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1948-10-10 第2回国会 参議院 議院運営委員会 閉会後第6号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年十月十日(金曜日)    午後四時二十九分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○特別委員会の設置に関する件 ○召集日議事日程に関する件 ○両院法規委員選任に関する件   —————————————
  2. 木内四郎

    委員長木内四郎君) それでは只今より会議を開きます。
  3. 淺岡信夫

    淺岡信夫君 第一回國会以來引続きまして第二回國会にも参議院在外同胞引揚に関する特別委員会皆さんの御支援によつて設けられたのでありまするが、この引揚問題に対しましては未だに五十万近い人が外地におります。その留守家族人達、或いは引揚げて來た人の問題、こうした問題は今後にいろいろな問題が山積していると思うのであります。そこで、休会中におきましても継続審査を開いてやつておるような状態でありまして、衆議院におきましても臨時國会特別委員会を設けられるということを聞かされておるわけでありまするが、参議院におきましてもこの臨時國会におきまして是非皆さんの御支援了解頂きまして、在外同胞引揚に関する特別委員会を御設置頂きますよう御審議頂きたいと思います。
  4. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 只今淺岡委員からの御発言に対して御質問御意見ありますか。
  5. 藤井新一

    藤井新一君 衆議院におかれましても、これを設置する以上は、参議院に設置することも必要だと思います。
  6. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 他に御発言……
  7. 梅原眞隆

    梅原眞隆君 私はこれは設置せられることを希望します。
  8. 木内四郎

    委員長木内四郎君) それでは、只今淺岡委員からの御提案のように第三回國会におきましても、在外同胞引揚に関する特別委員会を設置することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 御異議ないと認めます。設置することに御異議ないことに決まりましたが、これを関係方面了解を得た上に明日の議題に上せて直ちにこれを設置することにいたしたら如何かと思いますが、御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 尚明日の議事日程につきまして事務総長から発言があるそうであります。
  11. 小林次郎

    事務總長小林次郎君) この間申上げました中には、総理大臣の指名ということを明日の日程に掲げることを申上げませんでしたが、衆議院の方でこれを入れることになつたそうですから、これを掲げたいと思います。それから尚國会法改正とか、参議院規則改正とか、或いは常任委員選任常任委員長選任というようなことも、これは國会法改正提案されてからでないと、日程とし掲げることができませんから、これは日程追加としてやるようになると思います。それだけ御了承願います。
  12. 木内四郎

    委員長木内四郎君) それではお諮りいたしたいことは、法規委員の改選のことを昨日御決定願つたのでありますが、この選任も明日常任委員及び委員長選任がありましたらこれに引続いて行うということにいたしたらどうかという事務局の方の意見でありますが、その点について何か御意見ありましたら……
  13. 藤井新一

    藤井新一君 在外同胞引揚の特別委員会は、やはり委員も明日選定されるのですか。
  14. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 先程御了解を得ましたように明日の日程に上げれば、各会派における委員選任ができますれば明日行いたいと思います。
  15. 藤井新一

    藤井新一君 そういう意味合いから、法規委員会も、委員を選定することを必要と認めます。
  16. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 明日議事日程に入れて選定すること、御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 御異議ないと認めます。
  18. 淺岡信夫

    淺岡信夫君 実は第一國会におきましても第二國会におきましてもこの在外同胞特別委員会委員は二十五名であつたのでありますが、今度はその委員の数をどういうふうにしたらいいかということを一つお諮り頂きたいと思いますが、大体私昨日もちよつと委員会人達と話をしたのですが、十五名でも二十名でも結構でございますが、でき得れば十五名ぐらいということを希望されておつたのでありますけれども、その点を一つ委員長からお諮り頂きたいと思います。
  19. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 只今淺岡委員の御発言如何いたしましようか。
  20. 板野勝次

    板野勝次君 私は人数の問題はともかくとして、各派を最低一名は加えて貰うということを條件にして、数の問題は必ずしも多くなくてもいいと思います。
  21. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 如何でしようか。第二國会同数ということならば最も無難だと思うのですが……
  22. 淺岡信夫

