○
中平常太郎君
只今大臣の御
説明で、大体
人員は少いようでありますが、とにかくこれは
受益者もあることでありますから、できる限り、これは自
轉車の
振興の
ために
政府が
世話をするという
立場に立
つて頂くのであ
つて、金のかからないような
方針で進んで頂きたいと私は思うのであります。今日
行政整理が叫ばれている場合に、改めて業者の
利益になるような一つの
競爭團体を拵える場合におきましては、
政府はそれに多少の
收入が見込まれるならばむしろよい。が併しそれに対して
出費のあるような、
收入よりも
出費があるというようなことは、これは余程考えるべきことであると思うのであります。それでこの自
轉車競技に対しましては、どこまでも
世話をするという
立場に立たれて、そうして金を使わない、この
方針で進んで行くべきであろうと思うのであります。これには
振興会ができまして、
相当受益團体ができるのでありますから、私はできるならばこれを
將來相当な
課税をする対象にしてもいいと思うくらいであります。併しながら今日の段階におきましては、自
轉車の性能の発達を助長する
ために、そう多分な
課税のところまでは行くまいと思うておりますので、
純益があつたならば、その
純益を納付さして、その
純益で又自
轉車の
改良にこれを使用するという
程度で最初は出発するのが、極めて合理的であると思うのであります。だから
只今大臣の御
説明によりますと、五、六名の人は要るかも知れないという
お話でありまするが、成るべく今日実際の問題から言いますと、
官公吏でも大体十時頃出て來て、三時には帰
つてしまうというような今日の状態でありますから、このくらいの
仕事ができたからというて、頭の
使い分けができない筈はない、このくらいのことは頭の
使い分けをして、
格別費用を掛けず、
兼務でや
つて頂きたいと思うのであります。
費用は格別掛けないという
意味におきまして、私はこれに対する採決をしたいと思
つておるのでありますが、今五、六人殖やさねばなるまいということでありましたが、どうせ五、六人くらいの者が
日本國中駆け
ずり廻つたら
費用が附いて來る。それよりも自治体を
使つて、とにかく金を使わずして、これくらいの運用は
商工省の方で、
大臣の裁量においてできるようにして頂きたいと思います。この点に対してもう一度
大臣の覚悟をお伺いいたします。