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1948-03-29 第2回国会 衆議院 予算委員会 第11号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年三月二十九日(月曜日) 午前十一時五十三分
開議
出席委員
委員長代理
理事
川島
金次君
理事
稻村 順三君
理事
小島 徹三君
理事
苫米地英俊
君
理事
庄司
一郎
君
理事
川野
芳滿
君 海野
三朗
君 河合 義一君 黒田 義男君 島田 晋作君
竹谷源太郎
君 田中 松月君 中崎 敏君 押川 定秋君
古賀喜太郎
君 五坪 茂雄君 長野重
右ヱ門
君 山崎 岩男君 淺利
三朗
君 磯崎
貞序
君 鈴木 正文君 上林山榮吉君 西村 久之君 島村
一郎
君 今井 耕君 笹森
順造
君 野坂 參三君
小澤佐重喜
君
出席國務大臣
大 藏 大 臣
北村徳太郎
君
出席政府委員
大藏事務官
福田
赳夫君
委員外
の
出席者
專門調査員
小竹 豊治君
——————————————
三月二十七日
昭和
二十三
年度
一般会計暫定予算
昭和
二十三
年度
特別会計暫定予算
の審査を本
委員会
に付託された。
——————————————
本日の
会議
に付した事件
昭和
二十三
年度
一般会計暫定予算
昭和
二十三
年度
特別会計暫定予算
——————————————
川島金次
1
○
川島委員長代理
会議
を開きます。 これより
昭和
二十三
年度
一般会計暫定予算
及び
昭和
二十三
年度
特別会計暫定予算
の両案を
一括議題
といたします。まず
政府
の
説明
を求めます。
北村大藏大臣
。
北村徳太郎
2
○
北村国務大臣
今期國会
に提出いたしました
昭和
二十三
年度
一般会計
及び各
特別会計
の
暫定予算
につきまして御
説明
申し上げます。
昭和
二十三
年度
の年間を通ずる
予算
の
編成
にあたりましては、嚴に
收支
の均衡を保持するはもちろん、
企業会計
にあ
つて
は
独立採算制
を確保し、いやしくも
財政
の面からする
インフレーシヨン高進
の原因を拂拭し、進んでわが
國民経済
の
再建
を推進し、
國際信用回復
のための素地を培う
建前
をも
つて
、
目下
鋭意その策定を進めておる次第でありまするが、なお現下の事態に対処すべき諸般の対策、特に
予算編成
の
基礎
となるべき
物價等
の問題につき、いまだ成案を得る段階に達しておらないのであります。
從つて
、この際これらの問題を織こみ、
年度全般
にわたる
予算
の
編成
を了するには、なお
相当
の時日を要し、本
年度
内に御
審議
を願う運びに取り進めますることは、
目下
のところ困難と認められるのであります。從いまして、この際といたしましては、
財政法
第三十條の
規定
によりまして、さしあたり
昭和
二十三年四月にかかる
歳入
及び
歳出
の
計画
につきまして
暫定予算
を
編成
し、
國会
の御
審議
を仰ぐことといたした次第でございます。この
暫定予算
の
編成
に際しましては、今後決定を要する本
予算
の
編成
に支障を來さないよう措置するとともに、迅速なる御
審議
を願うために、その便をも併せ考えまして、またいやしくも当面の
國務
の円滑なる
運営
を阻害することのないように、十分配慮いたしておる次第でございます。 まず
歳出
におきましては、
新規
の
計画
にかかる
事項
は、
原則
として計上することなく、
從來
よりの継続にかかる
事業
につきまして、
昭和
二十二
年度
の
実行状態
及びその後における情勢の
推移等
を、十分に檢討いたしまして、
必要最小限度
の額を計上するに止めたのでございますが、
経費
の積算につきましては、
現行
の物價水準と、今回実施いたしました二千九百二十円
ベース
の新
給與水準
とを
基礎
といたしておるのでございます。 次に
歳入
につきましては、
租税
その他
一般
の
歳入
は、
原則
として
現行
の
制度
を
基礎
といたして計上することといたしましたほか、
價格差益納付金
、
特殊物件收入等