    淺岡信夫君 それにつきまして昨日これは理事会というわけじやなかつたのですが、いろいろ話をしました結論には、その二十五名とか二十各とか言いますと、実際出席する者はいつも同じ顔触れであつて、出席できなくてそうして定員に足りず委員会ができないというような場合があつて懇談会になるというようなことで非常に運營上遺憾の点があるわけですが、そうした点におきまして、今度いろいろな委員会におきましても、常任委員会におきましても委員の数が減じられたようでありますから、そうした点から伴いまして、今板野委員が言われましたように、各党から漏れなくこの委員に参加して頂くということと、委員の数は十五名ぐらいにして頂けば、開く度ごとにそれが懇談会とか打合会ということでなくして、いつも委員会でやつて行けるというようなふうに昨日話合つたわけでありますが、私といたしましては一つ十五名ぐらいに……十五名ということを一應御提案申上げたいと思います。
  23. 寺光忠

    参事寺光忠君) 只今板野さんの御発言でございますが、特別委員会常任委員会と同じように按分比例という原則が成立つておりますので、今の計算では二十五名でも共産党が入らないということになりますので、その按分比率法規上の制限を無視してもということでございますれば又別途でございますけれども、一應の建前としてはお入りにくいかと思います。
  24. 淺岡信夫

    淺岡信夫君 これは現在でも入らないと言つておりまするけれども、現在実際におきましては共産党から一人委員が出ておられるわけであります。この点はその比率の点から行けば全然入り得ないと思いますけれども、いろいろな点、殊に政治的な観点から考えて行きまして、でき得ますならば是非各党から一人は入れ得るようなふうに一つ審議を頂きたいと思うのであります。
  25. 藤井新一

    藤井新一君 淺岡委員にお尋ねいたしますが、昨年、前回は二十名でございましたが、今度は十五名にする理由は如何なる点からでございましようか
  26. 淺岡信夫

    淺岡信夫君 二十名を十五名にするという点は、これは特別委員会におきまして委員出席率が非常に惡いのです。その結果折角特別委員会が開かれましても正規委員会にならず懇談会、或いは打合会ということで、勿論審議はどんどん進んで行つておりまするけれども、そらした点も顧慮し、それから各党、各会派という点も考えまして、一つ、十五名、これは決して固執するわけではありませんが、十五名くらいに御決定頂ければ、開かれる会が、委員会が、懇談会とか、或いは打合会ということにならず、正規委員会として行き得るという点を深く考えております。
  27. 板野勝次

    板野勝次君 ちよつと浅岡さんにお尋ねしますがね。今度は委員が、常任委員会が大体一人ですね、一人が一つ持つということが原則になつておるので、前はその引揚者の特別委員会がですね。他の委員兼務のために、自然にその出席率が惡いということがあつたんじやないですか。
  28. 淺岡信夫

    淺岡信夫君 そうです。
  29. 板野勝次

    板野勝次君 若しそうだとすれば、今度は二つ兼務だから、そういう状態も少いんじやないかと思われますが……
  30. 淺岡信夫

    淺岡信夫君 その点はですね。二十名を十五名にするということは決して固執しておるわけではありませんから、ただそういうふうな空氣が強かつたということだけ申上げただけでありまして、その十五名の委員が二十名であつても、決して一向差支えないのですから。
  31. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 如何でしよう。議事部長からの説明によりますと、二十名を二十五名にしても、共産党から入り得ないが、從來通り二十五名ということにして、そうして大会派の方から一名譲つて頂いて、共産党に入つて頂くというような考え方で、在外胞引揚特別委員会を設けることにしたらどうかと思いますが、皆さん方の御同意を得ればですね。如何でしようか。
  32. 藤井新一

    藤井新一君 その動議には賛成でありますが、緑風会如何でしようか。
  33. 寺光忠

    参事寺光忠君) 二十五名といたしました。各派按分は、緑風会八名、自由党五名、民主党五名、社会党四名、無所属懇談会二名、新政クラブ一名、こういう比率であります。
  34. 梅原眞隆

