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1948-06-15 第2回国会 参議院 財政及び金融・商業連合委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年六月十五日(火曜日) 午後二時七分開会 ――
―――――――――――
本日の会議に付した事件 ○
貿易資金特別会計法
の一部を改正す る
法律案
(
内閣送付
) ――
―――――――――――
〔
黒田英雄
君
委員長席
に着く〕
黒田英雄
1
○
委員長
(
黒田英雄
君) これより
連合委員会
を開会いたします。本日は
貿易資金特別会計法
の一部を改正する
法律案
について御審議を願いたいと思います。前回に引き続きまして御
質問
のおありの方はお願いいたしたいと思います。
油井賢太郎
2
○
油井賢太郎
君
貿易長官
に
ちよ
つとお尋ねいたしますが、
貿手
の
割引
ですけれども、
貿手
は
長官
が再々おつしや
つた
ように優先的に
割当
をするという原則にな
つて
おるということであり
まり
ますが、実際問題といたしましては、日銀の許可がなかなか困難であ
つて
、
市中銀行
の
割引
が円滑でないということを、実は私昨日
関西方面
に
行つて
もそういう声が高いのを問いで
参つたの
であります。これに対しまして何故
貿手
のような重大な
手形
を枠内で以て処理しなくてはならないか、どうしてこれを
枠外
で以て処理することができないのかということが非常に疑問になるのであります。この点をもう一應
一つ
貿易長官
から詳しく御説明願いたいと思います。
永井幸太郎
3
○
政府委員
(
永井幸太郎
君)
貿易手形
の
割引
の十分円満に
行つて
いないというふうの訴は私共も聞いておることですが、大体新らしい
預金増加
の半分は
政府資金
を賄い、半分を以て
民間産業資金
を賄うという
建前
でありまして、今申される
通り枠外
の
金融
、
枠外
に置くということでなければ円満なる
貿易手形
の
割引
ができないのでありますけれども、
日本銀行
としても必ずしも枠内にのみ拘束するというつもりはないのであります。併しながら大局的の
見地
に立ちまして、できるだけ
インフレーシヨン
を止めなければならんということは必要なことであります。
インフレーシヨン
がどんどん進んで
行き
ますれば、
輸出
ということは全く百%停止してしまうのであります。その最もよい例は支那にありまして、毎日々々
爲替
が惡くな
つて
おるものですから、殆んど
輸出
というものが行われないというような
状態
でありますから、多少の不便を忍んでも、インフーシヨンを止めるということは大局的の
見地
から必要なのであります。それが
一つ
の理由でありますことと、
貿易手形
の
割引
の不円滑をかこ
つて
おる
業者
の中には、非常に眞面目な
業者
もありまするけれども、中には不眞面目な
業者
もあるのでありまして、
貿易手形
で
金融
をつけて置きながら、それを
固定資本
に一部流用する、そうして次の
貿易手形
で前の
貿易手形
を
支拂
うべかりし
支拂
に充てるというような者も間々あるやに聞いておるのであります。仮に
貿易手形
を如何に優遇するといたしましても、やはりその人の
信用
ということも
銀行
としては研究せなければならん、こういう
金融復活
の
情勢
と相俊ちまして、
貿易手形
の
割引
が非常に何もかもが思うように
行つて
いないということは止むを得んことと思いまするが、
日本銀行方面
とも
段々話
をしまして、できるだけ
貿易手形
の
割引
を阻害せんようにということは努めておるのであります。
日本
全國に一人も
貿易手形
の
割引
について不平をかこ
つて
いないという
状態
へ持
つて來
ることはなかなかできんと
考え
ます。これはやはり
金融
の大勢から來ることと
考え
ますので、せいぜい眞面目な
業者
の
貿易手形
の
割引
には不便を掛けませんように、
日本銀行
とも絶えず懇談しておるのでありますが、尚一層
話合い
をしたいと
思つて
おります。
一松政二
4
○
一松政二
君 今の
油井
さんの
質問
に関連して、
永井長官
に
