○
坪井委員 農業災害補償法の一部を改正する
法律案の内容について一点だけお尋ねしておきたいと思います。
第一
國会におきましても、
委員会において、
農業災害に対しましてこの再
保險に場合でありますが、まだ
國家の
補償する点が足らぬではないか、それをもつと大幅に
引上げたもらいたいという要望が強かつたのであります。もちろんある程度までは
引上げられたのでありまして、
水稻につきましても一反歩九割以上の
災害があつた場合には四十円が千円以上に
なつたということは大幅でありますが、しかし今の
米價というものからみますと、それはごくわずかなものにしか当らぬ関係にな
つております。
從つて政府の
補償を殖やしてくれれば、
農家の負担すべき
災害に対する
掛金は当然上らなければならぬと言われておりますが、もちろんこれも実は大幅に上
つておりますし、どうも現状から見ますと、
農家の
共済の料金が高過ぎるという
観点上、第一回
國会におきましても
附帶決議として、これの
引上げを要望してあるように私は考えております。こういう
観点から見ますれば、この
掛金については
米麦等について、あるいはまた養蚕の方は
グラム割りにな
つておりますが、こうしたものについても現在の
半額ぐらいに
引上げるのが当然ではないか。なおまた家畜については何らの
補償もなく、全額を再
保險にかけておるということでありますが、これらも
半額ぐらいにすべきだと考えております。これらについて
政府としてはなぜ一部改正する
法律案の中に、前の趣旨を織り込まなかつたか。これは当然織り込んで、
保險の
掛金は
半額に軽減してやることが妥当であると私は認めております。これについて
政府の方針、またお考えを御明示願いたいと思います。以上であります。