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1948-06-08 第2回国会 参議院 通信委員会 第11号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年六月八日(火曜日) 午前十一時八分
開會
————————————— 本日の
會議
に付した
事件
○
郵便爲替法案
(
内閣提出
、衆議院送 付) ○
郵便振替貯金法案
(
内閣提出
、衆議
院送付
) —————————————
深水六郎
1
○
委員長
(
深水六郎
君) それでは
只今
から
通信委員會
を開きます。
政府委員
から發言を求められておりますから、これを許します。
村上好
2
○
政府委員
(
村上好
君) 前
囘郵便爲替法
及び
郵便振替貯金法
の
法案
の
説明
の際に、
二つ
の點を留保して
採決
を
留保願つたの
でありますが、その後
修正案
について
關係
の筋と折衝を重ねた結果、時間に
取り
まして、最近漸くその
修正案
を
議會
に提出する運びと相成
つた
わけであります。その際に
二つ
のポイントといたしまして、
爲替法
の第六條、(
郵便爲替
に關する條約)
郵便爲替
に關し條約に別段の定のある場合には、その
規定
による。」、これの
條文
に對しまして、この第二項に、
外國郵便爲替
に關する
料金
は、
財政法
第三條の
規定
に拘わらず、條約に
規定
する
料金
を超えない
範圍
において、内
閣總理大臣
及び
遞信大臣
が命令でこれを定めるという
意味
の第二項を
追加
する
方針
であることを申上げたのでありますが、この
條文
の
追加
に關しましては、
政府部
内においてその後いろいろ
意見
の相違がございまして、結局
結論
といたしまして、
差當
りこれは
條文
を
追加
しなくともよかろうという
結論
に相成
つて
、それはこの
條文
は
追加
をいたさなくとも差支えはない、
適當
の
機會
に必要があれば
追加
するということに相成
つたの
であります。當分差支えないと申しますのは、
郵便爲替
に關する條約は、
只今
これに關する條約は全面的に停止中でございますので、それが再び復活する時期は
平和條
約の締結後に相成りまするから、それらの時期を待つことになりますので、
當分現實
に問題が起りますが、今囘はここに
修正
を加えないことにいたしたのであります。この點につきましては、
郵便振替貯金法
におきまして同樣のことが言えるのでございます。
郵便振替貯金法
五十六條の第二項でございます。 その次に
施行期日
について保留をいたしたのでありますが、その結果
施行期日
は、
爲替法
第三十九條におきまして、原案は「この
法律
は、
昭和
二十三年三月一日から、これを施行する。」というのを改めまして「この
法律
は、
公布
の日から起算し、二十日を經過した日から、これを施行する。」ということに
修正
いたしたいと思うのであります。 又
郵便振替貯金法
におきまして第七十一條「この
法律
は、
昭和
二十三年三月一日から、これを施行する。」というのを「この
法律
は、
公布
の日から起算し、二十日を經過した日から、これを施行する。」ということに改めたいと思うのであります。「但し、
小切手拂
に關する
規定
は、第七十五條の政令の定める日の翌日から、」というのを「
昭和
二十三年十月一日から、」というふうに改めたいと存ずるのであります。大變に
改正案
を提出するまでに時間を
取り
ましたことを甚だ恐縮に存じております。先刻申上げましたような事情でございますので、一應御了承願います。 その次に一言補足して置きたいと存じますのは、
爲替法
におきまして
爲替
の
料金
でございますが、小
爲替
の
金額
は一枚につき千圓までを
最高限度
としております。それから
通常爲替及び電信爲替
が
最高限
を五千圓といたしております。その
當時
政府
側の
答辯
といたしまして、その
當時
はこれを増額する
方針
を持
つて
いないということを申上げておりましたが、その後いろいろな情勢の變化に伴いまして、すでに