につきましては、最近における
收入
状況
をも考え併せまして、極力
徴收
を促進する
方針
のもとに計上いたしました。 以上申し上げましたときこの
方針
に從いまして編入いたしました
暫定予算
につきまして、以下その
概要
を御
説明
申し上げます。 まず
一般会計暫定予算
につして申し上げます。
一般会計暫定予算額
は
歳入
、
歳出とも
におのおの二百四十五億九千四十余万円でありまして、その
歳出
のうちおもなる
経費
について申し上げますと、
終戰処理費
五十九億円、
賠償施設処理費
三億三千六百万円、
價格調整費
十五億円、
物資
及び
物價調整事務取扱費
八億八百九十万余円、
公共事業費
十一億七千九百六十余万円、
地方分與税分與金二
十四億円、
地方警察費國庫負担金
七億円、
復興金融金庫等
に対する
政府出資金
二十億百十余万円、
國債費
二億千五百七十余万円、
損害保險会社損失補償金
三億円、
同胞引揚費
五億五千六百九十余万円、
小学校教育費國庫負担金
二十二億四千六百五十余万円、
中学教育費國庫負担金
六億九千六百十余万円、
盲聾唖教育義務制実施費
百三十余万円、
生活保護費
五億六千四百四十余万円、
國民健康保險組合補助
六千四十万余円、
失業保險
特別会計
繰入三億五千六百十余万円、
農地改革費
六億千八百九十余万円、
大藏省預金部特別会計
へ繰入一億三千二百十余万円、
帰還輸送費
四千余万円、
船舶運営会補助
四億五千四十余万円、
予備費
一億円等でございます。 次に
歳入
の
内訳
を申し上げますと、
租税
及び
印紙收
入百七十三億千百万円、
專賣局益金
五十八億三千三百三十余万円、
印刷局
及び
アルコール專賣事業益金
一億百五十余万円、病院その他
官業收
入一億四千百三十余万円、
官有財産收
入二億千八百十余万円、雜
收入
一億三千七百十余万円、
價格差益納付金
五億五千八百八十余万円、
特殊物件收
入一億六千百二十余万円、
宝籖等発行者納付金
一億二千五百万円、前
年度
剩余金受入
二百八十余万円、合計二百四十五億九千四十余万円と
なつ
ております。 次に各
特別会計暫定予算
は、
地方分與税分與金特別会計
ほか二十三の
特別会計
を通じまして、
総額
は
歳入
六百六十六億七千九百四十余万円、
歳出
六百四十四億千八百余万円と相
なつ
ております。
右歳入
のうち
國有鉄道事業
及び
通信事業特別会計
におきまして、
設備建設改良費
の
財源
につきましては、
公債
または
借入金
によることといたしました。
國有鉄道事業
におきまして八億円、
通信事業
におきまして六億五千百四十万円を予定しておるのでございます。なお
右公債
または
借入金
につきましては、
國民資金蓄積
の現状に顧みまして、
総額
七億円を限り
日本銀行
に引受けさせ、または
日本銀行
から借入れることといたしたいのでありまして、
財政法
第
五條但書
の
規定
に基き、御承認をお願いしておる次第でございます。 最後にこの
暫定予算
の
実行
上必要とする
大藏省証券
及び
國庫金
の一時融通のためにする一時
借入金
は、その
限度
を
一般会計
において百二十億円、
國有鉄道事業
その他七
特別会計
において五十六億三百三十余万円を予定し、本
暫定予算
の円滑な
実行
を確保することにいたしました。 以上をもちまして
昭和
二十三
年度
一般会計
及び
特別会計暫定予算
の
概要
を御
説明
申し上げましたが、先にも申し述べました
通り
、本
暫定予算
は四月分として
年度開始早々
より必要とするものでございまするから、何とぞ早急に御
審議
をお願い申し上げたいのでございます。
川島金次
3
○
川島委員長代理
次に
主計局長
より
補足
の
説明
を承ることといたします。
福田赳夫
4
○
福田政府委員
ただいま
大臣
からの
説明
を
補足
いたしまして、お手もとに差上げてあります
昭和
二十三
年度
暫定予算概要
という
資料
に基きまして御
説明
申し上げます。 この
概要
の第一枚目の紙がただいま
大臣
から
説明
した
通り
でありまするが、第一表に
歳入
が掲げてあります。 第一表をごらん願いますと、
