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岡村文四郎君 簡單にもう一言お伺いして置きたいと思います。
農藥の中で、非常に
生産が不足で
統制の必要があるというものの中で、
除巖菊を原料とする品種が三種類ほどあるわけでありますが、これが最近その
統制の
價格も
數量も解きたいという
業者の切なる聲がありまして、役所の方でいろいろと協議をいたしておるようでありますが、私は先刻も申上げましたように、
生産が殖えるまで、若し國が
農業として必要な
數量を確保しなければならんということになりますれば、
統制を外すことは
不適當であるというふうに申上げておきましたが、昨日も農林省へ
行つて局長にお聞きしますと、
局長はやはり外したいという意向を持
つているのでありました。これは甚だ變則でありましてその理由は、外せば高くなるから
生産が殖えるだろう、こういう見方をしておるようでありますが、とんでもないことでありまして、外しますと
價格も當然上り
ましようが、その品物はどこへ行つたか影が分らなくなるようなことが
事實であります。そこで
製造命令を出すということを言
つておりますが、
製造命令を受けますと、
農藥の
販賣價格が決
つておりまして原價がどんどん
上つたのでは、それは買
つて製造する人は大きな被害を被るのでありますから、そういう馬鹿なことをする人はないと思う。
それで私の
意見としては
生産が殖えるまで
價格を上げて、
生産を殖やすまでは
價格も
數量も、
生産はあ
つても
統制はすべきである。若し
價格も集荷も
統制を外すなれば、國で必要な數字は出さないことにして、自由にするのでなければ
絶對不可能であるということを
考えております。すでに實際に耕作その他や
つておりまして、はつきりとその点は
承知しておりますからこの際重ねてお伺いをし、どういうお積りかこの際御
答辯を願
つて置きたいと存じます。