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委員長(
一松政二君) それでは、私が少し伺
つて見たいと思います。私は、この
檢査を
國家でやるということは止むを得ないことではあろうと思いますけれども、
國家でこういうことをやるということに甚だ不安を
感じ、主義としては反対な
意見を持
つておるものであります。昨日この
法案に
関係のある
某氏に会いまして、この
法案のことをも
ちよつと聽いて見たのでありまするが、
國家のやることに対しては
賛成をしていない。ただ止むを得ずや
つておる。であるが、これを
民間の
個人企業としてやれバ一番いいという
考えを持
つておるということであ
つたのであります。でありまするから、
独占に陷れば、いわゆる
独占禁止の法に触れますが、一個に限らずして、
檢査機関を業とする
営業者を拵えて、
営業者が、私は
営業が引合えば、必ずそれはできると思います。そういうものを將來に活用して、そうして
國家みずからこの
檢査に当るという
行き方を是正して貰いたいと思うのであります。そうしますると、
民間のやることであるが、而も
営業としてやることでありますから、
責任を持ち、おのずから敏活にものをや
つて行くことができると思うのであります。それから今
事業者團体法が
通りましても、当分の間は今の者に、過渡的には今現在や
つておる者にやらせることができるという、その
某氏の話でありましたが、私はそれから先を問題したのであります。
國家が
予算や、或いは官吏の不
能率で、いろいろな
柔軟性のない
行き方になるのが、
國家業務の常でありまするから、それを又この
輸出貿易品に及ぼしたくないという
意味におきまして、そういう
意見を持
つておるのでありまするが、これに対しまして、
政府はそういうことを將來
考える必要があると思うのでありまするが、それに対して御見解を承わりたいのであります。