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玉置政府委員 それでは
文書表につきまして、御説明いたします。
日程第一につきましては、受理当時は
渇水のはなはだしい時期であ
つたのでございますが、現在は
降雨量も相当増してきましたし、
火力発電施設につきましても、
九州山口地区火力緊急整備補修促進協議会も設置せられ、修理は相当進捗している状況でありますので、
電力事情は当時に比べ大分緩和されているはずでございます。なお、
発電施設の
拡充については目下
計画案を策定中であり、
事情の許す限りこれが
拡充を図る
予定でございますが、
施設設備につきましては、前年に引続き
九州の
火力の
緊急整備補修を実施する
予定でございます。次に中
國方面よりの
送電につきましては、必要に應じ
電力事情と
設備容量の許す範囲内で
増強する考えでございます。
日程第二につきましては、千葉の
印幡手賀沼國営干拓事業を中心に、
土地改良等農林関係の諸
計画があるのでございますが、現在の
電力供給力をも
つてしては、これらの
需要を充足することは困難でありまして、これを解決するには新たに
送電網を確立し、
徹底的電力増強を図る必要があるのでございます。当局におきましてはその
緊急性を認めまして、農林省、
國営事業、
縣営事業その他
関係方面の諮
事業を統合して、
昭和二十三年及び將來の
需要を見通しまして、これに対する
供給計画を立てるべく、
目下関係官聴、
電力会社と
研究中でございまして、さしずめ二十三
年度の
計画を至急
決定いたしまして、
電力の
増強を図りたいと思
つている才第でございます。
日程第三の
東北地方の
電源開発につきましては、現在次のように二十三
年度計画として考えております。すなわち、
工事中の
発電所といたしましては、宮下を二十三
年度に
発電予定は一〇、五〇〇キロワット、二十四
年度に七、八〇〇キロワツド、先達は二十三
年度に
完成予定で五、一〇〇キロワット、新花山も二十三
年度に
完成予定で八七〇キロワット、第二に
工事中止中
地点の再開といたしましては、
夏瀬これは一九、〇〇〇キロワットで二十五
年度に
完成の
予定でございます。第三といたしまりて
新規地点のものといたしましては、沼沢沼、四三、六〇〇キロワット二十四
年度に、法量六、〇〇〇キロワット二十五
年度に、岩淵二七、九〇〇キロワット、二十六
年度は、田子倉一一四、〇〇〇キロワツト、二十八
年度に
各々完成の
予定でございます。なお、この他に十和田湖、猪苗代湖の
利用増加及び北上川、
只見川筋の
開発も考え、現在
調査を進めておる次第でございます。
日程第四の
電力危機打開促進に関する件につきましては、
電力事業の
民主化の問題でございますので、
目下研究中でございます。近く
委員会を設けて早急に
結論を出したいと考えておる次第でございます。
火力発電用石炭の
確保につきましては、鋭意努力しており、本
年度第四
四半期七十万トンのものを、百二十二万一千トンに増加し、
必要電力量の
確保に努めているのでございます、また
家庭用燃料につきましては、
総合燃料対策に基いて、薪炭の
確保に努力しておるのでございますが、なお今後とも努力したいと思
つております。
電力の配分に当
つては
事業関係者及び
消費者の
意見を尊重いたしまして、民主的に
割当しており、
割当後の運用につきましては、
電力自制会等の
自主的活動にも期待しておるのでございます。
休電日における賃金の全、
額支拂につきましては
財政及び
金融事情に鑑みまして、困難であるのでございます。
日程第五につきましては、今般
割当基準に関する告示を改正いたしまして、
農繁期商工局長の指定した期間中は、灌漑、排水、脱穀、
調製等に対して、
電力の
増配をなすこととしたのでございます。なお
鑑用防止のための監視は、今後さらに強化し、
不正行為の一掃を期しておるのでございますが、この点につきましては特に民間の理解と協力に期待しておるのでございます。
日程第六につきましては、
政府は昨年十一月の
閣議決定に基きまして、
電力危機突破のため各般の
措置を講じ、特に
火力発電用炭については、特別の
増加割当を
行つたのであります。しかして來
年度においては三百七十万トンの
石炭が、
電氣事業用として