    梅原眞隆君 緑風会は何名ですか。
  35. 寺光忠

    参事寺光忠君) 八名であります。
  36. 梅原眞隆

    梅原眞隆君 現在はどうなつておりますか。
  37. 板野勝次

    板野勝次君 各会派比率も問題ですが、これは議院運営委員会の場合にも問題になることで、昨日ああいう御決定を頂いたんですけれども、衆議院の方では、議院運営委員というのは、各小会派からも最少一名ずつ出るというようなことが言われそいるのに、今のような若し法規を楯にして行くなら、衆議院の場合には成り立たないのですがね。その点議事部長はどう考えでおりますか。
  38. 木内四郎

    委員長木内四郎君) どうですか、今各会派割当てたその一名を譲つたらどうかという解釈です。
  39. 黒川武雄

    黒川武雄君 この淺岡委員も主張しましたが、十五名ではどうかと思いますが、二十名くらいにして頂きますと、外の常任委員会との釣合いもいいと思いますが……    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  40. 寺光忠

    参事寺光忠君) 二十名といたてました場合の数の割当を申上げます。緑風会六名、自由党が四名、民主党四名、社会党が三名、無所属懇談会二名、新政クラブ一名、こういうことになります。
  41. 梅原眞隆

    梅原眞隆君 この今委員のですね。これは兼ねられると思いますがね。ただ後の六つのやつとも兼ねることができますかどうか。
  42. 木内四郎

    委員長木内四郎君) これは、國会法上では、どれとも兼ね得ると思います。
  43. 梅原眞隆

    梅原眞隆君 という私の意味は、あと六つ兼ねるとして、その上に兼ねられる……
  44. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 兼ねられます。
  45. 梅原眞隆

    梅原眞隆君 六つになりますか。
  46. 木内四郎

    委員長木内四郎君) そういうわけです。
  47. 梅原眞隆

    梅原眞隆君 兼ねられますか。
  48. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 常任委員ではありませんが、兼ねられます。
  49. 寺光忠

    参事寺光忠君) 六つ委員会とも兼ねられます。
  50. 梅原眞隆

    梅原眞隆君 あと六つのやつを持つてつて、更に特別の委員会を兼ねられますか。
  51. 寺光忠

    参事寺光忠君) 法規上は兼ねられます。  現在の特別委員割当を申します。現在の所属会派を申上げますと、緑風会九名、民主党四名、自由党四名、社会党五名、無所属懇談会二名、共産党一名、こういうことになります。
  52. 佐々木良作

    佐々木良作君 これは、この前作つたときも、政治的な含みがあるというわけで、そうして各会派にともかく一人ずつは出そうということで、その率で人数も締め括つたと思います。今二十五ですか。それもあつてつたと思います。それで二十名であらうが、二十五名であらうが、いいが、按分比例だけでなく、ともかくも共産党も入れてやるということを前提にしてやつて貰いたいと思います。(「賛成」と呼ぶ者あり)その場合、緑風会だけで工合が惡ければ、民主党からか、どこからか、必ず讓つて共産党にも譲るということにして貰いたい。
  53. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 如何でしようか。そういう前提の下で、二十名或いは二十五名、如何いたしましようか。黒川委員の御提案のように、二十名ということで御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  54. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 御異議ないものと認めます。
  55. 佐々木良作

    佐々木良作君 そうしますと、それが決定されますと、直ぐどこから譲るか。どことどこと相談して譲るかということを附加えて置かないと、中途半端になります。
  56. 梅原眞隆

    梅原眞隆君 緑風会は何名ですか。
  57. 寺光忠

    参事寺光忠君) 緑風会は六名です。
  58. 梅原眞隆

    梅原眞隆君 あとで御相談の上で、そうして頂きたいと思います。
  59. 木内四郎

    委員長木内四郎君) あと相談の上ですか。今直ぐお決め願うことができなければ、御相談の上に願うより仕様がない。
  60. 板野勝次

    板野勝次君 その場合、無論我々の方は、委員を頂くのですから、お願いには上りますけれども、議院運営委員会の場合でありますれば、緑風会へ行きましても、民主党へ行きましても、これは、お立場上なかなかそう譲りにくいと、そうかといつて、譲つて貰わなければならんが、議院運営委員会としても何らか斡旋の形を取つて貰わないと、(「賛成」と呼ぶ者あり)どうしていいかということになりますので、その点を一つ……(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  61. 木内四郎

