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1948-06-07 第2回国会 参議院 議院運営委員会 第43号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年六月七日(月曜日)    午前十時三十五分開会   —————————————   本日の会議に付した事件議案撤回承認に関する件 ○昭和二十三年度参議院所管予算に  関する件   —————————————
  2. 木内四郎

    委員長木内四郎君) これより会議を開きます。先ず議案撤回についてお諮りいたします。議事部長
  3. 寺光忠

    参事寺光忠君) 一月の二十七日に家畜用血清類取締法案という議案が本院の先議案として提出せられたのてあります。その後六月四日に内閣から都合により撤回いたしたい、國会法第五十九條によつて議院の承諾を得たいと言つて参りましたので、若しこの議院運営委員会で御異議がなければ、この次の本会議の劈頭にでも撤回の議決を得るようなことにしたいと考えておるのでありますが、その点を……。若し撤回の事情につきまして何か御聽取になることがごさいましたら、農林省の方も見えておりますから……。
  4. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 御質問ありませんか。
  5. 天田勝正

    天田勝正君 一應撤回の理由を聽こうじやないですか。
  6. 齋藤弘義

    説明員齋藤弘義君) 家畜用血清類取締規則というものが前にございまして、それがこの新憲法の公布一年後で失効いたすことになります。それを引続いてやる必要がありましたので、農林省といたしまして新らしい法案を作りまして提出したわけでありますが、その後四月半ば頃になりまして、同じ厚生省で、藥事に関する法律がございますが、それを改正することになりまして、それがG・H・Qの指導の下に行われたのであります。そうして大体家畜に應用する血清類も同じ藥であるから、同じ法律でやるようにというような指導がありまして、今度の新らしい藥事法の中に全部含めてやれ、こういうようなG・H・Qの話がありまして、それで新らしい藥事法が提出されると同時に、こちらの議院に提出されておりました血清類取締法を引つ込めろという、こういうようなG・H・Qの要望でありますので、これを撤回するようにお願いしたのであります。
  7. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 速記を止めて。    〔速記中止
  8. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 速記を始めて。本法案撤回に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 御異議ないものと認めます。事務次長
  10. 近藤英明

    参事近藤英明君) 本年度参議院関係の本予算につきまして一應この際申上げて置きたいと思います。これは本予算要求につきましては、昨年末当委員会におきまして本予算要求の方針について御了解を得ました趣旨に從いまして、その後非常に長期に亘りまして、今日まで話合い関係の筋といたしておりましたのでありますが、その間の経過につきましては、その間途中で暫定予算を提出しました際に、又國会法審議等関係におきまして、随時それに関連いたしました点をこちらで御説明をいたしました点もございますので、そういう点で重複もございますかも知れませんが、ここで一應今日纒ました結果を申上げ、かようなことで正式要求をいたしたいと存じますので、その御了解を得たいと思います。尚今日までかようなふうに取纒めることにつきましては、庶務小委員長とは緊密な連絡をとりまして、その御了解の下に関係方面と折衝を続けました次第でございます。  先ず昨年の予算と違います点は、暫定予算の中にも現れました通り議長交際費、それから委員会食糧費、從來三万円の口と申しますのを、これがいずれも一倍半に相成りました。それから委員会関係経費といたしまして、専門調査員を、一級官専門調査員の外に二級官の専門調査員要求いたしておりましたところ、これが四十名を要求いたしておりましたが、純増という点が非常に困難でありました関係で、三級官の現在の書記を三十六名を四十名にいたしまして、二級官の調査員三十六名を新規に認めて貰うということにいたしまして、二級官の調査員については全然影響はないということになりました。それから法制部、即ち國会法関係といたしまして、法制部の拡充に関する経費といたしまして、法制局長経費部長三名、参事三名、副参事、それから主事主事補用人等経費を見積りまして、これは三十名の純増をいたしまして、合計法制部といたしましては五十人の定員を以て参衆両院共同じ陣容で以て臨むということになりました。それから一般職員の面におきまして衆議院職員に比べまして参議院事務局職員の面が非常に不足であるから、この点を十分に考慮すべし、かような御希望の点を体しまして種々折衝いたしました結果、副参事十五名、主事七十名の増員が大体成立いたしましたような次第でございます。それから尚細かい点に相成りまするが、速記者技能手当といたしまして昨年本委員会の御支援によりまして四十円を四百円にまで増額に相成つておりますが、尚これが非常に不足でございますので、この点要求いたしましたところ七百五十円というところで話合いがつきました次第でございます。それから尚これは先般申上げましてから後に起りました問題でございますが、憲法審議当時の議会の委員会速記録関係方面より飜訳を要求いたされましたので、これに要します経費百万円だけを計上いたすことにいたしました。それから尚裁判官の刑事事件不当処理に関する調査が本委員会で先般御承認になりましたが、これに要します経費月額約二十万円を必要といたしますので、取敢えず三ヶ月分六十万円だけ本予算の中に計上しておるのであります。尚これは今後その継続期間状況によりまして、更にその状況に應じてこれは補正等の場合に計上いたしたいと思います。それから予備経費といたしましては本年度は五百万円を計上いたすことに相成つております。合計いたしますと二億六千三十六万九千円という金額に相成る次第であります。尚本日ここで印刷物にいたしましてお手許へ配付いたそうと存じましたが、かような次第で段々に進んで参りましたため、印刷が今日お手許にお届できず、今日この会に間に合いませんでしたが、本日中にはこの計数を印刷してお手許に御参考のためにお配りいたしたいと思います。
  11. 天田勝正

