
はその他にございますが、やつぱり一括して御
紹介
を
願つた方
がいいだろうと存じますから、引続きまして
祝祭日制定
に関する
請願
が
相原良一
君から出ております。
紹介議員
は
大隈信幸
君でありますが、この件につきまして
大隈委員
から御
説明
を願います。
大隈信幸
8
○
大隈信幸
君
只今委員長
からお話のございました
祝祭日制定
に関する
請願
の
内容
を極く
簡單
に御
紹介
申上げます。
請願者
は
相原良一
と申しまして、これは
東京
都の人で、東大の法学部を出まして、二、三の
学校
の先生をしておられる方でございます。この
内容
の要点と申しますのは、結局その
祝祭日
の
制定改廃
というものはよくその
意義
、本質と
民族
の
歴史的傳統
の両方面から愼重に
考慮
して行われなければならない。
從つて
現在問題にな
つて
いるのは、この
祝祭日
を改廃するということよりも、むしろその
祝祭日
を祝う
方法
、祝い方、それがむしろ問題じやないんだろうか。その持つ
意義
や
歴史
的な
傳統
というようなものは今日でも尚活して行くべきものじやないかという観点に立ちまして、現在の
祝祭日
をそのまま
存置
して行
つて
貰いたいというのが、この
請願
の主な
趣旨
でございます。更に現在の
祝祭日
に加えまして、
日本文化
の
確立
の恩人でありますところの聖徳太子の偉業というものを記念する日を別に設けて頂きたいというのがこの
祝祭日請願
の主な
理由
でございましてこれには熱心な
賛成者
の
署名
が約一千名ばかし附いておりまして、本人、この
請願者
も、この
請願
がなかなかいろいろ
客観情勢
からい
つて
そう
簡單
に御
審議
頂けるものとは思
つて
おらないのでございますが、御
審議
の上に何らかの
参考資料
になれば幸いだと申しましてこれを提出した次第でございますからよろしく御
審議
をお願いいたしたいと思います。
山本勇造
9
○
委員長
(
山本勇造
君) 引続きまして
発明祭設定
に関する
請願
が
黒川美雄
君から出ております。
紹介議員
は
尾崎行輝
君でありますが、お
見え
にな
つて
おりませんから、
專門調査員
に
代つて
説明
して貰うことにいたします。
岩村忍
10
○
專門調査員
(
岩村忍
君) 本
請願
は、
発明祭設定
に関する
請願
とな
つて
おります。
請願者
は
東京
都港区
芝三田南寺
町十一番地
黒川美雄
君であります。
紹介議員
は
尾崎行輝
君でございます。この
趣旨
は、
発明祭
を設定せられたい。例えば十月二十一日エジソンの
電燈発明日
というようなものとしてございます。その
理由
は、
発明
には画期的な
発明
と、実行的な
発明
があるが、
実行的発明
は
國民
は全般的に
余り関心
を持たないが、これは
國民
の
日常生活
に非常に
関係
があるものだということが
一つ
、次に
発明祭
を
作つて
、
発明界
の下積みにな
つて
おるいわば
無名戰士
に
感謝
の意を捧げたいというこの二つの
理由
であります。で、
方法
としましては、先程述べましたように毎年
一定
の日を期して
発明祭
とする。それから
発明委員会
を設置し、毎年
発明祭
の日に次のような事項を行う。 (イ)過去における実際
的発明家
を
國家
的に、例えば
大臣賞
とか
総理大臣賞
というようなものを授與して表彰する。(ロ)
東京
、大阪、福岡、札幌のような大都市には、
発明祭
当日、
発明展覧会
とか、映画、演劇、
講演会
の類を催す。(ハ)全國到る所にこれに準じた
発明祭
を行わしめる。こういうような
趣旨
の
請願
でございます。終り。
山本勇造
11
○
委員長
(
山本勇造
君) その外に
祝祭日
に関しまして
陳情
が三つ出ております。
植樹節設定
に関する
陳情
、それから海の
記念日設定
に関する
陳情
、
紀元節存置
に関する
陳情
、以上の三つでありますから、
陳情
でありますからやはり
岩村專門調査員
に
説明
をして頂きます。
岩村忍
12
○
專門調査員
(
岩村忍
君)
植樹節設定
に関する
陳情
は、
陳情者
は大
日本山林会長薗部一郎
君であります。その
趣旨
は、我が
民族性
の美風と、
國土
を愛するという心を植えつけるために、
植樹節
を設定せられたいという
趣旨
でありまして、
米國
などでは各州にアーボア・デー即ち樹木の日がありますし、曾てネブラスカ州でその
モルトン知事
がこういうことを始めて、可なり廣い範囲でアメリカでも行われるようにな
つて
おりますし、イタリーでも
ギドー・バチェリー農林大臣