歳入
の
総額
は二百四十五億九千万円ということに
なつ
ておりまして、この
算出方法
といたしましては、
目下
二十三
年度
の本
予算
を檢討いたしておるのでありますが、一應の
現行税制
その他
制度
に基きますところの十二箇月分の見透しを立てまして、その十二箇月分をここに計上いたしたわけであります。しかしながらこのトータルは二百四十五億ということになりますが、実際の
收入
は、四月にはなかなかさように多額には上
つて
こないのでありまして、実際の
收入
といたしましては、百三十億
程度
しかありません。從いましてその差額百二十億近くというものは、これは
國庫金
で何とかしなければならぬという
状況
に相なります。その百二十億円は
予算総則
にも掲げてありまするが、
大藏省証券
の発行によ
つて
これを支弁いたしたいと思
つて
おるのであります。
歳入面
におきましてはただいま申し上げました
通り
の
状況
でありまして、特別申し上げるような
事項
もないのであります。 それから次に
歳出面
でありまするが、第二表は
予算書
の
部別
によりまして
歳入歳出
を区分いたしたものでありますが、これは後刻申し上げる
資料
と重複いたしますから、ただ單にごらん願うことにいたします。 それから第三表、これは
歳出面
の
所管別
を掲げたものであります。それから第四表は、
予算面
はこの
通り
の数字は出てまいりませんが、
予算面
を分析いたしまして、これを
重要事項別
に区分いたすということにいたしまして、ごらんに入れたわけであります。これによりまして
歳出
の大体を御
説明
申し上げます。
歳出
は、ただいま
大臣
からの
説明
にもあります
通り
、
人件費
は二千九百二十円
ベース
、それから
物件費
は
現行
の
予算單價
、すなわち昨年の
補正予算
において修正された
單價
によ
つて
おるわけであります。それから
予算
の内容といたしましては、
原則
として
新規
の
経費
を見ない
建前
を
とつ
たのでありまするが、以下申し上げる諸点におきまして、新しい
事項
を若干含んでおるという次第であります。 まず
終戰処理費
でありますが、
終戰処理費
は二十二
年度
の
予算
が六百四十二億七千三百万円と
なつ
ておるのであります。これは昨
年度
の
補正予算
におきまして、当初の二百七千億
予算
をかように増額したのでありまするが、増額をした結果月大体八十億円くらいの
予算
に
なつ
ておるのであります。今回はそれより下りまして、五十九億円というふうに
なつ
ております。二十三
年度
暫定予算
としては五十九億円、これはどういうことかと申しますと、四月分といたしましては、大体六十億円見当でよかろうかというふうに考えたのでありますが、この
予算
を
編成
した後におきまして、
予備金
を一億円計上するということにいたしたのであります。
予算
の総体を動かさざる
建前
からこれを一億円減らしまして、五十九億円というふうにいたしたわけであります。現在の
予算
の月八十億円につきましては、大体そのうち半分の四十億円というものが、進駐軍諸
施設
の
維持管理
に要する
経費
であります。残りの四十億円が
新規宿舎
の
建設費彗
また兵舎の
建設費
、道路の
建設費
、その他
建設
に要する
経費
であります。その
維持管理
に要する四十億円につきましては、大体二十三
年度
におきましてもさような
経費
が必要じやないかというふうに考えられるのでありますが、
建設費
につきましては
目下
関係方面
とも
打合せ
中でありまして、この
打合せ
の結果によりましてはいかになるか、
目下
のところ見透しは困難でありまするが、
暫定予算
といたしましては、
維持管理
を四十億円と見、
建設費
を二十億円と見まして、六十億円というふうな
金額
を計上いたしたわけであります。 次の
賠償施設処理費
は、今
年度
の
予算
は三十六億円でありまするが、
暫定予算
は三億三千六百万円を計上いたしたわけであります。本
年度
の
予算
といたしましては、撤去の
工場
の数を、
軍需工場
大体十七
工場
