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1948-03-20 第2回国会 衆議院 本会議 第27号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年三月二十日(土曜日) 午後二時二十一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
議事日程
第二十四号
昭和
二十三年三月二十日(土曜日) 午後一時
開議
一
國務大臣
の
演説
━━━━━━━━━━━━━
松岡駒吉
1
○
議長
(
松岡駒吉
君) これより
会議
を開きます。 ————◇————— 一
國務大臣
の
演説
松岡駒吉
2
○
議長
(
松岡駒吉
君)
内閣総理大臣
より
施政方針
に関し、また
栗栖國務大臣
より
一般経済対策
に関し
発言
を求められております。これを許します。
内閣総理大臣芦田均
君。 〔
國務大臣芦田均
君
登壇
〕
芦田均
3
○
國務大臣
(
芦田均
君) 今回
國会
の指名により、不肖私が
内閣
を組織することになりました。
國家
に対し、
國民大衆
に対して、
責任
の重きことを感じます。この上は、私の肉体と魂のすべてをささげて、この重責を果すことに努める
決心
であります。 つらつら内外の
情勢
を察するに、わが
國再建
の
前途
には
幾多
の難関が横たわ
つて
をります。何とかしてこれを乘り切らなければ、われわれ
民族
の
前途
は危うい。それには、われわれ
國民
が一体とな
つて
困難を
克服
する以外に、みずから救う途はありません。(
拍手
)わが國の
現状
、あらしの中にただよう
難破船
のように、これを救う唯一の途は、船客も乘組員もその力に應じて船の安全のため
協力
することが
急務
であると存じます。この際いたずらに党派心にとらわれて、議論に時を空費するがごときことは、われわれの断じて與しないところであります。(
拍手
)れゆえにわれわれは、
機会
あるごとに
各党各派
の
政治休戰
を唱え、同胞相携えて
危機突破
に邁進すべきことを強く主張してきたのでありまして、
片山内閣成立
の当時、自由党を含む四
党政策協定
を結び、互譲の
精神
をも
つて
政治
の円満なる
運用
に努めたのも、そのためであります。今回の組閣にあた
つて
も、私は政争の休止と
國民総力
の結集を目的にして
各党
に
協力
を求めたのでありましたが、今日の
危機
に対する認識において異なる点があ
つた
ためか、私の念願が完全に達し得られなか
つた
ことは、深く遺憾とするところであります。しかしながら、われわれは決してこの望みを捨てるものではありません。あくまでも國内の
総力
を集めて
政局
と民生の安定をはかるごとに
努力
し、そのためには
政府
は常に謙虚な
態度
をも
つて
民論
に耳を傾け、あくまで
調和
と融合の
精神
をも
つて
進退する覚悟であります。 新
内閣
が達成せんとする
最高
の
目標
は、平和と自由と
正義
とが支配する
世界
を
建設
することであります。われわれは、この
理想
のもとに國内の
再建
に当り、この
精神
をも
つて
諸
外國
に対せんことを期するものであります。 一昨年制定された新
憲法
は、絶対の平和と自由とを確立することを明らかにしております。われわれが平和と自由と
正義
の
理想
を追求し、それを
実現
することによ
つて
、初めて
日本民族
は永久に價置あるものとなることを信ずるものであります。(
拍手
)新
憲法
の制定は、実にこの
意味
において
民族更生
の
一大宣言
でありました。われわれは、これを一片の紙上の
宣言
に止めることなく、國内においても
外國
に対しても、これを実践する
努力
に
全力
を盡さなければならないと信じます。 新
内閣
はこれを
施政
の
最高目標
とするのでありますから、その歩まんとする道は当然に
中道
であります。何となれば、左右いずれにせよ、極端な
思想
は平和を維持するゆえんでないからであります。およそ
無血革命
と呼ばれるごとき
國家
の
変動期
においては、人心はややもすれば右か左かの極端に流れて、中正な進路を失いがちであります。しかしながら、
偏つた思想
と極端な
政治活動
は、帰するところ
暴力革命
に導く危險を包藏するのみであ
つて
、断じて平和に通ずる道ではありません。この
意味
において、われわれは
責任感
の伴わない自由を排斥します。同時に、
正義
の名に隠れた
利己主義
をも排斥します。われわれは、あくまでも眞の
民主主義
を
守つて中道
を歩み、