がやはりこういう樹の祭を始めました。それからスペインでも同樣にこの種の樹の祭りがございまして、可なり國際的に行われているのであります。それで我が國でも春の彌生の櫻咲く頃の
一定
の日を決めまして、
植樹節
或いは
愛林日
というようなものを設けるのが適当と思われる。それで、
從來
から四月四日を
愛林日
として來ましたが、今後もこの日をさような
趣旨
で祝いたい。こういう
趣旨
でございます。 それから次に「海の
記念日
」
制定
に関する
陳情
の件は、
陳情者
は
水産振興会議
の
福島熊道
君であります。この
陳情
では、七月二十日に「海の
記念日
」を
制定
して貰いたいという
陳情
でございまして、その
理由
は、第一に、この日は「海の
記念日
」として、早くから一般
國民
によ
つて
認識され、且つ親しまれているということ、第二に、この日は往年我が
海外貿易
が開始された当時、
大型國際船
を使用し始めた日であります。第三は、明治天皇がこの日に初めて海洋を巡幸された日であります。第四に、この日は
國民
が水に最も
関心
を持ち、且つ親しむ
眞夏
の時候であるということであります。第五は、この日以外には國際的な
祝祭日
の日として適当な日は、
ちよ
つと他には求め難いという
理由
であります。第六には
農業関係
にも
祝祭日
が設定せられるとすれば、これに対して海の
祝祭日
が設定せられる必要があると思われること。第七は、よ
つて
この日を「海の
記念日
」として、我が國の國際的な
思想
を
海事思想
と共に
普及
する日として適当であろうと思われると、こういう
趣旨
でございます。 次に
紀元節存置
に関する
陳情
の件でありますが、この
陳情者
は
島根縣大原
郡加茂町
大字岩倉
七〇三番地
原徳三郎外
四千七百三十七名の
署名
がございます。この
存置
の
理由
は、
簡單
に申上げますと、仮りに
日本
の紀元の多少の誤差があるとしても、
神武天皇
の
建國
は否定できないことで、新らしい
歴史
においてもこういうような
趣旨
で取入れられているし、且つ
紀元節
は梅の花の
季節
とか
國民
に親しまれているので、桃の
節句
、菖蒲の
節句
などと併せて、この梅の
節句
が
國民
の性情に合致し、平和剛健な氣風を養う上に有
意義
であるから、
存置
して欲しいと、こういうような
趣旨
であります。以上でございます。
山本勇造
13
○
委員長
(
山本勇造
君)
祝祭日
に関する
請願
、
陳情
が今のようなのが幾つもありますが、これを今日ここで
採択
、不
採択
ということは困難だろうと存じます。一方でずつと前からこれらの問題については
研究審議
を重ねておるわけでありますが、この問題が立法されまするときに、これについての
採択
、不
採択
を決定すべきでありしまして、それまでは今のこういう
陳情
、
請願
は
参考
として置いて置くということでよろしくないかと思いますが、如何がでありましようか。それに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山本勇造
14
○
委員長
(
山本勇造
君) 御
異議
のないものと認めます。それでは
祝祭日
に関しまする
陳情
、
請願
は今のように計らうことにいたしまして、次に
観光事業
……。
金子洋文
15
○
金子洋文
君
ちよ
つと
発言
があります。
兒童
に
祝祭日
を與えて欲しいという
請願
でありますが、これは後で決まりますについても、一度
賛成意見
を述べて置きたいと思うのでありますが、
子供
は元來天使といわれておりますが
環境
によ
つて
は
不良兒
になることはすでに皆さんも御承知の
通り
であります。
子供
と
子供
の
関係
、
子供
と大人の
関係
、即ち社会的な
関係
から良くも悪くもなる。その
社会的環境
が現在どうあるかというと、
子供
にと
つて
は暗夜の断崖に等しい
状態
にあるのじやないかと思います。そういう危ない
状態
にある
子供
を救うためにも、
是非
この際
兒童
の
祝祭日
を設置して貰いたい。そういう
趣旨
から
日本兒童文化普及会
が四月十一日日曜
数寄屋橋
の橋畔で
請願署名運動
を行いましたが、一万数千名の
署名
を得て、その
署名
されたものを私の手を通じて
委員会
の方へ渡して欲しいと、こう言われて持
つて
來ておるのであります。そういう経緯からしても
是非兒童
の
祝祭日
を設置して頂きたいことを
希望
しまして、
子供
の
祝祭日
は
是非
今囘の
祝祭日
に加えて頂きたいということを
希望
