運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1948-05-04 第2回国会 参議院 決算委員会 第10号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年五月四日(火曜日)
—————————————
本日の会議に付した事件 ○
昭和
二十一
年度
歳入歳出総決算
(内 閣
提出
) ○
昭和
二十一
年度
特別会計歳入歳出決
算(
内閣提出
) ○
特殊財産資金歳入歳出決算
(
内閣提
出)
—————————————
午後一時四十二分開会
下條康麿
1
○
委員長
(
下條康麿
君)
只今
より
決算委員会
を開きます。
昭和
二十一
年度
歳入歳出総決算
並びに
特別会計歳入歳出決算
、
昭和
十八年三月より
昭和
二十二年三月に至るまで
特殊財産資金歳入歳出決算
、これを議題といたします。先ず
政府
から
決算
に関する
説明
を伺いたいと思います。
荒木萬壽夫
2
○
政府委員
(
荒木萬壽夫
君)
大臣
が拠らない
要件
のため
出席
できませんから、私から御
説明申
上げます。
昭和
二十一
年度
歳入歳出総決算
及び同
特別会計歳入歳出決算
並びに
特殊財産資金特別会計歳入歳出決算
を、
会計検査院
の
檢査報告
と共に
國会
に
提出
いたしましたので、その大要を御
説明申
上げます。 総
決算
に計上いたしました
歳入
の
決算額
は、
経営部
三百二十三億四千五百十七万余円、
臨時部
八百六十五億五千三百八十九万余円、
合計
千百八十八億九千九百七万余円でありまして、これに対して
歳出
の
決算額
は、
経営部
百十二億二千五百六十七万余円、
臨時部
千三十九億八千百三十四万余円、
合計
千百五十二億七百二万余円でありますから、
歳入歳出差引
三十六億九千二百四万余円の
剰余
を生ずる
計算
であります。然るにこの
剰余金額
中には、
昭和
二十二
年度
に
繰越
しました
歳出
の財源に充てなければならない
部分
が十九億五千五百二十九万余円ありますので、これを
差引
きますと、結局
昭和
二十一
年度
一般会計
の純
剰余金
は十七億三千六百七十五万余円と相成ります。 以上申上げました
昭和
二十一
年度
の
決算額
を同
年度
の
予算額
と比べますと、
歳入
におきましては、
経営部
で三十三億百八十四万余円を増加いたしましたが、
臨時部
で三十四億八千九百八十七万余円を減少いたしましたので、
差引
一億八千八百三万余円を
予算額
に比べて減少し、
歳出
におきましては、
経営部
で三億四千四百四十九万余円、
臨時部
で三十五億三千五百五十八万余円、
合計
三十八億八千八万余円を
予算額
に比べて減少している次第であります。 次に
昭和
二十一
年度
の、
歳出予算額
は千百九十億八千七百十万余円でありますが、
予算決定
後におきまして
昭和
二十
年度
予算残額
を
昭和
二十一
年度
に
繰越
しましたため、二億六千九百五十一万余円を増加しましたので、
歳出予算
現額は千百九十三億五千六百六十二万余円となる
計算
であります。右の内
支出済
となりました
金額
は、前に申上げました
通り
千百五十二億七百二万余円でありまして、
昭和
二十二
年度
に
繰越
しました
金額
は十九億六千九十七万余円でありますから、これらの
金額
を
差引
き
昭和
二十一
年度
歳出予算
の不用となりました
金額
は、二十一億八千八百六十二万余田となる
計算
であります。 次に
昭和
二十一
年度
一般会計
においての
國庫予備金
の
予算額
は、第一
予備金
二億円、第二
予備金
四億七千万円、
合計
六億七千万円でありますが、これを
支出
しました
金額
は、第一
予備金
一億七千八百七十九万余円、第二
予備金
四億五千七百九十四万余円、
合計
六億三千六百七十四万余円でありまして、結局
差引國庫予備金
の
支出残額
は三千三百二十五万余円となります。尚
昭和
二十一
年度
一般会計
においての
経済安定費
の
予算額
は六十五億四千万円でありますが、これを
