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1948-04-13 第2回国会 衆議院 文化委員会 第5号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年四月十三日(火曜日)     午後一時五十分開議  出席委員    委員長 福田 繁芳君    理事 佐藤觀次郎君 理事 最上 英子君       奥村 竹三君    佐々木盛雄君       田口助太郎君    竹尾  弌君       原田  憲君    玉井 祐吉君       馬場 秀夫君    原 彪之助君       高橋 長治君    成島 憲子君       川越  博君    藤田  榮君       受田 新吉君    森山 武彦君  委員外出席者         專門調査員   武藤 智雄君 四月六日委員木村榮君辞任につき、その補欠とし て藤田榮君が議長の指名で委員に選任された。     ――――――――――――― 四月六日  大善寺中門重要美技術品に認定の請願(坂東  幸太郎君紹介)(第三四三号)  「明治節」を祝祭日指定請願竹尾弌君紹  介)(第三六四号)  「こどもの日」を祝祭日指定請願(松澤兼  人君紹介)(第四一一号) の審査を本委員会に付託された。 四月八日  観光事業の振興に関する陳情書  (第九三号)  観光國策樹立に関する陳情書  (第一〇〇号)  観光國策確立促進に関する陳情書  (第三一二八号)  観光國策確立に関する陳情書  (第一三四号)  新聞用紙割当等に関する陳情書  (第一三九号)  観光事業促進に関する陳情書  (第一五〇号)  花祭り並びに盆を國家祝祭日決定陳情書  (第一八三号) を本委員会に送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  祝祭日に関する件  國政調査承認要求に関する件     ―――――――――――――
  2. 福田繁芳

    福田委員長 それでは会議を開きます。  まず諸君に御紹介申し上げたいことがございます。それは四月六日に委員共産党所属木村榮君が辞任されましたので、その補院として社会革新党より藤田榮君を本委員会にお迎えいたしたのでございます。藤田榮君を御紹介申し上げます。(拍手)     —————————————
  3. 福田繁芳

    福田委員長 次に諸君にお諮り申し上げたい点がございます。それは國政調査承認要求の件であります。本委員会の重要な調査事項として、さきの第一回國会著作出版に関して調査研究を進めてまいつたのでありましたが、今議会におきましても、この方面はなほ一層堀り下げて調査をいたしたいと考えます。申すまでもなく出版事業活盛衰は一國の文化のバロメーターでありまして、わが國戰後出版事業の活況は年を逐うて刮目すべきものがありまして同慶にたえないのでありますが、その反面想当反省すべき諸点も見受けられるのであります。かつ出版物に対する用紙割当に関しましては、出版の根本問題を含んでありますまので、用紙割当適正化を主眼としまして、これらの問題に伴いまする出版物等調査檢計いたしたいと存じます。  以上申しました要旨によりまして、國政調査承認要求をいたしたいと思いますが、御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 福田繁芳

    福田委員長 御異議がないようでありますから、さよう決定いたします。     —————————————
  5. 福田繁芳

    福田委員長 本日の議題は、公報でお示しいたしました通り前回と同じく祝祭日に関する件、となつております。  申すまでもなく祝祭日に関する問題は、われわれが第一回國会以來重要問題として取上げてまいりましたところで、第二回國会にはいりしてからも、これがために会議を開くことすでに八回、うち委員会三回、打合会五回に及んでおりますが、その間における委員各位の御励精は、不肖委員長といたしましてまことに感謝にたえない次第でございます。最近の経過をたどりまするに、去る三月二十六日の第二回打合会におきましては、各委員の御試案を基礎として御協議願つた上、仮案と申しますか参考案と申しますか、一應の暫定的な案を作成いたし、次いで三月三十日第三回打合会におきましては、この仮案中心に檢計を加えましたが、いわゆる紀元節の日附に関して專門家意見を徴することに一決いたしましたので、專門調査員においてこれを引受けてもらうこととし、越えて四月一日、第四回打合会を開きまして、專門調査がより池内宏辻善之助板沢武雄坂本太郎の四專門家を訪問の上詳細に聴取いたしました意見の報告を受けました後、各位の御協議があり、翌年四月二日開会の第四回委員会におきましては、本祝祭日問題に全般にわたりましてさらに研究を重ねまするとともに、引続き打合会に入りまして第二次の仮案とも申すべきものを作成いたし、そして前回四月六日、第五回の打合会を開きまして、この案をさらに練つていただいた次第であります。  以上最近四、五回の会議経過を概観いたしましても、わが文化委員会意見が歩一歩と固まり、一本にまとまりつつありますことは、まことに御同慶にたえないものがございます。本日は、この前会までの御協議の結果を一應とりまとめ、刷物としてお手もとに差上げておきました。これを基礎としてさらにこれより御協議を願いたいのでありますが、幸いにして本委員会としての最後案に到達することができますならば、まことに好都合に存ずる次第であります。  順序といたしまして、まず私に代り、專門調査を煩わしまして、本院議長ないし私あるいは委員会あてに寄せられました祝祭日関係請願陳情輿論調査ないし投書に関する御紹介をいたさせます。
  6. 武藤智雄

