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岩澤説明員 ただいまの
石田さんからの御質問につきまして、今日まで
事務当局がとりました
交渉の顛末を一應
お話し申し上げたいと思います。今
年度の
災害費は、先ほど
総務長官から申し上げました
通りに、百五十一億一千余万円でありまして、その
補助額は百九億、これを何箇年でやるかということによ
つて、年々の
補助額が変
つてくるのでありますが、
現下の情勢からみましても、
食糧増産あるいは民生安定というような点からみまして、われわれといたしましては、できるだけこれを急速に
復旧したいという念願でありますけれども、
何分にも
國家財政の窮乏した
折柄でありますから、こういう多額な
補助金を一時に出すことは不可能と
考えまして、大体の目途といたしましては、三箇年にこれをやり、特に
被害激甚な縣に対しましては、大体これを四箇年で完成するという
方針のもとに、
補助金の割当をいたしたのであります。
從つてこの二十二
年度の当初の
年度においては、大体各
府縣とも
折衝をいたしまして、まず
補助金として二十八億ぐらいの
金額が要るのじやないかという
考えで進んでお
つたのであります。ところが今
年度は、すでに
御存じの
通りに
復旧措置、並びに七月及び九月の
風水害に対する
緊急措置といたしまして十億二千余万円を
支出しておりますから、われわれが当初
考えておりましたものよりもなお十八億何がしというものが
不足をいたしておるのであります。しかしながら各
府縣におきましては、この
緊急性を十分に認識せられて無理に無理をして、この
資材難の
折柄、あるいは
金融難の
折柄にもかかわらず、非常に
工事は進捗いたしまして、現在といたしましては
支拂その他において非常に縣
当局はお困りのようなことで、これは当然の帰結であろうと
考えております。そういうような
関係から、われわれといたしましては、昨年の
國会が終了いたしました後に、
大藏事務当局と
折衝いたしまして、この十八億を必ず、閣議の
申合せ事項もあることだから、六・三制と並元的に、二次予計に計上してもらうということを
折衝いたしたのでありますが、
政局方面におきましては
何分にも財源が乏しいから、六・三制も沒になるし、また
從つて災害復旧第二次
追加予算もほとんど
事務当局では期待できないというようなことを申してお
つたのであります。そうして遂に六億六千万円の
予算外國庫補助を
内務省の方で認めてくれ、そうして一應の肩替りしてくれというようなことは申したのでありますけれども、これが前
議会の最終の
対策委員会において、すでに
御存じと思いますが、
大藏大臣がその席で
説明せられた
通りに、すでに
地方の起債の認可が百二十億ばかりあ
つて、これが全然
資金化せられておらない。その上になお
予算外國庫契約の
内務省の六億六千万円、また
農林関係の二億数千万円のものをや
つてざ
つて九億八千万円のものを追加するということになれば、
資金化ということはほとんど不可能だということを一應申されましたけれども、そのときの
大藏大臣の話では、この
融資は優先的にやるようにすればいいではないかというような
お話を伺
つておるのであります。しかしながらわれわれといたしましては、この六億六千万円の
予算外契約というものを、一
應認めましても、これが完全に
資金化し得るかどうかということを非常に疑問をも
つておるのと、また先ほど申しましたように、この六億六千万円がかりに
政府の確実なる保証ものとに
資金化するといいましても、なおこの十二億というものが縣の今の
工事の
進捗状況に比べて非常に
不足を來しておるので、この十二億というものをなお今次編成されつつある二次
追加予算の中に計上してもらうように、極力
事務当局といたしましても盡力いたしておるのでありますけれども、われわれの
微力のいたすところで、遂にその目的を達せずして、今日
皆様の非常な御心労を煩わすことに相なりましたことについては、深くおわびを申し上げなければならない立場に相な
つたのであります。以上申し上げました
通りに、
建設院といたしましてはこの
不足額の十二億というものは極力二次
追加予算かあるいはまた何らかの
方法によ
つてこの実現をするように今後も十分努力いたしたいと
考えております。