支出
しました
金額
は六十五億千九百六十五万余円でありまして、結局
差引経済安定費
の
支出残額
は二千三十四万余円となる
計算
であります。右の
國庫予備金
及び
経済安定費
の
支出
でありますが、第二
予備金
は第九十二
帝國議会
の
事後承諾
を経ており、第一、
予備金
及び
経済安定費
につきましては本
國会
に
提出
中でございます。以上
昭和
二十一
年度
決算
に関しまして、極めて
概略申
を上げたのでありますが、その詳細は
決算書類
によ
つて
御
了承
を願いまして、更に御不審の点がありますれば、御
説明申
上げたいと存じます。何とぞ十分御
審議
の程お願い申上げます。
下條康麿
3
○
委員長
(
下條康麿
君) 次に右の
決算
に対して、
会計檢査院長
から
檢査報告
に対する御
説明
を承わりたいと思います。
佐藤基
4
○
会計檢査院長
(
佐藤基
君)
昭和
二十一
年度
歳入歳出決算検査報告
につきまして
概要
を御
説明
いたします。 この
論檢査報告
は、昨年五月改正されました
会計檢査院法
の規定によ
つて
作成したものでありまして、從來の
檢査報告
と異り、
歳入歳出決算
及び國の
財産
に関する
事項
の外に、
出納職員
の
金錢又
は
物品
の亡失、難損に対する
弁償責任
の檢定、
主務官應
に対する
改善意見
の表示、
会計事務職員
の
職務
上の
犯罪
につき、
檢察廳
に通告いたしました
事項
、及び
会計檢査院
が
檢査
を行な
つて
おりますところの
政府出資團体等
に関する
檢査事項
が記述してあります。又
会計檢査院法
では、常時に
檢査
をしなければならないことにな
つて
おりますから、
昭和
二十二
年度
に属する
事項
につきましても特に記述したものがございます。
只今政府当局
から御
説明
のありました
通り
、
昭和
二十一
年度
の総
決算
は、
歳入
千百八十八億九千九百余一万円、
歳出
千百五十二億七百余万円、又各
特別会計
の
決算額合計
は、
歳入
千一九百七億七千八百余万円、
歳出
千七百八十二億五百余万円でありまして、この
一般
特別両
会計
の
決算額
を総計いたしますと、
歳入
三千九十六億七千七百余万円、
歳出
二千九百三十四億千二百余万円となりますが、この中各
会計
間の
重複額
や、
國債整理基金特別会計
における
食糧証券
の借
換償還額
などを控除して、
歳入歳出
の純
計額
を概算いたしますと、
歳入
千七百六億円、
歳出
千六百四十八億円となります。以上申上げました
一般
、特別両
会計
の
決算額
の中、
会計檢査院
において、まだ
檢査
が済んでいないもの、即ち未
確認
といたしました
金額
が、
一般会計
におきましては、
歳入
において五億六百余万円、
歳出
において二百六十八億千九百余万円、又
特別会計
におきましては、
歳入
において十七億六千四百余万円、
歳出
において六億千九百余万円でありまして、未
確認額
は
一般
特別両
会計
の
歳入歳出
を通じて、総計二百九十七億八百余万円に上ります。これらの未
確認
といたしました
金額
は、本院への
証明書類
がまだ
提出
されていないもの、又は本院の
質問
に対する
答弁
がまだ来ていないものがありますのと、本院で両
調査
中のものがあるためでありまして、その款項の
金額
は、
檢査報告書
の
附表
第一及び第二に掲げてございます。この未
確認金額
は昨
年度
の五億八千八百余万円に比べて著しく増加いたしておるばかりでなく、既往においても未だ曾てない程の
巨額
に上
つて
おる次第でありまして、甚だ遺憾とするところであります。これは主として
終戰処理費
におきまして、
概算拂
の
精算遅延
のものがあるため、本院において両
調査
せねばならんものが極めて
多額
に上りますのと、
租税
その他のもので
証明未済
のものがあるためであります。 次に
会計檢査院
は、
歳入徴収官
、
支出官
などの証明するものを
検査
いたしますと共に、他方これと
日本銀行
における
現金
の出し入れの事実とが符合するかどうかをも