というふうに考え、それから撤去される
施設
がトン数にいたしまして六万トンというふうに考えたのでありますが、大体
実行
の見透しといたしましては、本
年度
は五万二千トン、十七
工場
というふうに相なる見透しであります。二十三
年度
の見透しにつきましては、
関係方面
と
打合せ
中でありまするが、まず四月といたしましては大体昨
年度
の調子を続けて、一向差支えなかろうかというふうな見透しでありまして、ここに三億三千六百万円というものを計上いたしたわけであります。
價格調整費
につきましては、本
年度
は二百三十八億五千三百万円でありまするが、このうちいわゆる
安定帶物資
という分が百七十億円がはりでありまして、その他は主として食糧の
関係
のものでありました。
暫定予算
におきましてはこの
安定帶物資
の分のみを計上いたすことにいたしまして、十五億円というものを計上いたしたわけであります。 次に
物資及物價調整事務取扱費
は、
物資
の
割当事務
をや
つて
いる
関係
、並びにもろもろの
公団
に対する
経費
を含むものであります。
公団
につきましては二十二
年度
の
過程
におきまして、
相当
多数の
公団
ができました
関係
上、数は非常に殖えてまいりまして、二十二
年度
予算
では二十四億四千万円でありまするが、
暫定予算
では八億八百余万円を計上するというふうにいたしてあるのであります。内容的には格別なことはないのであります。
公共事業費
におきましては、百四十七億四千六百万円の本
年度
の
予算
に対しまして、二十三
年度
分十一億七千九百万円を計上いたしておるのであります。この十一億七千九百万円の
内訳
といたしましては、
災害
の
関係
が四億六千九百万円であります。その他
一般公共事業
の
関係
から六億七千六百万円と
なつ
ておるのであります。
災害
の
関係
四億六千九百万円は、二十二
年度
の夏の
災害
が主たるものでありまするが、その以前のものも、またその他の
災害
も含まれておるわけであります。二十三
年度
に新しい
計画
としてさような復旧をいたすというものでありますが、二十二
年度
の
補足分
というものをこれには含んでおらないのであります。また十一億七千九百万円の中には六・三制の二十二
年度
における
補助金
に
相当
する六億四千万円の額を含んでおりません。 次に
地方分與税分與金
であります。
地方分與税分與金
につきましては、ただいま
政府
におきましては、
中央地方
を通ずる
財政
の
調整
ということを
檢討中
であります。從いましてこの
金額
は、本
予算
におきましては
相当
変化を見る
可能性
をも
つて
おるのでありまするが、その
暫定予算
といたしましては、大体二十三
年度
の
地方財政
における
歳入歳出総額
を、かりに千四百億円くらいと押えまして、二十二年藤の
地方財政
における分
與税
のウエート、すなわち百分の二十一というものを千四百億円に乘じまして、その十二箇月分をかりに計上するという措置を
とつ
たのであります。 次に
地方警察費國庫負担金
、二十二
年度
二十二億九千百万円でありまするが、これに対しまして七億円を計上したのであります。
地方警察費
の
國庫負担金
につきましては、
地方分與税分與金
と同樣に、
地方中央
の
財源調整
の
関係
から、これまた
相当異動
を生ずる見込みでありますが、
暫定予算
といたしましては、前
年度
におきまして
地方警察費國庫負担金
に附属する額約十三億円があるのでありまして、そのうち約半額をここに計上いたすということにいたしたのであります。 次に
住宅復興資材費
、前
年度
は七億円、本年
暫定
で一億百万円を計上しておるのでありまするが、この
住宅関係
につきましては、ただいま
建設院当局
と二十三
年度
の全体の
計画
を
檢討中
であります。
暫定予算
といたしましては、さしあたり二十二
年度
の四万四千戸
計画
に要する
金額
の十二分の一額だけ計上いたすということにいたしたのであります。 次に
政府出資金
、
昭和
二十二
年度
は七十一億二千四百万円に対し、
暫定
で二十億百万円であります。この二十億百万円のうち、十五億円は