して置きます。
山本勇造
16
○
委員長
(
山本勇造
君) 今の
金子委員
の御
意見
は尤もだと思いますが、今日は外の問題がございますから、それらの点につきましては改めた
機会
に何といいますか、
審議
いたすことにいたしまして、次の議題に入ることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山本勇造
17
○
委員長
(
山本勇造
君) それでは
観光事業関係
に関する
陳情
が出ておりますから、これを
岩村專門調査員
に
説明
して頂きます。
岩村忍
18
○
專門調査員
(
岩村忍
君)
観光事業
に関します
陳情
十二件を御
説明
申上げます。
陳情者
は
萩商工会議所会頭河上屋
千代
槌外
五名、その
趣旨
は
観光事業
に関連ある現在の
行政組織
は煩瑣であり且つ非態率的であるということ、それでその改革を要する。第二に
観光事業実施面
における資金及び
資材
の隘路はその
根本的阻害條件
のため
有爲
な
資源
を徒らに荒廃且つ催
開発
のまま放置してあるような
状態
なので、この
國家的損失
は非常に大きいから、ここに
観光事業
に関する
確平
たる
國策
の
樹立
と、それを積極的に推進することが必要であるので、この点御
配意
を願いたいという
趣旨
であります。 次に
陳情者
は
鳥取縣観光協会長西尾愛治
君であります。この
趣旨
は、
大山
を
中心
とする
國立公園
の
開発
、縣下到る所に点在する靈泉、それから自然の渓谷の美しさとか、海岸の
避暑地
とかその他
天然記念物
とか
景勝指定地
、こういう惠まれた
観光資源
を擁する
鳥取縣
の
紹介
、
宣傳
に務め、縣内の
産業
の
振興
を期したいと思う。ところが
鳥取縣
はこのような
地理的景勝
に惠まれておる半面に
交通
の不便が少くないのでこの点に関して
観光事業
に関する綜合的は
國策
の裏付けが必要である。それで
中央
に右の
目的
を達するための
運営機関
を設置して、
各種観光資源
の
開発
を図り、
ホテル
、旅館、
慰安施設
、
道路等
の
整備
を促進して頂きたい、こういう
趣旨
であります。 次に
陳情者
は
大社商工会議所会頭祝部欣悦君
であります。これもやはり
島根縣
に関しておりまして、
島根縣
は今申しました
大山
から宍道湖、
島根半島出雲大社
などにかけて
國立公園
にふさわしい場所が多いので、
從來
も
観光事業
を
計画
しておるが、
地方團体
のみでは十分な
計画
の
実施
ができないので、
中央
に
観光事業
の
國家的綜合機関
を設置して、
地方
の
観光資源
の保存と
開発
に努力したいと思うから右の
趣旨
を汲んで頂きたいと、こういう
趣旨
であります。 次に
陳情者
は
島根縣観光地区建設期成同盟会長恒松安夫
君であります。その
趣旨
は、
島根縣観光地域
を既設の
大山國立公園
に編入すること、第二、
景勝地
及び
産業地区
を
近代的観光地区
にすること、第三、
観光企業
の
振興導入
第四、
観光運輸交通
の
整備
、このような
計画
を立てて
実現
に努めておるけれども、
観光事業
に対して
確平
なる
中央
の
國策
がないために
事業
の
遂行
が困難であるから、
中央
に権威ある
綜合機関
を設置して欲しい、こういう
趣旨
であります。 次に
陳情者
は
名古屋観光協会長三輪常次郎
君であります。
観光事業
は
日本
が
文化平本國家
として再建されて行く上において大きな役割を持つことには異存はなく、これを
國策
として強力に進めて行く必要がある。そうしてこれは
日本
の
復興再建
に重要な
関係
を持
つて
おるのである。
從つて政府
では
観光國策
の基礎的な
計画
並び
に
遂行
に関して、
事業
の
保護助成
のため
観光事業法
というようなものを拵えて頂きたい、こういう
趣旨
であります。 それから
陳情者
は
鳥取縣会議長中田吉雄
君であります。この
趣旨
は、我が國は世界的な
観光國
として有名であるが、今
文化国家
として平和的に再出発することにな
つて
おり、
海外
との
交通機関等客観的情勢
からみて、
観光日本
の
地位
を更に引上げる必要がある。そこで
観光施設
を修復し、
交通機関
の
整備
、
観光
に関する知識の
普及
、その他
観光
に関する
宣傳
、
紹介等
に努め、
観光日本
の使命を達成し得るような強力な
國策
を
樹立
することを熱望する、こういう
趣旨
であります。 次は
観光事業
のそう
合的中央機関設置
に関する
陳情
。
陳情者大西英二
、