議會
に提案されておりまする
料金
の値上に關する
法律
、單行法を提案いたしておりますが、その中にこの
爲替竝びに振替
の
金額
の
改正
も含めておるのでありますが、その
法律
におきましては、この
最高限
を上げることにいたしまして提出いたしております。それは小
爲替
は一枚の
最高金額
千圓を二千圓とし、
通常爲替竝びに電信爲替
は、五千圓を一
萬圓
ということにいたして
法律
を提出いたしております。以上を以て私の
説明
の補足といたします。
油井賢太郎
3
○
油井賢太郎
君 今の
爲替
の問題ですが、一
萬圓
と
なつ
た場合に、
料金
は二十五圓というのはこれは變りないのですか。
村上好
4
○
政府委員
(
村上好
君) これは變りません。この
料金
につきましては新しい
法律
を提出いたしております。その際にそれに基いての御
説明
をいたしたいと存じます。
深水六郎
5
○
委員長
(
深水六郎
君) 外に御
質疑
はございませんか。
堀越儀郎
6
○
堀越儀郎
君 直接
爲替
に關することではありませんが、
お尋ね
したい。先般
油井委員
から御
質問
があ
つて
、
政府委員
の方から
客觀的
の
お答え
ではあ
つた
けれども、年金なり、
貯金
の第二
封鎖
の
切捨
について、前には
切捨
てると
新聞
に出ておりましたが、今日の
新聞
では
切捨
てないとはつきり出ておるのでありますが、一應はつきり
政府委員
の御
答辯
を伺いたいと思います。
村上好
7
○
政府委員
(
村上好
君)
お答え
いたします。この問題は
讀賣新聞
に本日出ておりましたが、
大藏省竝びに遞信省
の
事務當局
の間では、
郵便貯金竝びに郵便年金
の第二
封鎖
は
金額
を活かすということに極く最近
意見
が一致を見まして、
政府
としてまだ形式的には、正式に決定という形は取
つて
おりませんが、
事務當局
の
意見
は一致いたしておりますから、御了承を願いたいと思います。
堀越儀郎
8
○
堀越儀郎
君 それでは決定されるものと解釋してよろしうございますか。
村上好
9
○
政府委員
(
村上好
君) 先ずよかろうと存じます。
大野幸一
10
○
大野幸一
君
ちよ
つと細かい
お尋ね
をいたしたいのですが、
郵便貯金
を
戰災
で燒失してしま
つて
、僅かな
貯金
をしている人に
限つて零細市民
が多いのです。それで
遞信省
には
原簿
があ
つて
住所
が分るだろう、そういうのを
住所
に通知してやるとか、何とかしてやらないと、五百圓、三百圓、その
當時
から見れば多か
つた
かも知れんけれども、今から見れば少い
金額
であるけれども、細民に可哀そうだと思います。そういう便宜の
措置
を大衆のために取れないだろうかということをこの際伺いたい。
村上好
11
○
政府委員
(
村上好
君)
只今
の御
質問
は
郵便貯金通帳
を燒失した場合でございますね。
大野幸一
12
○
大野幸一
君 さようでございます。
村上好
13
○
政府委員
(
村上好
君) 燒失したものでも、
通帳
の
記番
が分
つて
おりますれば、
原簿
を調べて、
そいつ
を拂戻すことは途が十二分に講じられてございます。
大野幸一
14
○
大野幸一
君 ところが私の言うのは
記番號
が分らない。
郵便局
は毎月集金に來ておるわけですから、分
つて
おるわけであります。
記番
がないからと
言つて金
は
取り
に來なか
つた
ことはない、必ず毎月
取り
に來ておる。途中で
ぱつと戰災
で燒けてしま
つた
。そのまま
取り
にも來なければ、
取り
に來れば分るが
取り
に來ないものですから、そのままにな
つて
おるのが相當ある。こういうものはどういう
救濟方法
にしてありますか。
村上好
15
○
政府委員
(
村上好
君)
記番號
が
郵便局
へ行
つて
調べた結果分れば、その
方法
をお
取り
になればよろしいのでありますが、
郵便局
で調べて分らない、
本人
も分らない、又何か外に
そいつ
を究明し得る如何なる
方法
でもよろしうございますが、それを究明する手段を取
つて