復興金融金庫
に対する
出資金
であります。四月中に十五億円の額だけ
復興債券
の
償還期
が到來するのでありまして、その
償還期
が到來したものだけにつきまして、
償還資金
を
政府
から出資するということにいたしまして、十五億円であります。残余の約五億円は
閉鎖機関
、すなわち
南発
でありますとか、
産業設備営団
でありますとか、あるいは
外資金庫
でありますとか、
住宅営団
、あるいは
更生金庫
でありますとか、あるいは
日本石炭
でありますとか、さような
閉鎖機関
の
整理
が進行いたしまして、これに対して
整理
の貫徹のために
政府
から拂い込むというのが四億四千六百万円であります。それから
日本銀行
に対しまして五千五百万円、すなわち
政府
の未
拂込みの全額
を拂い込むという
計画
であります。さらに皇室から
財産税
として引継ぎました三菱重工業の株式でありまするが、これを十八万七千円四月中に拂い込むということにいたしております。 次に
國債費
でありまするが、
國債費
は
暫定予算
二億一千五百万円であります。このうち四月中に
國債
の
利拂いが
到來する
関係
で、必要なる額が八千七百万円であります。その他
借入金
の
利拂いが
五千九百万円、
大藏省証券
の
割引量
が六千八百万円、その他
事務費
として十万円という
内訳
に
なつ
ております。 次に
損害保險
その他
補償金
でありまするが、これは御
承知
の
通り戰爭死亡傷害保險
という
制度
と、
戰時特殊損害保險
という二つの
制度
が戰時中にありまして、この
生命保險並びに損害保險
を
実行
いたしました結果、
会社側
に生ずる
損失
は
政府
がこれを
補償
する
建前
に
なつ
ております。この
補償
に必要な
経費
であります。その
損失
の
総額
は
生命保險
で十億九千五百万円、
損害保險
で二百三十八億二千万円、合計いたしまして二百四十九億一千五百万円というふうに相
なつ
ておりますが、二十一
年度
の
予算
におきまして二百十一億円を計上し、二十二
年度
の
予備金
におきまして五千万円を計上いたして、残額が三十八億六千五百万円というふうに
なつ
ております。
暫定予算
におきましては、そのうち三億円を計上するということにいたしたのであります。 次に
同胞引揚費
であります。これは
在外同胞
が二十三
年度
中には全部
引揚げ
るという
計画
をも
つて
おるのでありまするが、その四月中に要する
経費
を計上いたしたわけであります。 次に
帰還輸送費
、これは
同胞
が
引揚げ
るにあたりまして、これを海上輸送するために必要な
経費
であります。その四月分のものであります。 次は
小学校教員給與國庫負担金
、これは前
年度
は三十九億一千二百万円でありまするが、
暫定予算
におきまして二十二億四千六百万円、これは二十二億のうち
過年度
すなわち二十二
年度
の
不足分
が九億円はい
つて
おります。その他約十三億でありまするが、これは二十三
年度
の第一・
四半期
に要する分を四月に支拂うということに
なつ
ておる
関係
上、十二分の一という計算には
なつ
ておりません。すなわち第一・
四半期所要分
をここに計上してあるのであります。 次に
新制中学校
の
教員給與國庫負担金
でありまするが、これまた同樣であります。
過年度分
がこの中に一億円はい
つて
おります。その他は第一・
四半期
に要する
國庫負担金
であります。 次に
盲聾唖教育義務制実施費
、今まで申し上げました
事項
は、すベて二十二
年度
において
計画
され実施されておるものでありまするが、
盲聾唖教育義務制
は、二十三
年度
における
新規施設
にかかわるものであります。すなわち
新規
に
盲聾唖
に対して
義務制
を施行しようということであります。これは
金額
もわずかでありまして、百三十九万円
程度
のものでありますので、この際人道上の
見地
よりこれを、
暫定予算
であるけれども、
年度
の
関係
もありますので、
実行
いたしたいというふうに思
つて
おります。
盲聾唖
の生徒十人当り、先生を一・五人くらいおくということで、