勤労
を尊重し、
社会連帶
、
國民協同
の
理念
のもとに、
生産
の
増大
と分配の公正とを同時に
実現
せんことを企図するものであります。 わが國が一日も早く
世界
の
平和國家群
に参加することは、
國民
のひとしく熱望するところであります。今のところ、
講和会議
がいつ開かれるかは、はつきりとした見透しはつかないけれども今から
講和会議
に備えて、
日本
が
世界列強
の
信頼
を博するよう
最善
の
努力
をいしたいと思います。
世界列強
の
信頼
を博する途は、われわれが平和の
愛好者
として、
精神
的にも物質的にも自由を尊び、
正義感
に燃え、
世界文化
に貢献する氣魄を示すことにあると考ます。
講和條
約の内容はもとより
連合國
の決定によるものでありますが、われわれの行動が平和と自由と
正義
の
原則
に適うものであれば、
講和條件
は必ずや
日本
の独立と
生存
を傷つけない公平なものであることを
期待
し得るでありましよう。(
拍手
)われわれは、今
占領軍
の治下に住んでおります。
占領軍
の指導が歴史上まれに見る公正寛大なものであることは、万人の認めるところであります。これに対してわれわれ
日本國民
もまた
占領軍
に対してきわめて
協力的態度
を示した結果、未だ
平和條
約の調印を見ずして、すでに
平和生活
に一歩を踏み出し得たことを幸福とするものであります。この際
政府
が特に
注意
を傾けようとする点は、現在の
環境
において、わが内政の処理をなすにも、まずも
つて
世界的関連
においてなすべきものであるという点であります。(
拍手
) 次に、
政府
のとらんとする
経済政策
については、他の閣僚より詳細申し述べるはずでありますから、私はその二、三について所見を述べるに止めます。 現在の
日本
においては、いかなる
政府
も
インフレーシヨン
の
克服
に重点をおくべきことは言うまでもありません。それがために、
インアレ克服
の
根本対策
を立てて
生産
の
増強
をはかることは、何人も異論のない点であります。
生産
の
増加
については、
資本
と
労働
と
経営
の
合理的調和
をはかることが最も肝要でありますが、特に
勤労大衆
が崇高なその職責への自覚に立
つて
心かう
協力
するのでなければ、
生産
の
増加
が望み得ないことは明らかであります。その点から
言つて
、
政府
は
労働組合
の健全な
発達
を切に念頭しておるのでありまして、そのために必要な
対策
は十分考慮しております。しかしながら、自己の
利益
のみを主張し、
社会協同生活
に必要な
調和
の
精神
を欠くものは、
労資とも
に嚴に排尿しなければなりません。それは結局において
國民大衆
の
利益
と相容れないからであります。
浮動購買力
を吸收することは、
インフレーシヨン
の
克服
のために緊急必要とする
施策
でありますが、この点については、別に具体的の
対策
を準備しておりますから、遠からず
國会
に提案する
意同
であります。もつとも、この
流通面
に対する
施策
にあた
つて
最も重きをおくべきことは、
通貨
の信用を保持することでおりまして、
政府
はそのために万全の
注意
を怠らない
考え
であります。 次に必要なことは
資本
の
蓄積
であります。
日本
は
戦争
によ
つて國富
の三分の一を
失つたの
でありますから、
生産
を興すには、まず
資本
を
蓄積
しなければなりません。しかるに、
國民
の大半が
勤労階級
と
なつ
た今日では、
資本
は廣く
大衆
から集めることが一層必要となるのでありまして、
從つて
また
大衆
の
利益
を擁護するため、投資の危険を少くする途を講じなければなりません。 次に、
産業
の健全な
発達
のために
経営
を
合理化
し、その能率を十分発揮しなければ、
生産
の
増大
もはかられないことは明らかであります。今後
日本
が
國際市場
に進出することを許されたときに、
輸出貿易
が
発達
するかどうかはこの点にかか
つて
おる点から
言つて
も、
経営
の
合理化
は特に強調されなければならないのであります。 なお、これに
関連
して必要なことは
生産技術
の
向上
であります。わが國の
生産技術
が
世界
の
水準
に比べて最近著しく遅れることはまことに遺憾でありまして、
政府
は
生産技術
の
向上
のために万全の
施策
を講ずる
考え
であります。 なお
経済政策
としてわれわれの
考え
ておる一、二の問題を附言して申し述べます。
日本
のような特殊の形態をもつ國においては、
國土
に適する
産業
を檢討して、これを振興しなければなりません。その点から
