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衆議院議員(竹谷源太郎君) 第一点の、この
衆議院議員選挙法の一部を
改正する
法律案の六十七條に一項を加えまして、この
衆議院議員の兼職を禁止せられておること、特にいわゆる
地方公共團体の
公務員の
立候補の問題につきましては、実は
衆議院の方の
委員会においても、いろいろ論議が交わされて、これは賛否両論あつた次第でございます。
只今おつしやられたように、どうもこれは廣く人材が
衆議院議員に
立候補するということに対する
制限にな
つて、面白くないではないかというような
意見もあ
つたのございますが、
泡沫候補を抑制する
意味合と、又もう
一つは
衆議院議員に打
つて出ようという人は、例の國家
公務員法の中にも人事
委員会の特別の規則がある場合には、
公務員は辞めてからでなければ
立候補することができないというような
規定も存置されておる
関係もあり、尚
立候補するためには、背水の陣を布いて辞めてかかる、そうして戰かうことが至当であろうというようなことで、いろいろな
意見賛否がございましたが、多数は兼職を禁止せられておるものは、一應辞めた上で戰かうことがよかろうということに
意見が落ち着いたのでございます。
それから、ラジオの問題は、これは全
國選挙管理委員会が日本
放送協会と協議をいたしまして、そして
放送の計画を立てるのであります。
從つて條件のよい所は、即ち一
府縣に
一つずつのローカルの
放送局があるような所は、それぞれ一
議員候補者について三度ぐらいの
放送ができるかと思います。併し東京を中心とする関東地方のごとき、ただ
一つしかない東京の
放送局のような場合には、確か三百五十人ぐらいの
候補者が、去年の
選挙において
放送しなければならないというわけで、ただ一回しか
放送ができなかつたようであります。近畿地方の大阪を中心とする地帶も、さような状況でありますが、
從つて三回以内と
法律に書きましても、三度ではなくて、一度しかできない、或いは二度しかできないという所もあろうかと思いますが、これは、必ず一回以上は
放送するということにいたします。ところが折角その
放送をいたしましても、地勢によ
つてはよく聞えない、或いは停電等で故障が起きたというようなことにつきましては、これはその地帶々々について、全
國選挙管理委員会は、
放送協会とよく協議の場合に、そうした
放送の障害の起きないような
方法で、篤と研究協議をして、計画を
決定するということにな
つておりまするから、御心配のようなことがないように、いつ
選挙があるか分りませんが、
選挙管理委員会としては、
放送局と速かに協議を遂げて、それらの障害を排除してやりたいのであります。そうしてやらなければならん。こういう
趣旨で
衆議院としては、この
放送に関する
法律を
規定した次第であります。併しながらおつしやるようないろいろな障害もございまするので、一律に確定的な法定をすることがむづかしい、
從つて全
國選挙管理委員会は、日本
放送協会と協議をして計画を
決定するということにいたした次第であります。尚その土地によ
つて全然聞えないとかいう問題については、これは私よくそういう技術的のことは承知いたしませんが、できるだけ
放送協会にはそうした地帶にも聞えるような処置を取
つて貰うように、
一つ今後この協議を進めなければならんと思いまするし、尚停電によ
つて、或る
候補者の
放送が聞えなかつたというような場合に、これは一定の予定計画でプログラムがきちんとできておりますから、その聞えなかつた人のために、もう一遍やらせるということができますかどうか、それがその
選挙区が一緒に一遍に停電したのなら別でありますが、半分しか停電しなかつたというような場合には、その半分の人には一度余計
放送が多く行われるというようなことにな
つて、
選挙に対して影響を與えるということになるから、誠にそこはデリケートで、この問題はむつかしいと思います。
放送が全然行われないというような場合には、これはもう一遍何とかしてやらなければならんかと思います。が、これはさような実施の面につきましては、全
國選挙管理委員会は、日本
放送協会と十分協議をして、計画を立てる予定に
法律としてはいたしておる次第でございます。