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1948-07-03 第2回国会 参議院 議院運営委員会 第61号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年七月三日(土曜日)   —————————————   本日の会議に付した事件文化委員長申入れに関する件 ○七月一日の文教委員会における傍聽  人の言動に関する件 ○國会法の一部を改正する法律案   —————————————    午後二時三十七分開会
  2. 木内四郎

    委員長木内四郎君) これより委員会開会いたします。先に本委員会において決定されました放送法案の付託に関して、文化委員長より文書による申入れがありましたので、委員部長より朗読いたさせます。
  3. 河野義克

    ○参事(河野義克君) 文化委員長申入れを朗読いたします。「この度貴委員会放送法案通信委員会に付託されたが、この取扱い方は文化委員会として甚だ了解に苦しむところである。第一に参議院規則第七十四條第六項によれば、ラジオ放送に関する事項は文化委員会の所管となつている。しかるに放送に関する法案を他の委員会に付託するならば第六項にあるラジオ放送なる字句はいかに解すべきであるか。第二にこの放送法案における法律の目的及びこの法案提出理由には、放送國民文化の媒体であると明記されているにもかかわらず文化委員会に付託されなかつたのはいかなる理由によるか、第三衆議院ではこの法案文化委員会に付託された、この事実をいかに見られるか。文化委員会は貴委員会の取扱い方に対し以上のような疑問を抱いている。國会法の立前からいえば常任委員会審議の中心をなすものであるのに、以上のようなことでは委員会の運営上問題を残すことになるから常任委員会運営すじみちを立てるために、文化委員会の総意を以て貴委員会申入れる。昭和二十三年七月三日、文化委員長山本勇造運営委員長木内四郎殿。」
  4. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 只今委員部長が朗読いたしました申入れについては、本委員会としてはこれを承つておくこととして、  次に経済統制調査特別委員会設置に関する決議案について本日私が関係方面に参り当委員会意向を傳えておきましたので、ここに御報告申上げたいと思いますが、御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 速記を止めて……。    〔速記中止
  6. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 速記を始めて……。次に先日の文教委員会における傍聽人言動に関してお諮りいたします。
  7. 藤井新一

    藤井新一君 この問題については当の関係者である文教委員会高良とみ君にこの委員会お出で願つて直接話を伺うことにしてはどうですか。
  8. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 只今藤井新一君の御意見に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 木内四郎

    委員長木内四郎君) それでは高良とみ君にお出でを願うこととしてお見えになるまでの間なお御意見のある方にお述べを願います。ちよつと速記をとめて……。    〔速記中止
  10. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 速記を始めて……。それでは高良君がお見えになりましたので、当日の状況について御説明をお願いすることにいたします。
  11. 高良とみ

    委員外議院高良とみ君) 去る六月三十日の文教委員会において、学校教育法及び義務教育費國庫負担法の一部を改正する法律案の修正に関する私の態度について、傍聽人である日本教員組合の人々が脅迫的な言動をなしました。その後同組合の方が議院運営委員長及び文教委員長に対し陳謝の意を表して來られたとのことですが、私の所へも陳謝に來られましたが、その際にも不穏な言動がありましたことは誠に遺憾であります。今後かかる不祥事が繰り返されることがないよう十分の対策を立てて頂きたいと存じます。
  12. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 只今高良とみ君より御説明を伺いましたが、時間の関係もありますので、委員会はこの程度で休憩いたします。    午後三時十六分休憩    ——————————    午後四時二十八分開会
  13. 木内四郎

    委員長木内四郎君) これより委員会を再開いたします。休憩前に引続き文教委員会傍聽人言動に関してお諮りいたします。御意見のある方はお述べを願います。
  14. 梅原眞隆

    梅原眞隆君 國会議員に対して不穏な言動をなすことは、國会の権威に拘わることであるから十分に処置を講ずるべきであると思います。
  15. 竹下豐次

    竹下豐次君 この事件に関しては傍聽人側から陳謝の意を表明しておることでもありますから、これ以上追及しないことにしてはどうでせうか。
  16. 門屋盛一

    門屋盛一君 この度の問題については、事件そのもの解決策よりも、寧ろ今後の院内の秩序維持対策を立てることが必要であります。
  17. 岩間正男

    岩間正男君 私は傍聽人所属日本教員組合関係者として、本件については遺憾に存じております。唯々今日の事件の動機の一つとして、重要な法律案会期切迫のため十分に審議の余裕が與えられていなかつたということについては、今後御配慮願いたいと存じます。
  18. 天田勝正

    天田勝正君 この度の事件については傍聽人側に対して、紹介議員及び岩間議員から、当委員会における各委員意向を傳達して注意を促して貰うこととして今後の対策は更に研究することとしては如何でせうか。
  19. 木内四郎

    委員長木内四郎君) それでは本件については、天田君の御意見通り異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 今後の対策については一應文教小委員に於て立案して貰うことにしては如何でせうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 御異議ないものと認めます。  次に國会法の改正についてお諮りいたします。御意見のある方はお述べを願います。ちよつと速記を止めて……。    〔速記中止
  22. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 速記を始めて……。それでは本件については大体においてまだ各派の意見が纏つていないようでありますから、次の機会に譲りたいと思います。本日の委員会はこれを以て散会いたします。    午後五時三十分散会  出席者は左の通り。    委員長     木内 四郎君    理事            藤井 新一君            河井 彌八君            竹下 豐次君    委員            天田 勝正君            島   清君            淺岡 信夫君            黒川 武雄君            左藤 義詮君            平沼彌太郎君            大隈 信幸君            門屋 盛一君            櫻内 辰郎君            梅原 眞隆君            木下 辰雄君            佐伯卯四郎君            鈴木 憲一君            徳川 宗敬君            佐々木良作君            岩間 正男君            板野 勝次君            堀越 儀郎君   委員外議員            高良 とみ君   事務局側    参     事    (事務次長)  近藤 英明君    参     事    (法制部長)  川上 和吉君    参     事    (委員部長)  河野 義克