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委員長(
羽仁五郎君) これから
委員會を開きます。最初に御報告いたしておくことがございます。御承知のように、先頃
皆様の御盡力が實を結んで、
國立國會圖書館々長として、
金森徳次郎君が任命せられたわけであります。
参議院においては、
参議院議長から新
館長を、本
委員會に御
紹介に相成るはずでありましたが、御
病氣でありましたので、餘り遅れることも避けなければならんので、去る三月三日に私からこの
委員會の皆さんに
館長を御
紹介申上げることをいたしました。その時に、
皆様のお集まりが十分でございませんでしたので、正式の
委員會でなく、
徳川理事、それから
堀委員だけお會いになりました。その時、
金森館長から次のような御
挨拶がございましたので、それをここで御
紹介を申上げます。
金森館長の
挨拶
「お許しを得まして、御
挨拶申上げます。今囘圖らずも
國立國會圖書館の
館長の任命を受け、私としては経験もなく、抱負も、その
方面では完熟していないので、
自分の行く道については、みずから顧みて
責任が餘りにも重大過ぎるという感想もいたしております。
併しながら、私は
國會が
圖書館を持つこと、各
官廳、及び一般國民に對する
任務の重いことは、平素からよく理解しておりまして、
國立國會圖書館法の前文にある「眞理がわれらを自由にする」ということは、全く心の奥から理解し得るところであるわけであります。
從つて甚だ力の乏しきをも顧みず、この
任務をお受けすることにいたしたわけでございまして、これは一に
兩院の
圖書館運營委員會及び兩院全體の御
支持を得なければ、今後の
仕事は微力であり、
孤立無援の私にと
つては到底できないことでありまして、何分共今後の御支援を仰ぎたいと思
つております。
只今のところは人も一人も未だ得ていないし、
場所も組織も考慮中でありますが、漸次各
方面の御意向のあるところも察し、又
自分の
責任上の自覺により、成るべく早く相當の道行きを始めまして、
皆様方の御
支持を一層得たいと
考えております。御
挨拶といたします。」
以上のような御
挨拶がございました。それから私から大
體第一囘國會以來、
参議院の
圖書館運營委員會がどういうことをして來たかということをずつと御報告申上げました。なかんずく昨年の十二月
米國からの
圖書館使節が來られましてからのことなど、詳しく報告申上げたわけであります。
こういうふうな御
挨拶の趣旨に基いて、我々の
委員會としても
館長を
支持して、立派な
國立國會圖書館を建設するということに進んで行きたいと
考えております。