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1948-03-19 第2回国会 参議院 議院運営委員会 第19号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年三月十九日(金曜日)    午前十時四十一分開會   —————————————   本日の會議に付した事件 ○議案付託に關する件 ○施政方針演説に對する質問の件 ○國會豫算の件   —————————————
  2. 木内四郎

    委員長木内四郎君) それでは只今より委員會を開きます。先ず議案付託についてお諮りいたします。
  3. 寺光忠

    參事寺光忠君) 三月十五日に中小企業廳設置法案というものが提出になりまして、豫備審査でございますが、この法律中小企業の健全な廢達を圖るために、中小企業廳を新たに商工省の外局として設けようというのであります。長官官房の外に振興局指導局二つを置きまして、今申上げたような目的を達しようというわけでございます。官廳設置法案でありますので、從前こちらでは決算委員會の方に付託せられることに大體決つておりましたが、衆議院の方で商業委員會にこれを付託しておりますので、一應本委員會付託委員會を御決定願いたいと、こういうわけでございます。
  4. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 御質問、御意見はございませんか。
  5. 河井彌八

    河井彌八君 やはり原則從つて決算委員會付託なさつたら如何かと思います。
  6. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 河井委員の御意見に皆さん御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 木内四郎

    委員長木内四郎君) それでは決算委員會付託することに決定いたします。  次に芦田總理大臣が明二十日に施政演説をする豫定になつておるそうでございますが、それに對する質問について各派割當、或いは時間その他についてお諮りいたしたいと思います。
  8. 小林次郎

    事務總長小林次郎君) 衆議院の模様を聞きましたところが、明日は演説を聽き離しであつて、明日は質疑には入らんそうであります。從つて何人やるかというようなことも今のところはまだ決つておりません。今日若しくは明日の交渉會で決めたいというお話でございました。こちらとしてはどうなさいますか。第一囘、第二囘の例によれば、第一囘は十二人、それから第二囘は十三人、各三十分ずつ各派割當てまして、緑風會が五人、民主黨社會黨自由黨が二人ずつ、無所属懇談會が一名、それから第一囘のときは、五人のうちの一人を共産黨緑風會から讓つた。第二囘には、緑風會から讓られなかつたためにもう一人殖やして十三人にしました。大體そういうようなことであります。
  9. 藤井新一

    藤井新一君 社會黨は昨日懇談的に話をしたのですが、社會黨意見とか動議というのでなくて申上げたいと思うのですが、この際與黨としては、質問者は一人でよかろう、そんなに澤山の人が質問する必要はないのだから大體一人で濟ましてはどうだろうかというような申合せをいたしました。社會黨はこういう空氣ですが、他の派はどうか知りませんが、同じことを何人もやつて見たつてどうということはないのだから、各派共一人ということにして、一人で黨を代表して行くというようなことにしてはどうかと思つております。
  10. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 外に御意見ありませんか。
  11. 木下辰雄

    木下辰雄君 今の御發言は緑風會も一人ですか。
  12. 藤井新一

    藤井新一君 そういう私の意向ですが……。
  13. 鈴木憲一

    鈴木憲一君 今ここで決めてしまう必要もないかと思うのです。今少し延ばしたらどうかと思います。明日あたり、そうすれば今少し議員も揃つて來るのではないかと思います。
  14. 河井彌八

    河井彌八君 私は大體先例通りにやつたらどうかと思います。そうして各黨の御都合によつて、今社會黨藤井さんの述べられたようなふうな決定をされた所はそういうふうになすつたらどうであろうかとこう考えます。そうして割當時間は、一人三十分という基準は守つて行かれたらどうであろうかとこう考えます。
  15. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 外に御意見ありませんか。
  16. 河井彌八

    河井彌八君 若し藤井さんの言うようなことをここで決めるとなれば、今鈴木委員の言われた通り、各黨各派歸つてやはりそれは協議しなければならんと思います。併し大體先例通りということにすれば、私の申したような意見のようになつて、ここでお決めになつて差支えないとこう考えます。
  17. 藤井新一

    藤井新一君 社會黨は昨日は懇談的にこれをやつたのであつて決定的なものではないのですが、一應この問題はここで決定せずして、各派に持歸つて相談した後にもう一度協議することにしては如何でしよう。というのは、最近議員が登院しておる者が少いものですから、定足數を缺いで議員総會ができないのです。そのために決定が遅れて行くことになるのですが、取敢えず本日はこの問題は決定せずに、明日まで延ばして頂きたい。
  18. 木内四郎

