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1948-09-28 第2回国会 参議院 治安及び地方制度委員会 閉会後第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年九月二十八日(火曜日)    午前十時二十四分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○國家秩序紊乱に関する件   —————————————
  2. 吉川末次郎

    委員長吉川末次郎君) これより昨日に引続きまして、治安及び地方制度委員会開会いたします。  本日の議題は、昨日同樣國家秩序紊乱行動に関する当局よりの説明を聽取することにいたします。先ず初めに労働次官に右申しましたような見地から現在の日本労働組合運動を中心として、國外及び國内からのそうした意図を持つた働き掛けというようなものが存在してはいないかどうか。存在していると思われるならばその具体的ないろいろな話、又我々がこういうことを聽取いたしますのは、昨日の委員会においても申上げましたことでありますが、GHQのウイリヤムス博士アメリカにおける非米活動委員会と同樣な委員会を組織し、或いは委員会を組織しなくても國会か同樣の行動を開始すべきであるというような談話があつたのが新聞記事になりましたことに関しまして、芦田内閣総理大臣ウイリヤムス博士談話を裏付けるような意見を吐露されたのが更に新聞に報道せられたことに関しまして、治安及び地方制度委員会の一委員から委員長に対して、右のようなことは治安の問題を取扱うところの本委員会が管掌すべきことだというようなお話がありましたことを機縁といたしまして、委員会の各委員意見は、全委員会が第三國会において改組されて、委員及び委員長の改選があるということ、並びにその問題が内治外交の全般に亘つて極めて重大なる影響を與えるものであるから愼重な考慮に基いて監視されるべきものであるということ、或いは本委員会がこの問題を治安問題に関連するものであるからとして採上げるのが妥当なりや、或いはまた別個の特別委員会を組織してその衝に当らしめることが國会として妥当であるかというようなことは未定の懸案であるという立場から差当り治安問題に関連しているのであるから、そういうことを未來の問題としてそれに対する構想を決定するについての準備をして置こうという意味において、先般來三回に亘り委員会において当局から資料の提出を求め、また諸種の情報を提供して貰い、説明をして貰つているようなわけなのであります。本日は労働省当局並びに國家地方警察当局、及び東京都の警視廳当局から先に申しましたような目的に副うような諸種説明を求めようということが、今日当局から出席をして頂きました委員会趣旨なのでありますから、どうぞ右の趣旨に基くような考えに対しまして、この趣旨に副う説明をお願いしたいと思います。
  3. 江口見登留

    勞働次官(江口見登留君) 只今、日本における非日活動というようなものと、労働運動との間に何かの関連がありはしないかという御前提でお尋ねになつたのでありますが、私共労働省仕事を正面やつている者といたしましては、果してアメリカにおけるような、非米活動的なものが日本に行われているや、或いは行われておるとすれば、どういう方法で、或いはどういう思想の下に行われているかというようなことにつきましては、労働省としては実は何ら関係を持つていないのでありまして、それらの御質問にお答えすることが十分できませんことは甚だ遺憾に存ずるのであります。 申すまでもなく、労働省仕事といたしましては、労働者の地位の向上、福祉増進と、延いてそれが経済の興隆に寄與するという仕事趣旨としてやつておりますので、そういう方面の活動と、労働組合との関係につきまして何ら行政的に、或いは事務的に調査をいたしていないのであります。そういう調査は極端に申しますると、或いは昔の特高的な調査になり勝でございまして、苟くもそういうような考え方をされるような仕事のやり繰りということは絶対に排撃しなければならないというふうに我々当局の者としては考える次第であります。  労働行政は内務省から離れて、或いは警察から離れて、参りましたのもそういう從前のような労働運動に対する特高的な見地を一切去つて、純粹な主体性を持つた労働行政をやらなければならないという見地の下に労働省が設置されたようなわけでありまして、私共当局といたしまして、労働組合に対するそういう意味関係というものについては何ら説明する資料を実は持合せていないのであります。ただ労働組合法、或いは労働関係調整法などの仕事に携わつておりますその局の者が個人といたしまして仕事に関連して或いはそういうふうなことを耳には、目にすることがあるかも知れません。併しそれはたまたまそういうふうな個人的な意見をお尋ね下さいまするならば、こういう公式的な委員会ということでなしに、また労働省という立場を離れまして、その人個人立場において或いはお答えできるかも知れませんし、また御質問に対してはそうするより外方法は私達の立場としてないように考えれます。その辺をお含みの上議事の進行について委員長によろしくお願いします。
  4. 吉川末次郎

    委員長吉川末次郎君) それでは委員会はこれで休憩することといたします。    午前十時三十三分休憩    ——————————    午後零時二十五分開会
  5. 吉川末次郎

    委員長吉川末次郎君) 休憩前に引続いて開会いたします。本日はこれにて散会いたします。    午後零時二十六分散会  出席者は左の通り。    委員長     吉川末次郎君    理事      中井 光次君    委員            岡田喜久治君            大隅 憲二君            黒川 武雄君            奧 主一郎君            岡本 愛祐君            小野  哲君            阿竹齋次郎君            濱田 寅藏君   政府側    國家地方警察本    部長官     斎藤  昇君    労 働 次 官 江口見登留