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中村委員長 ただいま
金森図書館長の御
挨拶がございましたように、御
任命をお受けに相なりまして、渾身の御
努力をしてくださるということを感謝いたすのであります。われわれ本
委員会は、
館長を推薦するにつきましては、あらゆる角度から人格、識見、閲歴その他いろいろな
方面を研究いたしました結果、
金森先生にお願いすることに決したのであります。輿望を負
つてお立ちにな
つたのでありますから、願わくば全幅の御
努力をもつて、これがわが
日本再建の最も重要なる礎であるということを御認識くださつて御
努力くだされんことを切にお願いいたします。
ただいまお話の通りに、
前途はきわめて多難であります。しかしながら、多難なるがゆえに
先生にお願いしたのであります。さしあたつてきめなければならぬことが、たくさんあると思つておりますが、その中で最も大事なことは、副
館長をきめるということであり、それから新しく
図書館の建物を計画する以前において、臨時的の場所といたしましては、今までもいろいろよい所を探しておりましたが、未だそれを発見することができず、ただいま
赤坂離宮を
國会図書館に利用したらよかろうという話がありまして、私
ども委員もこれを視察に
行つたのでありますが、適当なる
施設を加えたならばまことにふさわしいものであると信じておるのであります。つきましては、本日進駐軍のバーネツト君とか、あるいはここの
事務局の方々とともに
図書館長が御視察くださるということでございますが、どうかこれを十分に御視察くださり、併せて大体
施設のこともお考えくださつて、ただちにここに根拠をおつくりくださるようにお願いする次第であります。
今後の多難につきましては、もちろんわれわれ
兩院の
委員は、あげて
金森さんを推薦したわけでありますからいかなる
努力も惜しみません。どうか勇敢に目的を達成するために御奮闘をお願いしたいのであります。これだけ御
挨拶かたがたお願いをしておきます。
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