水力電業
を開発することは、
石炭
の不足がちなるわが國にと
つて焦眉
の
急務
でありまして、殊に大
規模
の
発電工事
については、
政府
がその
資金
を供給することも考慮しなければならぬと思います。
食糧
問題については、最近来の
供出
が未
曽有
の好
成績
を示しまして、すでに一〇〇%を超えております。これま
つた
く
農民諸君
の
救國的精神
の結晶でありまして、私はこの
機会
に、全國の農村に対し深く感謝の意を表するものであります。(
拍手
)しかしながら
食糧増産
のためには、なお第二次
農地改革
の
徹底
、
供出制度
の
改善等幾多
の
施策
を必要とするのでありますから、
政府
はこれらの点について
具体的研究
に着手いたしたいと
考え
ております。なお、昨
年度
の水害による災害の復旧は一日も緩くすることを許されない
事情
にありますから、目下その
対策
について遺漏なきを期しておる次第であます。また
平野地帯
と
山嶽地帯
との中間に位する
波丘地帯
約三百万町歩の開発も、
食糧増産
、
失業救済
のために適切な
事業
でありますから、
政府
は
具体的研究
に着手したいと
考え
ております。 今後における
経済
再の
基調
については、
各党各派
の間あるいは
基本的理念
を異にするところがあるかもしれません。しかしながら、わが國が現在おかれておる
環境
からするならば、当面に行わるべき
施策
はおのずから発見されるはずでありまして、
資本主義政党
が
経済
の終局の
目標
を
企業
の自由におくとしても、
物資
が極端に欠乏しておる
現状
においては、ある程度の
統制
が絶対に必要であることは明らかであります。
政府
が近く発表する
生産
の
長期計画
によ
つて生産
が
増加
するに從い、不必要な
統制
はこれを廃止し、合理的な
経済体制
を樹立する時期の來ることも予想し得ることであります。 以上は、
政府
が企図する
生産増加対策
の
概要
でありますが、その効果の完全に現われるには、なお時間を要するとも
考え
られます。その間に
インフレ
が高進して、
日本経済
を破局に陥れる危険ないとは言えません。よ
つて
当面の
急務
は、
生産増加
に並行して
不足物資
を
輸入
に仰ぎ、一刻の急を救うことであります。
不足物資
の
輸入
は、一に
連合國
の
好意的援助
によるほかないのでありすが、さいわいに周囲の
事情
は好転して、おいおい多量の
物資
を
輸入
し得る曙光が輝き始めたことは、
諸君
とともに欣幸するところであります。(
拍手
)聞くところによれば、アメリカにおいては、
日本経済
を一九五四年までに、一九三〇年ないし三四年
水準
の一二十五%にまで
復興
させる
援助計画
を考慮する向きもあると聞いております。わが國の
経済
は
終戦
後一時どん底に落ちたのでありますが、その後
國民
の氣力と
連合國
の
物資補給
によ
つて
、緩慢ながら、徐々に
回復
の方向に向い、
インフレ
の高進にかかわらず、
國民
の
実質的生活
が
向上
したことは疑いないと、ろであります。この際
連合國
の
物質的援助
があれば、
インフレ
の
進行
は著しく鈍化して、
経済
の
再建
は強固なる
基礎
の上に立つことができるでありましよう。かくして初めてわれわれは、久しい間の
耐乏生活
を脱却する希望をもつことが可能となるのでああます。(
拍手
) しかしながら、
連合國
の
好意的援助
を得るためには、まずも
つて
輸入
の支拂のため
輸出
の増進を必要といたします。これと同時に、われわれの
態度
がその
好意
に値するものでなくてはなりません。(
拍手
)
日本國民
が諸
外國
の
信頼
に背かない明らかな証拠として、
ポツダム宣言
を厳格に実行することはもちろん、國内の
民主化
を促進し、
文化國家
の
建設
に
全力
を傾けたいと思います なお
外國資本
の導入を容易にするためには、今日までその隘路とな
つて
お
つた幾多
の
障害
を除いて、
外國
の
資本家
をして安んじてわが國の
産業
に投資するごとき
受入態勢
を整えなければなりません。
政府
は漸を逐うてこれを
実現
する
考え
であります。
終戦以來
、國内の治安は
敗戦國
としては予想以上によく維持されてきました。しかしながら、
戦争
の結果として
文化道徳
を頽廃させ、今なお
犯罪
の減少を見ないことは遺憾にたえないところであります。
日本民族
の血液から
凶暴性
を刈りとることは、一は
國民生活
安定の問題であり、さらにまた道義の
高揚
をはかる教育の問題であります。
政府
は
最大
の
関心
をも
つて