ちよ
つと
質問
というよりは
希望
を申述べて置きたいのでありますが、あらゆる
内地
の
生産品
の
公園
がすべてこれをいわゆる
公園
の
手形制度
によ
つて
泳いで行こうという態勢にな
つて
お
つて
、その一番大きなものは
石炭
の
配炭公園
と思うのであります。
石炭
は大体現在の
價格
にして一ヶ月三十五億円であります。これが若し今度予定せられておりまする
價格
で参りますと’運賃その他を込めて二倍半くらいになると思うのでありまするが、そうすれば恐らく九十億近くの一ヶ月の
生産高
……これは
生産高
にあらずして
消費者價格
でありますが、生者産
價格
にして恐らく七、八十億のものになると思うのであります。それらも全部
公園
の
資金
でありません。いわゆる
公園
の
スタンプ手形
で
金融
をつけて行くことに決定をして、そうしてこれには
日本銀行
から
出席
を求めて、その
手形
をば九五%までは
即座
に
日本銀行
が三
割引
をするという言明の下に
石炭生産業者
を納得せしめておるそうなのであります。でありますから、個々の
貿易
をもつと振興さして、そしてできるだけ
外國
から
原料
を
輸入
して來なければならんので、これを奨励していることは
政府
の
基本政策
の
一つ
でありまするが、中には或いはこれを惡用する者があるであろうと思うし、又ないとも限らんと思うのでありまするけれども、たまに
惡い
ことをする者があるために全体の者を阻害することは、これは爲政者として最も氣を付けなければならんこちと思うのでありまするがら、
苟くも貿易長官
としてはできるだけ
業者
の
希望
に副うように、百に
一つ
、或いは千に
一つ
惡い
ことをする者があるかも知れんけれども、それはそれとして強く
大藏当局
及び
日本銀行
の
当局
に対して
即座
に相手の
信用如何
に拘わらず、
貿易手形
は直ちにこれを換金さしてやるという
方面
に全力を注いで頂きたいのであります。そうしないというと、國内にはいろいろな
産業
があり、いろいろな
手形
もあり、いろいろな
金融
もあるのでありまするから、これは
國会
でも皆さんが、或いは政治もその
通り
でありまするけれども、結局声の強い
方面
に物が引張られて
行つて
、おとなしくしている
方面
に物が流れないようであります。これの良い
惡い
は別としまして、これが世の中の実情なんであります。
貿易
の頂点に立
つて
いるところの
貿易廳長官
といたされましてはむしろ肩を持ち過ぎる以上に持
つて
頂ぎたい
。現在持
つて
いるであろうと思うのでありまするけれども、今の御答弁によりますると、ややその弊害をもあることを
認め
るために、意見が多少
鈍つて
やしないかと思いまするので、特にこれだけのことをお願いしたいのであります。
永井幸太郎
5
○
政府委員
(
永井幸太郎
君)
只今
の御趣旨はよく拝聽いたしまして、そのようにいま一層努力いたします。
油井賢太郎
6
○
油井賢太郎
君 次に最近の
貿易
は
大変貿易廳
の肝煎りで盛んにな
つて來
たという話なんですが、
海外
との
通信
が円滑に行われておらないということもしばしば耳にするところであします。例えばいろいろ商談をするについても、こちらから
海外通信
をしようと
思つて
も、相手方が料金の
支拂
を承諾している通知がこつらへ來ていなければ、こちらから、
通信
ができないとい
つた
ような
状態
にな
つて
おるという話ですが、これが事実かどうか。或いはこの点に関して
貿易廳
として何らかの
方策
を取
つて
おられるか。尚又サンプルの
送付
ですが、これも大変制限されおりまして、何でも五百グラム以上のものは出せないというようなことが言われております。こうい
つた
ようなものに対しても、もつと
貿易
の
円滑化
を図るために、何らか
方策
が講ぜられるかどうか。この二つの点をお聞かせ願いたいと思います。 それからもう
一つ
、
貿手
の件に附加えてお伺いしたいのですが、
貿手
が発行されるまでの間、つ
まり
繋ぎ資金
というものに対しては、
貿易廳
ではどういうふうにお
考え
にな
つて
おりますか。今度の
法案改正
によ
つて
も
相当
資金
を
政府
ではお出しになるというのですが、
