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1948-03-23 第2回国会 衆議院 治安及び地方制度委員会 第16号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年三月二十三日(火曜日) 午前十一時十九分
開議
出席委員
委員長
坂東幸太郎
君
理事
門司 亮君
理事
中島 茂喜君
理事
川橋豊治郎
君
理事
松野 頼三君
理事
酒井 俊雄君 笠原 貞造君 菊池
重作
君 松澤 兼人君 井上 知治君 佐藤
通吉
君 中垣 國男君
小暮藤三郎
君 渡邊 良夫君
外崎千代吉
君
加藤吉太夫君
委員外
の
出席者
國家公安委員会
委員長
辻
二郎
君
國家地方警察本
部長官
斎藤
昇君 ————————————— 本日の会議に付した事件
國家地方警察
の
運営
に関する件 —————————————
坂東幸太郎
1
○
坂東委員長
これより
治安
及び
地方制度常任委員会
を開会いたします。 本日は
國家公安委員会委員長辻二郎
君、
國家地方警察本部長官斎藤昇
君が来ておられます。この二人は他の公務の都合上十二時までしか時間がありませんから、その間お二人から
説明
を願うことにいたします。日程は、
國家地方警察
の
運営
に関し
当局
より
説明聽取
の件であります。
最初
に
國家公安委員会委員長辻二郎
君。
辻二郎
2
○
辻説明員
私はただいま御紹介をいただきました辻でございます。新
警察法
につきましては、長らく御
審議
をいただきました法案ができまして、今月七日に私
ども公安委員
に就任いたしまして、
発足
をいたしたわけでございます。法の
精神
によ
力事
まして、私
ども
五名の
委員
が選定されましたが、いずれも
警察行政
に対してはまつたくの素人であります。在來の
警察制度
もよく存ぜず、
新法
も初めて今度勉強した
よう
な次第であります。今後の
方針等
についても、ただいま
審議
を重ねておるところでございます。 大体法の
精神
にありますごとく、最も民主的な明るい
警察
を設定しまして、
公安委員
がその
行政管理
にあたることにな
つて
おるわけでございます。進駐の
連合軍側
から再々指弾されましたごとくへ
日本
の
警察
が権力を集中して
警察國家
にならない
よう
にということが最も大切な一つの
趣旨
であろうと存じます。私
ども
はできるだけ民衆の声を聴きまして、これを
警察
に傳え、また
警察
の意図するところを誤りなく
國民
に理解をしてもらう
よう
に、そのお
役目
を果すことが非常に私
ども
の重大な
役目
であると思います。
從つて
昔の各省の
委員
といつた
よう
なものよりは
もつ
と
立入つて
十分に
國民
の意図するところを反映する
よう
な
警察行政
をや
つて
いただくことを、私
ども
は監視する義務があると
考え
ております。
國家地方警察
の
公安委員会
に課せられておりますことは、
地方
の五千以下の
町村
の
治安
、それから
警察
として義的に
考え
なければならぬ
よう
な
通信施設等
の
維持管理
、一般的な
犯罪鑑識
に関する設備の
維持管理
、
警察官
の
教養
に関する
施設
の
維持管理
という
よう
な課題が與えられておりますが、これらにつきましては、戦後
通信
その他の機関も
相当
に傷んでおりますし、大いにこれを改善すべき余地が残
つて
おるのではないかと
考え
ます。
犯罪
の
鑑識等
に関しましては、近代の進歩せる
科学
を十分に取入れるということに向
つて努力
をいたしたいと思います。これに対しては
委員中学界等
と直結し得る者もありますので
日本
の
科学
の力を多分にこの
警察行政
の中に織込んでいくことに向
つて努力
をいたしたいと
考え
ております。なおそのほかに非常に重大な
任務
といたしましては、
非常事態
の発生いたしました場合、
非常事態
の布告をすることを
総理大臣
に
委員会
から勧告をすることにな
つて
おります。
もと
より望むところではないのでありますが、過去の歴史から見ますと、統計的に数年に一回は必ず
非常事態
が起る。
戦争放棄
をいたしました
日本國
といたしましては、こういう際の
治安
にあたる最も大切な
役目
をも
つて
いるのが
國家地方警察
であると思います。それに対しては、もちろん
装備等
も十分に
