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1948-02-27 第2回国会 衆議院 図書館運営委員会 第6号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年二月二十七日(金曜日)     午後一時三十四分開議  出席委員    委員長 中村 嘉壽君       松尾 トシ君    山口 靜江君       松田 正一君    多田  勇君       豊澤 豊雄君  委員外出席者         国立国会図書館         長       金森徳次郎君     ————————————— 本日の会議に付した事件  兩院合同審査会開会に関する件     —————————————
  2. 中村嘉壽

    中村委員長 これより会議を開きます。  本日は、去る二十五日に本國会図書館長に御任命を受けられました金森徳次郎さんを、皆さん方に御紹介するために本会を開いた次第であります。金森徳次郎さんを御紹介いたします。
  3. 金森徳次郎

    金森国立国会図書館長 委員長のお許しを得まして、一言御挨拶を申し上げたいと存じます。  今回新たに國立國会図書館が設けられますにつきまして、私はなはだ不肖ではありますが、皆さま方の御支援を得まして、兩院議長よりして、その館長たることに任命をされました。はなはだ不肖の身でありまして、前途すこぶる困難なるものあるべきことを予想しつつ、これを乘り切つて進むということは、私としては相当に、あるいはほとんど確信のないくらいの重大事であろうと存じております。しかし、すでに決心をしてこの任務につきました限りは、あらゆる困難を排除して、私の微力で果し得る限りは努めたいと存じてありますが、これにつきましては、衆議院及び參議院の絶大な御支援を受けなければ、やれないことと存じております。かつまた創業の際というような点を多大に含んでおりますために、兩院図書館に関する運営委員会から、特別の御援助を請わなければ、容易に成果をあげ得ないことと存じております。この意味におきまして、どうか皆さま方の御支援を深くお願いする次第でございます。
  4. 中村嘉壽

    中村委員長 ただいま金森図書館長の御挨拶がございましたように、御任命をお受けに相なりまして、渾身の御努力をしてくださるということを感謝いたすのであります。われわれ本委員会は、館長を推薦するにつきましては、あらゆる角度から人格、識見、閲歴その他いろいろな方面を研究いたしました結果、金森先生にお願いすることに決したのであります。輿望を負つてお立ちになつたのでありますから、願わくば全幅の御努力をもつて、これがわが日本再建の最も重要なる礎であるということを御認識くださつて御努力くだされんことを切にお願いいたします。  ただいまお話の通りに、前途はきわめて多難であります。しかしながら、多難なるがゆえに先生にお願いしたのであります。さしあたつてきめなければならぬことが、たくさんあると思つておりますが、その中で最も大事なことは、副館長をきめるということであり、それから新しく図書館の建物を計画する以前において、臨時的の場所といたしましては、今までもいろいろよい所を探しておりましたが、未だそれを発見することができず、ただいま赤坂離宮國会図書館に利用したらよかろうという話がありまして、私ども委員もこれを視察に行つたのでありますが、適当なる施設を加えたならばまことにふさわしいものであると信じておるのであります。つきましては、本日進駐軍のバーネツト君とか、あるいはここの事務局の方々とともに図書館長が御視察くださるということでございますが、どうかこれを十分に御視察くださり、併せて大体施設のこともお考えくださつて、ただちにここに根拠をおつくりくださるようにお願いする次第であります。  今後の多難につきましては、もちろんわれわれ兩院委員は、あげて金森さんを推薦したわけでありますからいかなる努力も惜しみません。どうか勇敢に目的を達成するために御奮闘をお願いしたいのであります。これだけ御挨拶かたがたお願いをしておきます。     —————————————
  5. 中村嘉壽

    中村委員長 引続き委員皆さん方にお諮りいたしたいと思いますことは、副館長任命は非常に重要なことでありますし、各図書館界方面からも、いろいろな注文があるようでありますから、そういうところを斟酌して、兩院議長と御相談の上、最も適当な人選をお願いいたしたいと思うのであります。それにつきましては、われわれ兩院委員がまず合同の会議を開きまして、兩院議長にも列席していただく機会をつくりたいと思つております。そのようにいたして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 中村嘉壽

    中村委員長 今松平議長は御病氣であるということでありますから、御病氣治つて出席ができるときを見計らつて、会議を開くことに相談いたしますから、さよう御了承を願います。  それでは本日はこれで散会いたします。     午後一時四十二分散会