繋ぎ資金
はやはり
相当
お
認め
にな
つて
、
業者
に対して
貿易
に要するところの
生産
を活溌に行うようになす御意思がおありになるかどうか。この点についてお伺いします。
永井幸太郎
7
○
政府委員
(
永井幸太郎
君)
通信
のことをお答えいたします。
只今
のところ
貿易促進
のために最も必要な
電信
でありましたならば、
貿易廳
がその
民間業着
の
團体
に
証明
をいたしまして、
電報
が出せることにな
つて
おります。それから
業者
や先方の
業者
と連絡をとりまして、
向う
から
返信料
……こちらから打
つた
電報
の
代金
を拂うという約束をしたものもあります。そういうふうでありまして、できるだけの
便宜
を今図
つて
おるのでありますが、未だ
自由貿易時代
にあ
つた
がごとき完全なる
電信
の交換は今のところまだ許されてないのですが、肝要欠くべからざる
電報
は東京及び大阪、
名古屋等
では
貿易廳
が
証明
して出せることにな
つて
おります。 それから見本も盛んに送
つて
貰いたいのでありますが、今のところ
航空便
と
船便共
に目方の制限がおつしやる
通り
ありますのですけれども、この
航空便
は仕方ないといたしましても、
船便
の方は漸次その量目を殖やすように話をいたしておるのでありますが、これは
船便
の方は多少は近く
増加
のできるつもりでおります。 それから
継ぎ資金
のことでありますが、これは今のところ、大体の
方針
としてはへ
見込生産
をやらせないことにな
つて
おるのであります。
政府
の
計画生産
をや
つて
おりますものの外は、大体
見込生産
を余りやらせないことにな
つて
おりますので、自分の
勘定
で余り多くの
見込生産
をやらないことが、今のこの不安定な
世界
の事情と賣
行き
の
状態
よりしましては、限られたる非常に乏しい
原料
・資源を以て、賣
行き
の確実でない
見込生産
を余り多くやらすことが困難でありますので、多くの
継ぎ資本
は要らん筈なんであります。併しながら、例えば茶であるとか、そうい
つた
ものの、季節に先立
つて
集荷をして置かなければならないというようなものにつきましては、その他多少
見込生産
を許しておるというものに対しましては、
日本銀行
と
話合い
まして、
輸出産業資金需要証明
というものを
業者
に與えまして、事前の、
貿易手形
以前の
金融
ができておることにな
つて
おります。面この
貿易手形
も、
契約
ができますれば直ちに
貿易手形
が発行できることにな
つて
おりますので、
只今
のところでは、この
世界
の賣
行き
の非常に不安定なということと、
輸出原材料
の非常に乏しいということからして、大きな
見込生産
を許すことができませんので、大袈裟な
継ぎ資金
というものはまあ必要ないことにな
つて
おります。併し
只今
申上げましたような必要欠くべからざる
継ぎ資金
についてば、そうい
つた
今申上げたような方法によ
つて継ぎ資金
が借りられることにな
つて
おるわけであります。
油井賢太郎
8
○
油井賢太郎
君 大体の御
方針
は分りましたが、
継ぎ資金
の性質ですが、
バイヤー
から
注文
がありました場合に、これを
貿易廳
として一先ず検査して、ぞの
注文
が果して妥当かどうか。更に
貿易廳
でそれをお
認め
に
なつ
た場合に、GHQに
行つて
、又その認証をして貰わなくてはならない。その間
相当
の日数が掛かるのですが、もう
バイヤー
から
注文
があ
つた
場合に、
生産者
といたしましてはやはり
原料
の
取入れ
をしなければならん。若し早く
原料
の手当をして置かなければ、いろいろ狂いが出るというので、
相当
の
原料
の
取入れ
をする
資金
が非常に掛かるのでありまして、肯定にな
つて
からですと、
金融
は受けられますが、
原料
の買付けが思うように行かない。こういうことで
貿易
の進展を阻害することがありはしないかということが懸念される。この点の
継ぎ資金
は決して少額のものでなくして、
相当
の大きな
資金
を必要とするわけなのです。ところが、一説に
まり
ますと、この
継ぎ資金
には十万円ぐらいの
程度
しか
認め
ておらないという話があるのですが、これは事実でありますかどうか。