    武藤專門調査員 今日まで提出受理になつておりまする請願項目だけ御紹介申し上げます。これは公報に載つております通り、第二四一号「第まつりを祝祭日指定請願」というのが本委員会山名議員紹介のもとに提出されております。それから第二六三号「発明祭祝祭日指定請願」これが馬場委員紹介のもとに提出されております。それから第三六四号として「明治節祝祭日指定請願」が竹尾委員紹介議員として提出されております。それから第四一一号、「こどもの日を祝祭日指定請願」が松沢議員紹介のもとに提出されております。それからまだこの文化委員会に正式には付託になつておりませんが、それ以後提出されたものとして、第五〇四号「教育節祝祭日指定請願」が青木議員紹介のもとに提出されております。それから第六九〇号「こどもの日を祝祭日指定請願」が最上委員紹介のもとに提出されております。それから別に陳情といたしまして、第一八三号「花祭り並びに盆を國家祝祭日決定陳情」というのが提出されております。これらの要旨請願文書表並び陳情文書表に記されている通りでございます。  それから本文化委員会あてに寄せられました輿論調査ないし投書のその後の分を御紹介申し上げますと、結局おもなる項目といたしましては、子供の日ないし兒童デーと申しますのと記元節と二つになります。それで子供の日ないし兒童デーにつきましては、團体といたしましてはまず厚生省の兒童局企画課から、五月五日を子供の日に指定してほしいという要望がよごされております。それから鳥取縣中等学校の教職員十二名から、五月五日を子供の日にしてほしい、それからこの前、東京都の保育連合会からは五月五日に子供の日をということでありましたが、今度全國保育連合会からは十一月十五日を子供の日にしてほしいという要望がよこされております。また個人といたしましては、二百十二名の人々から五月五日を子供の日に指定してほしいという投書がよこされております。  それから記元節につきましては、團体といたしまして福島縣教育部長輿論調査のもとに、二月十一日の記元節を存置してほしいという要望が來ております。それから島根縣知事輿論調査として、二月十一日の記元節を存置してほしい、その存置を希望するものは九五・五%だと申しておりますが、場合によつて紀元節という名前は変えてもよろしいという者もおるということが記されております。それから島根縣浜田市の人々二千九百五十三名から、紀元節二月十一日を存置してほしいということがよこされております。それから紀元節廃止を言つてよこしたのは民主主義科学者協会であります。  そのほか特殊なものといたしまして七曜祭——日曜、月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜とあり、日曜日には日を祭り、月曜日には月を祭るというような特殊なものが來ております。それから聖徳太子薨去の日を祝祭日にしてほしい、教育記念日を五月三日として制定してほしい、それから八月十五日の祝祭日は廃止すべきであるというようなことがよこされております。そのほか交通公社からも祝祭日案というのがよこされておりますが、この文化委員会仮案と大体同じであります。さよう御承知おき願いたいと思います。
  7. 福田繁芳

    福田委員長 ただいま御紹介いたしましたのは、衆議院議長あるいは文化委員長あてに寄せられたるところの請願あるいは陳情であります。もとより諸君におかせられましては、前回まで御審議願過程において、さような点も十分繰り込まれて御審議願つたことと存じますが、なお先ほど申し上げました通り、本日はこれから審議を進めて、でき得るものならば衆議院案というものを一本化いたしたいと、かように存じますから、御自由に御意見の御開陳を願いとう存じます。
  8. 馬場秀夫

    馬場委員 この祝祭日、休日の審議に関しましては、すでに本委員会において数回愼重審議しまして、一應ここに仮案がまとまりました。本日はこの程度にして、明日衆参両文化委員会合同打合会なりを開催して、それにかけて最後案に近づくようにもつていくようにしていただきたい、かように考えます。
  9. 福田繁芳

    福田委員長 諸君にお諮りいたします。ただいま馬場君の申出は、祝祭日問題に関しては、本委員会では十分愼重審議檢討してまいつたので、この段階で参議院文化委員会、と合同委員会あるいは合同打合会を開いて、國会案というものを一本建にいたしていくという過程に入りたい、こういうお申出でありますが、御異議ございませんか。——異議ないようでありますから、さよういたしたいと思います。  ついては一應諸君に申し上げておきたいと思いまするが、実は参議院の方からもしばしば、先々週あたりから合同委員会を開いて、この問題に対して御協議いたしたい。すでに態勢が整うておられる。こういうお申出があつたのでありまするが、衆議院におきましては、なかんずく本問題の重要性を考えて、本日まで先ほど申し上げましたように、しばしば愼重審議を煩わしたわけでございます。いきおい馬場君のお申出に御異議ないようでありますから、わが衆議院においても大体参議院同樣態勢が整うたから、これから明日ただちに合同打合会を進めたいということを、正式に委員長あて返答いたしたい、かように存じております。  諸君に申し上げます。明日午後三時、会場は追つてそれまでに畫記から御報告申し上げまするが、衆議院参議院文化委員会合同打合会をいたしたい、かように思います。そうして合同打合会で十分御審議願い、適当なときに委員会に振りかえて、十分これまた愼重審議願いまして、そうしてできることならば両院から小委員を五名ないし十名ずつくらい出し合うて、小委員の手で法制局との密な連絡のもとに、祝祭日問題を成文化いたしたい、かように考えております。なお衆議院仮案に対しまして、多少の御異議のあられる方もあるかと存じますので、さようなお方は明日の打合会までに十分御研究願つておいて、腹藏なく明日の合同打合会においては、これまた御意見の御交換を願いたい、かように存じ上げます。祝祭日問題はさよういたします。
  10. 佐藤觀次郎