教員
の数が三百三十三人というふうになるのであります。この給料、
事務等
に要する
経費
が百三十九万円であります。 次は
生活保護費
、二十二
年度
予算
は四十八億五千万円でありますが、
暫定予算
におきましては五億六千四百万円といたしておるのであります。大体におきまして前
年度
通り
の
施設
を行うという一箇月分の
所要額
であります。 次に
國民健康保險関係経費
、前
年度
三億七千九百万円に対しまして、
暫定予算
では六千四十万二千円を計上しております。これまた前
年度
の
施設
を大体において踏襲するというものであります。 次は
失業保險
であります。前
年度
は十億円の
予算
であつたのでありますが、
追加予算
の
財源
に充当した結果これを減額いたしまして、五億円というふうに相
なつ
ております。二十三
年度
の
暫定予算
は三億五千六百十二万六千円というふうに
なつ
ております。
失業保險
につきましては、昨年の十一月にこれが実施されまして、そうして六箇月間は
手当制度
で臨時的にいくというふうに
なつ
ております。從いまして五月から本格的の
保險制度
に移り、四月
暫定予算
の期間におきましては、未だにこの
手当制度
が続くのであります。この
手当制度
が続くということにいたしまして、この
手当金
に必要な
金額
を一箇月分計上いたしたわけであります。
ベース
は二千九百二十円
ベース
、被
保險者
を四千七十万人と前
年度
と同等に見てこれを計上したのであります。ただいままでの
失業保險
の
実施状況
を見ますと、非常に支出が少く
なつ
ておりますので、この
金額
がはたして必要であるかどうかということはわかりませんが、とにかく前
年度
と同じような
建前
で計上するということにいたしたわけであります。 それから
農地改革費
、二十二
年度
は十七億一千六百万円でありますが、
暫定予算
におきまして六億一千八百万円を計上する。これは
農地改革
が現に進行しておるのであります。
農地改革進行
のために必要なる
経費
は、
自作農創設特別会計
において計上いたしておるわけでありますが、
一般会社
におきましてはこれを推進するための
農地委員会
の
経費
を補助するというものであります。 次に
貿易資金特別会計
繰入、これは四百三十六万六千円と
なつ
ておりますが、これは
貿易資金特別会計
で必要な
事務費
を
一般会計
から繰入れるものであります。これは法律に明記されておる
通り
であります。 次が
貿易資金
繰入九億五千万円の前
年度
に対しまして今回は繰入をいたしません。この
貿易資金
につきましては二十二
年度
におきまして
補正予算
で九億五千万円の繰入のほかに、五十五億の
予算
を
とつ
たのでありますが、それが
追加予算財源等
に充当されまして、
補正予算
で組みました額は、全部これを減額いたしておるのであります。減額いたしました趣旨は御
承知
の
通り
、
貿易資金
における輸出不振による
赤字
の減少というものであります。二十三
年度
におきましても黒字は出るけれども
赤字
は出ないという
状況
でありますので、これを零にいたしております。 次は
炭鉱臨時國家管理
でありますが、
暫定予算
で千三百四十六万二千円を計上いたしております。
炭鉱國家管理
は前
年度
におきましては
準備費
のみを計上いたしたわけでありますが、本年四月からこれが
実施過程
にはいるわけであります。すなわちこれに要する
石炭局
の人員に要する
経費
、それから
石炭管理委員会
の
経費等
がこれに計上されておるわけであります。それから次は
政府事業再建費
、これは
名前
が適さないのでありますが、
政府事業再建費
というものは、
特別会計
として
政府
がや
つて
おる諸々の
事業
、
國有鉄道
、
通信事業
、
預金部
、
簡易保險
、
郵便年金等
の
特別会計
、それに繰入れするに必要な
経費
を、この
政府事業再建費
という
名前
のもとに一括しておるのであります。前
年度
は、
國有鉄道
、
通信事業
、
簡易生命
及び
郵便年金預金部等