永井幸太郎
9
○
政府委員
(
永井幸太郎
君) 仰せの
通り
、
契約
が本当に承認されるまでは
貿易手形
を
認め
ないのでありますけれども、今申しましたような
継ぎ資金
の
便宜
を図
つて
おるのでありまして、今おつしやいましたような十万円以上のものはできないということは絶対にないのであります。それは何かの間違いだと思います。この
継ぎ資金
のことにつきましても、十分円滑であるとは我々も
思つて
おりません。この点につきましても
一松委員
のおつしや
つた
ように、大いに
業者
の肩を持
つて
大いにやらねばなちん。や
つて
はおるのでございますが、尚やるつもりであります。
一松政二
10
○
一松政二
君 この前に
中西委員
から
質問
が出て出
つた
と思うのでありますが、從來の対
米貿易
と現在とは非常に
情勢
が
変つて來
ておる。つ
まり
昔は
生糸
を一俵
作つて
、それを
輸出
すれば、その
生糸
一俵に対して
小麦
は数倍も取れる。何でも五大倍かでもあるかと思うのですが、それぐらいに非常に有利であるということが、去年の
貿易展覧会
か何かの図面において発表してお
つた
ところであると思うのであります。ところが、今日では
小麦
の
値段
が殆んど倍額に上
つて
しまつて
おる。それから反対に
生糸
が半分ぐらいに、
ドル
の
價格
で最初の
見込
よりも下
つたの
であろうと思うのであります。でありますから、今日では
生糸
と
小麦
と仮に物々交換をしておる
考え
から見まして、昔とは余程違
つて
おると思うのであります。殆んどこの計数で見ましても昔程有利ではない。
從つて生糸
を増産して、
小麦
に代えるのがいいのか。或いは
生糸
はこの
程度
にして置いて、むしろ値上り、
生糸不足
のために
向う
から値を上げて來るまで待
つて
、そうしてむしろ少しずつ
輸出
する。そうしてむしろ賣澁る態度を示した方がいいじやないかというような氣もするのです。今日で
計算
してみると、桑畑を潰して
小麦
を取るという
計算
をしてみると、まだ
幾ら
か得のようですか、昔とは雲泥の差があるように思うのです。
ちよ
つと
速記
を止めて下さい。
黒田英雄
11
○
委員長
(
黒田英雄
君)
速記
を止めて下さい。 〔
速記中止
〕
黒田英雄
12
○
委員長
(
黒田英雄
君)
速記
を始めて。
一松政二
13
○
一松政二
君 本論に戻りまして、
貿易資金
の
特別会計法
ですが、この前も十分審議されておると思うのでありますが、この
会計
によりますというと、
輸出
した
代金
のいわゆる
司令部
におけるトラスト・フアンドと、それからいわゆる
救済資金
の
ガリオア・フアンド
というものと、今後起
つて來
るところのいわゆる
リボルビング・フアンド
による
輸入
と、又その他にも
輸入
の
特例会計
があるか存じませんが、大体その三つで大凡盡きるのじやないかと思いまするが、これが皆三本にな
つて
全部
收入
に入
つて來
て
しまつて
、そうして
輸出
する
品物
を
買つた代金
にそれが向けられてそうして、その
不足
を
貿易資金
で賄うとい
つた
ような
建前
にな
つて
いるので、これは最も早い期間にこの建て方を、
貿易
は
貿易
だけに
限つて
、そうしてその
費途
を私は明細にして置く必要があるであろうと思うのであります。
講和條
約は今のところ当分
見込
はないにしても、ともかくも
終戰処理費
にいたしましても、
費途
の適否は別問題として、その内訳は
はつきり日本政府
において把握しているのでありまして、いずれ何らかの形で、
ただ
で、全然の
救済資金
として、対償なしに
日本
に與えるということであれば與えるでよし、或いは賠償の一部に充てるとか、何らか條約の場合に締括りはあるものと
考え
られるのであります。
從つてただ連合國
の方から、これだけの
救済費
が
ドル
の
勘定
であ
つた
んだと、これを一定の
換算率
で直せばこれだけになる、これだけはもう
國民
で食
つて
し
まつたん
だというようなことでは、私はその締括りを
國民
に納得せしめる場合に、非常な私は不親切であり、困難があるんであろうと思うのであります。
從つて
この
資金
の建て方を、この