    佐藤(觀)委員 明日参議院との打合会をやるのですが、そのための対策というものはできておるのですか。ただこれなりで出して、向うと委員会をやるというだけで終るのですか。
  11. 福田繁芳

    福田委員長 佐藤君にお答えいたします。それは後刻理事会を開きまして、大体委員諸君の御意見がよくわかつておりますから、理事会で十分立案いたしまして、それから明日の合同打合会に臨みたい、かように考えます。  他に御発言はございませんか。
  12. 受田新吉

    受田委員 この祝祭日の法制的な措置が最後にとられる日は、およそいつごろになる予定ですか。
  13. 福田繁芳

    福田委員長 受田君にお答えいたします。それは委員長としての大体の見透しは、二十二、三日ごろからではないかと思います。と申しまするのは、この二十九日の天長節までには何とか成文化せよ、こういうところの当局のお指図でありますので、いきおい二十二、三日には成文化にかかるようにいたしたい、かように考えております。
  14. 受田新吉

    受田委員 もう一つ、この祝祭日國民生活に最も関連の深い問題であつて、これを輿論調査その他によつて、相当綿密に國民の声は聞かれたのではあるが、いま一歩各層の代表者でも集めて、公聽会に準ずるような最後の討議をお考えではないか。それほど念を入れる必要はないか。これは合同打合会と関連して、私の希望的な意見として申し上げます。
  15. 福田繁芳

    福田委員長 受田君にお答えいたします。実は衆議院文化委員会においても、公聽会を開きたいというところの委員諸君のお申出もあつたのです。同時に聞くところによりますると参議院の方にも、公聽会を開きたいというお話もあつたようですが、両委員長の打合わせました結果、両院合同打合会を開いておる適当な時期に、そこで公聽会をやろう。こういうことに実はいたしておるわけであります。  他に御発言はございませんか。     —————————————
  16. 馬場秀夫

    馬場委員 動議を提出いたします。明日さいわい委員会が開かれますので、私は昨年の第一回國会劈頭において取上げましたユネスコ運動に関する問題を、ここで具体化していきたい。すでに御承知のごとく平和会議の清まない敗戰國日本におきまして、すでに平和会議が行われたと同じような空氣連合國の好意によつて随所に現われてまいりました。なかんずくわれわれの念頭しておるところの文化國家の建設の面におきましては、さいわいにわれわれの態勢さえ整つていくならば、必ず優先的に國際人に引上げられるということは明らかになつてきておると思います。そこで最もわれわれが関心をもち、最初から本委員会において取上げておりまするユネスコ問題を、ここで結論に到達していきたい。從つて明日の委員会総理大臣及び文部大臣を招いて、現内閣の決意をはつきりしてもらいまして、ここに委員会中心となつて、現に仙台、京都、大阪、神戸、東京等において起つております各種のユネスコ運動を統一統合いたしまして、日本のユネスコ参加への体制を確立していきたい、かように考える次第であります。よろしくお取計らい願いたい。
  17. 福田繁芳

    福田委員長 諸君にお諮りいたします。ただいまの馬場君の動議に対して御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 福田繁芳

    福田委員長 御異議ないようですから、明日午後一時より開きます、委員会劈頭芦田総理大臣並びに森戸文部大臣を本委員会に招致して、ユネスコ問題並びにそれに関連する問題に対して質疑をいたしたいと考えます。それではさようにいたします。他に御発言ございませんか。
  19. 受田新吉

    受田委員 会議開始時刻は正一時ということでありますか。
  20. 福田繁芳

    福田委員長 正一時です。
  21. 受田新吉

    受田委員 これは國会粛正の声が高らかな時代に、文化委員会がまず範を示して、午後一時になれば全員打そろうごとく御配意願いたいと思います。
  22. 福田繁芳

    福田委員長 非常に結構です。明日は殊に総理文部大臣を招致いたして質疑をいたし、それから後には両院合同打合会を開きますから、正一時から催します。本日のごとくに各党こそつて出席を切にお願いいたします。他に御発言ありませんか。  それでは本日はこれにて散会いたします。     午後二時十四分散会