これに善処する
決心
であります。
地方自治体
の
運用
は、新
憲法
に、よ
つて
今試練の前にた
つて
おります。われわれは
地方自治体
が
民主主義
の根幹であることを思い、正しき
自治精神
が発場されて、
地方分権
が
名実とも
に完成されることを
期待
するものであります。
地方
に移管せられた
自治警察
が、今後眞に民衆の友として十分に機能を発揮する日も遠くはないと信じますが、同時に、
国民諸君
もまた進んで
犯罪
の
防止
に
協力
せられんことを切望してやまないものであります。(
拍手
) さらにまた
國民道徳
の
高揚
については、
民族
の名誉にかけて、この際速やかに適当の処置を講じなければなりません。われわれの
傳統
は、正しきを踏んで恐れない
精神
と、同胞に対する愛情とでありましてこの
傳統
をとりもどすことによ
つて
、われわれの
祖國
は眞に住みよい國となり得るのであります。
政府
はこの
精神
を
基調
として教学の振興に今後一層
努力
をいたすとともに、六・三制の
実施
についても前
内閣以來
の
方針
を堅持する
意向
であります。 こ際私は、國内において最も恵まれない
境遇
にある
海外引場同胞
と
戦災者
に対して一言いたします。これらの人々は、多くはまとうに衣なく、住むに家なき
境遇
にありますが、
政府
は
事情
の許す限り眞心傾け、
國費
を投じて
救済
に努めるこどを約束いたしたいと思います。
戦災都市
の
復興
も、まことに急を要する重大問題であります。
政府
はこの際、その道の
権威者
を集めて、その
計画
に基いて
戦災都市
の
復興
を促進する
意向
でありますが、特に住宅の
建設
については、欧米の実勢に鑑み、学ぶべき点は十分にこれを採用して、早急にその
実現
をはかりたいと
考え
ております。(
拍手
) 最後に、
國際情勢
に関するわれわれの
関心
について一言いたします。 最近の大
戦争
によ
つて人類
の受けた惨は、今なおわれわれの体験に新たなるものでありまして、
世界
の多くの
國民
は、
飢餓
と混乱のちまたに迷
つて
おります。それにもかかわらず、
世界
はさらに第三次大戦のまぼろしにおののいているというのが現在の姿であります。わが國は、まだ
國際連合
に参加する時期に達していないために、平和に対する
発言権
さえももち得ない立場にあろます。けれども、われわれの
生存
が密接に
世界
に
関連
をもつ今日、われわれは決して平和の維持に無
関心
であり得ないのであります。(
拍手
)殊に東洋の
隣邦諸国
において政情の安定を見ないことは、わが國の
経済再建
に大いなる
障害
をなすものであります。われわれは新
憲法
において、一切の軍備を放棄し、一勢の
戦争
を否認する決意を示しました。
世界
がこの崇高な
理想
において
日本國民
と歩調を同じくせんことは、われらの熱望であると同時に、われわれは今後引続きこの
理想
の旗のもとに、中和と自由と
正義
との支配する
糧界
の
建設
に不断の
努力
をいたしたいと決意しております。(
拍手
) 以上私は、新
内閣
が
政局
の現
段階
に対する
物心両面
の用意と、
経済危機
の
突破
についての構想の
概要
とを申し述べたのでありますが、私は右に述べたような
基本観念
に立
つて
、廣く國内の
政治力
を結集し、
國民大衆
と力を協せて
政局
の安定をはかり、
経済再建
に直進する
決心
であります。今日
世界
の
國國
がひとしく
窮乏
にあえいでおる際、われわれは外からの
援助
のみによ
つて
救われようとする卑屈なる
態度
をとろうとは
考え
ておりません。
食糧
の
補給
も、物の
生産
も、まずみずから起ち
上つて
、できる限り自給自足をはからなければ、外からの
援助
は
期待
し得ないと思います。
民族
の特質は、かようなときにおいて最も顕著に現われるものでありまして、
日本
人が
世界
に伍して遜色なき
國民
であることを示すのは、逆境にある今日がその絶好の
機会
であります。(
拍手
) わが國が当面する
危機
は、今日ただいまも
進行
を止めてはいないのでありまして、これに打勝つことは容易ならぬ大
事業
であります。
國会
は申すに及ばす、廣く
國民諸君
の心からなる支援を得なければ、この大
事業
を遂行することはできません。 〔
発言
する者多し〕
松岡駒吉
4
○
議長
(
松岡駒吉
君) 静粛に願います。
芦田均
5
○
國務大臣
(
芦田均
君)(続) われわれは、心を空しくして輿論に耳を傾け、廣く
建設的意見
に傾聽し…… 〔
発言
する者多し〕
松岡駒吉
6
○
議長