研究
をしなければならぬことと
考え
ております。これに向
つて
今後
議会
の絶大なる御
協力
をお願いいたしたいと
考え
ておる次第でございます。なお具体的な問題につきましては後に
長官
から御
説明
を願いたいと思いますが、
公安委員会
それ
自身
の
運営
に関しましては、
発足
後日浅く、ただいま
委員
が寄りまして
審議
を重ねております。まだその結論については申し上げる
機会
に至
つて
おりません。私
ども
はなはだ
浅学非才
の者でありますので、どうぞ
皆様方
の御
協力
によ
つて國家公安委員
としての
任務
を果されまする
よう
、この
機会
を拝借してお願いを申し上げる次第であります。たいへん簡単でございますが、
長官
から具体的な問題について
お話
を申し上げることにいたします。
坂東幸太郎
3
○
坂東委員長
國家地方警察本部長官斎藤昇
君
斎藤昇
4
○
斎藤説明員
私は去る三月七日から
出発
いたしました新
警察制度
に基きまして、
國家地方警察本部長官
の命を受けた次第でございます、私は命を受けました以上は、新しい
警察制度
の
趣旨
に從いまして、
日本
の
民主主義國家
にふさわしい
警察
の
事務
に向
つて最善
を盡してまいりたいと念願している次第であります。
公安委員
として五名のきわめて適切なるお方を
議会
において御承認の上、御
任命
に相なりましたことは、新
警察
の
出発
にあたりまして、われわれ
事務当局
の者といたしましても、非常に喜んでいる次第でございます。われわれはどちらかと申しますると、古い
警察
にむしろなじみが多かつたのでありますが、新鮮なる
公安委員
の
方々
の御
指導
によりまして、また
議会
の
方々
、特にこの
委員会
の
方々
の御
鞭撻
によりまして、御期待に副いたいと念願している次第であります。どうぞよろしく御
指導
をお願い申し上げたいと存じております。 新しい
警察制度
の運用の
状況
についてという
お話
でございましたが、まだ
出発
後日がきわめて浅くございまするし、諸規定その他の
関係事項
の
協議
に日を送
つて
いるという
よう
な
状況
の部面が多うございますので、取上げて御
報告
を申し上げるよろな
事柄
はございませんが、ただ二、三についてその後の
状況
を申し上げておきたいと存じます。 新
制度実施
に先立ちまして、各府懸及び
市町村等
におきましても、新
制度
の
準備訓練
をいたしましてすでにいろいろの手続きを進めていたのでありますが、
新法施行
前までにほとんど全國の各
府縣及び自治体警察
を設けまする
市町村
の
公安委員
の
任命
も済みました。この
公安委員
の
選任
の
状況
は、一、二例外的には
選任
を多少誤つたという所もあつたかの
よう
でありますが、
出発
までにはおおむね是正ができまして、全体といたしましては、
公安委員
の
選任
は、事前にいろいろ
心配
をせられた
よう
な点が少くて、むしろ
新法
の
趣旨
に副
つた公安委員
がそれぞれ
選任
をせられておるという
状況
でございます。この点はまことに慶賀すべき
事柄
だと
考え
まして、
報告
を申し上げることを喜びといたすものでございます。
國家地方警察
の方といたしましては、六箇所の
管区本部
の
本部長
及び、
主要幹部
の
任命
をそれぞれ終りました。ただ、以前から
準備
をいたしておりましたとは申しましても、
管区本部
の設けられまする所は多くは
戦災地
でございまするし、
建物等
の
少い所
でございまするので、
管区本部
の
施設
、及び
下級職員
の
補充
は、ただいまいたしておる最中でございまして、まだ完全に
終つた
というわけではございません。われわれといたしましては、それぞれ地元の府懸及び府懸
警察廳
と
連絡
を密にいたしまして、一日も早く
管区本部
の陣容が確立いたしまする
よう
に
目下
努力
中でございます。 それから、御
承知
の
よう
に、本
制度
を
実施
いたしまするにつきまして、
國家地方警察
の
要員
といたしましては三万人
自治体警察
の
要員
といたしましては、今までの全國の
警察要員
でありました約九万五千をも
つて
充てるということに相なりました
関係
上、三万人を
増員
することに相
なつ
たのであります。この
増員
の問題について、その後の経過を若干お耳に入れておきたいと思います。三万人の
増員
は、從前の欠員及び今後の