    委員長木内四郎君) ちよつと速記を止めて……    〔速記中止
  62. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 速記を始めて……
  63. 佐伯卯四郎

    佐伯卯四郎君 この前のときに大体御了解を得ておつたと思いますが現行の經濟統制の範囲とか、機構運営方法につきまして改善を要する点が少くない。そうして經濟統制が度をひどくすると、生産意欲を阻害し、或いは國民道徳観念の破壊を招き、經濟の復興を妨げることになる。よつてこれらの点につきまして検討を加える必要があり、是正を図ることが非常に急務であることに鑑みまして、本員は次のごとき要領による超党派的經濟統制調査特別委員会を設置し、經濟統制改善方法を講じたいと思うのでありますが、その点につきまして大体第二國会の最後の日に皆さんの御了解を得て置いたと私は考えるのでありますが、何とぞこの調査特別委員会を早く設置あらんことを希望いたします。
  64. 木内四郎

    委員長木内四郎君) この委員会如何でしようか。大体の根本方針についてはこの前の委員会皆さんの御了解を得ておりますけれども、関係方面のいろいろの意向などもありまして、相当重要な委員会でもありますし、人選等についても相当愼重にしなければならん点もあると思いますので、新らしい運営委員会の方に委せるということにしたら如何でしようか。明日直ぐに設置するということにしないで……
  65. 佐伯卯四郎

    佐伯卯四郎君 結構でございます。
  66. 佐々木良作

    佐々木良作君 今の経濟統制委員会と同様という意味でありませんが、門屋委員がたびたび出されておつた電氣関係といいますか、動力関係といいますか、その関係特別委員会を作つて貰いたいという、非常に強い要望が出ておりましたが、動議をここに出して置くだけ出して置きたいと思います。
  67. 木内四郎

    委員長木内四郎君) この点についても非常に重要な委員会だと思いますので、新たに選ばれる運営委員において審議されることにしたら如何と思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  68. 木内四郎

    委員長木内四郎君) それから明日になりますとこの委員会がなくなりますのでありますが、それに代わるべきものとしてこの委員会委員同数交渉委員を各会派から出して頂いて、そうして暫定的に各会派交渉のことを司つて頂くということになつておりましたので、明日九時半から交渉会が開かれるそうでありますから、各会派からその氏名を委員部長の方に届けられると同時に、九時半にお集まりを願いたいと思います。ちよつと速記を止めて……    〔速記中止
  69. 木内四郎

    委員長木内四郎君) 速記を始めて……。外に御発言がありませんか……  それでは大体議事が終りましたが、第一國会以來不肖私が委員長の席を汚がさして頂きまして、今日までこの席に就かして頂いておりましたことは、偏えに議員各位及び委員各位の御支援の賜物だと思います。浅学非才、或いは間違つたこともあつたかも知れませんし、各方面の御非難を買つたこともありやしないかということを非常に恐れておるのでありますが、併し私といたしましてはひたすら参議院の権威の維持昂揚ということを念頭に置きましてその職を司つて参つたと思つておるのであります。そういう意味におきまして從來の不満の点などは一つ御許しを願いたいと思います。この機会に皆さん方の御支援を深く感謝いたして置きたいと思います。それでは委員会はこれを以て閉会といたします。(拍手)    午後四時五十五分散会  出席者は左の通り。    委員長     木内 四郎君    理事            藤井 新一君            竹下 豐次君    委員            島   清君            塚本 重藏君            淺岡 信夫君            黒川 武雄君            左藤 義詮君            平沼彌太郎君            大隈 信幸君            門屋 盛一君            櫻内 辰郎君            梅原 眞隆君            木下 辰雄君            佐伯卯四郎君            徳川 宗敬君            堀越 儀郎君            板野 勝次君            岩間 正男君            佐々木良作君   事務局側    事 務 総 長 小林 次郎君    参     事    (事務次長)  近藤 英明君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  寺光  忠君    参     事    (委員部長)  河野 義克君