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1948-02-11 第2回国会 参議院 議院運営委員会 第10号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年二月十一日(水曜日)    午前十一時二十九分開會   —————————————   本日の會議に付した事件 ○内閣総理大臣指名に關する件   —————————————
  2. 木内四郎

    委員長木内四郎君) それではこれより議院運營委員會を開きます。内閣の職及びこれに関連しまして、総理大臣指名の問題につきまして議長からお話があるそうであります。
  3. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 昨日正午過ぎでございましたが、片山総理大臣参議院に見えまして議長室に來られたのでありまするが、その時に総辞職のことを話されまして、今朝即わち昨日の朝辞表を陛下に奉呈した。ついてはあと収拾のことに關しては両院において善處して貰いたい、こういうことを正式に話されました。それから又文書にても正式に總辞職のことを通知がありましてこれも受領をいたしました。  それからその前日マツカーサー元帥を六時頃訪問されて、そして司令部の方にも總辞職のことを通知され、尚その際マツカーサー元帥からあと収拾のことについても聽かれたけれども、それはすべて國會の方に一任するつもりだということをマツカーサー元帥に答えて置いたというお話がありました。  それからその後に松岡衆議院議長も來訪せられまして、大體この問題について、交渉委員會、それから運營委員會に話されたことを述べられて、そうして今後参議院と密接なる連絡を保ちながらあと収拾の方法について協力して進んで行こう、こういうことを申されました。私も勿論これにに賛成をいたしておつたのであります。それで今日は大體そのことだけ申上げて置きまして、どういうようなふうにこの問題を取扱つて行くかということについて、まだ決定的でなくとも御意見を伺うことができれば仕合せだと考えてお諮りをいたしたような次第であります。
  4. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 只今議長からお話になりました件につきまして、各委員から御意見を伺いたいと思うのでありますが、如何でしようか。委員會の形においてやることはこの程度にして、懇談會にしまして御意見の御交換を願つた方がいいじやないかと思うのでありますか、御異議ありませんか。    〔「賛成」「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 御異議ないものと認めます。それでは委員會はこの程度にいたしまして……。
  6. 佐佐弘雄

    佐佐弘雄君 只今議長からお話を承わりまして、衆議院参議院の関係は了承いたしましたが、新聞などの所報によりますると、衆議院議長あと手續萬端のことを何するというような内閣の方針が見えておりましたが、我我考えまするに、國會衆参兩院から成つております。いわば車の兩輪でございますから、参議院議長並びにこれに代理せられる副議長は、衆議院議長又はこれに代理する副議長同等權限を以てこの問題の處理に當る。こういう原則を確立したいのでありますが、如何でございましよう。
  7. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) ちよつとお話いたします。その點は私の片山總理との話の中でも實は念を押したのであります。それで今丁度おつしやつたように、兩院にやはり協議をする、兩院収拾をしてくれと、こういう話でございました。ちよつと新聞などに出ております情報では、何か衆議院の方に言つて來て、それを参議院がただ横から相談に與かるというようなことも見えておりましたけれども、片山總理の話では、そうでなく兩院にということを言われておりました。それは特に私は念を押したのであります。そういうことでありますから、やはり今あなたのおつしやるように進んで行きたいと思います。
  8. 佐佐弘雄

    佐佐弘雄君 それでは兩院によろしく頼むということは、それを代表される議長乃至副議長權限衆議院同等であるというふうに解して差支えないものでございましようか。
  9. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 私はそう解釋しております。但し一々實際の動きにおいては、ニ人一緒に始終方々廻つて歩くわけには行きますまいし、それはあれですけれども、趣意としてはやはり兩院に同じように協議されておるように聞いておりました。
  10. 佐佐弘雄

    佐佐弘雄君 この運營委員の各位も御同意であるかどうかお確かめ置き願いたいと思います。
  11. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 只今佐佐委員の御發言御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 木下辰雄

    木下辰雄君 今の、首相がそう言つたからそういうように解するというふうに聽きましたが、首相言つた言わんに拘わらず、こういう問題については、衆議院参議院同等權限があるということを私ははつきりと決めたいと思う。
  13. 藤井新一

    藤井新一君 懇談にするというけれども、懇談にするようにして委員長の決も探らずに議事を進めてしまつておりますから、どうか懇談にしてからにして下さい。
  14. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 外に特に委員會においての御發言がなければ、委員會はこの程度で……。
  15. 木下辰雄

    木下辰雄君 今の私の話はどうでしよう。首相がそういうふうに依頼したから衆議院参議院權限は同じだということは、私はおかしいと思う。首相が、依頼した、せんに拘わらず衆議院参議院同等權限を持つておるということが當然でなければならんと思う。
  16. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 今木下委員のおつしやられた點は、私もその通りだと思います。議長から先程御説明があつたことも、首相から話があつたからということでなしに、首相もそういうように兩方でやつて貰いたいということを言われたという事實を報告されたに過ぎないのであつて、その根本は今木下委員の言われたところから發しておるものと思います。  それではこの程度委員會を閉じまして、懇談會に入りたいと思います。議員及び事務局以外の方は御退席を願います。    午前十一時三十八分散會  出席者は左の通り。    委員長     木内 四郎君    理事            河井 彌八君            竹下 豐次君    委員            島   清君            松本治一郎君            淺岡 信夫君            黒川 武雄君            左藤 義詮君            伊東 隆治君            稻垣平太郎君            櫻内 辰郎君            木下 辰雄君            佐佐 弘雄君   委員外議員    労働委員長   原  虎一君    図書館運營委員    長       羽仁 五郎君            阿竹齋次郎君            中野 重治君   —————————————    議長      松平 恒雄君   —————————————   事務局側    事 務 總 長 小林 次郎君    参     事    (事務次長)  近藤 英明君    参     事    (議事部長)  寺光  忠君    参     事    (委員部長)  河野 義克君