頂かないと、全くこの
根據
のないやつに拂うわけには參らないので…。
大野幸一
16
○
大野幸一
君 いや
ちよ
つと、それは私の言う
意味
が、突然で分らないのでありましようが、
ちよ
つと例えば例を擧げれば
芝郵便局
というものは焼けていない。
戰災
に遭
つて
いない。
芝管内
全部の者に對して毎月
取り
に來たのでございます。
郵便貯金
の月額のものを……。ところが、その後は來ないのであります。向うではちやんと分
つて
おるわけです。分
つて
おるから來たわけでしよう。だから積極的に
郵便局
に
行つて住所
の分
つて
おる者に對して知らして呉れないかと、こういうのであります。それは分らない場合の不可能を強いるわけではないのであります。すべてが焼失した場合は止むを得ない。そういう場合があるのであります。これを親切に
住所
を見付けて
記號番號
を知らしてやらないか、こういうわけなんであります。轉居先において……。
村上好
17
○
政府委員
(
村上好
君) いや
郵便局
にお申出になれば、元何町何番地にいた何の誰がしという者である、これは
通帳
を焼いてしま
つた
から、あなたのところでこれは分
つて
おる筈だから、それを調べて
通帳
の再
發行手續
をして貰いたいということを
郵便局
の方へ申出て、
郵便局
で今までの書類を見てその
住所
、氏名、それから
郵便局
でその御
本人
の間違いないということが確認されましたならば、その
方法
は幾らでも
取り
ます。併しどの方がその
通帳
を焼いてしま
つたの
か、焼かない人も焼いておる人も澤山あるのでありますし、何
萬人
という人を扱
つて
おりますから、その中どの方がそういうものに該當するか、これは
郵便局
の方から是非どうということじやなく、やはり御
本人
から申出がないといけないのでございますね。
深水六郎
18
○
委員長
(
深水六郎
君) 外に……。
藤田芳雄
19
○
藤田芳雄
君
從來郵便貯金
、或いは
簡易生命保險積立金
を
地方
の
財政
に融資していたのであるが、これが最近止められておるように聞いておるのでありますが、あれは又再開する御意思があるのか、或いはそういうことについて何かお
考え
を持
つて
おられますかお聞かせ願いたいと思います。
村上好
20
○
政府委員
(
村上好
君)
只今
の御
質問
は
郵便貯金
の
資金
の
運用
の問題と、
簡易保險竝びに郵便年金
の
資金
の
運用
と
二つ
含まれておると
考え
ますが、
二つ
別々に
お答え
いたしますが、
郵便貯金
の
資金
の
運用
は、これは
郵便貯金
の
資金
の
運用創設以來全部大藏省預金部
に
資金
を全部入れまして、
預金部
が
運用委員會
を開いて、その
委員會
の
決議
を基礎として貸付けております。
遞信省
若しくは
郵便局
がその
運用
を直接や
つて
いなか
つたの
であります。それから
簡易保險
や
郵便年金
の
運用
は、私詳しいことは
お答え
はできませんが、
戰爭中
に
運用
を
大藏省
に皆一括しており、
運用
を
大藏省
の手でやることに相成
つて
おりまして、
戰爭中
や
つた
ものはまだ全部
遞信省
にその
運用權
を返還されては參
つて
おらないのであります。後の問題は更に
政務次官
から
お答え
いたすことにいたします。
五坪茂雄
21
○
政府委員
(五坪
茂雄
君) 今日は
大臣
がお見えになる筈であ
つたの
ですけれども、重要な
閣議
がありまして、こちらへ參ることができませんので、私代りに
參つた
次第であります。今の
お尋ね
でありますが、
郵便貯金
の方は今御
説明
がありましたように、
預金部
の方で
取扱
つて
おりまして、
從來簡易保險
の方は
國家資金
の一元化というようなわけで
大藏省
でや
つて
お
つた
わけですけれども、今
囘全國市長會議
の際或いは
町村長會議
の際の
決議
によ
つて
、或いはその他非常に澤山な、元に復歸して
遞信省
で運營して呉れという請願なり、
希望
なりがありますので、
遞信當局
としては
目下大藏省
と交渉して何とかこれを
遞信省
