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1948-04-02 第2回国会 衆議院 本会議 第38号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年四月二日(金曜日)     午後七時二十七分開議     —————————————  議事日程 第三十五号   昭和二十三年四月二日(金曜日)     午後一時開議  第一 郵便法の一部を改正する法律案内閣提出)撤回の件  第二 政務次官の臨時設置に関する法律案内閣提出)     —————————————
  2. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 出席議員が少数のようでありますから、しばらく待つて計算いたします。  開会すべきでありますが、定数が足りませんので、しばらく控室で休憩願います。     —————————————
  3. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) これより会議を開きます。      ————◇—————
  4. 笹口晃

    笹口晃君 議事日程追加緊急動議を提出いたします。すなわちこの際、昭和二十三度一般会計暫定予算補正(第一号)を議題となし、委員長報告を求め、その審議を進められんことを望みます。
  5. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 笹口君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて日程追加せられました。  昭和二十五年度一般会計暫定算算補正(第一号)を議題といたします。委員長報告を求めます。予算委員会理事稻村順造君。     〔稻村順造登壇
  7. 稻村順三

    稻村順三君 ただいま議題となりました昭和二十三年度一般会計暫定予算補正(第一号)について、その内容及び委員会における審議の経過並びに結果について御報告いたします。  この予算は、さきに成立しました昭和二十三年度四月分暫定予算追加でありまして、歳出は六・三制の新制中学校校舎の建築のための経費六億四千七百万円であります。この財源には、各種公団納付金三億三千余万円、公共團体工事市費納付金及び分担金七千百万円、所得税收入六千百万円、國立病院收入五千八百余万円などをもつて当てております。  なお政府の説明があり、災害復旧費二億七千万円のうち水害地復旧の二億円は、昭和二十二年度の公共事業費予算の未使用額の中から差繰り支出することとして、特にそのための追加予算は提出しないことになつたとのことであります。  質疑におきましては、教室不足の解消、教員数の充足、戰災学校復旧等による六・三制の完全実施災害地復旧経費確保等の意見が強調されました。  これで質疑を終りまして、採決の結果、全員一致をもつてこの予算を可決いたしました。  以上、簡單ながら御報告いたします。(拍手)
  8. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 討論の通告があります。順次これを許します。徳田球一君。     〔徳田球一登壇
  9. 徳田球一

    徳田球一君 この予算につきましては、この支出が非常に緊急を要しますので、六・三制の四月一日までにこれをやつておかなければならないものを、これを今から出すということは、きわめて不当である。不当であるけれども、しかし出さないよりはいいというだけで、賛成せざるを得ない。また復旧費にしましても、これはもう昨年中に出さなければならぬものである。しかも三億くらいでは何になるだ。三十七、八億出さなければならないものを二億くらい、しかも金があるのに今まで放つておいて、いまさら出すいうのは、まつたく政府な怠慢であるといわざるを得ない。それゆえに、賛成はするけれども、政府に対して一大警告を発しておかなければならぬ。わずかに六億何千万円では、とうてい家は建たないのでのる。四月までにやつておかなければならないもを、しかもこれだけやつても家は建たない。こういうふうに、文化國家だとか、あるいは教育を重んずるとかいう政府政策の声明は、何でこれができるか。  しかも、この歳入においてはさらにべらぼうである。この歳入において特に所得税を揚げているけれども、昨年は所得税が十に対して法人税はある。今年のこの暫定予算の大体振合いをみると、所得税二十に対して法人税はわずかにである。すなわち所得税法人税とのこの比率は、今年は昨年の二倍になるのである。かかる不当資本家の擁護をもつて、しかもこの所得税からこれを出すなどというに至つては、きわめて不当といわざるを得ない。さらに國立病院からの收入、これはほんとうに國民がぜひとも養つてやらなければならぬ、療養さしてやらなければならぬ肺病にかかつている方方及びらい病にかかつている方々、その他兵士でもつて非當な犠牲を拂つて今病人になられている方々の、これらの收入から何千万円をとることになつている。これも大体昨年の四・七倍になつているのである。かかる不当な歳入は、絶対に承認するわけにはいかない。  さらに、この電力罰金に至りても、この電力罰金の千二百万円というものは、これは電力生産を改善することに使わなければならない金である。にもかかわらず、こういうものをかき集めて、やつとかつとこの六・三制に使うというにいたつては、今後この六・三制はきわめてあぶないのである。(「国民自由党がはいつていないから定足数が足らぬ」「この議会は成立しないよ」と呼ぶ者あり)今後こういうふうにして六・三制を扱うならば、この六・三制に対する政府政策というものに実に驚くべきものである。すべてこれ人民に対する。
  10. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 徳田君、ちよつと待つてください。  定足数を欠いておりますから、本日は延会いたします。     午後七時三十五分散会