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森戸國務大臣 六・三
予算、殊に
新制中学の
予算につきましては、当
委員会におきまして強い関心をも
つておいでになりまして、私
どももまことに感謝いたして、その都度重要な点では御報告をいたしたと記憶いたしておるのでありますが、
最後の
段階に至ろうとしておるのであります。
大体
お話し申しましたように、
文部省の案といたしましてはいろいろな変化がありましたけれ
ども、大体
國庫負担の
建築費が五十億前後ということを主張してまい
つております。五十億というのは新しいペースです。それから
安本の
査定案では三十億弱であります。もとの十九億でありますが、三十億弱というところでありまして、これではとうてい六・三制、殊に
中学校の
建築をや
つていくということは困難であります。むしろそれでは
責任は負えぬということで、実は
閣議で
相当の間もんでお
つたのでありまするが、
最後の
段階に近づくに至りましていろいろ方々から何とか
解決の途はないかということを、殊に
総理等も
考えられるようになりまして、大体両者の中間である四十億――これは新
ベースでありますが、四十億くらいのところで何とか
團問は
解決できないであろうかという話でありました。これはなかなか困難である。私
どもの目あてとしておるところよりはよほど離れておる。この形ではなかなかいかぬというふうに申しておるのでありますけれ
ども、しかし他面財政並びに
資材の面から、殊に
公共事業費に割り当てられた
資材等の
関係から、これ以上増加するのは非常にむつかしいというような
考え方が財務並びに
安本の
当局からの主張であります。しかしそれでは困るということで、結局それでは
財源のあつた場合には――これは六・三
予算並びに
災害復旧の
予算ですが、これを増額するということを
了解のもとに、何とか早く
予算をきめることを急いでおるので、そういう線でどうかというような話もあ
つて、この額ではなかなかできぬけれ
ども、しかしそういうような
了解事項があるならばそういうところで――私はこれは進んでは賛成しないのだが、皆さんがそう言われるならばどうもやむを得ない、こういうような状況にあるのであります。四十億につきましては、まだ内部の
計算がすつかり
整理されておりませんので、ただいま
安定本部でその
整理をや
つておる
段階にあるのであります。これが大体の概要でございます。