(
松岡駒吉
君) 静粛に願います。
芦田均
7
○国務大臣(
芦田均
君)(続)
誠心誠意奉公
の誠を盡したいと念願する次第であります。(
拍手
)
松岡駒吉
8
○
議長
(
松岡駒吉
君)
國務大臣栗栖赳夫
君。 〔
國務大臣栗栖赳夫
君
登壇
〕
栗栖赳夫
9
○
國務大臣
(
栗栖赳夫
君) 本年は、端的に申し上げまして、わが
國経済再建
上まことに重大な年であります。いわば
経済再建
に一
軽機
を画するほどの重大な時機に当面した年であると存ずる次第であります。
終戰以來
、
経済
安定のための各般の
努力
がなされてまい
つた
のでありますが、
敗戦
の創痍はあまりに深く、かつあまりに廣く、今日
國民
の
生活
は、なお辛うじて
飢餓
と疾病を免れた
最低水準
を維持するに止まり、
生産
の
回復
もその進展は緩く、
産業活動
り
本格的回復
をはかろうといたしましても、
輸送力
、
動力等
の衰弱によ
つて
制約せられ、これを
回復
しようとすれば
基礎的資材
の
生産
の過少に制約されるというように、
経済
の
基盤
はまだ
安定正常化
の
段階
に到達できないのであります。 〔
議長退席
、副
議長着席
〕 また、これらの
経済実態
の
総合的表現
といたしまして、
インフレーシヨン
は最近やや
足踏み氣味
でありますけれども、なおその
進行
を止めず、そのために、また家計や
企業
も依然行先不安の域を脱していない
現状
でありまして、所詮は
日本
の
現実
の
経済力
においては、
経済
の
再建
をはかるためには、当面
経済
安定のためのあらゆる
努力
を盡し、
國内生産
の
増強
をはかるのと相ま
つて
、どうしても
食糧
、
輸出品用原材料等
の必要な
物資
は、これを
輸入
に仰がなければならないのであります。 もとより
物資
の
輸入
につきましては、
連合國
の
好意的援助
にまたねばならないのでありますが、本年は四囲の
情勢
からいたしまして、もしもわれわれが
最善
を盡して
連合國
の
期待
に副うことができますれば、従卒に比し
連合國
の
経済援助
に
格段
の
期待
をもち得る画期的な時期にあるように思うのでありまして、さいわいこの
援助
が
実現
し、これをわが
國経済再建
上有効適切に
活出し
、得ますならば、ここに
経済
安定の
基盤
を確立することができ、進んで本格的な
経済再建
の明るい
光明
を
前途
に認めることができるに至ると思うものであります。(
拍手
)実に本年は重要な年であるを申さなければならぬのであります。 從いまして、一面
現実
の憂うべき
経済情勢
に鑑みまして、
経済再建
のためまずも
つて
その
前提
となる
経済
の安定、すなわち
インフレーシヨン
の
克服
をはかることを当面の責務といたしまして、前
内閣以來
の
経済安定施策
を踏襲し、これを
民主化
の線に沿いつつ強化して、その励行の
徹底
をはかるとともに、他面新たな
情勢
に対應いたしまして、
連合國
の
経済援助
を受け得る
経済体制
を整備し、
輸入物資
を最も効果的に役立てて、
生産
・
輸出
の
画期的増大
に努め、またでき得る限りの
國民生活
の安定と
向上
をはかることに
最大
の
努力
を補うことを本
年度
の
経済施策
の
基調
といたしたいと存ずる次第であります。 次に、以上述べました趣旨に則りまして、
主要経済施策
の大要について逐次述べることにいたしたいと存じます。 まず第一に、当面の
インフレーシヨン
の
克服
のためには、これまでの
経済情勢
の
推移
に鑑みまして
國家財政
及び
地方財政
の
実質的健全化
を確立いたしますとともは、
健全金融
の一層の
徹底
をはかる必要のあることは申すまでもありせん。本
年度
の
國家財政
は、
一般会計
に関する限り、本
予算
及び
追加予算
とも
収支均衡
の
原則
によ
つて
編成されたのでありますが、
現実
には
歳入
と
歳出
との時期的ずれが著しく、殊に
年度
半ばを経過して
巨額
の
追加予算
が計上された
事情
でありまして、本年月末には、
大藏省証券
の
発行高
は三百七十億円に
上つた
次第であります。もつともこの
発行高
は、二月に入りまして、
歳入
の大宗である
租税収入
の
画期的増加
によりまして逐次減少し、三月十日現在では五十七億円を残すに止まり、
國庫金
の残高を
考え
合わせますと、ただいまのところは、実質的に全部償還された形にな
つて
おります。しかしながら、
特別会計
につきましては通計して五百五十億円を超ゆる
資金不足
が予定せられ、結局において
政府資金
の対
民間撒布超過
は相当