割当られるこどと
なつでさいるのでございますが、特に
東海地区に対しては、第一、
四半期における
石炭割当量を一万三千トンとしておるので、よほどの
渇水がない限り支障を生することはないものと思われるのでございます。
日程第七につきましては、
中小自家用水力開発者に対する
発電機及び水車の無價貸與や、
建設資金の國庫補給等は、國家
財政の
関係上、現在のところ、要望に添い得ない状態でございます。しかし
建設用
資材につきましては、その
計画、設計を適当と認め、認可いたしましたものに対しましてはし当該
発生電力の使用目的に應じまして、これを監督する主管廳で、所要のものを
割当るようにな
つているのでございます。
次に
日程第八の只見川水系の
発電水力開発計画は、
昭和二十二
年度総合
開発調査地点の一つといたしまして、
日本発送電株式会社に委託し測量設計を行い、すでにその大部分を終了し目下総合
開発協議会において最も有効なる
開発方針を検討中であるのでございます。また
電力五箇年
計画にも奥只見、田子倉の両
地点は、二十三
年度準備工事着手
地点として
予定されているのでございます。
次に
日程第九の
陳情書につきましては、過般の
電力危機に除しては、
閣議決定に基いて
発電事業を優先的に取扱い、所要の
資材資金を投入して諸般の施策を強力に実行レ、その効果も相当にあが
つたのでありますが、今後ともさらに強力に実行するつもりでございます。すなわち便乗負荷の整理につきましては、おおむね所期の効果をあげ、
資材の
割当も重点的に
確保されているのでございます。また晝夜交互
配電につきましては、「晝は工場へ、夜は家庭へ」の標語のもとに、
電力交互使用を奨励し、家庭の一戸一燈主義の実行につきましても、その周知宣傳を図
つたのでございますが、今後ともこの
趣旨に基いて、強力に施策を推進していきたいと思
つているのでございます。なお本
年度の配炭も
増加割当を
予定しておりますので、昨
年度のごとき緊急停電は避けられることど思われますが、
電力は全産業、全家庭において消費せられるものでありまして、國民全体の協力がなくしては、その消費規正も復興も困難でありますので、國民としても大いに協力せられたいのであります。
日程第一〇につきましては、公納金は
配電事業を統合した際、一定の潮間を限
つてやむを得ず認めたものでありまして、これが改訂は、國の
財政上及び
会社経理に関し困難であるのでございます、また
電氣供給事業を市営に
還元するかどうかは、
電氣事業の企業形態をどう再
編成するかの根本方針にかか
つているので、この点については現在
民主化委員会において目下検討中で、その
結論等を参考にして
決定いたしたいと考えておるのでございます。久に
日程弟一一につきましては、従來脱穀、調整用
電力は、農事用
電力として契約
電力五〇キロワツト未満の需用者に対しては、契約一キロワットに対し五〇キロワット時を基準とした
割当電力量を
供給するごととな
つていたのでありますが、三月十八日付の総理廳、
商工省告示第一号により、脱穀調整用として四月以降商工局長の指定する期間に限り、契約一キロワットに対し一四〇キロワット時を基準とした
電力量を
供給することとしたのでございます。なお困難を生ずる場合は、個々の
実情に即應して遺憾のなきよう
措置を講じたいと思
つております。次に
日程第一二の
電力の
割当は、産業につきましては、個別業種毎にその重要度及び需用量に感じまして、また一般國民生活用には公平に
電力の配分を行
つているのでありますから、富山縣のみが不当に
割当が少いと云うことは考えもれないのでございます。また産業の重要度と國民生活の安定の見地から、公平かつ優先的に配分することが必要でありますので、特に一地方のみを取り上げることは妥当でないと考えている次第でございます。なお、
電力の需給を
合理化するため、非生産部閥の
電力使用の抑制及び便乗負荷の整理は、つとに努力してきたのでありますが、今後もこれが徹底に努めたいと思
つております。
日程第
一三につきましては、
配電事業を公営に
移管するかどうかは、
電氣事業を全般的にどう再
編成するかの根本方針にかか
つているのでありますが、この点に関しましては、現に
電氣事業民主化委員会におきまして、
調査審議することとな
つておりますので、その
結論等を考慮して、適当な
