○
山崎恒君
只今の次官の
説明で、不
合格品は
取引の
対象としないというふうな
意見でありますが、今回の企図しておりますところの、いわゆる藥工品とかこうしたものは、殊に藥工品の
ごときは家庭工業であるし、農家の婦人、子供が
ちよつと一服喫う間に一寸の叺を編むとか一尺の繩を綯うとか、とにかく野良から帰
つて來てまだ畫支度ができないから、それでは
一つ繩でも綯
つて御飯でも待とうというような場合に、
ちよいとやるような家庭工業でありまして、殊にこうした仕事は小学校へ行
つておるような子供達、殊に東北
地方におきましては特に数ケ月間雪に閉されておる國でありますので、学校へ行
つておる生徒などで子供達がこうしたものに從事する場合が多いのでありますが、そうしたものでたまたま國の
檢査に
ちよつとしたところで落ちるというような場合がこれは往々にしてあろうと思います。それを販賣
対象にしないというようなことになると、私が申しました闇の
対象物になる、こういうふうな虞れがあるので、私は
價格操作上に入れていろいろな開きを附けて、これは
現状の
取引機構の中へ入れるべきだと思うのであります。大体私と
政府の見解は違うのでありますが、いま少しその点を御研究願いたいと思います。