    天田勝正君 國会法の四十三條によれば、「常任委員会には、少くとも二人の國会議員でない専門の知識を有する職員」、こういう規定があるのですが、それを今のお話だと、今までは一級官相当の者がなつた、今度はさようなものは全部二級官というふうにお聞きしたが、そういう向で予算を組んだと、こういうお話ですか。
  12. 近藤英明

    参事近藤英明君) これはさような点では、ございませんので、現在の一級官の四十名はそのまま存在しており、その外に新たに二級官の調査員予算要求した次第であります。
  13. 天田勝正

    天田勝正君 要するに一級官、二級官の専門調査員を含めて二名にするという含みで……
  14. 近藤英明

    参事近藤英明君) 現在の一級専門調査員は変更ありません。その上に新たに二名の調査員を増置する次第でございます。
  15. 天田勝正

    天田勝正君 つまり専門調査員の数が両方で二名ということになりますか。要するに今までの二名という規定はそのままにして、更にもう一名、つまり三名という勘定ですか。
  16. 近藤英明

    参事近藤英明君) 今までの二名というのは存在しておつて、その上に二級官が更に一委員会二名程度増員になるという結果でございます。
  17. 天田勝正

    天田勝正君 分りました。それから書記で、過日の委員会で、今度はたしか主事ではなくて、調査主事、そういうことに決定したわけですが、その調査主事の方の増員の点は聞き洩らしたかも知れませんが……。
  18. 近藤英明

    参事近藤英明君) この方は増員に相成つておりません。逆に四十名が三十六名になつております。
  19. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 他に御質問ありませんか。……それでは本日は委員会はこの程度にいたしまして、あとは歳費その他補助員手当等について御懇談いたしたいと思います。委員会はこれを以て閉じます。    午前十時四十六分散会  出席者は左の通り。    委員長     木内 四郎君    理事            藤井 新一君            河井 彌八君            竹下 豐次君    委員            天田 勝正君            松本治一郎君            淺岡 信夫君            黒川 武雄君            左藤 義詮君            大隈 信幸君            櫻内 辰郎君            木下 辰雄君            堀越 儀郎君            岩間 正男君            佐々木良作君   事務局側    参     事    (事務次長)  近藤 英明君    参     事    (法制部長)  川上 和吉君    参     事    (議事部長)  寺光  忠君    参     事    (委員部長)  河野 義克君