減耗補充
を見込みまして、三万六千人
増員
をするという計画を立てまして、昨年の暮からこれに着手をいたしたのであります。この
新規募集
は昨年の暮から始めまして、現在までにすでに
募集
を終りましたのは、三万二千という
数字
を示しておるのであります。あと三万三千の不足はございまするが、これはおそらくここ二、三箇月のうちには十分充員し得るものと
考え
ておるのであります。これらの應募の
状況
は、
最初予想
をいたしておりましたよりも
相当
良好でありまして、
應募者
の数は
採用人員
の二倍、三倍という
状況
であるのでございます。從いましてわれわれが
考え
ておりましたより以上に、良好な質の
警察官
が採用できると
考え
ておるのであります。もちろん、採用いたしましてから
練習所
に入れまして、その
訓練
の
状況
、あるいは
身もと
の
調査等
からいたしまして、
將来警察官
に適当でないという者はだんだんすぐ
つて
いくわけでありますが、これらの一應採用して後に不適格に
なつ
たという
数字
もわりに少い模様でございます。殊にこれは三万名の
募集
とは直接
関係
がございませんが、この
増員
に伴いまして、
警察幹部級
の
見習生
の
募集
をやりまして、これは
國家警察
の
警察大学
で三年間の教育をやることにな
つて
いるのでありますが、
専門学校
及び
大学卒業者
のうちから、
將來警察
の
幹部
になるものを採用いたすために六十名をさしあた
つて
採るというところへ、
志願者
が約千八百名という非常なる
應募者
の数を見ているのであります
大学
、
高等専門学校卒業者
の中から、
將来幹部級
の
りつぱな警察官
が得られることを喜んでいる
よう
な次第であります。もちろん、御
承知
の
よう
に
國家地方警察
の三万人は、これは今までの
警察官
を現在
國家警察
の方に充てておりますので、現在の
新規募集
の三万六千は、これは
自治体警察
に配属をすることにな
つて
いるものでございます。しかしながら「
將來自治体警察画家警察
の間には、やはり人の交流ということも必要でございますし、また
國家地方警察
の使命の点から
考え
ますと、若い元氣のいい
警察官
を
国家地方警察
の方に、よけい振向けるという必要も起
つて
こ
よう
と
考え
ているのであります。さ
よう
な場合には、か
よう
な
新規採用者
の優秀なものを
國家警察
の方に振りかえるということが
將來
起
つて
くることと
考え
ておりますが、現在といたしましては、現在の
國家地方警察
に所属しておりまする
警察官
は、従來の
警察官
をも
つて
充ても
考え
であります。 私は
公安委員会
によ
つて警察本部長官
の
任命
を受けた次第でありますが、
公安委員会
の
事務局
といたしましてはもちろん、さらに
警察
の執行の
責任者
といたしましても、今後の新しい
警察
の
運営
はその
警察官自身
の
教養
問題と重要な
関係
があると
考え
ているのであります。新しい
警察
にふさわしい人格と識見を養い、また明朗な
能率
のある
警察
をつく
つて
いく必要があると深く
考え
ているのであります。か
よう
な見地からいたしまして、
警察官
の
教養
ということにつきましては、
現任者
の
教養
はもちろん、さらに
新任者
の
教養
につきましては最も重点をおきまして、当
議会
において御通過になりました
警察制度
の
精神
を、りつぱに体現していく
警察官
出つくり上げたいと念願をいたしている
よう
な次第であります。
國家地方警察
の將来の
運営
につきましては、今後の
日本
の國の進展と、きわめて密接な
関係
をも
つて
まいると
考え
ておるのであります。
皆様方
の御
指導
と御
協力
によりまして、新
時代
の
日本
にふさわしい、しかも
能率
のある、そし
治安
の
維持
の
完璧
のできる
よう
に向けてまいらなければならぬと
考え
ておるのであります。
國家地方警察
には、
自治体警察
に対するいろいろな
連絡調整
の
問題等
もございますし、またこれによ
つて
のみ
警察
の
刑事犯罪
、その他
治安
の
維持完璧
が期せるものと
考え
ておるのであります。さらに
國家地方警察
は、
國家非常事態
が発動せられましたならばそのときには
國家警察
が中心にな
つて
活動しなければなりませんので、常時
國家警察
におきましては、特に