貿易
の
輸出
の方の、
貿易
の
資金
の決済に、それを
目当
に
輸入
されたり、それだけの金で
輸入
されたり、
代金
は
幾ら幾ら
、
從つて
その場合に
換算率
の
相違
によ
つて
、莫大な
金額
が、今日のような
換算率
の建て万であるというと、莫大なそこに損失というか、
爲替
の
差損
が起ると思うのであります。
爲替
の
差損
をいわゆる
ガリオア・フアンド
で賄
つて
おるというような、或いは
計算
の
相違
をこの
貿易資金
で賄
つて
おるというようなことは、年を経れば経る程、又
政府
が変れば変る程、そういう問題は分わにくくるなると思うのであります。まだ
貿易
が始ま
つて
二ケ年そこそこだろうと思うのでありまするから、一日も早くこの
勘定
の建て方を
整理
されて、そうして
爲替換算率
の
差損
が
幾ら
、
救済資金
で持
つて來
た
品物
を
内地
の
公定値格
で賣
つた
場合に、その
手取金
は
幾ら幾ら
であ
つた
。
リボルビング・フアンド
によるものが
幾ら
あ
つた
というふうに、この
向う
の
司令部
における
資金
の分け方に呼應して、これを私は分けなければ絶対に把握できないと思うのであります。中から選れば分るという今のやり方では、丁度
日本
の現在
政府
がや
つて
おる
大福帳式
の
経理
でありまして、これは到底我々の承服すべからざるところであります。例えば、余談になりますが、鉄道や
通信
で
幾ら損
をしたからとい
つて
、
資産勘定
が
幾ら
あるのか、
損益勘定
と
資産勘定
とごつちやにな
つて
お
つて
、その
経理
、経営というものは到底うまく行く筈はないのであります。況んやこの
貿易
みたような最も進歩、という言葉を
使つて
は甚だどうかと思いまするが、まあ明治の初めからいえば、いわゆる最も文明的というか、そうい
つた
ような
方面
の取扱の事柄について、
経理
がかくのごとく不明朗であり、それから
区分
ができていないということであることは、私は非常に残念に思うのであります。で、そうしませんというと、大体金繰りについては
幾ら幾ら
足らんということでありますが、それはネツトの
資産
が
幾ら
で、これで本当に
爲替
の
差損
から
幾ら
であるのか、
公定價格
の建て方が
惡い
ので
幾ら損
をしておるのか、全然検討が付かないのであります。
ただ
整理
をしてこれだけ足らんからとい
つて
計算
をしておる
程度
に留ま
つて
、これを嚴重に、
幾ら幾ら
の
資産
があ
つて
、そうしてどういう
方面
で
幾ら
の損をしたということは、この前からもありましだけれども、その詳細な説明は数字の上では今日まだ現われて來ていないのであります。私はこれは敢て事を好んで、ここでむつかしく議論をしようという
考え
を持
つて
言
つて
おるのではありません。でありますから、一日も早くそういう
整理
を、
区分
をはつきりした
資金
の建て方を要求して、その線に
沿つて
この
会計
を
整理
されるように、特に私は、今日は
長官
以外に、大臣は
見えまんが
、
長官
とそれから
大藏政務次官
もお
見え
にな
つて
おりますから、この点を一日も早く改められるように提案をしたいと思うのであります。
永井幸太郎
14
○
政府委員
(
永井幸太郎
君)
只今
の御注意は大変御尤もなことでありますが、その成
行き
を少し御説明申上げたいと思います。必ずしも杜撰に今まで放伍したわけではないのであります。この
貿易特別資金会計
の始
まり
ました以來、
アメリカ側
においては、
日本
への
輸出品
の
勘定
の分け方が、
向う
でも当初ははつきりしていなか
つた
し、
我我
にもはつきりしていなか
つたの
であ
カりす
が、
ちよ
つと
速記
を止めて頂きたいと思います。
黒田英雄
15
○
委員長
(
黒田英雄
君)
速記
を止めて。 〔
速記中止
〕
黒田英雄
16
○
委員長
(
黒田英雄
君)
速記
を始めて下さい。他に御
質問
がご
ざいませんければ
、
商業委員会
との
連合委員会
はこれを以て終了したことといたして御
異議
ないでしようか。(「
ちよ
つと待
つて
下さい」と呼ぶ者あり)
油井賢太郎
17
○
油井賢太郎
君 もう少し