檢査
いたしておりますが
検査
の結果、
一般会計
におきましては、
歳入
において、
日本銀行証明額
の方が六千余万円多く
なつ
おり、又
特別会計
における主なる不符合といたしましては、
財産税等收入金特別会計歳入
において二千四百余万円、
通信事業
、
特別会計歳入
において二億百余万円だけ、それぞれ
日本銀行証明額
の方が少くな
つて
おります。 次に
会計檢査
の結果、
会計経理
上違法又は不当と認めた
事項
、即ち批難いたしました
事項
について申上げますと、
法令
若しくは
予算
に違反すると認めた
事項
三十四件、その他
措置当
を得ないと認めた
事項
四十三件、
職員
の
犯罪
によ
つて國
に損害を與えた
事項
七件、違法又は不当の
事項
で本院の
注意
により是正させた
事項
九十一件、計百七十五件でありまして、前
年度
の三十四件に比較して著しく増加しておりますことは、誠に遺憾に堪えないところであります。これら百七十五件の
批難事項
につきましては、お
手許
にございます
檢査報告書
に詳しく記述してありますが、次にこれらの
事項
を総合してその
概要
を申上げます。 第一に
歳入
についてでありますが、
昭和
二十一
年度
の
収入未済額
は、
一般
、特別両
会計
を通じますと、実に百八十六億八千三百余万円に達しております。この大
部分
は
租税
でありまして、
一般会計
の分、九十九億八千四百余万円、
財産税専攻入金特別会計
の分、五十七億千六百余万円で、総額百五十七億余万円の
巨額
に上
つて
おりまして、その調定
済額
に対する割合は約二五%で、前
年度
の八%に比較して著しく増加しております。又、
特殊物件收入
、
返納金
、
物品拂品下代等
においても
多額
の收入
未済
があり、尚この他に收入すべきもので、まだ納入の告知さえしていないものが、相当
多額
に上るものと認められます、又
徴收
上の取扱の過誤によりまして、
租税
、
價格差益納付金等
について
徴収不足
を生ぜしめたものなどが多数に上り、この
檢査報告
に掲載したものだけでも六十九件、九百八十余万円に達しておりまして、國の財政の現況に鑑みますと、
改善
の要、緊切なものがあると認められます。 次に
特殊物件
について申上げます。
特殊物件
には、國が
連合軍
から正式に返還を受けた旧
陸海軍
の
軍需品
、即ち
狭義
の
特殊物件
と
廃兵器
の類の外に、終戦直後、旧
陸海軍
がその保有する資材、
物資
を緊急に
関係官職
又は
公共團体
などに引き渡したもの、即ちいわゆる
放出物件
とがありまして、これらの三者を包括して
廣義
の
特殊物件
と称しております。
狭義
の
特殊物件
につきましては、その
処分
は
原則
として有償でありまして、
無償処分
ができますのは、
生活必需品
などを生活困難な者などに交付する場合に限られておりますにも拘わらず、
地方公共團体
などに
無償
で交付しておる事例が少くないのであります。又その賣拂價格は
原則
として賣拂の時の
公定價格
によ
つて
おりますが、
鉄鋼類等
の原材料につきましては、特に
終戰時
の
公定價格
で各
統制機関
に賣拂
つて
おりまして、
統制機関
が他に賣渡の際に生じた差益の一部で、約八億円の價格安定
資金
を設定させておりますのは、その
措置当
を得ないものであります。又
廃兵器
のごときは、その
数量價格
も決定しないまま、一
民間團体
である
平気処理委員会
に一括して賣拂契約をしておるような状況で、その
措置当
を得ないものがあります。
放出物件
につきましては都道府縣又は市町村で収納したその
処分代金
は、その
処理
に要した直接費及び
間接費
を
差引
きまして、
残額
は國の
歳入
に納付する取扱いでありますが、
地方應
ではその徴収した
代金
で
國庫
に納付すべきものを勝手に
手許
に保管しておるもの、又は
処分代金
で
取立未済
のもめが、いずれも相当
多額
に上
つて
おります。又直接費として計上した
金額
の中には、或はこれを
寄附金
に、又は
職員
に対する
慰労金