で繰入れを要するために、百六十四億一千五百万円を要したのでありますが、
鉄道通信
につきましては、
独立採算制
を堅持するという
見地
から、
一般会計
からは
暫定予算
として繰入れをいたしません。その結果一億三千二百万円というものは
預金部
に対する繰入れのみを計上するということにいたしたのであります。 次は
船舶運営会補助
でありまして、前
年度
は三十三億一千万円でありますが、
暫定予算
は四億五千万円でありまして、これは
船舶運営会
の
赤字
を補填するものであります。
船舶運営会
の
赤字補填
につきましては、
船舶運営会独立採算
の
見地
から
目下檢討中
でありまして、本
予算
といたしましては
相当
赤字
を解消し得る見透しでおりますが、
暫定予算
といたしましては、
從來
の
料率等
を踏襲する結果、四億五千万円の
赤字
を生ずるものであります。次に
年金
及び恩給、これは格別のこともありません、
刑務費
においては、
刑務收容者
の
増加等
の
関係
を織こんで、その一箇月分を計上したわけであります。それから
予算費
は一億円計上いたしました。 それから雜件といたしましては、ただいま申し上げましたほかの
経費
を
所管別
に掲げたわけであります。このうち
新規施設
に属するものは、
内閣所管
におきまして
治水調査委員会
というものが一万円であリますが、これは治水というものが非常に重要な題目と
なつ
てまいりますので、治水調査会を設置するというための一万円であります。それから大藏省所管におきまして五億五千四百万円のうち一億円、金資金持別会計に繰入というのがはい
つて
おります。これは新しい
事項
であります。この金資金
特別会計
におきましては、産金を一切ここで買上げまして、そして司令部の許可に從いましてこれを民間その他の賣拂うわけでありまするが、その産金の買上資金が不足いたしてまいつたのであリます。これはもちろん買上げて賣拂うのでありますから。
收支
はバランスするのでありますが、過渡的に買
つて
から賣るまでのつなぎとして、資金の不足を生ずるのでありまして、それをここに一億円計上いたしております。 農林省におきまして
新規
の
施設
しとて、飼料作物の原種圃補助、すなわち家畜の飼料を改良しようという
見地
から、その原種を
政府
がつく
つて
やるのでありますが、これのために三十四万九千円計上しております。それから世界農業センサスというのが一九五〇年にあります。そのために日本としても農業調査をする必要があるというので、七万九千円、それから農業協同組合の指導監督費十万六千円、この
事項
が昨
年度
以外に
新規
として計上いたしたものであります。それ以上は全部昨
年度
の系統、すなわち昨
年度
の十二月分を一箇月延ばしまして、十三箇月にいたしたというふうに御了承願いたいのであります。
單價
等は昨年申し上げた
通り
であります。 次は第五表の
特別会計
でありまするが、
特別会計
は
一般会計
において申し上げた
原則
に基きまして計上いたしてあるわけであります。
通信事業特別会計
並びに鉄道
特別会計
におきましては、
收支
の差額につきまして、本
予算
の際に独立採算の
見地
から十分檢討いたして、この
赤字
を埋めるようにいたしたいということから、
借入金
でこれを支弁することにいたしておるのであります。 以上大体申し上げた
通り
であります。なおお手もとに印刷物として正式の
予算書
が出ておるのでありまするが、その印刷をしたあとにおいて修正いたしております。それは正誤表で
目下
配付をする段取をしておるのでありまするが、先ほど申し上げました金資金というところで、金資金を大藏省所管に増額するために一億円殖やしまして、
地方分與税分與金
より一億円減少しております。その点お含みおきを願います。
川島金次
5
○
川島委員長代理
暫定
休憩いたします。 午後零時三十五分休憩 ————◇————— 午後零時四十一分
開議
川島金次
6
○
川島委員長代理
それでは休憩前に引続いて
会議
を開きます。 明日は午前十時定刻から開会することにしまして、質疑にはいります。 本日はこれで散会いたします。 午後零時四十二分散会