質問
したいのです。
黒田英雄
18
○
委員長
(
黒田英雄
君) それじや御
質問
があればどうぞ。
油井賢太郎
19
○
油井賢太郎
君
長官
にお尋ねしたいのですが、
LC
が來た場合には、それには全面的に
金融
の途を開くのですか。
永井幸太郎
20
○
政府委員
(
永井幸太郎
君) 無論
契約
が出來たときに
貿易手形
を渡しますから、
LC
が参りましたならば、無論或る場合には
貿易手形
が
契約金額
の八割ぐらいしか出さん場合もありますが、
全額民間銀行
においても喜んで出すわけであります。
油井賢太郎
21
○
油井賢太郎
君 そこでその
契約
が完全に履行されなか
つた
場合、つ
まり
政府
の
責任
において履行されなか
つた
ような場合が起らない限りでもないと思うのです。例えば
原料品
の配給が機構の
関係
で以て遅れた、或いは
制度
の
関係
で円滑に行かなか
つた
といつだような場合に、その
契約
がキヤンセルにな
つて
、
LC
が
向う
でキヤンセルしてしま
つた
場合もでき得ると思います。そういう場合はどういうような御処置をおとりになるのですか。
永井幸太郎
22
○
政府委員
(
永井幸太郎
君) 今おつしやいましたような
政府
の
責任
で
政府
が
割当
をした
原材料
が期日
通り
渡らなか
つた
、或いは全く渡らなか
つた
というような場合に、
契約不履行
によ
つて
生ずる損害は
契約者
、
業者
には追求せんつもりでおります。
一松政二
23
○
一松政二
君
輸出貿易
の
爲替
というか、
換算率
の決め方は、大体こちらの
値段
と
向う
の
値段
との見合いで千差万別に決められておるのでありますが、
内地
に
輸入
して来るやつのですね、この
爲替
の
換算率
もこれは
業者
は殆んど與からずに、
政府
と
司令部
で恐らく決めておるのだろうと私は思いますが、それは一にその当時の
公定價格
、或いは
公定價格
のないものはまあ
物價廳
と相談されるかどうか知りませんが、その
内地
の
販賣値段
によ
つて
、自動的に決まるような恰好をと
つて
おるのであるか、その点を
一つ
伺
つて
置きたい。
永井幸太郎
24
○
政府委員
(
永井幸太郎
君)
輸入品
は
レート
を決めるというふうでありませんで、
ドル
の買値と拂渡します
公定値段
と、
小麦
ならばその
生産者價格
、その他
原料品
も殆んど
生産者價格
で
拂下げ
ております。その辺との比較だけをそこへ現わしております。それから
綿花
のごとく
原料
を
輸入
してそのまま
輸出
するというものに対しては、
輸出原料
にな
つた分
に対しては別の原價を付けるものと思いますが、
内地
に放出します
原料綿花
は、
内地
の綿糸の
マル公
から
加工費
を引いだものを
原料代
といたしておりますので、その
レート
を出しましたのは余り意義がないことになりでおります。
黒田英雄
25
○
委員長
(
黒田英雄
君) 他に御
質問
がご
ざいませんければ
、
財政
及び
金融
・
商業連合委員会
はこれを以て終ることといたして御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
黒田英雄
26
○
委員長
(
黒田英雄
君) 御
異議
ないと
認め
ます。それでは
連合委員会
はこれで終ります。つきましては……
ちよ
つと、私の申上げたのは少しはつきりしませんでしたが、
貿易資金特別会計法
の一部を改正する
法律案
についての
連合委員会
はこれで終了しました。 午後二時五十五分散会
出席者
は左の
通り
。
財政
及び
金融委員
委員長
黒田
英雄
君
理事
波多野 鼎君 伊藤
保平
君
委員
玉屋 喜章君
西川甚五郎
君 松嶋 喜作君 山田 佐一君 石川 準吉君 木内 四郎君
田口政五郎
君 星 一君
小林米三郎
君
小宮山常吉
君
高橋龍太郎
君 栗山 良夫君
商業委員
委員長
一松
政二
君
理事
鎌田 逸郎君
委員
大野木秀次郎
君 黒川 武雄君 中川 幸平君
油井賢太郎
君 島津 忠彦君
高瀬荘太郎
君
政府委員
大藏政務次官
森下 政一君
貿易廳長官
永井幸太郎
君
大藏事務官
(
証券局設立準
備委員長
) 阪田 純雄君