部隊訓練
が必要に
なつてこよう
かと存じます。常時
訓練
すべき人数をどの
程度
に定めるか、
目下関係筋
と
協議
中でありまするが、
相当数
、あるいは三分の一近くも常時
訓練
をするという
状態
におかなければならぬかとも
考え
ておるのであります。いずれ具体化いたします際には御
相談
を申し上げ、あるいは御
報告
を申し上げることがあると存じますが、ただいまさ
よう
な点についていろいろ
研究
いたしておるのであります。さ
よう
に相なりますると、
國家地方警察
を担当いたしております
農村地帯
の実際の
警察官使
の
配置人員
が非常に減少するということにも相なります。これにつきましてはどういう手段を講ずるか、これもまた愼重に考究中であります。ただいまの三万人の
要員
をもちましては、その点に多少
心配
の点が出てこないかと
考え
ておるのであります。 なおただいま
公安委員長
からも
お話
がございました
よう
に、
警察
の
運営
の
中枢神経
とも申しまする
通信施設
の
完備
が、何よりも急務であると
考え
ておるのであります。
通信施設
につきましては、また後刻御
報告
あるいは御協賛を願わなければならない
事態
が起ると
考え
まするが、ただいま
事務当局
におきましては、
逓信
その他の
関係省
及び
関係筋
と
協議
を進めております点がありますので、この
機会
にちよつと御内聞に達しておきたいと存じます。それは
通信施設
の
一元化
ということでございます。今日
日本
では
資材
も資金も、きわめて窮屈な
状況
でございますので、
逓信
あるいは
警察
、鉄道というぐあいに、それぞれ別個の
通信施設
をも
つて
おりますることは、はたしてこういつた
状況
において妥当であるかどうかという点を検討いたしておるのでありますが、ただいままでの
研究
の結果は、まずさしあた
つて警察通信
を一般の
逓信通信
と
一元化
をするという方向に進んで
研究
をいたしておるのであります。おそらくこの線によ
つて
近く話がまとまるであろうと
考え
ておるのでありますが、さ
よう
な際に
警察
の
通信能率
を落さないのみならず、さらにより一層
充実
させるということが目的でありますので、
警察通信施設
の
充実
をはかりますとともに、
非常事態
におきましても
通信機能
が停止をすることのない
よう
に、またいささかのそこに
遅滞齟齬
を來さない
よう
に、万全の措置を講じつつ、
一元化
をはか
つて
いきたい、か
よう
な
考え
をもちまして、これは
当局
間で
連絡
中でございます。これはまだ未
発表
の
事柄
でございますのでそのおつもりで聴いていただきたいと思いますが、さ
よう
な問題を
審議
しておるということを申し上げておきます。 先ほ
ども
申します
通り
に、この新しい
制度
は
警察
の
運営
にとりましてはまつたく未
経験
の
事柄
であります。分立いたしましたそれぞれの
自治体警察相互
間、及び
國家地方警察
と
自治体警察
との関連をさらにどうして密にし、
警察能率
を落さず、しかも
從來
の過ちを繰返すことなしに、眞に
民主主義國家
としての国民の公僕としての
警察
をつくり上げてまいるかということは、
相当
むずかしい問題と
考え
ますが、これらにつきましては
日本
の今後の
推移
と相まちまして、また実際の
経験
に鑑みまして、ほんとうに立派な
警察
をつくり上げてまいりたい、またつくり上げていけるものという確信の
もと
に、われわれ日々仕をいたしておる
よう
な次第でございますから、どうぞ
各位
におかれましても格段の御
指導
と御
鞭撻
をお願いいたす次第でございます。 非常に簡略でございますが、一應ただいまの
状況
の思いつきました二、三点を申し上げまして、御
報告
に代えたいと思います。
坂東幸太郎
5
○
坂東委員長
最初
に申しました
通り
、十二時まで時間がありますから、
簡單
な
質問
がありますならば、この際許します。
小暮藤三郎
6
○
小暮委員
新
警察法
に基きまする
公安委員
としての
委員長
の
お話
を聽き、さらに
本部長
のいろいろの
お話
を聽きまして、時間を限定されておることでございますから、きわめて
簡單
に
お尋ね
してみたいと思うのであります。
公安委員会
は今いかなる
運営
をされておるか。それからただいま
お話
を承りますと、
國家警察
は三万人の限定された
人員