措置をいたしたいと考えておる次第でございます。
次に
日程第一四の只見川水系の
発電水力開発計画は、
昭和二十二
年度総合
開発調査地点の一つとして、
日本発送電株式会社に委託し、測量設計を行い、すでにその大部分を終了いたしまして、目下総合
開発協議会において、最も有効なる
開発方針を検討中でございます。また
電力五箇年
計画にも只見川、田子倉の両
地点は、二十三
年度準備工事着手
地点として
予定されているような状態であります。
次に
日程第一五は、
九州地方の
電力事情を緩和するため、
火力発電用炭の
増配、本州中央部からの塗電導の
措置を講じているのでございますが、当地区は炭鉱
関係の
電力需用が相当多く、
石炭増産のため必要な
電力は、どうしてもこれを賄わなければならないためと、
水力発電の僅少なるため等の特殊
事情によ
つて、他の需用部門がある程度圧縮せられることについては同情を禁じ得ないのであります。これがため炭鉱地帯の各種便乗負荷の整理、要
確保の需用の再検討、炭鉱工場等一般
電力消費者への
適正配電と併せて、
電力使用の
合理化は最も必要なことであると信ずるのでありまして、当局としても積極的に努力しているのでありますが、当局の努力のみをも
つてしては、現下の情勢ではきわめて効果が少いと考えられますので、各位の御援助をも大いに期待しているのでございます。
次に
日程第
一六につきましては、現在
電氣事業の収支は著しい赤字でありまして、從
つて水利使用料の引上げは、企業経営に相当な負担となるのでありますが、
地方財政の
現状にも鑑み、
昭和二十二
年度下半期には、常時一理論馬力九円以内、特殊一理論馬力四円五十銭以内の
料金引上げを認め、また今回の
電力料金の
値上げと関連し、これが引上げについて考慮でございます。
次に
日程第一七につきましては、
電力事業の再
編成に関する
基本方針及びその
具体策につきましては、現に
電氣事業民主化委員会において
調査検討しているので、その
結論等を考慮して
措置したいと考えております。
日程第一八につきましては、
日程第一七と同
趣旨でありますので、前の答弁をも
つて、これに代えます。
日程第一九乃至
日程第二三までは同
趣旨のものでございますので、
日程第一七の答弁をも
つて代えさせて頂きまして、次に
日程第二四の
灌漑排水用電力の
供給につきましては、從來とも優先的取扱をしてきたのでございますが、受電々力一キロワット当り一箇月の使用
電力量として、九〇キロワットを
割当てることといたしまして、また所轄商工局長の指定する期間は、受電
電力一キロワヅト当り二〇〇キロワット時を
割当でることとしておるのでございます。節減の場合も他の産業と比較して特別の優先取扱いをしているのでございます。礎
つて今後は灌漑排水に支障を與えるような場合はないと思うのでございますが、その場合は所轄商工局に連絡せられたいと思うのでございます。なお、
灌漑排水用電力料金は、現布他の
電力料金に比しまして三割引の特別
料金制を実施しており、さらにこれ以上の軽減または免除は
料金政策及び
会社の收支状況からみて、非常に困難であると考えておるのでございます。
次に
日程第二五乃至第二七は、雷氣
事業の再
編成に関する問題でござい検して前の答弁をも
つて代えさぜていただきます。
日程第二八につきましては、
灌漑排水用電力料金は現在他の
電力料金に比し三割引の特別
料金制を実施しており、さらにこれ以上の軽減または免除は、
料金政策及び
会社の収支状況から見て困難と考えられるのでございます。なお、
灌漑排水用電力は第一種需用甲類の(イ)として優先取扱をし、その
確保を図
つており、現在緊急遮断等の
措置は講じていないのでありますが、電圧降下、停電等が生ずるのは、他の需用家が
割当以上に
電力を消費するためと考えられますので、特に
一般需用家の自粛を要望いたしますが、当局といたしましても、変圧器、メーター、リミツター等の取付等の手段を講じまして、
電力確保に努力したいと考えております。
次に
日程二九乃至第三一は、各々
電氣事業の再
編成に関する問題でございまして、その
基本方針及び
具体策につきましては、現十作
電氣事業民主化委員会におきまして
調査検討しておりますので、その
結論等をま
つて措置したいど考えておる次第でございます。さよう御
了承を願います。