○
岡村文四郎君 大
開墾、小
開墾はお話の
通りだと思いますが、實は私は本
來未開墾の五十
町歩以下
纒まつた所は
國家でやるべきであるというような考えを、元々持
つておる者でありますが、それはなぜそういうことを考えるかと申しますると、
開墾事業は、常に申上げまするように、非常に困難であり、今
入植させる方々は經驗のない方が非常に多いので、満洲から歸られた方は別でありまするが、そうでないと、非常に無駄も多いし、又
入植の工合が悪いから、そうすることが一番よいと思
つておりまするが、なかなかそういうわけには
豫算の
關係から參りませんので、現在やりつつあるような
形式でや
つてお
つたのでありますが、例えば
北海道で、
企業家の
開墾と申しますか、會社その他がや
つておりまして、一時それが全部中止にな
つて、
あすこに
機械が隨分澤山あ
つて、今度
連合軍に見付けられて、非常にお叱りを蒙む
つて、それを直して使うことにな
つてやらしておるようでありますが、私は、
地方費にそういう
豫算がなければこれはなかなかむずかしいことで、
機械を直すその
修繕料として、
貸し賃を取
つて、そうして
修繕をして貸すようなことにな
つておるようでありますが、これは
豫算の
關係でどうなるか分りませんが、
貸し賃を取
つて貸すのも結構でありますし、それをあながち悪いとは申上げませんが、もう少し折角
機械を据えて
あすこに放
つて置くわけには參りません。國の方でなんとか手を打
つてそれを有利に使い得るように
地方廳に指示してやることがいいのではないか、御
承知の
通りトラクターその他のものはどこでも使えるものではありません。
北海道は樹林が非常に多い、ので非常に傷む、そして直ぐその場に
修繕工場がありませんので、非常に澤山
修繕しなければならん
機械が遊んでおるというようなことがあります。
出來得るならば前申しましたように、本省の方で
豫算をお取りにな
つて、何らかの形でこの
機械を十分に
修繕をして使うことを
地方廳に命じて、その經費を
貸し賃を取るという形でなくして行くことの方が、
成績が上りはしないかということを考えておりますが、その點についてお飼いいたします。
それから表を見ますと、
割合に現在の
離脱者は少いようであります。一%八九ということで、私共考えておりましたものから考えますと、一割餘りというような
成績を見ております。そこで問題は
離脱をする
人間に貸したところの金は、元々私は国家が助成する
積りで貸すものでありますから、決して取れない金が出ても不思議に思
つておりません。これは當然だと考えますが、何とか無理に防ぎ止めるわけには參りませんか。要するに助成をして、そして
離脱者の出ないように食い止めるという方法と、それから國が金を出す以上は、その金は十分こういうことがあり得るという
積りでおられなければいかんと思います。現在一割八歩九厘に對して貸與して取れなくな
つた金は、一體なんぼあるのか分りましたらお答え願います。