○
日高政府委員 先ほど
川島委員から御
質問のありましたことにつきまして、
材料を取寄せましたので、御答弁申し上げます。
昨年の七月の現在に調べた
ところによりますと、
新制中学は一万五千二百四十八校できております。生徒の数が四百三十二万七千九百六十三人あることにな
つております。学級数が約九万四千五百ばかりに
考えられております。
平均は一学級四十七人くらいにな
つております。六月初めの調べによりますと、
教員の所要数が十二万一千七百六十九人とな
つておりまして、それに対して補充された者が九万五千四百二十四人、
不足が二万六千三百四十五人にな
つております。大体
所要人員の二割二分弱
不足いたしておるような
状況であります。その後おいおい補充されつつあるもようであります。その当時の
新制中学における二部教授をいたしておりますのが、全國で三千六百六十三学級ございます。仮教室を用いておりますものが二万五千二百二十一ございます。もつともこの仮教室と申しますものは、教室施設としては、とうていたえないというようなものもございますし、あるいは一時借りておるから、いずれはのかなければならないとい
つたようなものもありまして、
内容において、必ずしも一定いたしておりません。これらについては、よく
現実的な檢討をいたしまして、双方合計いたしまして二万八千八百四学級の処置をいたさなければならないというのが、昨年の夏の
状況であ
つたわけでございます。昨年末の現在で申しますと、
中学校の
教員の数が十二万二千百九十三人にな
つております。二十三
年度の当初の
不足見込数が約三万二千五百八十八にな
つております。この三万二千五百八十八の
不足見込数は、本
年度卒業します
師範学校の卒業生約二万と、
大学高等專門学校から
教員になるであろうと見込まれる者約三万を補充したものと仮定して、三万二千五百八十八というのが
不足いたすわけでありまして、これがそう簡單に補充の見込はつかないのであります。先ほど申しますように、
教師の
待遇等を特によくし保護することによ
つて、獲得しなければならない数に推定いたしておるのであります。
それから
教員の
補充対策でありますが、これは採用の
資格をできるだけ大幅に拡げるということを
現実にや
つているわけであります。第二は、
教員にできるだけ研究費というようなものが與えられれば、
教員を吸收することもできはしないかというので、それは目下
努力中でございます。それから先ほどちよつと申しましたように、
免許法を制定いたす予定にな
つておるのでありますが、
免許法の
資格條件等につきましては、なお檢討中でありまして、それがあまりきびしくなりますと、
教員の
不足を來します。あまり寛大になりますと、
教員の質が低下いたしますので、それらの点をただいま檢討中でありますが、先ほど申しましたように、
從來の
教員は一應その
免許を與えておりますし、
免許法ができるまでは、その線に沿うて
教員を集めることにいたしておる次第であります。
師範学校の生徒を十分に吸收いたしますためには、先ほど
大臣からもちよつと申し上げましたように、ただいままでの給費があまりに名目だけでありまして、実がございません。それらを充実いたしまして、できるだけ
奬励いたしたいというふうに
考えております。これらの点につきましては、なお大藏
当局とも交渉中でありまして、まだ結論まで到達いたしておりませんけれ
ども、できるだけ
努力いたしたいと
考えておる次第であります。