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政府委員(
岡村峻君) 先程レギュラー・ウエイに關連いたしまして、貸株
制度、或いは
金融市場というものが、これに隨伴しておらなければ、その
方法は行われがたいという
お話があつたわけでございますが、現在この貸株市場というはつきりしたものは餘りないわけでございますが、
事實におきまして東京證券その他のいわゆる代行會社が中心になりまして、受渡しのために特に株が不足したような場合、他から借りまして、それによ
つて決濟をつけるというふうなことが一部分において行われた事例はございます、それで今度レギュラー・ウエイをやります場合においては、
會員相互間におきましては、賣買の殘高につきまして翌々日に決濟が必ずキャッシュと現株とによ
つて行われるわけでありますから、
會員はどうしても現株を調達しなければならないわけでありますが、その現株は必ずしも手許にない場合もございますので、これを
適當な
機關から借入れなければならないという
關係が起きます。その貸株の世話をいたす
機關としては、今後その發達が望まれるわけでございますが、例えば東京について申しますれば、東京證券、大阪について申しますならば大阪代行というような、いわゆる代行會社が恐らく當分の間は中心になりまして、そういう斡旋をするのではないかということが考えられるわけであります。レギュラー・ウエイにおいては、
會員と委託者との間は御
承知のように仕切る場合もありますが、仕切らないで繰延べまして、後日において反對賣買をして決濟をつけるというようなことがアメリカの
制度において認められておるわけでありまして、そういう
關係から貸株及び
金融が相當圓滑でないと、この
制度がうまく動かない、そういうふうに私共考えております。