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1948-06-16 第2回国会 衆議院 通信委員会財政及び金融委員会連合審査会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年六月十六日(水曜日)     午後二時十四分開議  出席委員    通信委員会委員長 土井 直作君    理事 重井 鹿治君 理事 長谷川政友君       千賀 康治君    多田  勇君       林  讓治君    宮幡  靖君       森  直次君    海野 三朗君       片島  港君    野上 健次君       村尾 薩男君    田島 房邦君       松澤  一君  財政及び金融委員会    委員長 早稻田柳右エ門君    理事 塚田十一郎君 理事 島田 晋作君    理事 中崎  敏君 理事 梅林 時雄君    理事 吉川 久衛君    青木 孝義君       淺利 三朗君    石原  登君       大上  司君    倉石 忠雄君       島村 一郎君    松田 正一君       赤松  勇君    川合 彰武君       河井 榮藏君    佐藤觀次郎君       林  大作君    松原喜之次君       栗田 英男君    中曽根康弘君       長野 長廣君    細川八十八君       井出一太郎君    内藤 友明君       藤田  榮君    堀江 實藏君       河口 陽一君    本田 英作君  出席國務大臣         逓 信 大 臣 冨吉 榮二君  出席政府委員         逓信政務次官  五坪 茂雄君         逓信事務官   大野 勝三君         逓信事務官   小笠原光壽君         逓信事務官   中山 次郎君         逓信事務官   村上  好君         逓信事務官   横田 信夫君  委員外出席者         專門調査員   吉田 弘苗君     ————————————— 本日の会議に付した事件  電信電話料金法案内閣提出)(第八四号)  郵便法等の一部を改正する法律案内閣提出)  (第八五号)     —————————————     〔筆記〕
  2. 土井直作

    土井委員長 開会する。  電信電話料金法案及び郵便法等の一部を改正する法律案を一括して議題とする。
  3. 小笠原光壽

    小笠原政府委員 郵便法等の一部を改正する法律案第一條の内容については、個々値上げには若干の相違があります。それは郵便料金新旧対照表に明記してあります。例外のものは第一種郵便物の現行二十グラム一円二十銭のを五円といたしました、第二種郵便物は十グラム五十銭を二円といたしました、第四種郵便物の百グラム一円二十銭を四円にいたしたのであります。この第四種郵便物は殊に一般産業活動においても文化活動においても、大きな影響を與えるので、一円二十銭のを四円となしたのであります。これは学界よりも報告等の、料金を安くしていただきたいということを申し出ておりますので、これを考慮したのであります。私設書箱便は十二で割切れるようにしたのであります。
  4. 中山次郎

    中山政府委員 電氣通信料金値上げについて説明申し上げます。新しく出來た電氣通信法案であります。これは第三條に基いて料金を改正しなければなりませんので、新らしい料金を制定したのであります、それから第四條は外國通信に対する條文であります。この條文は殊に内閣総理大臣の命令で定めることになつているのであります。第六條は電信法の一部を改正したものであります。  次は個々について説明いたします。第一、電報サービス施設國民の要望を考えて新しく制定したものであります。そして市内市外とに改めてあります。同一市町村内の発信地郵便局内のものは三分の二の料金を受けることになりました。翌日配達電報ですが、これは翌日に配達を完了するという意味のものであります。今回改正した市内電報は二十三割程度であります、また時間外の取扱料は廃止しまして特別の料金は取りません。次は電話に関する料金でありますが、電話に関する料金は四倍に値上げしました。電話架設は二倍に、加入料は二倍にいたしたのであります。また市外電話は距離に関係してきめたのであります。以上が、電信電話料金値法案提出理由であります。
  5. 土井直作

    土井委員長 引続き質疑に入る。
  6. 重井鹿治

    重井委員 今度の料金値上げについて、原則的に通信料金値上げ運賃値上げの原則と同じ公正妥当でなければならぬ。この四倍の値上げが私どもに弊害を與えるのでは公正妥当を欠くと思う。國民的立場より考えて四倍の値上げは妥当でないと思うが、この点如何
  7. 五坪茂雄

    ○五坪政府委員 重井さんの御説は御もつともと思う。一挙に四倍値上げするのはインフレを惡化するというのが、國民一般の考えである、いかいながら料金を現在のままでしたならば二百七十億の赤字だが、四倍の値上げしても五十億の赤字を生ずる状態である。從業員四十一万二千人は二十三年の四十七万四千というものを四十一万二千に減じたのである。外に増收の道はないかといいますと、一千万円の資材があるといいますが、それは購入物資の代りとなるのである。他の收入といえば、電話の増設、つまり加入のほかにないと思う。値上げ國民生活に影響するというが、思つたより少いと思う。
  8. 重井鹿治

    重井委員 現在行政整理が大きくなつているが、逓信省関係の実動人員予算人員差戰時中施設等人員についてお伺いいたします。
  9. 横田信夫

    横田政府委員 第一の実動の人員予算人員とは、ほぼ一致していますが、予算人員が五百人の余裕があると思う。戰時中郵便局の燒けたものの人員は轉換して使用している。軍関係戰時中軍の配置したものはそのままになつた。
  10. 重井鹿治

    重井委員 外國團体があるかをお伺いしたい。逓信省関係会社には請負だけと思うが如何
  11. 横田信夫

    横田政府委員 外國團体には國際通信日本電話株式会社等があつたが、これは全部終戰後解散して逓信省でこの仕事をすることになつたので、現在は外國團体はほとんどつぶれてしまつた。
  12. 重井鹿治

    重井委員 一種の公利会社があるが、これには殊に注意を要すると思う。また放送協会に対する補助金があるというが、あるか否か、運輸省のごとき厚生施設を設ける必要があるが、政府当局の意見は如何
  13. 横田信夫

    横田政府委員 放送協会には補助金は出していない、また厚生施設の設置には、ただいま名案のないことを残念に思つている。
  14. 重井鹿治

    重井委員 通信事業再建の富籤をしては如何
  15. 冨吉榮二

    冨吉逓信大臣 富くじも考えられるが、はたした十分成果をあげられるかという見透しがない。
  16. 土井直作

    土井委員長 各委員要求の資料を早急に提出することを政府当局にお願いする。  本日の連合審査会はこの程度で終了し散会する。     午後四時二十二分散会