巨額
に達しているのであります。 以上の実情に徴しまして、
昭和
二十三
年度
予算
は、実質的な
健全財政
の
実現
を
根本方針
といたし、
財政
の
規模
を
國力
に合致させるとともに、
歳出
については眞に必要かつ有効な費目のみに限定し、
年間収支
の
均衡
のみならず、
財政収支
の時間的調整をもはか
つて
まいる
考え
であります。また税制につきましても、
国民
の
租税負担
の
均衡
をはかり、
生産意欲
の
障害
を除くため、
勤労所得税
の
大幅引下げ
を中心といたしまして
所得税
の軽減をはかりますとともに、
企業
の再
生産活動
を容易にするために、
法人税
について所要の改正を行う等
経済情勢
の
推移
に即應する
改革
を行う
意向
をも
つて
、目下その準備を進めている次第であります。 なお
歳入
の確保のためには、脱税の
防止
はもとよりのこと、
インフレ利得
や
やみ利得
を
徹底
的に追求し捕捉する
措置
を講じ、これによ
つて徴税
の
徹底
を期したいと
考え
ます。
他方産業資金面
については、
金融機関
の
融資
がかなりの
巨額
に上が
つた
のみならず、なかんずく
復興金融金庫
の
融資金
が、大
部分復興金融債券
の
日銀引受
によ
つて
調達ざれることを主因としまして、
通貨増発
の原因とな
つて
おります。
從つて
、今後
復興金融金庫
の
融資
に対する監督を強化するとともに、
赤字融資
の抑制を継続強化する
考え
であります。また
一般金融機関
につきましては、現行の
融資準則
による
融資規制
の方法をさらに改善する
措置
を講じ、
地面財政資金
、
復興金融債券
の
民間消化
に一段の
努力
をいたす
方針
であります。しかしながらその反面において、
政府経済計画実施
に必要な
産業資金
は極力その供給を確保して、その
事業活動
を阻害梗塞することのないように留意することはもちろんであります。 次に、
健全金融
の
実施
を確保するためには、
資金
の
蓄積
にまたねばならないことは申すまでもありません。
國貯蓄運動
が展開されまして
以來
、
貯蓄成績
は逐次
向上
の一途をたど
つて
いるのでありますが、他面
財政資金
、
産業資金
の需要に比較しまして、未だ決、て十分とは申されないのでありますので、
政府
としましては、
定期的預貯金
の
優遇等
に一層のくふうを加えたいと存じます。
國民
の一層の
協力
に
期待
いたす次第であります。なおこの際、新円再封鎖、平
價切下げ
は絶対行わないことを確言するものであります。以上述べたましたことく、
財政金融
の面より
インフレーシヨン
を抑制する方策を
徹底
いたしますことは、
経済再建
上の重要な要件と存じます。他面
経済
の
復興
をはかるためには、このような
前提
の上に立
つて生産
の
増大
をはかることを
至上命令
とするので、ありまして、これを達成することなくしては、
終戦以來
の
窮乏
と
飢餓
とから解放せられ、
國民待望
の
経済再建
の輝かしい
光明
を
期待
することは、とうていできないのであります。しかも、このための
努力
を
國民
みずから盡すならば、初めに述べましたことく、本年は恵まれた
環境
におかれることも
期待
し得るわけであります。從いまして、
政府
におきましては、
國民各界
の
協力
得まして、
長期経済再建計画
の完成をはかるべく、目下その
策案
を急いでいるのでありますが、さしあたり、その第一
年度
たる
昭和
二十三
年度
の
計画目標
といたしましては、前
内閣
が定めました
石炭
三千六百万トン、鉄鋼百万トン、硫安九十万トン等をも
つて
仮
目標
として、万難を排してその
実現
をはるつもりであります。しかしながら、この
目標
といえども、尋常一様の
努力
では達成可能とは
考え
られないのでありまして、
格段
の
努力
を必要とするものであります。
政府
は、國内の
経済力
をも
つて
しては達成することのできぬ
物資
につきましては
連合國
の
援助
を懇請する一面、全
国民
の
奮起協力
によ
つて
その
実現
を固く
期待
しているのであります。 増産
計画
の眼目といたしましては、依然として
石炭
・電力・鉄鋼・肥料も中心とする傾斜
生産
方式を継続強化し、他の
産業活動
の
規模
を逐次拡大していくための
基礎
的
生産
資材の重点的増産をはかるとともに、これに対應して、今日の
産業
経済
活動の大きな制約をなしておる海陸
輸送力
についての損耗と破壊とを整備充実し、輸送能力の
格段
の
増強
をはかるための有効なあらゆる
措置
を講じ、いやしくも