山口縣
には多数の
観光資源
があり、
國際観光地
として非常に勝れたものがある。一方縣下の
緑化運動
、
観光道路
、
観光
港の
設置等目的達成
のために縣としては努力しておるが、この
実現
には現在では可なり遺憾なところがある。それでこの際早急に
國家的綜合機関
を設置せられて、
資関
と
資材
に関して便宜を図り、
國家
及び
地方
の諸
観光施設
に重点的に活用されんことを
希望
する、こういう
趣旨
であります。 次に
観光事業
のそう
合的中央機関設置
に関する
陳情
。
陳情者
、
岡山商工会議所会頭栄谷藤十郎外
一名であります。
岡山縣
は
観光資源
の尤なる土地であり、
國立公園瀬戸内海
を
中心
として
観光対策
に努力しておるが、この
事業
の
重要性
にも拘わらずまだ確保たる
國策
の
樹立
がないので
事業
の運行が極めて阻まれておる、それ故に
中央
において
観光事業
の
國家的綜合機関
を設置することを
希望
する、こういう
趣旨
であります。 次に
観光事業
のそう
合的中央機関設置
に関する
陳情
。
陳情者
、
山口縣防府
市
商工会議所会頭岡村清三
君であります。
山口縣
の明媚な風光と、その古い
文化
は戰前から
外國
にも知られて興味を持たれていたところでありますが、
確平
たる
國策
の
樹立
がないためにその
発展
が阻まれておるが、
中央
に
観光事業
に関する
國家的綜合機関
を設置して頂きたい、こういう
趣旨
であります。
観光事業
のそう
合的中央機関設置
に関する
陳情
。
陳情者
、
山梨縣観光協会長吉江勝保
君、その
趣旨
は
山梨縣
のように
周囲山
に囲まれて
経済的資源
の乏しい反面、勝れた
天然資源
としての
観光地
がある所では、この
観光資源
をできるだけ有効に
開発
して行きたい、それで
山梨縣
ではこの
國家
としての
観光事業
の一翼を担当するために
観光
五ケ年
計画
を作らんとして着々と準備を進めておるが、同時に
中央
においても
観光事業
の
國家的綜合機関
を設置して
観光事業
の具体的な推進を図
つて
頂きたい、こういう
趣旨
でございます。
最後
に
観光國策
の
確立
に関する
陳情
がなお一件ございまして、全
國市会議長会会長
、京都市
会議長富森吉次郎
君が
陳情者
であります。
観光國策樹立
についての
要望
の件としまして、
観光事業
は戰爭の災禍によ
つて生産設備
を失つた我が國の
振興発展策
としては頗る緊要の
事業
というべきであるから、
從つて政府
はこの際速かに
観光國策
を
樹立
して、各般の
施設
を
整備
充実されたい。 それからもう
一つ
あるのでありますが、
国際観光ホテル建設
に関する
陳情
。
陳情者
は
愛知縣知事青柳秀夫
君外九名であります。運輸省では全
國各地
に
國際観光ホテル
の新設を企図され、
名古屋
にも相当の
ホテル
を建設することにな
つて
おり樣子で、この点は
感謝
をしておるが、併し聞くところによると、
國家
の
名古屋
に対する
建設順位
は
最後
にあるとのこと止めるが、
ホテル
らしい
ホテル
がない、
名古屋
としては非常に残念に思う、
從つて名古屋
市はこれに関して適当な
設備
をして頂くことを
希望
する。こういう
趣旨
でございます。これで終ります。
山本勇造
19
○
委員長
(
山本勇造
君)
観光事業関係
の
陳情
、
陳願等
に対しましては、
観光小委員会
があることですから、
小委員会
でこれらの問題を
研究願つた方
がいいと思いますが、如何なものでございましようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山本勇造
20
○
委員長
(
山本勇造
君) それでは
高田
さん
小委員会
の方で
一つ
お願いいたします。
來馬琢道
21
○
來馬琢道
君
只今專門調査員
からの御
報告
の中で、「おおやま」と仰しやいましたが、あれは「だいせん」とお読みにならなければいけません。
報告
のときに若しそうなりますと、
大変聽
き苦しく存じますから……。
山本勇造
22
○
委員長
(
山本勇造
君) 外に御
発言
ございますか。御
発言
がなければ
委員会
はこれで閉じることにいたします。 午後二時十五分散会
出席者
は左の
通り
。
委員長
山本
勇造
君 理事
金子
洋文
君 久松 定武君
三木
治朗
君 團 伊能君 徳川
頼貞
君
松野
喜内
君 淺井
一郎
君
大隈
信幸
君
岩本
月洲
君 來馬
琢道
君
高田
寛君 三島
通陽
君
專門調査員
岩村
忍君