が運營できるようにいたしたい、かように
考え
て努力いたしておる最中であります。
お答え
申上げます。
堀越儀郎
22
○
堀越儀郎
君 その
爲替
の問題につきまして
希望
を申述べたいのでありますが、最近の
新聞
、これは五月三十日であ
つた
と思いますが、
中央郵便局内
における非常に大きな
犯罪
がG・H・Qの方から指摘されたというようなことが出ておりましたが、
利用者
といたしますと、
振替貯金
は安全でありますけれども、非常に
期日
がかかる。勢いやはり普通の
爲替
で送りたいというのでありますけれども、抜
取り
が頻々に行われるようでありますし、今度のことを聞いて見ますと、G・H・Qが
發表
しておるというようなことで、非常に大掛かりのものであります。こういうようなものに對して、
犯罪
の
動機
とか或いは
被害者
に對するどういう
措置
をされたか、この
犯罪
問題については、これは前の第一囘國會のときにも相當
意見
が出まして、
當局
としては今後は十分にそういう點について
取締
るなり、
萬事手落
のないようにしたいという御
答辯
を伺
つて
おるのであります。まだ引續きそういうことがよく現われるということであ
つて
、
利用者
に對して非常に不安な感じを抱かせると思うのです。こういう點について一應よくお
考え
を承
つて
置きたいと思います。而も今度のG・H・Qから指摘されておるというような事柄は相當重大なことじやないかと思うのであります。如何でありますか。
五坪茂雄
23
○
政府委員
(五坪
茂雄
君)
お話
のごとく
郵便關係
に御
承知
のような
犯罪者
を多數出したということは誠に遺憾なことでありまして、これは
遞信當局
の
責任
であると思います。誠に
申譯
がありません。多數の者の中どうも監督も十分行き届かんというような
關係
からこうしたことがあ
つた
わけでありますが、今後は
監察事務
を強化いたしまして、できるだけこういう
犯罪
をなくすることに努力して行きたい、かように
考え
るのであります。
東京中央郵便局
における
犯罪
の
状況
を申上げまするというと、これは本年の一月
以來監察部
が
專門調査員
を
中央郵便局
に派遣いたしまして、五月の中旬まで、實に百二十日に互る間、殆んど
不眠不休
というような形で、嚴密に取調べを行な
つたの
でありますが、その結果が五月十六日に
調査完了
をいたしましたから、それを申上げまするというと、大
體郵便物
又はその
内容品
の
窃取
という問題は、
被疑者
が三十六名、
件數
が一千三百六件、
金額
につきまして三十六萬八千
餘圓
、これは小
爲替
が八十二枚と
小切手
が二十五枚であります。それから次に
郵便局相互
間に發著する
現金在中
の
郵便物窃取
、これが
被疑者
が四名、
金額
が十六萬一千
餘圓
であります。次に
郵便物
の
不法開披
です。これは
他人宛
の
郵便物
を開いて
内容
を盗み讀みしたもの、
被疑者
が十名、
件數
が一千二百六十四件ということにな
つて
おります。更に
切手
の剥ぎ
取り
であります。殊に
外國
から來た珍らしい
郵便切手
でありますが、これを剥ぎ取
つた者
が、
被疑者
が二名、
件數
が五十件に達しております。次に
郵便料金
の横領、これは窓口で收納いたしました
料金
を正當に處理せずに著服横領したものであります。
被疑者
が二名、
件數
が七件であります。
官物窃取
、つまり
郵便物
の
官有品
を
窃取
したり、それから郵袋、
郵便
の袋でありますが、これはリユツクサツクなんかにするのに非常に都合がよいのでありますから……、それであるとか、用紙などを私用、自分に使う目的で盗んだもの、これが
被疑者
が多いのであります。三十七名、
件數
が二百六十二件とな
つて
おります。その他小包の抜き出したものを食べたり、或いは家へ持
つて
歸
つた
りしたというものが
被疑者
が五名、
件數
が五件。こういうことにな
つて
おりまして、全體の
被疑者數
は九十六名、
件數
にいたしまして二千九百四十一件、
被害金額
は五十三萬六百
餘圓
に達しております。これらのうち悪質な者六十四名は五月二十九日に
