○
馬越委員長 それではこの問題はあとまわしといたしまして、
委員長より御報告申し上げたいことがあります。
先般十日に緊急
委員会を開催いたしまして、
水産廳設置の問題につきまして御協議を申し上げたのでありますが、当日行政
調査部の船田総裁並びに前田総務部長を本
委員会に招致いたしまして、行政
調査部の意向を聽取いたしますと同時に、
委員各位から活発な御
意見の開陳があ
つたのであります。さ
ようにいたしまして本
委員会といたしましては、翌十一日に開かれるであろう閣議に対しまして、
水産廳設置の猛運動を展開することに決定いたしたのであります。その申合せに從いまして、各党におきましてはその党出身の閣僚に対しまして、それぞれ党出身の
水産委員が戸別的に諒解を求めるべく
努力をしていただいたのであります。翌十一日に
水産廳設置に関しまする閣議が開かれました。その閣議におきましては、私
どもの
承知いたしておりますところによりますと、この問題は各閣僚とも大した
反対の
意見はなか
つたのでありますけれ
ども、行政機構の簡素化とにらみ合わせまして、特に六名からなる小
委員会を設けて、その小
委員会において
研究を続けることに閣議において決定をいたしたのであります。続きまして同日の午後六時から小
委員会が開かれた、そこで私
ども委員の有志は、当日関係閣僚に戸別的に折衝をいたしまして、そうしてこの小
委員会をぜひとも通過さす
ように最大の
努力をいたしたのでありました。越えて、十一日にこの小
委員会の結果を探索いたしますとともに、十四日に開かれる閣議におきましてこの小
委員会の結果の報告を聽き、正式に閣議において決定するということでありましたので、翌十二日にも再び総理官邸におきまして、参議院の木下
水産常任
委員長も交え、なお有志
委員も加わりまして、それぞれ閣僚を戸別的に訪問いたしまして、この
水産廳設置の問題が十四日の閣議に上程せられた場合に、各閣僚はこそ
つてこれに
賛成をしていただく
ように御瞬力を請う旨の懇請をいたしたのであります。各閣僚におきましても、
水産廳設置は多年
國会において論議せられ、採択せられてお
つた問題でありましたので、各閣僚ともこれが設置につきましては異論もなく、十四日の閣議におきましては満場一致
水産廳設置のことに決定をいたしました。われわれ
水産委員会が設置せられまして以來、長い間各
委員が熱心にこの問題につきまして御
努力をしていただきましたかいがありまして、遂に今回
水産廳の設置をみることになりましたことは、まことに御同慶の至りにたえないのであります。なお新設せらるべき
水産廳は、いささか私
どもの期待にはもの足らない点があるのでありまして、本
委員会並びに
政府当局と、いろいろ今日まで
檢討いたしまして、
——私
どもの考えておりましたことは
水産廳を四局制度のものとしたいという考えをも
つてお
つたのでありましたが、閣議で決定せられましたものは三部制の農林省外局としての
水産廳を認められることにな
つたのであります。これが内容につきまして、後ほど懇談会を開きまして
水産局長から説明を聽取することにいたしたいと思うのであります。なおこの
水産廳の將來の拡充につきましては、今後とも皆樣方々御協力を得まして、所期の目的を達成いたしたいと考えるのであります。以上
水産廳設置に関しまするその後の経過を御報告いたしたいと思うのであります。
なお先ほど議題にいたしました
漁業手形制度につきましては、ただいまお手もとに
政府当局の試案といいますか、まだ十分
研究をとげられていない未完成の案が配られたのでありますが、これをよく
皆さんで御
調査を
願つておきまして、次回の
委員会におきまして、この問題につきまして十分
研究をいたしたいと思うのであります。