でこれからの
運営
をしでいくのだ、
從つて
その
教養
の
問題等
につきまして非常に
將來
は
心配
されるという
よう
な
お話
を聽きましたが、至極これはご
もつ
とものことだろうと思うのです。それで私が特にこの
機会
に
お尋ね
してみたいと思いまするのは、
さき
に新
警察法
によりまして三万人と限定された当時と、その当時の政府の見透し並びにわれわれが見透しておりましたものよりも、現在
地方
の人口五千以上の市街地をなせる
自治体警察
を置く
よう
にな
つて
おりまする所が、経費の
関係
でそれを置かないで
國家警察
で
運営
していく
よう
にしておるという
町村
が、よほど多くな
つて
おるのではないか、経
つて
三万人と限られた人でそれが
運営
していけるかどうか。ただいま
本部長
の
お話
を聽いてみますと、また十分に各
地方
の情報が集
つて
いない、
從つて集つて
から後にか
よう
なことを
お尋ね
したいと思うのでありますけれ
ども
、今は最も大事な
警察
の活動をまつ
時代
でありますから、
新任早々
で、か
よう
な
お尋ね
をいたしますることは後日にまちたい、か
よう
にも
考え
ておりますが、き
よう
は午後は何かお打合わせがあるという
お話
を聽きましたので、か
よう
な点はいかにな
つて
おるか、またいかにして
運営
されていくかという
よう
な点を
お尋ね
してみたいと思うのであります。 それから
通信施設
の
お話
でございますが、この
通信施設
は、ただいまの
お話
を聽きますと、
一元化
していきたいということで、ご
もつ
ともでありまするが、はたし何年の後にそれが
一元化
できるか、その見透しはなかなか容易じやないのではないか。おそらく、私
ども
が
考え
まするのに、
地方
の
状況
を見ますると、現在各府懸がも
つて
おるところの、また
本部
でも
つて
おる
施設
を
運営
していくことによ
つて
、
一元化
されるまでに
通信
の
完備
ということには参りませんが、
通信
が可能になるのではないか、か
よう
に
考え
るのでありますが、これらの点につきまして、いかにお
考え
にな
つて
おりますか。聞くところによりますと、新
警察法
が
実施
されました後における
通信
の不備というのは実にはなはだしいものがある。殊に
自治体警察
と
連絡
を非常に密接にしなければならない。また初期でありまするから
連絡
が多い。そのときにこの
通信施設
がほとんど傷んだままにな
つて
おる。
從つて
これが非常に支障を來す。ここで
國際情勢
のことを
考え
るのはどうかと思いまするけれ
ども
、
國際情勢
も非常に緊迫しておる。
委員長
は
さき
に、非常時に対する
從來
の
経験
から見て、
総理
が起
つて
指揮する
よう
なことは数年あるいは十年くらいの後には一回くらいはある、こういうことを言われましたが、この
國情勢
から見て、今そういう不幸な場合を想像してはならないのでありますけれ
ども
、おそらく
総理大臣
が起
つて
全國の
警察
を指揮して
治安
にあたるという
よう
なことが、あるいは不幸にして、
もつ
と近くあるのではないかということが、
心配
されるのでございます。
從つて公安委員
の
各位
の御
努力
、御心労については、非常に敬意を表しておる次第でございますが、これは全
國民
が、殊に現在の
治安
の不安の
状況
から見て新しく組織されたところの
公安委員
の
委員長
初め五人の
委員
の方に期待しておるところが、いかに大であるか。その
実施
にあたり、
運営
にあたり、
本部長
に期待しておるところがいかに大であるか。この
機会
にその点につきまして、すでに万御
承知
のことでございまし
よう
が、いかにも
治安
の現在及び
將來
が
心配
にたえませんから
お尋ね
する次第であります。 なおいろいろ細部にわたりまして、
教養
の問題その他につきまして、
お尋ね
したいと思うところがたくさんございまするけれ
ども
、時間もございませんし、いずれ本
委員会
にも、
整備
が一
通り
つきましたら、御
報告
がございますことと存じますので、その
機会
を期して
お尋ね
することにいたしまして、本日は以上申し上げたことを
お尋ね
いたします。
斎藤昇
7
○
斎藤説明員
ただいま小
幕委員
から
お尋ね
の点につきましてお答えをいたします。
最初
にまず定員の問題でございまするが、これは御