    委員長木内四郎君) ちよつと速記を止めて……。    〔速記中止
  19. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 速記を始めて……。それでは總理大臣に對する質問各派に對する割當緑風會五民主黨社會黨民主自由黨各二名無所属懇談會一名共産黨一名とし、一人の發言時間は三十分ということにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 御異議ないものと認めます。それから質問を始める日ですが、明日は演説を聽きつ放しにしまして、月曜からということにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 御異議ないものと認めます。  それから次に二十三年度の四月分の國會關係豫算要求についてお諮りいたしたいと思います。先ず庶務小委員長藤井委員から御報告願いたいと思います。
  22. 藤井新一

    藤井新一君 申し上げることが大變多いですから原稿を讀み上げます。  昭和二十三年度暫定豫算編成につきましては、政府においてその要領について、去る三月十一日閣議決定を行い、國會經費についても同調せられたい旨の要請がありましたので、右閣議決定趣旨に從い暫定豫算編成して、新年度の四月分を賄うことにいたしました。内容の御説明を申上げます。  前に暫定豫算編成要領閣議決定の中、直接當院に関係ある部分の要旨を申上げますと、昭和二十三年度豫算は諸般の情勢上本年度内編成成立することは困難と認められる。よつてこの際財政法第三十條の規定によつて差富昭和二十三年度四月分について暫定豫算編成する。右暫定豫算編成當つては、今後決定を要する本豫算編成に支障を來さないよう措置するとともに、歳入歳出の均衡を圖る趣旨の下に、  一、新規の計畫にかかるものは原則として計上しない。  二、従來からの繼續にかかるものについては、その後における情勢の推移、昭和二十二年度における實行状況等を再檢討し、最小限度の額を計上するに止める。  三、經費の積算については現行の物價水準及び新給與水準を基礎とする。こととして概ね次の方針による。第一歳出  一、人件費   (一)、俸給給料については昭和二十二年度既定豫算定員に基ずき積算するものとし、職員新規壇加定員の振替によるの外原則として行わない。   (二)、旅費等については昭和二十三年度所要見込額等を勘案し、當該期間内の所要見込額を計上する。   (三)、物件費      昭和二十三年度所要見込額等を勘案して、當該期間内の所要見込額を計上する。 ということでありますので、參議院經費につきましても右趣旨を尊重して計上した次第であります。從つてこの暫定豫算は二十二年度のまま二十三年度の四月を繼ぐという意味において編成したものであります。  次に暫定豫算説明につきまして、參議院の項から順次概要の説明を申上げますと、歳費はその定額の一ケ月分、即ち議長七千圓、副議長五千圓、議員一人につき三千五百圓によつて計上したものであります。  職員給特給事務總長以下三級の主事書記に至る定員四百二十一人に對する給料の一ヶ月分として、各階の定員に對して二月末の現給平均額により計上したものであります。  給料は囑託員、雇員、傭人の定員三百五人に對する給料の一ケ月分として、それぞれの二月末日の現給平均額によつて計上したものであります。  手當及び給與金議員事務補助員手當議員通信手當議員特別手當速記者勤勉手當速記授業生手當衞視衞視被服手當衞視宿料及び職員以下の勤務地手當等の四月分所要見込額を積算計上したものであります。賃金は年間所要見込額萬圓の一ケ月分を計上いたしました。  交際費は、議長交際手當交際費二つに分れておりますが、いずれも前年度の五割増を一應の年額として、その十二分の一を計上したものであります。旅費は、議員旅費國政調査旅費普通旅費との四月分所要見込額を計上したものであります。消耗品費以下役務費備品費原材料費は細かいものの集積でありまして、四月分所要見込額として計上したものであります。  以上が參議院の項に屬するものでありまして、概算年額八千十八萬餘圓の中、四月分として六百五十四萬圓を計上したものであります。  次に共通費參議院管繕費でございますが、一般事務費は大體參議院の項の分と同様の方針によつて計算し、工事直接の經費、即ち請負費原材料費等は、委員會廳舎第二期工事分九百八十七萬圓議員會館第二期工事分六千四十八萬圓速記者養成所校舎分三百九十萬圓自動車置場の新營費二百二十五萬圓、二十二年度工事補足費として一千七百三十九萬六千圓、二十二年度契約分で二十三年度に支拂を要する工事費一千五百萬圓敷地買收費五十萬圓所要見込年額一億七百餘萬圓の中、四月分所要見込額として一千萬圓を計上したものであります。  次に諸支出金でございますが、この中手當及び給與金補助員擔金、及び交付金給與特別措置費はいずれも職員給與に關するものでありまして、役務費議案類の印刷及び製本費光熱及水料通信費を計上したものであります。而して右は所要見込年額三千五百十四萬餘圓の中、四月分所要見込額として計上したものであります、豫備費は前年度豫算額二百七十萬圓の五割増としまして計算した四百五萬圓の中、四月分所要見込額として、一應三十五萬圓を計上いたしました。  以上が參議院所屬經費昭和二十三年暫定豫算の概略の説明でありますが、前にも申上げましたように、これは二十二年度の現状を延長する程度のものでありますので、經費の不十分の點とか、新規の計畫等に關する經費は、四月において來年度豫算決定の際十分に考慮する豫定でありますから、この暫定豫算につきましては事情を了とせられ御賛成あらんことを特にお願いする次第であります。以上
  23. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 何か御質問なり御意見なりありますか……。私一つ二つ伺いたいのですが、官吏の方の給與が二千九百二十圓ベースということになると、議員の方についても手當ですか、歳費その他において何等かの調整しなければならん問題があるのじやないかと思いますが、その點、そういう經費はどういう見込であるのか、それが第一點です。第二點は、前年度豫算をそのままにして、十二分の一ということになつておるのですけれども、例えば今度赤坂離宮國會が使う、而も向うでは、即時にこれを使うようにということになつております。そうするとそういう經費は、即ち前年度豫算に款月のない經費というものは、一體四月においてどういうふうにして支出されるか。そればどつかに入つておる經費で賄い得るのかどうか。その二點だけお伺いしたいと思います。
  24. 近藤英明