生産
された
物資
については滞貨を生ずることのないよう万全を期する
考え
であります。また、これら
基礎
的
産業
部門の整備と相並行して、繊維工業等の
輸出
産業
の振興に力をいたしますとともに、これに相
関連
する中小工業の振興につきましても、技術
経営
等の改善に着実な
努力
を沸いた所存であります。
政府
といたしましては、右に述べましたような
計画
の
実現
のために、全
國民
的な能率増産運動を展開いたしますとともに、資材割當の
合理化
、遊休資材の全面的動員活動による
生産
増強
体勢の整備をはかる
措置
を
実施
する
考え
であります。また農業
生産
につきましても、
供出
責任
制の
実施
と相ま
つて
、肥料その他の
生産
資材の
責任
配給を行う等、
政府
におきましてあらゆる
努力
を盡しますとともに、関係方面の
協力
を得て、
食糧
の一割増産運動を強力推進し、
計画
的
生産
の確保をはか
つて
まいる
方針
であります。 次に、本年は
連合國
の絶大の
好意
と理解ある
援助
により、綿花、
石炭
、鉄鉱石その他の必要
物資
の
輸入
も
画期的増大
が
期待
せられ、各種の外資も逐次導入を見るごとと予想されるのでありまして、
日本経済
も、今や
戦争
以來
の長期間の孤立
経済
の状況から離脱し、諸
外國
との正常なる
経済
交流に備えるべきときが到來したものと
考え
られます。從いまして、かような事態に対應して、
輸出
振興についは、その重要性に鑑み、さらに一段と
努力
を拂う必要があることは申すまでもありませんが、それとともに、わが國
経済
を逐次國際
経済
へ順應させる方途を講じ、とりわけ國内
産業
及び
企業
経営
の体制を逐次整備し、
経営
。技術、
労働
。
生産
の全般にわた
つて
合理化
を推進して、わが國
産業
の國際的
水準
を
向上
充実させる労ことが格別重要で奉ると思うのであります。しかして、この
産業
の
合理化
につきましては、
政府
といたしましても、今後の慣格形成、資材・
資金
の割当等、各方面よりこれを促進することに努める
考え
でありますが、各
企業
におきましても、
経済
動向の
推移
に徴して、労資双方相
協力
して必要な
合理化
を推進し、
企業
の健全化と明日の繁榮に向
つて
協同の
努力
を盡され々ことを希望してやまない次第であります。(
拍手
) 次に、
國民生活
の安定はつまるところ
経済
安定の
基盤
であり、
経済
の
復興
はつまるところ
國民生活
水準
の確保
向上
にあると
考え
ますので、
飢餓
と疾病を
防止
し、社会不安をなからしむるに必要な限度の
食糧
その他の
生活
必需
物資
を確保するはもちろん、さらに前年に比しまして
生活
水準
の実質的改善をはかるために
努力
を傾注いたしますとともに、
勤労
者の
生活
安定、とりわけ
生産
増強
に直接
関連
する重要
産業
に從事する
勤労
者に重点を置いて、その実質賃金を充実する
方針
であります。從いまして、これまでの
生活
必需
物資
対策
を継続
実施
するとともに、さらに
実施
経過に徴して各般の改善
措置
を講じてまいりたいと
考え
ております。なかんずく
食糧
については、
昭和
二十二年産米の
供出
が例年に見ぬ早期に完了し、これに
連合國
の
好意
により
輸入
食糧
の機宜の放出によ
つて
、從前に比べ
國民
の食
生活
に相当安定感を輿へているのでありますが、さらに引続き、今年こそは例年の端境期におけるがごとく
食糧
危機
の再現を絶対に避けて、現行一般配給量の遅欠配のないよう
全力
を注ぎ、
供出
・輸送・貯藏・加工の部面について適切なる改善の
措置
を講ずるはか、重要
産業
労務者に対しては、現行労務者加配舞米制度を刷新し、配給基準を調整して、嚴に実稼働に應ずる効率的な
運用
をはかりますとともに、
食糧
事情
をも勘案して、逐次改善強化いたしたい所存であります。 魚類、蔬菜等の生鮮食料につきましては、現行統政に必要な改善を加えるとともに特にその励行に勤め、さらに加工水産物などとの総合配給制を
実施
して、
格段
の配給
増加
をはか
つて
まいる所存であります。その他衣料品、家庭燃料等の重要
生活
用品につきましても、一般民生の最低限維持のための配給を確保するほか、特に重要
産業
労務者に対しては、作業用品の供給力の
増加
によ
つて
増加
配給を行う
考え
であります。 以上の
措置
の実効を確保するため、
政府
は、配給組織については、特に消費面の自主的な受配体制を育成強化するため、地域及び職域の
生活
協同組合の積極的活動を助長する