東京地方檢察廰
に告發いたしております。 この不
正行爲
の
動機
などを調べて見ますというと、
戰時中
極端な
事務取扱簡素化
というようなことが自然に悪い影響を與えて來たということ、第二は
戰時中
から
施設
が古くな
つて來
て、
復舊材料
が不足してお
つた
ということや、或いは
戰時中
の
人的不足
に原因いたしまして、從事員の素質が著しく低下いたしましたこと、それから
給與條件
が悪くて從業員の生活に不安を来たしておるというようなこと、或いは幹部の
指導力
が鈍いためにそういうようなところから自然にそういうことが行われたというようなことであります。
遞信省
といたしましては今申上げました
犯罪
の諸
條件
に鑑みまして、
事務取扱方法
の
復舊
であるとか、或いは
施設
の
整備擴充
とか、
事故犯罪
の
取締強化
というようなことに對しまして非常に力を加えて、徹底的に是正する
考え
であります。御
承知
のごとく
郵政監察部門
の
強化擴充
を圖りましてこういうことのないようにいたしたい、かように
考え
ております。又すでにその
郵政監察部
の
仕事
の
一つ
といたしまして、
郵便
の
利用者
から苦情申出をして貰いまして、それに對する
調査處理
の新
制度
を設けまして、關東や
東北地方
に現在實施いたしておりますが、逐次全國にそれを擴充して、そういうことのないようにして行きたい、かように
考え
ておる次第であります。先にも申上げましたようにこういう
犯罪
を起しましたということは誠に
當局
の
責任
でありまして、皆さんに對して
申譯
ありません。今後一層
監察
に力を入れまして、そういうことのないように努力いたしたい
考え
でおります。以上
お答え
申上げます。
堀越儀郎
24
○
堀越儀郎
君 私の
只今
申上げましたのは、この
事件
について、これは
東京中央郵便局
だけの問題でありますが、他にもあろうと思います。
GHQ
から特に
發表
されておるということ、
GHQ
が手を著けたというようなことは、
日本政府
の
遞信當局
頼むに足らずというような
考え
からされたものであると思う、そういう點についてもお伺いしたいと思います。
赤座彌六郎
25
○
説明員
(
赤座
彌
六郎
君)
只今
の
GHQ
からの
發表
にな
つて
おることにつきまして
お答え
いたします。
只今政務次官
から
お話
がありました
郵便物
の
事故申告
に關しまする、一
般國民
からの
申告
を受付けまして積極的に
調査
をするという
事務
は、
司令部
の方で、
アメリカ
でや
つて
おります
制度
を、我々の方に植え付けようというわけで、特に
アレン
という人を
アメリカ
から招聘されまして、我々の方が全部その
制度
の
指示
を受けまして、この度開始いたしましたのであります。
郵便物
の
事故犯罪
の
取締
りということにつきましては、すべて
司令部
の
アレン
氏の
指示
の下に我々はこの新らしい
制度
を動かしているわけでありまして、
先般來各新聞
の
投書欄
でありますとか、殊に毎日
新聞
の社説におきまして、非常に遞信部内の
事故犯罪
の多いに拘わらず、
遞信省
は何らなすところなく、積極的に防遏の
方法
を講じていないものであるということを述べましたのを、
司令部
の方で知りまして、
我我
の
指示
の下に相當の
仕事
をや
つて
おり、相當の成果を擧げておるに拘わらず、一
般國民
は我々のや
つて
いることを餘り知らないようであるから、これは積極的にその
内容
を
發表
して、
遞信省
が
國民
の事業に對する不満を解決するために積極的に乘り出しておるということを、
一般
の方々に知
つて
頂いて
貰つた方
がいいということを申されまして、
司令部
で
新聞記者
の集まりのときに、專属の我々の
事務
を指導しております
アレン
氏からあの
事件
が
發表
に
なつ
たわけでありまして、
調査そのもの
につきましては、飽くまで我々自發的にやりました問題でありまして、その
發表
につきましてそういう經緯がありまして、
司令部
の方から
發表
に
なつ