に使用したものなど、適当でないものが七件あります。 次に
歳出
については、第一に内務、
大藏
、
厚生
、農林、
運輸
、
逓信
の
各省
におきまして、
國会
の議決いたしました
予算
の目的以外に
経費
を使用したり、又は他の費目から
予算
を流用いたしまして、
職員
の
官舎等
を購入したり、
手当等
の名目で
給與
の増加を図つたり、或いは
職員給食用
の
食糧増産
のために
多額
の
経費
を使用しておるものなど、
予算
の
使用当
を得ないものが七件ございます。これらの中には
事情
の諒とすべきものもございますから、そういう類のものは
予算
に計上して実施すべきものと認められます。 第二に
大藏
、司法、文部、
厚生
、商工、
運輸
、
逓信
の
各省
におきまして、
工事
の施行又は
物件
の購入に当
つて
、
年度
内に
完成
又は納入していないのに、
完成
又は納入したものとして、事実を作爲して
経費
を支拂つたものなど、
措置公明
を欠いておるものが十三件ございます。このように
経済
の
年度区分
を紊つたものは、前
年度
の
検査報告
にも多数揚げられてありますが、これは一つには
予算
の
繰越
について、その
承認手続
が嚴重に過ぎることによるものと認められますから、
繰越
の
承認
に当
つて
は、考慮の余地があると認められます。 第三に
補助費
について申上げます。
補助費
の二十一
年度
支出額
は、
一般
、特別両
会計
を通じまして、二百四十億九千七百余万円に達しておりますが、その
使用実績
を見ますと、種々不当の
事項
がございます。先ず專賣局で交付した
自給製塩
の
補助金
につきましては、
補助條件
に適合しないものに対し、これを交付したもの又は
補助
の基本となる
設備費
の査定について当を得ないものが数件ございます。尚
自給製塩
の
補助金
につきましては、更に
檢査
を要するものが相当ありますので、目下その
調査
を続行中であります。又
農林省等
における各種の
補助金
につきましては、
事業実施
の
程度
を考慮せずに、過大な
補助金
を交付しましたため、交付を受けた
團体
において、翌
年度
にな
つて
もその大
部分
を使用しないで保有しておるものが三件、一億八千四百余万円あるなど、
措置当
を得ないものがあります。 第四に
終戰処理費
について申上げます。
終戰処理費
の二十一
年度
支出額
は三百七十九億二千九百余万円に上
つて
おりますが、内、大
部分
を占めております
工事費
及び
物件調律費
は、
概算拂
によ
つて
支拂われておるものが多いのでありますが、その
精算
は若しく遅延しており、又本院に
提出
すべき
証拠書類
を亡失したものがあるなど、
措置当
を得ないものが多く、前に申述べました
通り
、大
部分
は本院において尚
調査
中であります。このように
終戰処理費
の
経理
につきましては、
改善
の要切なるものがあると認めております。 次に國の
財産
に関する
事項
について一言いたします。
物品
の
済理
につきましては、
從來現金
に比して軽視された傾きがおりまして、
物品出納簿
の
記帳整理
も十分でなく、
帳簿外
の
物品
を保有しておるものがあるなど、
措置当
を欠くものが少くないのでありまして、
物品
の
経理
は今後特に
注意
を拂う要があると認められます。又土地、
建物等
、いわゆる
國有財産
として整理してあるものの
管理等
についでも、妥当を欠くと認められるものが数件あります。尚
会計檢査院
が、
会計檢査院法
、その他の
法律品
によりまして、
会計
の
檢査
を行な
つて
おります
團体
について、
檢査
の結果、
措置当
を得ないと認めましたものは、
庶民金庫
及び
日本蚕糸統制株式会社
に対するもの二件であります。又
出納職員
が
現金
及び
物品
を亡失しました事実に対して、二十三年二月末日までに百一件、二百余万円に対し、その
弁償責任
の有無をいたしました。更に
会計事務職員
に
職務
上の
犯罪
があると認め、
檢察廳
に通告した
事項
が二件、
法令
、制度又は行政に関して
主務官應
に
改善意見