措置
を講じてまいるとともに、日用品の配給方式についてもこれを刷新し、
統制
品目を整理して、実効のある
統制
を確実に励行していきたいと
考え
ておる次第であります。 なお
國民
の住
生活
の面につきましても、本
年度
は乏しい資材の中から特に多くをこれに割いて、前
年度
に比し相当大幅の住宅
建設
を
実現
いたしますとともに、特に
勤労
庶民階級に対する住宅の供給に重点を置きたい
考え
で、あります。
政府
は右のような國内的
努力
を盡し、現行
食糧
配給基準量の配給確保体制を整え、その成果をま
つて
連合軍総軍令部に対し懇請し、できるだけ速やかに一般配給基準量の実資的な改善調整を
実現
できるように努めたい所存であります。 次に物價につきましては、以上述べました各般の
経済施策
の一環をなす重要な問題でありますので、その安定のために
最善
の
努力
を継続する必要のあることは申すまでもないところであります。現に物價安定に関する一大
國民
運動の展開の機運にあることはまことに喜びにたえぬところでありまして、
政府
といたしましても、必要な支援を惜しまぬ次第であります。以上は
経済施策
でありますが、その
施策
の
実施
方式につきましては、現在のわが國
経済
の実情におきましては、今なお
経済
統制
を継続強化するとともに、とりわけこれが適切な運営と確実な励行とをはかる以外に、いかなる
政府
といえどもその実効を攻める途はないばかりでなく、みずから盡すべきを盡さず、いたずらに他に求めることは、
連合國
の
好意的援助
にも報いるゆえんでないことは明らかでありまして
経済再建
上重要なる年を無為に過す懸念がないといたされない次第であります。從いましてわれわれは、
日本経済
の安定と
復興
とを
國民
みずからの手において
実現
すべき
責任
を自覚し、たた一遂に
國民
の
総力
をこれに結集すべきであると思うのでありまして、祖
國再建
のために、全
国民諸君
の奮起と
協力
とを特に切望するものであります。(
拍手
) なかんずく全國の
勤労
者及び
農民諸君
はすでに十分に自覚自負せらるるがごとく、今日においては、
日本
経済再建
の成否はかか
つて
諸君
の双肩にあると言わなければならないのであります。最近
勤労
者及び
農民諸君
の間に、健全な
労働組合
及び農民組合の運動が澎湃としてわき起りつつあることは、まことに注目すべきことでありまして、特に
労働組合
が眞にその自主性と
責任
制とを確立し、
経営
者団体と自主的に
協力
し、
生産
復興
運動を推進されることは、その意義は今日きわめて大きいといわなければならないのであります。(
拍手
)
政府
は、これらのにして
建設
的な運動の急速にして活発な成長に対して、深き
関心
をもつものあります。
政府
は今後の
施策
においては、上述のごとく、あらゆる
努力
を盡して
インフレーシヨン
の抑止、と
勤労
者
諸君
の実質賃金の同上をはかる所存でありますが、
勤労
者
諸君
におかれては、
政府
の意のあるところを了察されて、積極的にこれらの安定
施策
に
協力
さることを特にお願いするものであります。 以上、
政府
といたしまして本
年度
中にとるべき
経済施策
の重点を申し述べたのでありますが、さいわいにして全
國民
の増産と
経済
安定への
努力
が成功いたしました暁においては、
終戦以來
二年有余、ようやくにして困苦と混乱の中に
経済再建
への明るい展望が開かれるに至ることは疑いないのであります。もちろん
敗戦
経済
の
現状
、わが國の自力のみをも
つて
解決しがたい
幾多
の欠陷があることは事実でありますから、これらの補強について
連合國
の
好意
ある
援助
を得られるよう
政府
として十分の
努力
を盡す所存でありますが、要は、全
國民
の
祖國
復興
への眞勢な
努力
が具体的に示されることにあります。(
拍手
)重ねて
祖國
の
復興
再建
のため各
國民
位の奮起と
協力
を切望してやまない次第であります。(
拍手
) —————————————
笹口晃
10
○笹口晃君
國務大臣
の
演説
に対する質疑は、明後二十一日定刻より本
会議
を開きこれをなすごととし、本日はこれにて散会せられんことを望みます。
田中萬逸
11
○副
議長
(田中萬逸君) ただいまの動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
田中萬逸
12
○副
議長
(田中萬逸君) 御異議なしと認めます。よ
つて
動議のごとく決しました。 本日はこれをも
つて
散会いたします。 午後三時二十五分散会