    參事近藤英明君) 議員歳費竝びに手當合計額の問題と、官吏給與との關係こつきましては、國會議員特別手當に關する法律に基きまして一般官吏の最高の給與額なるものに應じて上げ得ることになつておりますので、あの法律によりまして、兩院の議院運營委員會合同審査會でこれをお定めになれば、その全額によつて支給することに相成るわけであります。從いましてこの決定があれば、直ちに豫算的措置を執ることによりまして、實行できるものと考えております。赤坂離宮の問題は、原則的に國會圖書館が主と相成るごとと存じますので、圖書館豫算の方に主として盛らなければならないことかと實は考えております。
  25. 木内四郎

    委員長木内四郎君) そうすると今前年度豫算をそのまま十二分の一という話だつたけれども、今のような給與ベースを引上げたことによつて調整するようなものは、自然的にやはり十二分の一の増加の内に入ると考えていいでしようか。そうすると今赤坂離宮の問題について伺つたのですが、赤坂離宮の問題は、その一つの例だけれども、去年からいろいろなこで事情變つて來て、その外にも去年の豫算に入つてないもので、その後の事情國會として入れなければならないというものがあつた場合にも、十二分の一の四月の豫算だけでは出されないという状態になつておるのですか……。それで合計の方は經理できるという見込ですね。議員歳費手當というものの外に、この場合の豫算の中に入つてないものでも、明年度の四月分から入る豫算と、いうものに、いろいろ考え得ると思いますが、庶務の方では別にそういうことは考えておりませんか。ちよつと速記を止めて。    〔速記中止
  26. 木内四郎

    委員長木内四郎君) それでは速記を始めて下さい……。それでは只今藤井委員から御報告がありました明年四月分の暫定豫算要求につきましては、尚議員歳費手當、及び事務補助員手當等に關して、官吏俸給のべースが二千九百二十圓に上つたことによつて、調査すべき點について、庶務小委員會で十分檢討して頂いて、更に要求をするということにし、又その他前年度にない科目の必要なる經費についても庶務小委員において御研究願つて追加して要求することにいたしまして、大體庶務小委員長からの御報告通りに四月分の要求を提出することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 木内四郎

    委員長木内四郎君) では御異議ないものと認めます。御諮りすることは大體これだけですが、若し外にありましたら……(「なし」と呼ぶ者あり)それでは本日はこの程度で散會いたします。    午前十一時二十四分散會  出席者は左の通り。    委員長     木内 四郎君    理事            藤井 新一君            河井 彌八君            竹下 豐次君    委員            天田 勝正君            松本治一郎君            黒川 武雄君            櫻内 辰郎君            木下 辰雄君            鈴木 憲一君            徳川 宗敬君            岩間 正男君            佐々木良作君   委員外議員    商業委員長   一松 政二君   事務局側    事 務 總 長 小林 次郎君    參     事    (事務次長)  近藤 英明君    參     事    (議事部長)  寺光  忠君    參     事    (委員部長)  河野 義克君