たと思います。
ちよ
つと
發表
のことにつきまして申上げます。
油井賢太郎
26
○
油井賢太郎
君 全遞は
勞働問題
についての最尖端を行くということは、
國民一般
の常識にな
つて
いるような状態でありますので、最近の全遞におけるところの問題、動向について
政務次官
から
一つ
お聽かせ願いたいと思います。 尚次には先般來行われました山猫スト、ああい
つた
ような問題で相當
事務
の澁滯を來したという點、その後の囘復振りの
状況
についてお聽かせ願いたいと思います。
五坪茂雄
27
○
政府委員
(五坪
茂雄
君) この問題は相當重要な問題でありますので、もう少し詳細に
調査
いたしましてから後に
一つ
お答え
いたしたいと思います。
深水六郎
28
○
委員長
(
深水六郎
君) 別の
委員會
の
機會
にでもよろしうございますか。
油井賢太郎
29
○
油井賢太郎
君 この次の
機會
にお聞かせ願います。
深水六郎
30
○
委員長
(
深水六郎
君) 他に御
質疑
はございませんか。別に御
質疑
もないようでありますから、これから
討論
に入りたいと思いますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
深水六郎
31
○
委員長
(
深水六郎
君) それではこれから
討論
に入ります。御
意見
のある方は賛否を明らかにしてお述べを願います。別に御
意見
はございませんか…。別に御
意見
もないようでございますから、
討論
は終結したものと認めて御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
深水六郎
32
○
委員長
(
深水六郎
君) それではこれから
採決
に入ります。
郵便爲替法案
を原案通り可決することに御
贊成
の方の御
起立
を願います。 〔
總員起立
〕
深水六郎
33
○
委員長
(
深水六郎
君) 全
會一致
と認めます。 又
郵便振替貯金法案
を原案通り可決することに
贊成
の方の御
起立
を願います。 〔
總員起立
〕
深水六郎
34
○
委員長
(
深水六郎
君) 全
會一致
と認めます。よ
つて
この兩
法案
は可決と決定いたしました。 尚本
會議
における
委員長
の
口頭報告
の
内容
は、本
院規則
第百四條によ
つて
、
豫め
多
數意見者
の承認を經なければならんことにな
つて
おりますが、これは
委員長
において、本
法案
の
内容
、
委員會
における
質疑應答
の
要旨
、
討論
の
要旨
及び表決の結果を報告することとして御承認願うことに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
深水六郎
35
○
委員長
(
深水六郎
君) 御
異議
ないと認めます。 それから本
院規則
第七十二條によりまして、
委員長
が議院に提出する
報告書
には、多
數意見者
の
署名
を附することにな
つて
おりますから、本案を可とする方は、順次御
署名
を願います。 〔多
數意見者署名
〕
五坪茂雄
36
○
政府委員
(五坪
茂雄
君)
大臣
が見えてお禮を申上ぐる筈でありますけれども、先に申上げましたように、
閣議
で出席できませんので、私が代
つて
お禮を申上げたいと思います。今
囘郵便爲替法案
、
郵便振替貯金法案
の兩案を提案いたしましたところ、非常に愼重審議して頂きまして、ここに無事に通過させて頂きまして、誠に有難うございました。厚くお禮を申上げます。
深水六郎
37
○
委員長
(
深水六郎
君)
署名漏れ
はございませんか……。ないと認めます。 それでは本日はこれにて散會いたします。 午前十一時四十六
分散會
出席者
は左の通り
委員長
深水
六郎
君 理事 水橋
藤作
君
委員
大野
幸一
君
鈴木
清一君 千葉 信君
油井賢太郎
君
井上なつゑ
君
新谷寅三郎
君
鈴木
直人君
堀越
儀郎
君
藤田
芳雄
君
政府委員
遞信政務次官
五坪
茂雄
君
遞信事務官
(
貯金局長
)
村上
好君
説明員
遞信事務官
(
監察部勤務
)
赤座
彌
六郎
君