を表示した
事項
が四件ございます。 以上申述べました
事項
の具体的な事案につきましては、この
檢査報告
によ
つて
御
了承
願いたいと存じます。以上を
以つて
御
説明
を終ります。
下條康麿
5
○
委員長
(
下條康麿
君)
只今
の御
説明
に対して御
質問
がありますれば、どうぞこの際願います。
小川友三
6
○
小川友三
君
大藏省
の方がおいでですから、お伺いしますが、
只今
の御
報告
によりますと、
大藏省関係
の違法と認めたる
事項
に対する御
答弁
だと思
つて
おりますが、それで
大藏省所管
の五件のことについてお伺い申上げます。被服が十一万五千三十点、今の時價に直しますると、約一億円前後のものでありまするが、これも
無償
で譲渡しておる。どこへ
無償
で譲渡したのであるか、
明権
に御
答弁
を願うと同時に、こうした十一万五千点という厖大なるところの
物資
に対しまして、今後どういう
工合
に
國家
の負担を軽くするという
措置
を具体的に持
つて
おちかどうかということもお伺い申上げます。それから違法と認めた
事項
で、
防寒用
の長靴を四千足、これも
無償
で放出しておるが、
大藏省
はそれをどういう
工合
に
措置
をするかということをお伺い申上げます。又第三項にトラック十六台を
無償
で放出しておるのであります。こういう点につきまして具体的に
大藏当局
の御
答弁
をお願い申上げます。又納税の点につきましてお伺い申上げます。二十
年度
において、八億六千二百五十万円の収納未
決済額
かありますが、これは
税金
の建前から優先的にこれを
差押え
はできるけれども、
差押え
をしても物がない場合は、これは切り捨てて行くのかどうかということを御
説明
を願います。二十一
年度
だおきまして九十九億八千四百余万円の
牧納米決済額
はどう
処分
をするのか。二十二
年度
の未
決済額
百十三億の
税金
はどうするのかということにつきまして、明確なる御
答弁
をお願いを申上げます。それから
通行税
の問題に対しまして、
大藏当局
は六ケ月以上の長期間に且
つて
、
通行税
を回収していないという、この
会計検査院
の
報告
に対しまして、どういう
措置
をお採りになるのか、この点につきまして、取敢ず御
答弁
をお願いいたします。
荒木萬壽夫
7
○
政府委員
(
荒木萬壽夫
君) この席で即答申上げ得ないのは甚だ恐縮に存じますが、具体的の
資料
を持
つて
來ておりませんので、いずれ取調べましてお答えをすることにお許しを願いたいと思います。
小川友三
8
○
小川友三
君 少くとも
政府委員
として御
臨席
を願う以上は、こうした極めて違法であるところの
行爲
に対しまして、
資料
を所持せられないで御
臨席
を願うことは、本員の最も遺憾とするところであります。
山下義信
9
○
山下義信
君 いつも
会計検査院
の指摘せられました種々の
批難事項
につきましては、
政府
から
説明書
が出ておるのが通例ではないかと存じておりますが、今回
決算書
の方の
報告書
は出ておりますが、
会計檢査院
の
批難事項
に対する
政府側
の
説明書
がまだ出ていないようであります。これはお出しになるお考えがあるかどうか、その辺はどういうふうにな
つて
おりますでしようか。
檢査院
の方に
伺つて
もよろしゆうざいますし、又
大藏省
のお方が、
政府側
の方のそういう御
準備
がお分りでございましたならばその辺の
事情
がどうでありますか、御
説明
が願いたいと存じます。尚この機会に私は
大藏省
の
政府委員
に申上げて、
政府側
にお傳えを願いたいと思うのであります。
從來決算
に関しましては、これは前の
國会
でも、私共
決算委員
の者が当時の
政府当局者
に申したのでございますが、ややもいたしますると、
予算
などに比べまして軽視する
傾向
があります。これは決して軽視すべきものではなくいたしまして、非常に重要視しなければなない。申すまでもなく新憲法の
実施以來
、
会計
に関する諸法規が非常に重大現せられて、改正せられておるのでありまして、これは是非重要視しなければならぬということを申したのであります。言うまでもなく