質問
の
よう
に、
最初自治体警察
として予定をしておりましたところが、若干
國家警察
の方にはいつたという
状況
はございます。しかしながらこれは大した
数字
ではございませんので、当初の
國家警察
の三万人の員数をどう使うかという点からは、そう大した移動を來しておりません。何箇
町村
そういうところがあ
つて
、それに対する
要員
はどうなるかということは、ただいま手
もと
に資料もございませんので、また後の
機会
にお答え申し上げられると思いますが、大観いたしますれば、そう大したことにな
つて
おりませんということだけを申し上げておきたいと存じます。ただその後の
事態
に即應をして、はたして三万人で足りるかどうかということは、まことに大きな問題があると
考え
まして、今後の
運営
の
状況
また
事態
の
推移
に鑑みまして、いろいろと御院議を煩わすことがあるかと
考え
ておりますが、
目下
のところではこの点をどうするということは、今
出発早々
でありまするので、この点については
考え
ておらぬと申し上げるしかないと思いますので、御了承願います。 それから第二の
通信
の問題でございまするが、これも先ほど申しました
通り
、まだ
内輪相談
をいたしておる
程度
でありまするし、特に
関係筋
の次第もありまするので、外部への御
発表
はお差控えいただきたいと思うのでありまするが、もしこの
方針
がさ
よう
に決定いたしますれば、これは早急に行われ、また行い得るものと
考え
ております。御
承知
の
よう
に
戦争
中に破壊をされました
警察電話
の復旧は、
資材
その他の
関係
からきわめて遅々といたしておりまして、ただいま御指摘の
通り
非常に
欠陥
が多いのであります。戰争中の被害の六割
程度
はすでに修復できたと
考え
ておりまするが、しかしながら何と言いましても、姑息な修復でありまするし、修復できましたところにつきましても、絶えず故障が起
つて
おる
よう
な
状況
でありまして、まことに寒心にたえない次第でございます。われわれとたしましても、今までは
資材
その他についてもあちゆる
努力
をいたしまして今日までや
つて
まい
つて
おるのでございますが、今日の現況は必ずしも十分と申し上げることができない、いな、むしろ
欠陥
が非常に多いことを告白しなければなりませんのは、非常に申しわけない次第でございますが、現実はさ
よう
な
状況
でございます。しかしながらこういつた
整備
の点につきましては、もし
一元化
ができれば、その方が早くいくのではないかと
考え
ておりますし、また
関係筋
におきましても
警察電話
の
充実
、また
一元化
いたしましても最優先し
よう
ということを強く指示されておりますので、私はこの
方針
が確定をいたしますならば、おそらく一年あるいは二年の間には実現可能であろうと
考え
ております。
辻二郎
8
○
辻説明員
ただいま
公安委員会
の
運営
についての御
質問
がございましたが、
公安委員会
は
発足
いたしましてまだ日が浅いのでございます。ただいまその
運営方針
について
審議
をいたしておるところでございます。現在の
状態
では、毎週
定例委員会
を招集いたしまして
公安委員会
の権限に属することの
審議
を決済いたしております。なおそれについて
関係筋
への
連絡
をいたしております。
國民
の声をできるだけ多く取入れ、かつこれを
警察行政
に縫込みたいということにつきましては、今いろいろ具体的の方法を
考え
ておりますが、現在でも
相当
に
投書等
もございますので、これらを整理いたしまして
審議
の対象といたしております。なお今後は、できれば
公聽会等
も開く必要があるのではないかと
考え
ております。
非常事態
に対する
装備
のうことにつきましては、これは
國際情勢
もこういう
状態
でありまして、最も重要な問題と
考え
ますが、これは御
承知
のごとく
占領下
にあります現在の
状態
といたしまして、やはり
関係筋
と緊密な
連絡
をとりまして、具体的な方策を講じたいと
考え
ております。
坂東幸太郎
9
○
坂東委員長
ただいま
小暮委員
の
お話
のごとく適当な場合に
おいで願つて説明
をしていただき、その場合にいろいろまた質疑をし、意見も出ることと思います。 本日はこれをも
つて
散会いたします。
次会
は公報をも
つて
御通知申し上げます。 午後零時四分散会