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神戸説明員 私は
地方財政委員の
神戸であります。本日は
竹田委員長がまかり出まして御
説明をする
予定でありましたが差支えのため、私代
つてまかり出まして御
説明を申し上げます。
申し上げるまでもなく、
地方財政法等は本月の六日に
法案が
議会に提出されるはずでありましたところ、だんだんこの法律の
いろいろ審査を続けますと種々関連するところがありまして、各省との
交渉にも
相当の手間をとりまするし、さらにまたG・H・Qとの
交渉もありまして、かたがた大体におきまして、われわれの考えておるところはまとま
つてまいつたのでありますが、なおいろいろな
交渉のために、暫く御猶予を願わなければならぬのでありまして、この三月六日に
法案を提出することができかねます。いずれ本月中には必ず提案されることに相なりますけれ
ども、
予定の六日に提案することができませんことを御了承を願いまして、ただ要綱だけをとりまとめて提出いたしましたので、これによ
つてその要領を御了承願いたいと存ずる次第でございます。細かいことはすでにこちらに、
竹谷委員からも御
説明を申し上げておるということを聞いておりますし、私からしさいを申し上げることは、たいへん時間をとりますので省略させていただきますが、しかし今日問題につきまして、一番
関係方面との
折衝におきまして異論のあり、多少故障のある点だけを申し上げてみようと思います。
それは税の中におきまして、
入場税の委譲と酒及び
タバコの小賣の賣上税という問題、さらにこの自治体の中央金庫の問題、これらにつきまして
大藏省方面との
折衝におきましてなお余地が残されておるのでございます。またG・H・Qとの
関係におきましても、税の
細目におきましてG・H・Qから、こういう税をとつたらよかろうと
言つて指示を受けておりますけれ
ども、そういう
指示を受けた税というものは、私
どもの
計算によりますと、まことに少額な
收入しかあげられないのでありますし、さらには
日本の
事情といたしましていかがかと考える点もありますので、われわれの初めから期待しておりおります
通り、比較的巨額な
收入をあげ、
かつ経済事情の変遷に順應いたしまして、自然と
増收のできるような大きなかたまつた税となりますと、
入場税、酒、
タバコの小賣
消費税というものが最も適切でありまして、これらの二つの
財源を盛らなければ、
地方自治團体が新しく
警察、
消防という大きな
負担を負い、さらに六・三制の教育などの
実施にあたりまして、
相当の
負担をしなければならぬのでありますから、これらの大きな
負担を完全に支弁して、
地方自治体の新しい使命を達成するためには、どうしても前記申し上げました最も大きな
収入源というものを
地方にお渡し願わなければ、われわれの義務は果せない。こういう
事情にあるのでありまして、その点におきまして、私
どもはG・H・Qとも
折衝し、さらに
大藏省とも
折衝しつつある次第であります。当初は割合にスム
ースにいくがとも思いましたけれ
ども、何かどこかでつまづきをみた次第でありまして、少し停頓した
状態にあります。しかしわれらは万難を排してこの隘路を打開して所期の目的を達成したい、こう考えまして、必ず三月中には
法案をつくりまして、
議会に提出する
予定であります。どうかそういう次第であるということを御了承願いたいと思います。