会計
に関しまする
報告
は、
内閣
が
責任
を持ちまして
國会
に
提出
をいたしますることなんでありますので、格式張
つて
申しますれば、
総理
が
出席
をいたしまして
報告
をいたしてもよろしいわけのものであると考えます。八千万の
國民
の前に申述べます
決算
の
報告
でございます。余程重大にいたさなければなりません。本日は
政府
を代表して
大藏大臣
がこれらの
事務
の
所掌大臣
として御
説明
になるわけございまするが、他に御用件がありまして御
出席
ができない。甚だ遺憾に存じますが、衆議院などにおきましても、これは余計なお節介ではございまするが、
決算
に関しまする議案の御
提出
のときには、殊に厳粛に遊ばじまして、でき得れば
総理
、いうまでもなく
大藏大臣
が御
出席
になり、又
大藏省
の
所管
の局長なども
出席
をいたしまして、十分これは
國民
に
報告
するという意義をもちまして厳重に願いたい、こう思うのであります。 本日はいろいろと御
準備
の御
答弁
もないようでありまするので、私共御
説明
を承わつたという
程度
にいたしまして、本日はこの
程度
で御
散会
を願いたいと存じますが、
只今
の
批難事項
に対しまする
政府側
の御
説明書
の
資料
が出るものか出ないものかという点に関しまして、御
答弁
を願いたいと存じます。
荒木萬壽夫
10
○
政府委員
(
荒木萬壽夫
君)
只今
とかく
予算
を重要税して、
決算
を軽視する
傾向
がなきやという
意味
においての御忠言を、頂いたのでありますが、私も常識といたしましてでも、
予算
も
決算
も、共に
國会
を通じまして、
國民
の前にその使途を明かにする
責任
が
政府側
にあると存じます。從いまして、御指摘の
通り
、
所管大臣
は当然に御
出席
申上げまして、御
説明申
上
ぐる筋合
と心得るのでございますが、初め私が代りまして御
説明申
上げる
意味
において、お断りを申上げたわけでありまするが、拠ろない
要件
のために、私が代
つて
出席
いたしまして、御
説明
を申上げたような次第でありまして、その辺のところは
事情
御賢察を頂きまして、御
了承
を賜わりたいと存ずる次第でございます。尚
政府
の
弁明書
は当然出すべきものと心得しますが、まだ
提出
いたしていませんといたしますれば、取急ぎ
提出
するごとにいたしたいと存じます。以上簡單ございますが、お答え申上げます。
下條康麿
11
○
委員長
(
下條康麿
君) その
弁明書
はいつ出ましようか。
佐藤一郎
12
○
政府委員
(
佐藤一郎
君) 私が代
つて
お答え申上げます。
只今
実は
弁明書
を、便宜のため例年の
如く印刷
に付しておりまして、御承知のような
事情
もございまして、
長野縣
の
工場等
にも送らなければなりません。大変時間が延び延びにな
つて
申わけないと思
つて
おりますが、大体今週中に
印刷
ができるということに、今
印刷局
の方と打合せが済んでおります。大体そんなところでございます。
山下義信
13
○
山下義信
君
審議
の都合で本日はこの
程度
で御
散会
になりますようお願いいたします。
下條康麿
14
○
委員長
(
下條康麿
君) それではまだ
政府
の方におきまして、
檢査報告
に対する
弁明書
もできておりませんので、その
提出
を待ちまして、改めて
審議
することにいたしまして、本日はこの
程度
で
散会
いたします。 午後二時十七分
散会
出席者
は左の
通り
。
委員長
下條
康麿
君 理事 西山 龜七君
山下
義信
君
委員
田中 利勝君
吉川末次郎
君 北村 一男君 中川 幸平君
平野善治郎
君 小野 哲君
伊達源一郎
君 千田 正君
小川
友三
君 西田 天香君 兼岩 傳一君
政府委員
大藏政務次官
荒木萬壽夫
君
大藏事務官
(
主計局司計
課長
)
佐藤
一郎
君
—————————————
会計檢査院院長
佐藤
基君
会計檢査院
(
事務総長
)
東谷傳次郎
君
説明員
会計檢査院総長
官房総務課長
小峰
保榮
君