○
坂口委員 地方財政の
自主化について、
地方財政委員会で非常に御
努力にな
つているという
お話を聽きまして、各
方面にわた
つて御
研究にな
つておるように思います。ただ私どもは、内務省が解体されまして、
地方財政委員会で、最も
地方自主化の中核を衝きますところの
地方財政自主化ということにつきまして、短時日の間に同
委員会で成案を得られ、また長い間の
傳統である中央集権的な
財政運営をや
つておりましたこの國のやり來りに対しまして、この際これが
一大轉換をやるということは、非常に困難なことであると思うのであります。その点につきまして、私は十分同
委員会において御奮闘を願いますとともに、また
國会としても、これに対しまして十分なるバツクをするという方途に出なくてはならぬと
考えるのでございます。
竹谷委員からいろいろお伺いしまして、各
方面にわた
つておるのでございますが、あるいは私が、
最初から出ていないためにお聽き違いをしているかもしれぬと思いますが、二三の点についてお伺いいたします。
いろいろ
お話を受けました問題につきましては了承いたしますが、一体こういうような
方法をとろうというようなことにつきまして、
地方財政委員会としては、現在の
地方團体の
さしあたりの
財政上の
自主化ということについて、いろいろ羅列されましたものを総合して、これを集約して、およそどれだけの
目標をも
つて、これだけの
財源の
不足がある、これに対してこれだけのものを出したいものである、というようにお
考えにな
つているものと想像せられますが、その点をもう少し詳しく、たとえばこの前も
お話しになりました、現在國から
地方團体に対して助成あるいは
補助をいたしておりますものが、およそ三百ほどあるならば、そういうもの、あるいはまたそれを撤廃してこれを
自治体にもたせる、あるいはまた國の事務を委任されている、それに対して十分な
経費を國から出していない、それを全額出すべきもの、あるいはまた
半額に止めるとかいうようなものがあるかもしれませんが、そういうものについて、どれだけというようなことで、そういうものを総体的にみて、およそ現在の
地方團体を全体としてみての
財政力がどれだけで、これに対して、
さしあたりの
目標としてどれだけの額の
財源というものが必要である、これを國からこういう
方法でどれだけすつ
委譲する、わけてやる、あるいはまた
地方自治体で税その他の
方法で
収入をはかる、そういう
意味のものが、およそおわかりにな
つておるとも
考えられますが、そういう点をお示し願いたいと思います。、
それから今一番問題にな
つておる大きな問題の
一つは、
地方の
義務教育に対應する
経費であると思うのでありますが、もちろんこれもお
考えにな
つておると思いますが、
入場税等の
委譲につきましては、
お話の
通りこれは主として都市化おいて得られる
財源でありまして、これをも
つて自治体警察の
費用とさせるというような
考え方は結構と思うのでありますが、これ以外の
町村、殊に
村落におきましては、その
義務教育が急速に
実施せられましたために、これに対應するところの対策が立
つていないので非常に苦しんでおる。しかも一方國としては、この
補助というものが十分できない約束しただけも出せないというようなかつこうにな
つておる、こういうことに対して至急何か
財源を與えるというようなものを、――もちろんこれだけ単独に引き出して、これに対して
財源を與えるという
考え方はどうかと思いますけれども、
さしあたりの必要ということから何かお
考えにな
つておるかどうか、伺いたいと思います。
それから酒、
タバコの
消費税といいますか、これは非常におもしろい思い付きであると思うのでありますが、しかしながらこれにつきましては酒、
タバコそのものが
相当に高くな
つて、大衆的にはすでに
人氣が悪いというようなかつこうにな
つておる、もちろんこれは
主食等と異り、またあるいは
必需品ではないかもしれぬ、しかしながら実際においては、やはりこれは
國民の
生活必需品という領域に達しておる
嗜好品であると思う。従いまして私は、この税源としての力の上からはどうかと思うのでありますが、こういうものに対する
消費者税とか、あるいはまた
大藏省の
反対があるのに、今
お話になりましたように、その一部をまわしてもらうとかいうことは結構でありますが、それ以外に、酒につきましては
地方團体に
醸造権をある
程度認めたらどうか、これ
國家からとりまして、特に
町村において消費するところの酒のある部分を
町村に
醸造させるというようなことについてお
考え願えないか。御
承知のごとく、現在のような
食糧の
不足ということが当分続くとしますと、
田舎においては
相当米をつぶして酒を密造するというようなこともあるのでありますから、こういうことをなるべく避ける。これは
田舎の人が必ずしも悪いのでなくして、酒の配給が働く者に不十分であるということから来ていると思います。これは
酒そのものが非常に少いということもありましようが、
村落等においては、輸送の
関係あるいは容器の
関係というようなことが
相当大きいと思うのであります。そういう
意味から申しましても、大体
地方においては米以外の
食糧の
余剰、たとえば
芋等からしようちゆうをつくるというようなことを
町村にやらせる、そして
町村としては、その村内あるいは、そういう原料を産しない
隣接町村にこれをわけてやるとかいうようなことで――もちろんこれは大した
財源にならないが、ならぬでも
意味があると思いますから、
財源という
意味でも多少
考えていいのじやないかというふうに
考えます。こういう点について御
研究を願うとか、あるいは御
意見を伺いたいと思うのであります。
それから
地方災害復旧資金というものについての
構想について
お話があ
つたと思いますけれども、私まだはつきり了解いたしませんので、これについての
構想をお
聽きしたいと思います。とりあえずそれだけ伺います。