○梅林
委員 関連してお伺いしたいと思いますが先般「新生」を発賣いたしました当時、「新生」の発賣價格その他について、提案理由の
説明を
政府当局からいろいろ承つたのでありますが、当時四十円という定價にされたものが、後日二十円に
なつた。私はその二十円に
なつた当時、早速市内の適当な
タバコ屋の二、三軒の門口に三十分、一時間ぐらい立
つてその
状況を見たのであります。ところが今まで全然賣れなかつた「新生」が飛ぶ
ように賣れていた。それで
タバコ屋の主人にどうだと言
つて聞いたのでありますが、やはりよくしたもので値段が下がれば景氣がよくなるというか非常に氣持よくみな買
つてくれますと言
つておつたが、同じ
ようなことを私は二、三の
タバコ屋に聞いたのであります。ところが、御案内のごとく
予算委員会においても、物價あるいは資金ということについては、かなり論議されており、またその他の
委員会においても、これらの問題については論議されておるわけでありますが、このたび新発表の
タバコと、本來発賣しておりました「きんし」その他ピース等につきまして——新しいものについては、それだけ價格と品物との價値はどうであるかということは、今後実際にお互いが吸
つてみて初めて答えが出るものです、ところが今大衆向きに製造されているところの「きんし」であるとか、その他の
タバコをこの際値上げするということは、われわれが今
考えているところの物價体系なり、あるいは資金という
ような面を
考えますときに、はたして
妥当であるかどうか、特に大衆向のものである以上は、これらのものはでき得る限り上げない
ようにして、むしろ上げるのであつたならば、新発賣のものを初めからそれだけ價格を上げていつたらどうかというふうなことも
考えられるのでありますが、この
ような
考えのもとに、もしも新発賣のものを、たとえば「きんし」のごとき勤労大衆のものを元の價格にした場合に、新発賣のものをどれくらいの定價にしたならば、これとのバランスがとれていくかという
ようなことについて御
説明願いたいと思います。