○
谷口弥三郎君
只今の分娩によりまして、
母体の
健康度を著しく低下するというのは、これは
医師のみでやるようにする方が、
運用上非常にいいと思いますのでございますけれども、余り
医師一人にそこまでやらせるようにするというと、
人工流産というものを余り
廣範囲にやり過ぎるようなふうの虞れがあるというのを懸念いたしまして、この程度ぐらいは、やはり外の
医師の
同意を経た後にやるということぐらいの制限を加えて置いた方がよくはないかというのが
趣旨であるのであります。それから第二の
暴行若しくは
脅迫によ
つて姦淫されて妊娠したといいます場合は、これは無論
医者が一人でや
つた方が本人に対しては非常に都合がいいと思いますけれども、実際に仮に姦淫されたかどうかということを、
医者がそれまでもずつと調べるとか、或いは実際にそれを
承認するとかいうようなことは、なかなかできにくいと思いますので、まあ
民生委員が、とにかくそういう場合にも携わ
つて貰つた方が、安心して
手術ができやせんかというふうな
關係で、それで
民生委員の
意見を添えて、支部の
民生委員会にまで掛ける。要は余りにひどく
堕胎手術というのをやり過ぎてはならんというふうの点から、全程ここは
狹めて、余り激しくやらさぬという点からこの案は書いてあります。